映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』の概要:2014年製作のアメリカ映画。周りが子育てに夢中になる中、置いて行かれているような寂しい気持ちを抱えた40代の夫婦が突然20代の夫婦に出会い刺激をうけ、本当の自分たちのライフスタイルを見つけていくコメディヒューマンストーリー。
映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』の作品情報
上映時間:97分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:ノア・バームバック
キャスト:ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アダム・ドライヴァー、アマンダ・サイフリッド etc
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映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』の登場人物(キャスト)
- ジョシュ(ベン・スティラー)
- ドキュメンタリー映画の監督、しかしここ8年間新作を製作していない。まだ若いと思ってはいるが現実と理想のギャップに苦しみ始めてもいる。素直で影響をうけやすい性格。
- コーネリア(ナオミ・ワッツ)
- ジョシュの妻でドキュメンタリー監督の巨匠の娘。周りが子育てに忙しくなる中、ジョシュと同じで自分たちは若いと勘違いし、突き進もうとする明るい女性。
- ジェイミー(アダム・ドライヴァー)
- ドキュメンタリー監督を目指す学生で、芸術肌ではあるが野心家で方法を厭わない。
- ダービー(アマンサ・サイフリッド)
- ジェイミーの妻。好き放題するジェイミーを支える献身的な女性で、おおらか。
映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』のあらすじ【起】
ニューヨークのブルックリンでドキュメンタリー映画の監督であるジョシュは、妻のコーネリアと暮らしていた。
子供も考えたが不妊治療の末、出産が難しいという判断を下された2人は自由を選択し40代を謳歌していた。
しかしそんな努力を知らないコーネリアの親友は、最近念願の子供を出産し、ジョシュ夫妻に子育ての素晴らしさを執拗に謳ってくる。
それに嫌気が差し、親友とは距離を置き始めていた。
ジョシュもまたここ8年新作を世に送り出してはいなく、日々混沌とした生活を送っている。
ドキュメンタリー映画界の巨匠である父を持つコーネリアは、ジョシュを鼓舞するも中々彼には届かなかった。
そんなある日、ジョシュは講師を務めるアートスクールでジョシュのファンであると若者に声をかけられる。
彼の名前はジェイミーと言い、若いのにダービーという妻までいるしっかり者である。
思わぬことに嬉しくなったジョシュは、彼らの誘いにのりコーネリアを連れて週末に食事をする約束をした。
映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』のあらすじ【承】
彼らとの出会いは2人にとって刺的なものであった。
まだ20代なのに家の中ではレコードを聴き、手作り家具やビデオテープで録画を見るなど全てがアナログの生活である。
それに対し助手達はSNSやスマホを頼りにし、デジタルな生活を送っていた。
このアーティスト気質の若い夫婦にどんどんのめり込んでいったジョシュ夫婦は、彼らにオカルト臭のする集いに誘われ参加することにする。
それは幻覚剤を使った危ないパーティーであり、自分を解放すると謳われているものであった。
意識がもうろうとする中コーネリアはジョシュと勘違いをし、ジェイミーにキスをしてしまう。
ジェイミーに指摘され間違いを知りながら、再び彼と自分の意思でキスをしてしまった。
ジョシュはというと、やはり幻覚剤で意識が朦朧とする中ジェイミーの製作する映画に協力することをはずみで約束してしまう。
しかしジョシュは常々ジェイミーのような新しい感覚が自分にマイナスにはならないだろうと考えていたため、本心から言った言葉であることは間違い無かった。
一方でこの幻覚剤のパーティーに参加することを知っていたコーネリアの親友夫婦は、露骨に拒絶反応をし、距離を取り始める。
そのことを知りショックを受けたコーネリア達は、今の生活を楽しむと同時に段々と今までの友人関係が壊れていっていることも目の当たりにしていた。
映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』のあらすじ【転】
早速、ジェイミーは映画を作ろうとジョシュに相談をする。
その内容はフェイスブックに突然メッセージを送ってきたという同級生のケントを題材にしたものだった。
長らく連絡が無かったケントを突撃訪問し、彼の生活にスポットを当てるというのである。
しかし彼の自宅を訪ねてみるとケントは入院していると言われる。
病院に訪れたジェイミー達は彼が自殺未遂を起こし、搬送されたことを知る。
しかし本人に聞いても、自殺の理由は教えてくれなかった。
その後レストランでジョシュはケントを検索してみる。
するとケントはアフガニスタンに出兵していたことが明らかとなり、自殺の原因が特定されるところまでたどり着いた。
このことは大きな発見で、ジョシュは自分の映画の製作に協力してくれている評論家を紹介するなどジェイミーにあるだけの支援をした。
彼の映画は順調に製作され、試写会の日が訪れた。
その映画は確かに評価されるべきものであったが、ジョシュはその場で義理の父親である巨匠とジョシュが会話をしているのを見て驚きを隠すことが出来なかった。
そこでジョシュは彼がコネクション目当てで自分に近づいたことを確信。
彼への気持ちは怒りに変わっていった。
映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』の結末・ラスト(ネタバレ)
失意と怒りの中、ジョシュはジェイミーの映画で1つきになる所を見つけてしまう。
それは初めて訪れたはずの同級生のケントが映った映像に、アイスクリーム職人であるジェイミーの妻・ダービーのアイスカップが置いてあったのだ。
おかしいと思ったジョシュはすぐにケントを再訪する。
そこでケントに偽の取材を申し込み本当の話を聞くと、実は彼はダービーの友人であった。
つまり全ては作り込まれた嘘であったのである。
そんな時、ジョシュの義理の父親を讃える映画界のパーティーが開催されることになっていた。
参加することになっていたジョシュは、そこで彼の嘘を暴いてやろうと考えた。
正装をしてパーティー会場に着くと、コーネリアも義理の父親もいるところで彼の嘘を暴露するジョシュ。
しかし彼の映画は内容が非常に良く、そこに行き着くまでの過程は本編には関係無いという評価で誰も耳を貸さなかったのである。
憤りを感じ急いで外に出たジョシュは、もうこんな人生を変えようと思い始める。
彼を心配して傍に来たコーネリアもまた、その意見に賛成だった。
2人が選んだ道。
それは養子を迎え、子育てをしようという決断だった。
養子を迎えるためにハイチまで向かう日。
空港でコーネリアは雑誌に掲載されているジェイミーの記事を見つけた。
「悪魔が放たれた」と皮肉混じりに言うコーネリアに「若いからだ」というジョシュ。
彼らは自分たちらしい生き方を選んだのである。
そんな2人の前に座っている幼児は、小さい手でスマホを操作していた。
その様子を驚いた様子で見つめる2人だった。
映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』の感想・評価・レビュー
若い夫婦と中年に差しかかった夫婦の物語というよりも、利用する人と利用される人、器用に生きる人と不器用に生きる人、そんな物語でした。
自分と同じ年代の不器用に生きる夫婦に相当感情移入して観ました。
そんな彼らも、そして自分も若い頃は野心に溢れていたのかもしれない。
人を傷つけても何かになりたいと思っていたのかもしれません。
モヤモヤ、チクチクという気持ちになりましたが、ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アダム・ドライヴァーと好きな俳優さんばかりが出演されていたので、ワクワクして観ることができました。(女性 40代)
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