映画『女は二度決断する』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「女は二度決断する」のネタバレあらすじ結末と感想

女は二度決断するの概要:夫のヌーリと息子のロッコと共に幸せな日々を送るカティアだったが、ある日、爆弾テロが起きて夫と息子は爆死してしまう。絶望感に包まれるカティアに犯人逮捕の連絡が入り、裁判が行われることになった。

女は二度決断するの作品情報

女は二度決断する

製作年:2017年
上映時間:106分
ジャンル:サスペンス
監督:ファティ・アキン
キャスト:ダイアン・クルーガー、デニス・モシット、ヨハネス・クリシュ、サミア・シャンクラン etc

女は二度決断するの登場人物(キャスト)

カティア(ダイアン・クルーガー)
ヌーリが服役中に獄中結婚した。夫と息子を同時に亡くすという悲劇に見舞われるが、犯人を有罪に追い込むため奮闘する。
ヌーリ・シュケルジ(ヌーマン・アチャル)
カティアの夫。獄中で経営学を学び、起業する。財務処理、翻訳、航空券の手配などが主な業務。以前は麻薬に手を出し、裏社会とも繋がりがあったが、出所後は足を洗い、真っ当な起業家として働いていた。

女は二度決断するのネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『女は二度決断する』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

女は二度決断するのあらすじ【起】

カティアは、夫のヌーリに息子のロッコを預けると、妊婦の友人とサウナに出かけた。夜、仕事場に戻ってみると、人垣ができている。不安に思ったカティアが近づくと、爆発事故があり、ヌーリの事務所が崩壊していた。

ヌーリとロッコは爆発に巻き込まれて死亡していた。それを聞かされたカティアは取り乱して泣き叫ぶ。

捜査を担当するレーツ警部の話では、これは爆弾を使ったテロで標的はヌーリだったと説明された。怪しい人物を見なかったかと訪ねられたカティアは、ロッコを預けに来た時、荷物入れを載せた自転車を、カギもかけずに置いていった女がいたことを思い出す。

ヌーリは麻薬で逮捕されて服役した過去があった。マスコミにいいように書かれ、カティアは憤慨する。友人で弁護士のダローニを訪ね、ヌーリが犯罪に加担していなかったか問うと、彼は足を洗っていたと返答される。カティアは夫と息子を失った悲しみを忘れたいと、ダローニから麻薬をもらう。

女は二度決断するのあらすじ【承】

ヌーリの両親は、二人の遺体をトルコで埋葬したいと言いだすが、カティアはそれを拒否した。葬儀が行われたが、ヌーリの母親からは、あなたがちゃんとロッコを見ていれば、あの子は死なずにすんだと言われ、カティアはショックを受ける。

捜査のためカティアの自宅が家宅捜索された。麻薬を見つけたレーツはカティアを署に連行したが、目的は逮捕ではなく協力だった。ヌーリは服役中に経営学を学んで出所後に起業したが、裏社会の繋がりを断っておらず、トルコ人やクルド人、アルメニア人などとトラブルを起こし、報復されたのではないかとレーツは考えていた。ヌーリを犯罪者扱いすることに、カティアは苛立った。

悲しみのどん底から抜け出せないカティアは、自宅のバスタブで手首を切り自殺を図る。だが、ダローニが電話を掛けてきて、犯人が逮捕されたことを知って思いとどまった。犯人はネオナチで、アンドレとエダというメラー夫妻だった。

裁判が開かれることとなり、カティアはダニーロと共に出廷することになった。

女は二度決断するのあらすじ【転】

裁判でロッコの死亡状況が事細かに説明され、カティアは気分を悪くしてしまう。アンドレの父親が証言し、アンドレのガレージで爆弾の材料を見たと発言する。だが、メラーの弁護士は、カギが探せば誰でも発見できるところに隠してあったことを強調し、必ずしもアンドレが爆弾を作っていたのではないと主張した。

レーツの調べでは、犯行に使われた爆弾に付着した指紋はガレージで採取したものと一致したという。だが、アンドレと父親、エダ以外の指紋も付着していたため、第三者の可能性も捨てきれなかった。これといった決定打にならず、カティアは苛立ってくる。

メラーの弁護士は、ギリシャでホテルを経営するマクリスという男を証人として読んだ。マクリスの話では、事件当日、メラー夫妻はホテルに宿泊しており、犯行は不可能だったと説明。それに対し、ダニーロはSNSからマクリスが極右政党のメンバーという証拠写真を見つけ、更にメラー夫妻がその後援者だということも突き止め、反論した。

カティアが証言台に立つ日がきた。メラーの弁護士はヌーリの逮捕歴や、自宅から麻薬が出てきたことを持ち出し、カティアが麻薬中毒者ではないかと追及してきた。薬物検査を強要しようとする発言にダニーロが異議を申し立て、その必要なないと発言。カティアの証言は信頼に足るものだと擁護した。

裁判の判決が下され、証拠不十分のためメラー夫妻は無罪となり、釈放されていった。予想外の判決に、カティアはただただ呆然とするばかりだった。

女は二度決断するの結末・ラスト(ネタバレ)

ギリシャにやってきたカティアは、マクリスが経営するホテルに向かった。だが、マクリスに嗅ぎまわっていることを気づかれてしまう。危ないところを逃げ切ったカティアは、偶然にマクリスの車を見かけ、後をつけた。

車は人気のない海辺で停まり、そこにはキャンピングカーで生活するメラー夫妻がいた。カティアがやってきていることを知らされ、警戒心を露にする。

帰り道、カティアはホームセンターで爆弾の材料を買い込んだ。裁判記録にアンドレが作った手製爆弾の設計図があったことから、それを見てカティアも爆弾を完成させる。

翌日、メラー夫妻の不在を確認したカティアはキャンピングカーに爆弾を設置し、木陰で二人の帰りを待ち続けた。だが、待っている間に自分のやろうとしていることの恐ろしさに気がつき、慌てて爆弾を回収するとその場を後にした。

ダニーロから連絡があり、上告しようと提案される。カティアは、もうやりたくないと言うが、ダニーロの熱意に、後日、サインをしに行くと約束した。カティアはダニーロに、感謝していると伝えると電話を切った。

夜、眠れないカティアは、ヌーリとロッコが楽しそうにしている動画を見た。そして、彼女は決断した。翌朝、再びメラー夫妻の元へとやってきたカティアは、爆弾を身につけるとキャンピングカーの中に入っていった。そして、メラー夫妻と自分共々、爆弾で粉々に吹き飛ぶという結末を迎えた。

女は二度決断するの感想・評価・レビュー

報復テロのモデルケースを見せられたような印象。本作は人種差別や人種間による思想の違いによるテロリズムが描かれているが、もっと根本的な純然たる争いの理由が描かれているように思う。愛する者を殺された報復としてカティアは自爆するわけだが、これは悲しみの連鎖に他ならない。テロは政治的思想や宗教思想の相違から発生するが、その中には本筋から派生した、悲しみの連鎖による終わりのない報復テロも生まれるかもしれない。プロットは単純で先読みも簡単にできる作品だが、なかなか考えさせてくれる。(MIHOシネマ編集部)

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