映画『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』の概要:1995年のサラエボ。マット隊長率いるネイビーシールズは、湖の底にナチスの金塊が沈んでいるという情報を入手した。総重量27トン、およそ3億ドルの金塊を8時間で引き上げるという無謀な作戦が始動する。
映画『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』の作品情報
上映時間:105分
ジャンル:アクション
監督:スティーヴン・クエイル
キャスト:サリヴァン・ステイプルトン、チャーリー・ビューリー、シルヴィア・フークス、ジョシュア・ヘンリー etc
映画『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』の登場人物(キャスト)
- マット・バーンズ(サリバン・ステイプルトン)
- ネイビーシールズを束ねるリーダー。口数は少ないが、状況を冷静に判断するだけでなく、率先して体当たり的な作戦に乗じる。メンバーからは厚く信頼されている。
- スタントン・ベイカー(チャーリー・ビューリー)
- チーム1の色男。バーの看板娘、ララと交際している。彼女からナチスの金塊の在処を聞き、チームに奪還作戦を持ち掛けた。
- ララ・シミッチ(シルヴィア・フークス)
- バーでウェイトレスをしている地元の女性。ボスニア・ヘルツェゴヴィナを再建するための基金を設立。昔祖父から聞いたナチスの金塊を引き上げ、国の再建資金に充てようと考える。
- ベン・モラン(ジョシュア・ヘンリー)
- 自称、数字に強い策略家。金塊を効率的に引き上げる作戦を考案した。ララにアタックして玉砕している。
- カート・ダッフィー(ディアミッド・マルタ)
- 血の気が多く、SAS(イギリス陸軍特殊空挺部隊)と殴り合う猛者。金塊の分け前に大きな期待を抱いている。
- JP / ジャクソン・ポーター(ディミトリー・レオニダス)
- 火器の扱いに長けており、バーナーからマッチまで幅広く扱いこなす。
- ペトロビッチ(クレーメンス・シック)
- マット達と敵対しているサラエボの軍人。目の前で上官を拉致されて以来、執拗にネイビーシールズを追っている。
- ジェイコブ・レヴィン少尉(J・K・シモンズ)
- マット達の上官。彼らの大胆不敵な軍事行為に毎回説教をしながらも、その功績を称えている。ネイビーシールズの火消し役。
映画『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』のあらすじ【起】
二次大戦の最中、ナチスはフランス銀行に入れていた2000本もの金塊をユーゴスラビアへと運んだ。しかし、運び込んだ先の村は濁流に飲まれ沈んでしまい、その存在は忘れ去られてしまった。
1995年、サラエボ。アメリカ海軍ネイビーシールズは、敵軍の将軍、ミリッチを拉致する作戦を実行していた。スタントンとカートは取材と偽り敵陣へ侵入し、ミリッチ将軍を確保。リーダーのマットを筆頭に、ベン、JPが裏口から退路を開いたが、敵に見つかり襲撃されてしまう。チームは苦肉の策で戦車を強奪し脱出したが、それを食い止められなかったペトロビッチは彼らへの復讐を決意した。
ボスニア・ヘルツェゴヴィナ基地へと帰還したシールズは、上官のレヴィン少尉に呼び出された。彼らは、SASによる避難作戦が交付される前に市街を暴走し、勝手に脱出したことを責められた。しかし、当初の作戦は遂行されたため、少尉は秘密裏に功績を称えたのだった。
マット達は、任務の成功を祝してバーで乾杯をした。ベンがウェイトレスのララを口説こうとしたが振られてしまい、バーの店主は「アイツは身持ちが固い」と告げる。その実、ララはスタントンと付き合っていたのだった。
映画『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』のあらすじ【承】
仕事を終えたララと落ち合ったスタントンは、彼女が「ララ・シミッチ・ボスニア・ヘルツェゴヴィナ再建基金」を立ち上げたと聞く。自国への思い入れが強いララは、国民のために立ち上がろうとしていたのだ。そこへララの兄と、仲間のゴロツキ達が押しかけてきた。スタントンと、ゴロツキ達を尾行していたマットは彼らを追い出し、ララに理由を問い質す。
彼らの目的は、ララが祖父から貰った金塊だった。彼女の祖父は幼い頃、村にやってきたナチスから金塊を一つ奪って逃げようとした。それをナチスの兵隊に見つかってしまった祖父が絶体絶命かと覚悟した時、運良く自国の軍人達に保護された。彼らに伴われ高台へと逃げた祖父は、ダイナマイトでダムを決壊させ、村ごとナチスを殲滅する作戦を目の当たりにしてしまった。
