映画『二代目はクリスチャン』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「二代目はクリスチャン」のネタバレあらすじ結末と感想

二代目はクリスチャンの概要:純粋無垢で真面目なシスターがヤクザの息子に愛され、ヤクザの親分になってしまう。原作・脚本をつかこうへい、監督を井筒和幸が務め、笑いを取り入れながらヤクザ同士の抗争を描く。ヒロインの志穂美悦子も良いが、脇を固めるキャスト陣の演技が素晴らしい。

二代目はクリスチャンの作品情報

二代目はクリスチャン

製作年:1985年
上映時間:101分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ、フィルムノワール
監督:井筒和幸
キャスト:志穂美悦子、岩城滉一、柄本明、室田日出男 etc

二代目はクリスチャンの登場人物(キャスト)

シスター今日子(志穂美悦子)
神戸の教会の美しいシスター。26歳。教会の前に捨てられていた孤児で、マザーに育てられた。イタリアの修道院にも8年いたことがある。真面目で男性経験もないが、男にはモテモテ。父親は「狂犬病の鬼頭」と呼ばれた伝説のヤクザで、母親は遊郭の娼婦。
天竜晴彦(岩城滉一)
亡くなった天竜組初代組長の息子で、2代目を襲名予定。百合と付き合っているが、今日子に惚れている。今日子のハートを射止めるため、組員たちを道連れにして洗礼を受ける。
神代(柄本明)
神戸署の刑事。晴彦とは幼馴染みで恋のライバル。今日子に惚れているが、100年続く天台宗の寺の息子なので、嫌々ながら檀家総代の娘のとみこと婚約する。
黒岩(室田日出男)
世話になった天竜組の親分を裏切り、大勢の組員を引き抜いた黒岩会の会長。神戸で大きな力を持つ天竜組の代紋を狙っている。病院で覚醒剤を売りさばく卑劣で冷酷なヤクザ。
百合(かたせ梨乃)
晴彦を陥れるため、黒岩が仕向けた女。騙すはずだった晴彦に本気で惚れてしまい、今日子に嫉妬する。黒岩によって覚醒剤中毒にされてしまう。
磯村(蟹江敬三)
天竜組の若頭的立場のヤクザ。5人になってしまった弟分(金造、徳二、次郎、吾助、森田)のまとめ役で、頼りない晴彦を支えている。劣悪な環境で育ち、中学の時に父親をバットで殴り殺した過去がある。
英二(北大路欣也)
1匹狼のヤクザ。「火の玉の英二」の異名を持ち、チンピラ時代に今日子の父親を殺した。博打での壺振りでは、サイコロの目を自由に操ることができる。警察に追われている時に教会へ逃げ込み、今日子に助けられた。今日子は英二に惚れている。

二代目はクリスチャンのネタバレあらすじ

映画『二代目はクリスチャン』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

二代目はクリスチャンのあらすじ【起】

神戸で大きな力を持つ「天竜組」の親分が亡くなり、聖サフラン教会で告別式が行われる。天竜はヤクザでありながらキリスト教を信仰しており、告別式に参列したヤクザ仲間は慣れない雰囲気に戸惑う。

天竜組は神戸の港祭りを仕切っており、天竜の代紋を継いだ者が神戸を制すと言われている。しかし、2代目を継ぐ予定の息子の晴彦はどうにも頼りなく、他の親分たちは今の天竜組で港祭りが仕切れるのかと陰口を叩く。さらに、黒岩会の会長・黒岩が世話になった先代を裏切り、多くの組員を引き抜いてしまったため、天竜組には6人の組員しか残っていない。黒岩の狙いは、天竜組の代紋を奪い、港祭りを仕切ることだった。

天竜組で若頭的な立場の磯村は、大事な代紋を守るため、早く晴彦に2代目を襲名してもらいと思っていた。しかし、教会のシスター今日子に惚れている春彦は、今日子と一緒になれるまで2代目は襲名しないと言い出す。

