映画『農家の嫁 あなたに逢いたくて』の概要:2014年製作の日本映画。愛をテーマにしたシリーズ映画・ラブストリーズの第6弾で、結婚願望の強い農家の長男が偶然訪れたガールズバーで運命の女性に出会い、結婚、その後の2人の農家の生活をドラマ仕立てで描いている。
映画『農家の嫁 あなたに逢いたくて』の作品情報
上映時間:88分
ジャンル:ラブストーリー
監督:榎本敏郎
キャスト:水谷ケイ、浜田学、西本はるか、吉野紗香 etc
映画『農家の嫁 あなたに逢いたくて』の登場人物(キャスト)
- 由紀恵(水谷ケイ)
- 高校卒業から水商売で生計を立ててきた女性。突然農家に嫁ぐことになり、厳しい姑のもと右も左もわからぬまま仕事と家事に追われていく。根性があり明るく文句を言わずに頑張る努力家。
- 常太朗(浜田学)
- 農家の長男で偶然一目惚れした水商売の女性にプロポーズし、結婚することになる。優しく穏やかだが、母に厳しく言えない優柔不断な一面も。
映画『農家の嫁 あなたに逢いたくて』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『農家の嫁 あなたに逢いたくて』のあらすじ【起】
集団見合いに失敗した農家の男達3人組は、その日の憂さ晴らしをするためガールズバーを訪れていた。
そこで泥水気味の常太朗はぶつぶつ文句を言っているが、ふと顔をあげるとそこにいるスタッフの由紀恵に目が止まる。
彼女は常太朗の好みであり、まさに理想の女性像だったのだ。
そして酒の勢いも手伝って、突然彼女にプロポーズをし始める。
由紀恵をはじめとするスタッフの女性達は、酔っ払いの戯言として処理し閉店の準備を始めるが、常太朗は意外にも本気で中々帰る様子が無い。
困った由紀恵は他の女性を帰らせて自分のマンションに常太朗を連れて行く。
翌朝、常太朗が目を覚ますと由紀恵の自宅のソファーにいた。
すでに彼女は起きており、キッチンで朝食の準備をしている。
そんな彼に気がついた由紀恵は優しく彼に話しかけるが、常太朗は昨日のプロポーズは本気だと再度真剣に話す。
しかし急に結婚と言われても、常太朗のことを何も知らない由紀恵は困惑していた。
映画『農家の嫁 あなたに逢いたくて』のあらすじ【承】
自宅に帰っても由紀恵のことを忘れることが出来ない常太朗は、再び彼女の店を訪れる。
開店前の店では準備が忙しく、2人きりでゆっくり話すことが出来ないと断られた常太朗だったが、酒を飲まず閉店まで待っていると聞かず店の端のカウンター席でひたすら由紀恵が終わるのを待っていた。
その本気を見せた態度が由紀恵の心を動かし、彼女は店の後、自分のマンションに常太朗を招き2人は一夜を共に過ごすことになる。
情事の後、両親が離婚し母子家庭で育った由紀恵だが、高校の時に母を亡くしその後水商売だけをして生きてきたという人生を語る。
そのため家事も出来ないし、ましてや農家の仕事など出来るはずが無いのだという不安を口にした。
しかし常太朗は自分が守ると約束をして、結婚に対する彼女の了承を得ることが出来るのだった。
由紀恵が常太朗の家族と挨拶をする日がやってきた。
農家の仕事が出来るのかと不安げな常太朗の母に対し、一生懸命頑張ると意気込む由紀恵。
常太朗の父と弟は由紀恵を気に入り、無事に嫁としてこの家に入ることに決まった。
映画『農家の嫁 あなたに逢いたくて』のあらすじ【転】
農家の仕事は、由紀恵が想像していた物より遙かに辛かった。
毎朝誰より早く起きて男性陣の食事を作り、その後は畑に出て行く。
オシャレな格好も化粧もここでは無縁であった。
包丁もろくに握ることが出来ない由紀恵は、姑の小言を聞き流しながらも素直に言うことを聞き成長していく
そんな健気な由紀恵を可愛そうに思う周囲の農家の仲間達は、由紀恵の手伝いをしてあげようと姑の目を気にしながら自宅にやってくる。
しかし厳しく育てたいと思っている姑は、そんな手伝いは無用だと突っぱねた。
ある日、姑は由紀恵にハウストマトを、一から育ててみろと厳しい課題を出す。
農家初心者の由紀恵にとってそれはとても難しく困難なことに思えたが、由紀恵はその課題に必死に取り組み、毎日トマトの様子を観察する。
そんな由紀恵の頑張りもあり、常太朗は今までお世話になっていた農協から独自で野菜を売り出そうと通販会社に売り込みをしていた。
新しい事に挑戦しようとしているのである。
話しが上手くまとまりそうになり、東京の通販会社の担当が常太朗達の畑の視察に来ることが決まった。
2人は喜び、視察の準備をしようと気持ちばかりが先走った。
やがて視察の日、畑で作業する由紀恵の元を尋ねてきた担当者は、何と由紀恵の昔の店の客の三島という男だった。
しかもその彼とは妻帯者だと知らず一時期付き合っていたことがあり、事実上騙された形での不倫関係にあった男だったのである。
お互い驚きを隠せない様子だったが、由紀恵はそのことを常太朗には知られたくないと恐れ始めた。
映画『農家の嫁 あなたに逢いたくて』の結末・ラスト(ネタバレ)
ある日、担当者の三島は、通販の契約をしたおのならホテルに来いと由紀恵を脅す。
常太朗の努力を思うと自分のことで契約破棄にさせるわけにはいかないと、内緒で街のホテルを訪れた。
部屋に入ると三島の言うなりに裸になり、関係を持ってしまう。
しかしこのことで、常太朗は契約を交わすことが出来た。
だが勿論彼には内緒である。
調子に乗った三島は再び由紀恵を呼び出した。
言われたとおりにホテルにやってきた由紀恵だが、契約が済んでいる今となってはそんな脅しにはのらず強気で断って部屋を出る。
だがホテルの前に常太朗が立っていた。
たまたま三島に話しがあった農協の関係者が、ホテルに入っていくの由紀恵を目撃し、常太朗に連絡をしたのである。
「三島と寝たのか」という常太朗にただ謝る由紀恵。
常太朗は怒りに震えその場で三島に電話をし、契約破棄を申し出た。
そして由紀恵を残し、その場から去って行く。
由紀恵が三島と寝ているという噂は、小さい街ではあっという間に広まった。
その噂を信じたくない家族だったが、当の常太朗は由紀恵を許してはいない。
かばうことも許すことも出来ず、由紀恵は迷惑をかけるまいとこっそり家を出て東京のマンションに戻った。
友人に低賃金で貸していた為、まだ隠れる部屋があったのである。
そんな時、姑が出した課題のハウストマトが綺麗な赤い実をつけた。
母は常太朗に「私は彼女を信じる」と言い切った。
家族に促され、常太朗は東京に戻り由紀恵と再会する。
由紀恵の友人から三島に脅されていたという真実を聞き、やり直そうと言いにいったのだ。
常太朗は通販会社の本部に連絡し三島をくびにしたと伝える。
その常太朗の気持ちを再び受け入れた由紀恵だった。
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