この記事では、映画『オープン・ウォーター2』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『オープン・ウォーター2』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『オープン・ウォーター2』の作品情報
上映時間:94分
ジャンル:サスペンス
監督:ハンス・ホルン
キャスト:スーザン・メイ・プラット、リチャード・スパイト・Jr、ニクラウス・ランゲ、アリ・ヒリス etc
映画『オープン・ウォーター2』の登場人物(キャスト)
- エイミー(スーザン・メイ・プラット)
- 4人組の一人。ザックと交際中で、ローレンの親友。
- ジェームズ(リチャード・スパイト・ジュニア)
- ローレンの夫。他のメンバーとは初対面。ローレンとの間にサラという子供を授かっている。
- ローレン(アリ・ヒリス)
- 4人組の一人。かつて自分のせいで父親を川で亡くし、それ以降水に恐怖を抱いている。
- ダン(エリック・デイン)
- 4人組の一人で、学生時代最も成功しそうと噂されていた人物。現在は投資家をしているというが・・?
- ミッシェル(キャメロン・リチャードソン)
- ダンと付き合い始めたばかりの女性。今回の旅行に同行する。
- ザック(ニクラウス・ランゲ)
- 4人組の一人で、エイミーの彼氏。ザックの誕生日を祝うため、久しぶりにメンバーが顔を揃えた。
映画『オープン・ウォーター2』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『オープン・ウォーター2』のあらすじ【起】
高校時代からの親友4人。社会人となって中々会う機会のなかった彼らだが、5年ぶりにメキシコで再会を果たすこととなる。サラという子供を授かったローレン、兼ねてより交際を続けているザックとエイミー。現在投資家として活躍しているというダン。さらに、ローレンの夫であるジェームズと、ダンと付き合い始めたばかりのミッシェルという女性を加えた6人は、ダンが持っている『ゴッドスピード号』に乗り込み、ザックの誕生日を祝っていた。
各々はそれぞれの方法で久しぶりの再会と船の旅を楽しんでいたが、そんな中、ローレンの顔は一人曇っていた。彼女はかつて自分のせいで父親を川で亡くした経験があり、水に恐怖心を抱いていたのだった。そして、メンバーはそれぞれ海へと飛び込むが、水恐怖症であるローレンは当然それを嫌がった。しかし、彼女が海が怖いということをすっかり忘れていたダンが、そんなローレンを抱え海に飛び込んでしまったのだった。

映画『オープン・ウォーター2』のあらすじ【承】
突如として海に落とされる形となったローレンは固まってしまう。そして、さらに最悪な事態が生じてしまう。なんと、ダンが海へと飛び込む際に、船へと戻るハシゴを降ろすのをすっかり忘れていたのだった。
船は海面から約2mの高さがあり、梯子がなければとても戻れる状態ではなかった。さらに、サラが一人、船内に取り残されてしまったのだ。彼らは必死に船へと戻る術を見つけようとするが、辺りを見渡しても陸地は一切見えず、青い海だけが広がっていた。
徐々に体温も奪われ、一行にフラストレーションが溜まっていく。そんな中、全員の水着を繋ぎ、長い紐を作るという案をダンが思いついた。生き残るために必死である彼らは慌てて水着を脱ぐと、一本のロープを作り始めたのだった。そんな時、なんと一艘のボートが通りがかる。彼らは必死に助けを呼ぶが、ボートの乗船者たちはローレン達がただ遊んでいるだけだと思い、そのままその場を去ってしまうのだった。
映画『オープン・ウォーター2』のあらすじ【転】
微かな希望が完全に絶たれたことに気落ちする6人。そんな中、新たな打開策を探すためジェームズがナイフを片手に海深くへと潜っていく。しかし、その時ジェームズは運悪く足をつってしまい、そのことに焦ったジェームズは船底に強く頭を打ってしまう。あまりの勢いに、ジェームズの意識は朦朧としており、さらに耳から出血する事態に陥ってしまう。
一方、水着のロープがようやく完成した。彼らはそれを使い船へと登ろうとするが、そのロープは人一人の体重を支えきれずにすぐに切れてしまうのだった。パニックになったザックは、ナイフで船体を傷つけ始める。ダンがそんなザックを止めようとするが、そんな揉み合いの中で、なんとナイフがザックの左胸部に刺さってしまうのだった。