神戸署の刑事・神代は晴彦と幼馴染みで、今日子を奪い合う恋のライバルでもあった。神代は刑事という立場を利用して今日子の護衛をし、晴彦の邪魔をしている。今日子の育ての親であるマザーは、真面目すぎる今日子のことを心配し、神代との交際を勧める。マザーには心臓に持病があり、自分に何かあった時、今日子を支えてくれる人が必要だと思っていた。

今日子には密かに想いを寄せる男性がいた。その男性は嵐の夜に教会へ逃げ込んできた英二というヤクザ者で、人を殺して警察に追われていた。英二は今日子に怪我の治療をしてもらい、その後、警察へ自首していた。

二代目はクリスチャンのあらすじ【承】

晴彦の命令で、天竜組の組員たちは、教会の手伝いをし始める。その一方で、女たらしの晴彦は、情婦の百合が入院している病院へ通っていた。晴彦は知らなかったが、この病院では黒岩が覚醒剤を売りさばいており、百合の病室の隣には黒岩専用の隠し部屋があった。百合は黒岩の指示で晴彦に近づいたのだが、本気で晴彦のことが好きになり、今日子に嫉妬する。

神代は今日子をホテルの高級レストランに誘い、部屋まで用意して勝負を賭ける。しかし、事前に情報をキャッチしていた晴彦たちが裏工作して、神代の計画を台無しにする。

神代の両親は、100年続いた寺を守るため、檀家総代の娘のとみこと息子の縁談を勝手に進めていた。神代は嫌がっていたが、両親の圧力ととみこの猛アタックに押し切られ、彼女と婚約してしまう。

晴彦は今日子のために教会で洗礼を受けることにして、子分にもそれを強要する。磯村たちは情けなかったが、親分の言うことには逆らえず、晴彦と共に洗礼を受ける。

百合は教会まで来て、晴彦は渡さないと今日子に宣戦布告する。その日、マザーが心臓発作で倒れ、病院へ運ばれる。

天竜組のヤクザが入り浸るようになり、教会を訪れる信者が減ってしまう。入院したマザーの代わりに教会を運営し始めた今日子は、寄付の減少に頭を悩ませる。教会では数名の孤児を育てており、彼らの養育費が必要だった。

晴彦は今日子に懺悔を聞いて欲しいと頼み、懺悔室で愛を告白する。ウブな今日子は、ただただ戸惑っていた。

寄付集めのためのバザーの日。天竜組の組員も協力してバザーを盛り上げる。磯村たちは今日子にヤクザの筋や落し前について講義してやり、ついでに丁半博打も教えておく。試しにやってみたところ、今日子が壺の中のサイコロの目をピタリと当てたので、磯村たちは驚く。今日子には、不思議な透視能力があるようだった。

二代目はクリスチャンのあらすじ【転】

百合の病室を訪れた晴彦は、黒岩の悪口を言いまくり、黒岩会の連中に襲撃される。晴彦が拉致されたと知った磯村は、今日子と一緒に黒岩会の事務所に乗り込む。晴彦は制裁を受け、喉元を斬られていた。

黒岩は、晴彦と引き替えに天竜組の代紋を賭けて丁半博打をするよう命じる。2人はそれに乗り、今日子が丁半博打に挑む。サイコロを振るのは、客人として黒岩会に招かれていた英二だった。今日子は透視能力でサイコロの目を言い当てるが、黒岩会はインチキをして、サイコロの目を変えてしまう。英二はそれを暴露して、今日子のピンチを救ってやる。

黒岩会の卑劣さを思い知った晴彦は、今日子のことを諦めて、2代目になろうとする。しかし、今日子はそばにいてあげることが神の御心だと感じ、晴彦との結婚を決める。

結婚式の日。今日子と晴彦は教会で結婚式を挙げ、その後に2代目襲名披露が行われる予定になっていた。しかし、祝福される2人の前にドスを持った百合が現れ、今日子に向かってくる。晴彦は今日子をかばって百合に刺され、命を落としてしまう。