その日以来村の存在は忘れ去られ、今では湖となった場所にララが持つナチ製の金塊と同じものが、他に2000本程沈んだまま放置されており、総額は3億ドルにもなるらしい。それだけの額があれば国民を救えると期待するララの話を聞き、スタントンは、マットと仲間達に金塊を引き上げようと提案。2人の提案を受け、シールズは作戦を練り始めた。
一方のペトロビッチは、秘かに米軍狩りを行いシールズの面々を捜索していた。
映画『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』のあらすじ【転】
金塊奪還作戦に必要な資材を上手く根回しして入手したシールズだったが、ララは兄達によって自宅から金塊を盗まれてしまっていた。また、金塊を浮上させた後の運搬方法や、そもそも水中で使用するボンベの使用制限時間が短いことなど問題点が多く、計画は難航しつつあった。
27トンの金塊を陸地まで引き上げるための作戦として、JPはSASにいる知り合いのレイニーとデトロイトにヘリで金塊を運ぶ話を持ち掛けた。報酬は100万ドルずつとして手を打った2人は、実機での現場視察の段階で敵軍からの襲撃を受けるもなんとか回避。作戦に加わることとなった。
ララの自宅から金塊を盗んだ兄の仲間は、ペトロビッチに囚われていた。脅された彼らは、金塊の出所を聞かれララの所在を話してしまう。ペトロビッチはララ不在の自宅へと押し入りシールズとの繋がりを見出した上、湖に丸を付けた地図を発見し、自身も隊を引き連れ湖へと向かったのだった。
一方のシールズは、またしても少尉から呼び出されていた。チームがペトロビッチのけしかけた多くのセルビア人から追われているため、36時間後の便で強制帰国させると告げたのだ。マットが反論するも見解は変わらず、スタントンは悔しさを滲ませた。
映画『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』の結末・ラスト(ネタバレ)
シールズの面々は、失意の中帰国に向けて準備を進めていた。マットとカート、ベン、JPが酒を酌み交わす中で、ベンが湖の中の教会を酸素で満たし中継地点を作ろうと提案。彼らはすぐさまララに別れを告げに行ったスタントンへ連絡し、帰国までの残り8時間で作戦を決行する運びとなった。
一方のレイニーとデトロイトは、JPとの企みが露見しレヴィン少尉から呼び出されていた。少尉にシールズの動向を問い質された2人は、ヘリで湖へ向かう計画を暴露してしまう。
シールズが湖へ潜り、ララの記憶を頼りに金塊が沈んでいる場所まで到着すると、金塊のほとんどが失われていた。諦めて基地へ帰還しようかとした時、マットが教会の奥の壁に違和感を覚え崩してみると、中には失われたと思われた金塊が全て隠されていた。しかし、シールズが金塊を浮上させる準備を整えたところにペトロビッチの小隊が襲来、ボンベの酸素量が少ない中応戦を余儀なくされてしまった。
マット達が何とか湖面に顔を出した途端、ペトロビッチはRPGを撃ち込もうとした。すると、シールズの計画を知ったレヴィン少尉に派遣されたレイニーとデトロイトが軍用ヘリで到着し、敵を殲滅。シールズは金塊やララと共に、無事帰還することができた。
基地へ戻ったシールズは例の如くレヴィン少尉からの説教をくらったが、無許可の金塊奪回作戦は少尉の計らいで「米国の軍事作戦」だったとして表彰式まで執り行われた。1億5000万ドルは元のフランスに戻され、残りは全額ララの手元に渡ったのだった。
映画『ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!』の感想・評価・レビュー
かなり既視感のあるストーリー展開ではあったが、分かりやすい勧善懲悪で最後まで楽しめた。リーダーのマットが秘める悲しい過去をスナッキーに明かし落としどころがないのも、ララの心を射止めたスタントンが明るい場面で見るとそこまでハンサムでないところもご愛敬だ。
潜水シーンは非常によくできており、リアリティ溢れる場面となっていた。
強いて言うならば、特攻野郎Aチームthe movieとルーザーズを足したような映画だった。(MIHOシネマ編集部)
個性豊かなネイビーシールズのメンバーが、ナチスの金塊を運び出すために奮闘する物語。ネイビーシールズのメンバーがとにかく強くて、アクションシーンは見応えがあって良かった。肉体を使って戦っているシーンは特に、どうやって動いているんだろうと巻き戻して何回も見てしまった。
似たような作品はたくさんあるかもしれないが、その中でもおすすめしたい一作。見応えがあって迫力がある。ネイビーシールズのメンバーそれぞれの性格が違うところも良かった。(女性 30代)
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