映画『狼の死刑宣告』の概要:2007年のアメリカのヴァイオレンスアクション映画です。本作は『ソウ』シリーズを手がけたジェームズ・ワン監督の映画で小説『狼よさらば』の原作者のブライアン・ガーフィールドによる小説を元に製作されました。
映画『狼の死刑宣告』の作品情報
上映時間:106分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:ジェームズ・ワン
キャスト:ケヴィン・ベーコン、ケリー・プレストン、ジョン・グッドマン、ジョーダン・ギャレット etc
映画『狼の死刑宣告』の登場人物(キャスト)
- ニック・ヒューム(ケヴィン・ベーコン)
- 本作の主人公でお金持ちの男です。企業の社長をしています。ある日息子と立ち寄ったガソリンスタンドでの事件がきっかけでギャングと対立し自分までも殺人をしてしまいます。
- ヘレン・ヒューム(ケリー・ブレストン)
- ニックの妻で社長婦人。ニックが起こした復讐劇により事件に巻き込まれてしまいます。事件により息子をなくしてしまったヘレンは悲しみ寝込んでしまいます。
- ブレンダン・ヒューム(スチュアート・ラファティ)
- ニックとヘレン夫婦の息子で長男。ガソリンスタンドでギャングに殺されてしまい復讐劇の発端となる人物です。
- ルーカス・ヒューム(ジョーダン・ギャレット)
- ニックとヘレン夫婦の息子で次男。兄のブレンダンとは仲良しでした。兄と比べて自分が出来損ないだと思っています。そのことで父に嫌われていると思い込み距離を置いています。ルーカスも父の復讐劇に巻き込まれてしまいます。
映画『狼の死刑宣告』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『狼の死刑宣告』のあらすじ【起】
ニックは二人の息子と妻を持つごく普通な家庭です。二人の息子の兄はブレンダンといいホッケーの選手で将来有望な少年です。弟はルーカスといい特に特技はありませんが素直でいい子です。兄のブレンダンに劣っているような気がしていつも劣等感を抱いていますが、ブレンダンとは大の仲良しです。妻のヘレンはニックとの仲も良好で仲良しの夫婦です。
ある日ニックはブレンダンを連れてホッケーの試合に行きました。ブレンダンはその日の試合でも大活躍でした。ニックはそんな息子の活躍を、大声を上げて応援していました。試合が終わり帰りの車の中でブレンダンは父親のニックにある相談をしていました。高校を出たらもっと本気でホッケーをしたいから遠く離れた大学に進学したいという話でした。ニックは少し寂しかったですが息子の夢を応援したいこともあり、快く承諾しました。そしてそんな息子のことを誇りに思っていました。
映画『狼の死刑宣告』のあらすじ【承】
ニックとブレンダンは家に帰る最中に、車のガソリンが無くなりかけている事に気づきました。二人は家に帰る前にガソリンスタンドに寄ることにしました。ガソリンスタンドに着いた二人は車から降りました。ブレンダンは「ジュースを買ってくる」と言い、ガソリンスタンドの売店に入っていきました。ニックはそんなブレンダンを笑顔で見つめながらガソリンを車に補充していました。近くに不審な柄の悪い車が停まってましたがニックは特に気にしませんでした。
その時その不審で柄の悪い車から数人の男たちが降りました。その男たちは一目散にガソリンスタンドの売店に入っていきました。そして売店の店員を殺すと今度はニックの息子のブレンダンに目を付けました。ブレンダンはやめてくれ、というような目で男たちを見ました。そして両手を上げて立っていました。男たちは男たちの中の少し気の弱そうな男に「お前がやれ」とけしかけていました。そのけしかけられてた男はどぎまぎしていましたが、覚悟を決めたように懐から長くて危険なマシェットのような大きい刃物を取り出しました。
映画『狼の死刑宣告』のあらすじ【転】
男は取り出したマシェットのような刃物でブレンダンを切り付けました。ブレンダンは苦しみの表情を浮かべながら地面に倒れました。ブレンダンの父親のニックはその様子にすぐさま走って駆け寄りましたが男たちは逃げてしまいました。しかし、ブレンダンを切りつけた男だけは取り残されてしまいました。その男にすぐさま飛びかかり乱闘を始めたニックでしたが、揉み合いの末に男には逃げられてしまいました。その後ブレンダンに駆け寄りますが、そのままブレンダンは死んでしまいました。
後日、ブレンダンを切りつけた男はニックに顔を見られていた為にすぐに見つかりました。そして逮捕されましたがその男は常にニックを挑発するような顔をしていました。それもその筈で、ブレンダンを殺したところを見たのはニックだけで他には誰も目撃者がいなかったのです。その為その男は少ししか刑務所に入らなくて済むということをニックは知ってしまうのです。ニックはその判決に不服を感じ、「その男が犯人だったかは分かりません、見間違えでした」と言いその男は即日釈放されました。
映画『狼の死刑宣告』の結末・ラスト(ネタバレ)
ニックは家に帰るとナイフを持ち出し、釈放された男の家に密かに行きました。待ち伏せして乱闘の末に男を殺したニックは急いで家に帰り何事も無かったかのようにしました。
しかし、ニックの仕業だとすぐに気づいた男たちは真夜中ニックの家に襲撃してきました。そして抗ったニック達ですが抵抗むなしく家族全員が銃で撃たれてしまうのでした。
ニックはその後一命を取り留めましたが妻のヘレンは亡くなってしまいました。ブレンダンの弟のルーカスも「意識不明の危険な状態で助からない」と言われていました。全てを失ったニックは病院から抜け出し家に帰り、武器屋に向かうと強力な重火器を購入しました。そして重武装したニックは単身男たちのもとに襲撃しに行きました。
家族を襲った連中を死闘の末全員殺したニックは家に帰り、無心でホームビデオを見ていました。そのまま死ぬ気で傷の手当もしていなかったニックの元に警察官が急いでやってきました。弟のルーカスが意識を取り戻したという通達でした。その知らせにニックは目の輝きを少し取り戻し、生きる希望を取り戻したかのように見えました。
映画『狼の死刑宣告』の感想・評価・レビュー
ケビン・ベーコンってこういうちょっと「イカれた」役がめちゃくちゃ似合いますね。目で何かを訴えかけて来る感じが最高でした。
街のギャングに息子を殺された主人公が「復讐」をする物語。家族を守ると決めた父親は本当に強いです。しかし、その強さを復讐に向けるのが正しいのかは別の問題。
復讐に向かう時の主人公は髪を刈り上げ、息子の遺品を身につけて完全にイカれています。クールなヒーローと言うよりもダークサイドな感じがとても面白かったです。(女性 30代)
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