映画『おにいちゃんのハナビ』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「おにいちゃんのハナビ」のネタバレあらすじ結末と感想

おにいちゃんのハナビの概要:引きこもりを続ける太郎は、白血病を患う妹の華から生きる力を貰い、次第に自立への道を歩み出す。華の死をきっかけに、太郎は華の夢だった大花火を打ち上げるべく奮闘し始める。実話を基にした物語。

おにいちゃんのハナビの作品情報

おにいちゃんのハナビ

製作年:2010年
上映時間:119分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:国本雅広
キャスト:高良健吾、谷村美月、宮崎美子、大杉漣 etc

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おにいちゃんのハナビの登場人物(キャスト)

須藤太郎(高良健吾)
病弱な妹のための引っ越しで、周りに馴染めないまま高校を卒業した。大学進学も就職もせず自宅に引きこもっているが、本来は妹を気遣う優しい兄。
須藤華(谷村美月)
病弱だが明るく兄思いの女子高生。白血病で入院していた。家族で見た花火の思い出を大切にしている。
須藤登茂子(宮崎美子)
太郎と華の母親。スーパーでパートをしながら、家計を支える。一家四人揃って食卓を囲みたいと願っている。
須藤邦昌(大杉連)
太郎と華の父親。華のために片貝町に引っ越し、タクシー運転手をして一家を養う。口下手のため、引きこもりの太郎とうまく接することができない。
岡崎佳代(早織)
太郎が転入した中学の同級生。二十歳を迎える若者で結成する成人会(=翠嶂会)の会長。
小林アツシ(尾上寛之)
成人会メンバー。当初は太郎をよそ者と見なし、何かと文句をつける。幼なじみの佳代に惚れている。
手島カスミ(岡本玲)
華の親友。病弱な華を助け、引きこもりの太郎のことも心配している。
久保(塩見三省)
煙火(花火)工場長。太郎に花火作りを指南する。

おにいちゃんのハナビのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『おにいちゃんのハナビ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

おにいちゃんのハナビのあらすじ【起】

新潟県小千谷市片貝町。世界一の花火で有名な片貝祭りの日、半年間の入院生活を終えた須藤華は母登茂子と共に父邦昌のタクシーで帰宅した。だが、玄関先に兄太郎の出迎えはなかった。太郎は華の入院中に「引きこもり」になっていた。

五年前、病弱な華のために一家で越してきて以来、太郎には友達ができなかった。高校の卒業式の日、進学も就職もしない太郎は邦昌と激しくぶつかった。

華は親友のカスミたちと花火大会へ出かけ、成人会の集まりを見かけた。中心にいるのは、初の女性会長佳代だった。華の頭に、同年代の太郎のことがよぎった。太郎はひとり、部屋の窓から花火を眺めていた。

自宅に戻った華は、太郎の部屋をノックしてみるが返事はなかった。

登茂子は部屋から出ない太郎のために毎日二階へ食事を運んだ。登茂子はいつか家族四人で食事をしたいと思っていた。

ある日、華はカスミたちの協力を得て、太郎を街に連れ出すことに成功した。その帰り、太郎を成人会の事務所へ引っ張って行った華は、佳代やメンバーのアツシに兄の入会を頼んだ。しかし、太郎は逃げ出してしまった。

おにいちゃんのハナビのあらすじ【承】

華の熱心な後押しで太郎は新聞配達のアルバイトを始めた。華は太郎の自転車の後ろに乗って付き添った。太郎は華にやっと“退院おめでとう”の言葉を伝えた。嬉しい華はバイト代が出たら携帯を買ってほしいとねだった。