百合を覚醒剤中毒にして、2人の結婚式に送り込んだのは黒岩だった。黒岩は、これで天竜組の代紋を奪えると思っていたが、神代が襲名披露の場に今日子を連れてくる。今日子は亡くなった晴彦の代わりに、2代目になる覚悟を決めていた。長老の親分は、今日子が伝説のヤクザ・鬼頭の娘だと知り、今日子の味方についてくれる。

今日子の父親は、終戦直後に神戸で暴れていた中国人組織に殴り込みをかけ、ドス1本で10人以上を斬り殺して神戸を守った男だった。そして、名前の売れた鬼頭を刺し殺したのが、チンピラ時代の英二だった。今日子は自分と英二の因縁を知り、愕然とする。

今日子のおかげで百合は覚醒剤による心神喪失が認められ、執行猶予付きで釈放される。今日子は百合を教会で引き取ることにして、一緒に暮らし始める。百合は今日子の慈愛が煩わしく、彼女への憎しみを募らせる。

磯村は、先代の悲願だった港祭りが終わるまで、何とかして天竜組を続けていこうと思っていた。しかし、親分の今日子はヤクザの怖さを全く理解しておらず、磯村は不安だった。

黒岩会は愚連隊の連中を雇い、天竜組の組員たちを痛めつける。天竜組も反撃したいのだが、今日子から「黒岩さんのグループとは仲良くして下さいね」と言われているため、組員たちはひたすら我慢する。

二代目はクリスチャンのあらすじ【結】

黒岩は今日子を追い詰めるため、百合に命じて今日子を母親と会わせる。今日子の母親は黒岩に多額の借金があり、売春やまな板ショーをやらされていた。今日子は母親の代わりにストリップをやらされそうになるが、神代がそれを救う。その後、今日子の希望で母親も一緒に教会へ行く。

港祭りまでにどうしても片をつけたい黒岩会は、ついに教会へ殴り込みをかけてくる。銃撃で森田と徳二が殺され、助けを呼びに行った金造も殺される。教会の子供たちは誰かに覚醒剤を打たれ、ショック症状を起こしていた。犯人ではないかと疑われた百合は、身の潔白を証明するため、吾助と共に黒岩の所へ向かう。しかし、犯人は今日子の母親だった。

大切な弟分を殺された磯村は、今日子に逆らって出入りの準備を始める。百合が帰るまで待って欲しいという今日子に対し、磯村は今まで自分たちがどれほどの我慢を重ねてきたかを打ち明ける。磯村の話に心を動かされた神代は、外にいた黒岩会の幹部を撃ち殺し、マシンガンを奪う。

黒岩の所へ向かった百合は教会の前で殺されており、仇を取ろうとした吾助も撃ち殺される。それでも黒岩会は手を緩めず、バズーカ砲で教会を爆破する。磯村は子供を守って瓦礫の下敷きになり、命を落とす。

今日子は怒りを抑えきれなくなり、主の教えに背いて落とし前をつけに行く。唯一生き残った次郎も一緒だった。その途中、今日子の前に英二が立ちはだかる。英二は人を斬ったことのない今日子にわざと自分を斬らせ、彼女の背中を押してやる。

英二を斬った今日子は、父親の形見の刀を持ち、黒岩会へ殴り込む。ダイナマイトを持った次郎とマシンガンを持った神代が後方から今日子を援護し、大勢の敵を倒していく。しかし、次郎は途中で黒岩に撃たれて死んでしまう。今日子は修羅と化し、傷を負いながらも黒岩に迫っていく。そして、ついに黒岩を刺し殺し、落とし前をつける。

戦いの後、神代は全ての責任を自分が被ると言ってくれる。今日子は2代目からシスター今日子に戻り、子供たちを育てていく。

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