映画『ナイトウォッチメン』の概要:就職活動に失敗したジャスティンは、とあるオフィスの警備員の仕事に就いた。そのオフィスに、送り先を間違えて宅配業者が棺を運んでくる。その棺に入っていたのは、ピエロとして活躍していたブリンポの遺体だった。
映画『ナイトウォッチメン』の作品情報
上映時間:80分
ジャンル:コメディ、ホラー
監督:ミッシェル・アルティエリ
キャスト:ケン・アーノルド、ダン・デルーカ、ケヴィン・ジゲッツ、カーラ・ルイス etc
映画『ナイトウォッチメン』の登場人物(キャスト)
- ケン(ケン・アーノルド)
- 数日間だけ海兵隊に所属していた。周囲には民間人を苦しめる傭兵を殴り不名誉除隊となったと言っていたが、本当は銃の手入れ中に仲間を誤射して除隊となる。射撃が致命的に下手くそ。カレンのことが好き。
- ジゲッツ(ケヴィン・ジゲッツ)
- 言い間違いが多い。仕事に対してのやる気はない。ケンと仲が良い。マリファナを溜め込んでいる。
- ルカ(ダン・デルーカ)
- 元凶悪犯だという噂があるが、本当は元パン職人。ライバル店に負けて廃業し、警備員になる。なぜか戦闘能力に優れている。
- ジャスティン(マックス・グレイ・ウィルバー)
- 元バンドマン。就職活動に失敗し、警備員の仕事に応募する。ドラマーだったため、スティックの扱いに長けている。
- カレン(カーラ・ルイス)
- OL。同僚の女性・ペニーと付き合っている。ゾンパイアの恐怖に負けることなく立ち向かう、勇敢な女性。
映画『ナイトウォッチメン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ナイトウォッチメン』のあらすじ【起】
ピエロとして人気のブリンポと彼が率いるサーカス団の団員が、ルーマニアで死亡した。テレビの取材で全員重い病気にかかって亡くなったことは分かったが、死因は不明のままだった。彼らの遺体はアメリカへと移送され、検視されることになった。
ジャスティンはオフィスビルの警備員の仕事に応募した。先輩警備員のケンとジゲッツが面接を行った。そこにはもう1人、ルカという名前の警備員がいた。ケン達はジャスティンの恐怖を煽るように、ルカに纏わる噂を話した。それは、ルカが元凶悪犯で50万ドルの賞金が懸けられているという話だった。
ケン達は採用テストと称して、ジャスティンに「人間ボーリング」をさせた。段ボール箱をピンに見立て、ボール役のジャスティンがカートに乗ってぶつかるというものだった。ジャスティンは「人間ボーリング」を行い体を痛めるが、無事に採用される。ジャスティンは制服を受け取るが、前使っていたラジーブの名札が付いたままだった。
ジャスティンはビル内に設置されている監視カメラの映像を確認し、1人の美しい女性に目を奪われる。その女性の名前はカレン。ケンもカレンに夢中だったが、アプローチできずにいた。就業規則に恋愛禁止の項目があるからだった。
映画『ナイトウォッチメン』のあらすじ【承】
宅配業者が住所を間違え、棺をオフィスに運んできた。宅配業者は次の配達先の予定があったため、棺を預かってくれと頼んだ。ジゲッツはマリファナを受け取る代わりに預かっておくことにした。ケンは絶対に見つからないようにしろと警告しながらも、ジゲッツの行為を見て見ぬ振りした。
ケン達が監視モニターでアダルトなビデオを見ていると、カレンと同僚のペニーがやってきた。ケンは慌てて画面を消そうとして、壁ごとコンセントを引っこ抜いてしまう。ジャスティンはカレンと挨拶するが、ラジーブという名前だと思われてしまう。
オフィスで働くランドールは、副葬品の宝石目当てに棺を開けた。中に入っていた遺体は、ピエロの格好をしたブリンポだった。ランドールはブリンポの付け鼻を取って売ることにした。証拠として付け鼻を取る前の写真を撮るが、なぜかブリンポの姿は映らなかった。疑問に思っているランドールの背後で、ブリンポが動き出した。
ケン達は棺の中が空になっていることに気づき、皆で様子を見に行った。変態であるランドールが盗んだのかと思っていると、ジャスティンが何かに足を滑らせた。よく見ると大量の血だった。その頃、オフィスでは凶暴化した人が、そこで働いている人を次々と襲っていた。
映画『ナイトウォッチメン』のあらすじ【転】
ケン達は監視カメラの映像を確認し、カレンが助けを求めていることに気づく。カレンは何者かに襲われ引き摺られていくが、相手の姿は映っていなかった。ケン達はカレンを探しに行き、ペニーの遺体を発見する。さらに、女性が現れ、人が人を襲って食べていることを話した。しかし、その女性も何者かに襲われてしまう。恐れをなしたケン達は隠れるが、生き返って凶暴化したペニーに襲われる。