いつしか太郎は華たちと一緒に食事をするようになっていた。しかし邦昌は夜勤続きで、家族全員での食事はまだ叶わなかった。

雨の朝、華の体調を気遣う太郎は、一人で配達に出かけた。太郎が家に戻ると、倒れた華が病院へ連れて行かれるところだった。太郎は華にカイロを手渡した。

華は白血病を再発した。思いがけず見舞いに来た太郎を華は屋上へ誘った。華は自信のない太郎を励まし、成人会に入るよう説得した。

太郎は成人会の入会を申し込んだ。アツシは反対したが、佳代の一声で入会が決まった。しかし、会合では発言ができず、アツシに責められた。

華の体調は思わしくなかった。適合するドナーが見つからず、登茂子は悲嘆した。

珍しく早く帰宅した邦昌に太郎が声を掛け、久しぶりに父子が同じ食卓に着いた。登茂子はそれを微笑ましく眺めたが、華の不在が寂しくもあった。

おにいちゃんのハナビのあらすじ【転】

花火が大好きな華は、引っ越して来て最初に見た花火の想い出を語った。家族がギクシャクしていた当時、あの時だけはみんなが笑っていたと言う。太郎は、必ず立派な花火を打ち上げると約束する。

主治医から華の余命を知らされた登茂子は、帰宅した邦昌の車の中で号泣した。その様子を太郎も隠れて見ていた。華は年を越せないらしい。

クリスマスの日、太郎は華に携帯電話をプレゼントした。華はとても喜び、揃いで買った太郎の携帯に、早速お礼のメールが届いた。

帰宅した太郎は華の危篤の知らせを受け、両親と共に病院へ引き返した。その晩、太郎と両親に見守られながら華は息を引き取った。家族四人で食事をすることは遂に叶わなかった。

告別式で、太郎は華の棺に真新しい携帯電話を入れた。

須藤家は寂しい新年を迎えた。太郎はまた部屋に引きこもった。成人会も新聞配達もやめるつもりでいた。

成人の日、太郎の携帯に華からお祝いのメッセージが届いた。動画の中で華は、太郎の花火を見たいと言った。華の思いを知って太郎は泣いた。

おにいちゃんのハナビの結末・ラスト(ネタバレ)

太郎は華のために自分ひとりで花火を上げようと決意した。太郎は父の背広を着て成人会に出向き、退会を申し出た。太郎は新聞配達を再開し、さらに掛け持ちでホームセンターのアルバイトも始めた。

太郎は花火工場の久保に頼んで、花火作りの指南を受けた。華が一番好きだった赤い花火を作りたいと懸命に励んだ。

片貝祭りの当日が来た。成人会のメンバーたちが掛け声をあげて街を練り歩く。行列が太郎の家にさしかかったとき、邦昌と登茂子が駆け寄り、太郎を仲間に入れて欲しいと頼み込んだ。佳代たちは太郎に成人会の法被を着せてやり、太郎も行列に加わった。

花火大会が始まり、人々の想いを伝えるアナウンスと共に花火が次々に上がった。祭りの花形、成人会の花火は特に会場を盛り上げた。そして、太郎の花火が打ち上げられた。空を彩る一際真っ赤な花火に、太郎は華の遺影を掲げた。

そこへ、また一つ花火が打ち上げられた。それはカスミたちの呼びかけで、町の人々から太郎へ贈られたものだった。華が太郎のイメージだと言ったオレンジ色の花火が太郎の心を震わせた。周囲に「あがれ!あがれ!」の大合唱が沸き上がり、太郎もそれに加わった。

おにいちゃんのハナビの感想・評価・レビュー

実在の花火大会に取材したこの映画は、その独特な風習をうまくストーリーに取りこんで見せてくれる。ラストの花火大会のシーンで次々と打ち上げられる花火は、その一発、一発が個人の奉納という形を取っていて、それぞれ大切な誰かへ向けた想いが込められていることが分かる。タイトルの“おにいちゃんのハナビ”はお兄ちゃんが上げる妹への弔いの花火であり、妹が(親友に託して)上げるお兄ちゃんへの感謝の花火でもあるというのがなるほど!だった。(MIHOシネマ編集部)

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