映画『ニュースの天才』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「ニュースの天才」のネタバレあらすじ結末と感想

ニュースの天才の概要:大統領専用機に唯一置かれている政治雑誌として有名な「ニュー・パブリック・マガジン」の人気ライターは、ジャーナリストとしてのし上がるため、記事を捏造するようになっていく。全米を驚かせた有名雑誌の記事捏造事件の実話を、ビリー・レイ監督が映画化した作品。

ニュースの天才の作品情報

ニュースの天才

製作年:2003年
上映時間:94分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:ビリー・レイ
キャスト:ヘイデン・クリステンセン、ピーター・サースガード、クロエ・セヴィニー、スティーヴ・ザーン etc

ニュースの天才の登場人物(キャスト)

スティーブン・グラス(ヘイデンクリステンセン)
アメリカの由緒ある政治雑誌「ニュー・パブリック・マガジン(通称リパブリック)」の編集部で、最年少ライターとして活躍している青年。スター記者として注目されていたが、記事の捏造が発覚し、窮地に立たされる。虚言癖があり、性格は非常に幼稚。
チャールズ・“チャック”・レーン(ピーター・サースガード)
マイケルの後任として、リパブリックの編集長に抜擢される。真面目で不器用なタイプなので、スタッフから冷たい人間だと誤解されている。スティーブンの無責任な行動に翻弄されるが、冷静に対応していく。
アダム・ペネンバーグ(スティーヴ・ザーン)
ニューヨークのネット関連雑誌「フォーブス・デビタル」のライター。スティーブンが書いた「ハッカー天国」というスクープ記事を読み、専門的な立場で記事の真偽を調べていく。
マイケル・ケリー(ハンク・アザリア)
チャックの前の編集長。スタッフを守るため社長に抗議して、編集長をクビになる。スタッフからは非常に慕われており、スティーブンも彼のことを尊敬している。

ニュースの天才のネタバレあらすじ

映画『ニュースの天才』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ニュースの天才のあらすじ【起】

「ニュー・パブリック・マガジン(通称リパブリック)」は、1914年に刊行された老舗の政治雑誌で、信用できる読み物として大統領専用機にも置かれている。リパブリックの編集部で一人前になれば、ピュリッツァー賞を受賞するような人気ライターになることも夢ではなかった。

ミシガン州出身のスティーブン・グラスは、リパブリックの編集部で活躍する最年少ライターとして、母校の高校に招かれる。スティーブンは、ジャーナリストを志す後輩たちに、自身の経験やジャーナリストとしての心構えを語り始める。

スティーブンは、上司や同僚に過剰なほど気を使いながら、締め切りに追われる激務をこなしてきた。お固い政治ネタが多い編集会議でも、笑えるネタを披露して、みんなを和ませる。スティーブンの目の付け所は確かに面白く、スタッフも彼の才能を認めていた。

1997年、スティーブンは、保守系の若い党員たちが、ホテルで乱痴気騒ぎをしていたというスクープを取ってくる。スティーブンは現場のホテルで彼らと同席し、その詳細を取材ノートにメモしていた。これが「乱れた春」という記事になり、リパブリックに掲載される。ところが、この記事を読んだ保守政治活動会議側から、事実と異なった記述があるという深刻なクレームが入る。

編集長のマイケルに呼び出されたスティーブンは、指摘された間違いを認め、謝罪する。マイケルは事実確認をした上で、スティーブンのことをかばってくれる。

マイケルは、部下のためなら社長にも抗議してくれるような編集長だったので、スタッフから信頼されていた。しかし、この態度が社長の反感を買い、マイケルは会社をクビになる。後任の編集長に抜擢されたのは、まだ未熟なチャックで、スティーブンやスタッフたちは不満を募らせる。

ニュースの天才のあらすじ【承】

そんな中でも、世渡り上手なスティーブンは、チャックの機嫌も取っていた。その効果というわけでもないのだろうが、チャックが編集長になってから、スティーブンはさらに人気ライターになっていく。

1998年5月。スティーブンは編集会議で大スクープを披露する。スクープの内容はこうだ。イアンという少年がいる史上最強のハッカー集団が、ジューク社というソフトウェア会社のシステムに侵入し、ウェブサイトに猥褻画像や給料明細をアップして「ビッグ・バッド・ボーイ登場」と書き込んだ。ジューク社側はイアンを雇う方が安上がりだと考え、社長がエージェントと母親を連れたイアンと面談をし、破格の報酬を支払うことを約束した。その後、イアンはハッカーの集会に参加し、ハッカー少年たちのスターになった。スティーブンは、面談と集会の現場に居合わせ、当事者たちに取材をしてきたらしい。

この時期、アメリカではハッカーと企業間の取引を犯罪行為とみなすかどうかという議論が続いていた。それもあって、スティーブンが書いた「ハッカー天国」という記事は、大スクープとして話題になる。

1998年5月6日。ネット関係の専門雑誌「フォーブス・デビタル」では、専門外のリパブリックに大スクープを奪われ、編集長が苛立っていた。すぐに関連記事を書くよう命じられたライターのアダムは、スティーブンの記事について詳細を調べ始める。アダムはジューク社をネットで検索するが、どういうわけか何もヒットしない。他にも、スティーブンの記事に出てくる固有名詞について、あらゆる方法で調べてみたが、確かに存在すると断言できるのはネバダ州だけだった。