ケン達はペニーを部屋に閉じ込めた。その時、取り乱したカレンが現れ、ケンは鉛筆で肩を刺されてしまう。カレンはペニーが凶暴化したのを嘆き悲しんだ。2人は恋人関係にあった。
オフィス内は凶暴化した人で溢れていた。カレンはケン達の助けを拒み、1人で脱出しようとして凶暴化した人に襲われてしまう。そんな彼女を助けたのは、オフィスで働くウィリーだった。ウィリーは彼らがバンパイアであると語った。しかし、ケン達には彼らがゾンビのように見えた。ウィリーは凶暴化した人(ゾンパイア)の特性を話した。彼らは人を食べ、頭と体を発達させていた。オフィスだけではなく、町中で溢れていた。この先、どんどん増えていくことが予想された。ウィリーはゾンパイアの弱点を話そうとするが、襲われてしまう。
ケン達は警備員室に逃げ込むが、ゾンパイア化したウィリーが天井を突き破って襲ってきた。ケン達はウィリーを捕まえ、倒す手段を探った。ニンニクや聖水などはなかったため、銃で頭を撃ち抜いてみた。しかし、ウィリーは倒せなかった。柄の部分が木で出来たスッポンがあったため、カレンはそれでウィリーの胸を刺した。すると、ウィリーは亡くなり、異臭が立ち込めた。
映画『ナイトウォッチメン』の結末・ラスト(ネタバレ)
ケン達はランドールの車で逃げるため、彼を探して車のキーを奪うことにした。首を噛まれないように保護し、木の棒を持ってオフィスの中を捜し歩いた。すると、外に向かって音を鳴らしているブリンポを見つける。音を聞いた街中のゾンパイアが、オフィスに集まろうとしていた。
ケン達はゾンパイアに襲われている男性(バーニー)を助ける。皆でランドールを探していると、バーニーがゾンパイアに変身した。ケンはバーニーに襲われるが、ルカ達に助けられる。
ケン達はゾンパイアに囲まれるが、必死に銃で反撃した。さらに、ルカはニンニク入りのサンドイッチを投げつけた。効果はあり、ゾンパイア達はサンドイッチを怖がっていた。ケン達はその場を脱出すると、ランドールを倒して車のキーを奪った。ケン達は車に乗って逃げようとするが、ゾンパイアに襲われてしまう。ジゲッツは捕まり、カレンは金網の中に逃げ込んだ。ルカは皆を助けるため、囮になった。ジャスティンはケンを連れて逃げ出した。
ケンはジャスティンの制止を無視し、カレンを助けに行った。しかし、ピエロのゾンパイアに殺されそうになる。そんな時、ジャスティンが現れ助けられる。ジャスティンはジゲッツが溜め込んでいたマリファナを通風孔に設置し、ゾンパイアをハイにさせた。そして、ゾンパイアを襲撃した。そこにルカも合流する。ケンはカレンを救出し、キスをした。
ケン達はゾンパイアを次々と倒していくが、ジャスティンがブリンポに襲われてしまう。だが、そこにジゲッツが現れ助けられる。ジャスティンはブリンポを倒そうとするが、少し目を離した隙にいなくなっていた。ケンはこれからどうするか、元凶悪犯であるルカに質問した。だが、ルカは元凶悪犯ではなく、元パン職人にすぎなかった。
ケン達は自分達の体に血を塗り、日光が当たる場所にゾンパイアを誘き寄せることにした。血に誘われてゾンパイアは集まってきたが、日が出る時間を読み間違えてしまい失敗に終わる。ケン達はゾンパイアに襲われた。その時、ジャスティンの服が脱げ、背中に彫られた十字架の入れ墨が露わになった。ゾンパイアが十字架を怖がったため、それを使って襲撃を防いだ。その間に、日が昇った。ゾンパイアは日光に焼かれ消滅した。ケン達は無事に外へと出ることができた。ケン達は警備員として、世界を救う戦いに身を投じることにした。
映画『ナイトウォッチメン』の感想・評価・レビュー
コメディ要素とホラー要素がきちんとある作品だった。ゾンパイアの描写は本当に気味が悪く、特にブリンポの登場シーンは体がビクッとなるほど怖かった。しかし、ケン達の掛け合いがおもしろく、最後まで楽しんで見ることができた。ホラーが苦手な人でも抵抗なく見られる作品だと思う。ただ、血が出る場面が多いため、スプラッター系の作品が苦手な人にはあまりお勧めはできない。内容はくだらないのだが、主要人物が死ななくて後味の良い作品だった。(MIHOシネマ編集部)
ピエロがゾンビでヴァンパイアってなんだよって観る前からツッコミを入れたくなるパッケージですが、中身はそれ以上です。グロテスクとコメディも下ネタもてんこ盛りで、かなり見ごたえのあるB級映画でした。化け物は蓋を開けてみれば、見た目がゾンビで弱点がヴァンパイアって感じです。弱くないですかね(笑)。オナラは良く分からないし(笑)。ストーリーは後半失速気味でしたが、全体の尺が短いのでサクッと観終えることができました。(男性 20代)
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