ニュースの天才のあらすじ【転】

アダムの報告を受け、フォーブスの編集長はさらなる調査を命じる。由緒あるリパブリックのスター記者がハッカー集団に騙されたということなら、フォーブスとしても面白いスクープ記事が書ける。

アダムはスティーブンに、関連記事を書きたいので、ハッカーの電話番号を教えて欲しいと連絡する。チャックの方にもフォーブスの編集長から連絡が入っており、スティーブンはチャックにも、関係者の電話番号を提出するよう命じられる。しかし、スティーブンは連絡先のメモは家にあるからと言って、すぐには提出しなかった。

翌日、スティーブンはチャックにジューク社の電話番号を教え、イアンからはメールが届いたと報告する。イアンは、今回の記事で取引がダメになったことに腹を立て、両親とバカンスに出てしまったらしい。チャックはその話に違和感を覚えるが、ひとまずジューク社に電話してみる。ジューク社の電話は留守電のボイスメッセージになっていた。

アダムの方も、スティーブンから教えられたジューク社の番号に電話をしてみる。アダムの時もやはりボイスメッセージの応対だった。アダムは同僚に頼んで、同時にジューク社へ電話してみる。すると、ジューク社の電話回線が1本しかないことがわかる。大企業の電話回線が1本しかないというのは、明らかに不自然なことだった。

その日の夜、チャックの自宅にジューク社の社長から電話がある。社長は取材拒否の態度を示し、一方的に電話を切ってしまう。チャックは、社長の声が若すぎると感じる。

1998年5月8日。チャックはスティーブンから、ジューク社のサイトを見せられる。スティーブンは、エージェントの名刺も提出する。しかし、チャックはその名刺が手作りであることを見抜く。

その日、フォーブス側の要請で、チャックとスティーブンはフォーブス編集部との電話会議に応じる。アダムはスティーブンを詰問し、彼の嘘を暴いていく。ジューク社のサイトも明らかに偽物で、フォーブスの編集長は誰かが捏造したものだと断言する。追い詰められたスティーブンは、自分がハッカーに騙されていたのかもしれないと言い始める。

会議中、チャックは黙って双方のやり取りを聞いていた。スティーブンは、自分を守ってくれないチャックに怒りを感じる。しかし、チャックはフォーブスの編集長に直接電話して、スティーブンの将来を考えてやって欲しいと頼んでいた。しかし、フォーブス側は、明日にはアダムの記事をオンラインで出すことにしていた。

ニュースの天才のあらすじ【結】

チャックは、せめてエージェントの男だけでも見つかれば時間稼ぎできると考え、スティーブンを連れて面談のあったホテルへ向かう。ホテルに到着したスティーブンは、必死で当時の状況を説明するが、どうも話が嘘くさい。ハッカーの集会があったというビルも見たが、そこは200人もの少年が大騒ぎできるような空間ではなかった。それでもスティーブンは自分の嘘を認めず、「なぜ僕を守らないんだ!」とチャックを責める。

チャックの不機嫌そうな顔を見て、ついにスティーブンが集会の話は捏造したことを認める。チャックは上司と、スティーブンの処分について相談する。チャックはスティーブンをクビにするべきだと思っていたが、上司やスタッフはそれに反対する。スタッフはチャックへの反感もあり、スティーブンの方に同情していた。

窮地に立たされたスティーブンは、マイケルに助けを求める。しかし、マイケルはチャックの判断が正しいと思っていた。マイケルは、自分が編集長だった頃も、スティーブンが記事を捏造していたのではないかという疑いを持つ。

その夜、スティーブンに弟がいることを知ったチャックは、オフィスにいたスティーブンに、弟にジューク社の社長を演じさせたのではないかと詰め寄る。ここまでくると、あの記事は全てが嘘だと考えるべきだろう。それでもスティーブンは「彼らは実在する人物だ」と言い張る。チャックは呆れ果て、スティーブンをオフィスから締め出してしまう。

チャックは、今までスティーブンが書いた記事を全て読む。改めて読んでみると、これも捏造ではないかと疑われる記事がいくつもあった。そこへスティーブンが戻ってくる。スティーブンはあれこれ言い訳していたが、チャックは彼にクビを告げる。

スティーブンから連絡を受けたスタッフの女性は、夜のオフィスに駆けつけ、チャックに抗議する。チャックは女性に、これがいかに大問題かを説明する。リパブリックは捏造記事を事実として掲載していると他のマスコミに暴露されたら、個人が責任を取って済むような問題ではなくなる。チャックはリパブリックという由緒ある雑誌を守るために、孤独な戦いを続けていたのだ。

1998年5月11日。スタッフ一同で話し合い、読者へのお詫びコメントに全員の署名をして、チャックに渡す。チャックは、スタッフが理解してくれたことに感謝する。

同じ頃、母校で講演していたはずのスティーブンは、独りぼっちで教室にいた。クビになり、故郷へ戻ったスティーブンは、母校で歓迎される空想に浸っていたようだ。

その後の裁判で、スティーブンは、リパブリックに掲載された41記事のうち、27記事が捏造であったことを認めた。2003年には、自叙伝的な内容の『でっち上げ屋』という小説を発表している。

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