さらに、悲惨な出来事が彼らを襲う。なんと、ミッシェルが溺れて命を落としてしまったのだ。そして、命を落としたのはミッシェルだけではなかった。ザックは先程の傷口から出血が続き、「20年後は今日のことを思い出して笑っている」という言葉を最後に、静かに息を引き取ったのだった。
映画『オープン・ウォーター2』の結末・ラスト(ネタバレ)
この状況に耐えかねたエイミーは、ローレンに別れを告げると陸地を求め、一か八かで遠くへと泳ぎ去ってしまう。何もできないまま時間だけが過ぎていく。そして、とうとうジェームズに限界が訪れる。ジェームズは先程頭を打った際に脳内出血を起こしており、その出血によりとうとう命を落としてしまったのだ。
最愛の人を失い悲しみに暮れるローレン。そして、とうとうローレンとダンだけが取り残されてしまう。ダンは自らの行動に責任を感じ、自らの手を犠牲にローレンを見事船の上へと乗せてみせたのだ。ローレンは、急いで梯子を降ろすと、サラの元へと駆け寄った。
しかし、いくら待てどダンが上がってこない。実は、ダン自身には最早梯子を登る体力は残っていなかったのだ。もう誰も死なせたくないローレンは、再び海へと飛び込む。翌朝、ゴミ回収船がゴッドスピード号の横を通り過ぎた。誰の姿も見えないその船に、ゴミ回収船の船長は疑問を抱きその船の周りを旋回した。そして、その船には…。
映画『オープン・ウォーター2』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
低予算で作られた作品なのでハリウッド映画と比べてしまうと見劣りしてしまうが、ストーリーはしっかりとしていて、飽きることなく最後まで観ることができ、見ごたえたっぷりの映画だった。
観ていて展開に突っ込みたくなる部分はたくさんあるが、そこに目をつぶって観ていれば、少しの不注意からとんでもなく悪い事態になってしまうこともあると考えさせてくれるいい作品だと思った。観終わった後、実話をもとに作ったと知ったときは心配性の私は、恐怖で鳥肌が立った。(女性 20代)
勝手に「サメ」の登場するパニックムービーを想像して鑑賞しましたが、サメは1度も出てきませんでした。
クルーズ船でちょっぴりハメを外して、ワイワイ楽しむ学生時代の仲良し6人組がハシゴを出さずに海に飛び込んでしまい、船に戻れなくなってしまうストーリー。しかも船には赤ちゃんが1人取り残されてしまいます。
今作は実際に起きた事故を元にしているとか。全員がこんなにおバカな事は滅多に無いと思いますが、昔の友人と集まる時には気を付けようと感じました。
低予算な感じは否めませんが、ハラハラドキドキを味わえる面白い作品です。(女性 30代)
極限状態での人間の脆さと恐怖をこれでもかと見せつけてくる作品。ちょっとしたミスでヨットに戻れなくなる…という設定がリアルすぎて、観ているこちらまで息苦しくなりました。パニックではなく、精神的な恐怖がじわじわと効いてくるのがこの映画の魅力。ラストの展開も含めて、心理スリラーとして秀逸です。(30代 男性)
育児中の身として、赤ちゃんを船内に残したまま皆が海に飛び込むという展開には心臓が凍る思いでした。母親としてのエイミーの葛藤や焦燥感がすごく伝わってきて、自分のことのように苦しくなりました。ホラー映画よりも怖い“現実に起こり得る絶望”が詰まっていて、観終わった後しばらく放心状態でした。(40代 女性)
仲間内のパーティーが、一気に悪夢に変わっていくスピード感がすごい。しかも敵がいない。ただ“海”というシチュエーションだけでここまで恐怖を煽れるのかと驚きました。中盤以降のそれぞれの反応がリアルで、人間の本性がむき出しになっていくところもゾクゾクしました。アウトドア好きは観た方がいいかも…(20代 男性)
怖いとかドキドキというより、ただただ「自分だったらどうする?」と考えさせられる映画でした。完全に閉ざされた空間で助けが来る見込みもなく、仲間同士で責任のなすりつけ合いが始まるのは本当に人間らしくてリアル。誰も悪人じゃないのに、誰も助けられない展開が切なかったです。(50代 男性)
「ママ、だいじょうぶ?」っていう赤ちゃんの存在が、もう本当に重い…。エイミーがずっと罪悪感と恐怖で精神的に追い詰められていく姿がリアルで、観ていて苦しかった。おしゃれなクルーズのはずが、まさかの地獄絵図。恐怖の演出が控えめなのに、ずっと息が詰まるような感覚でした。(30代 女性)
途中までゆるい雰囲気で「これ本当にサスペンス?」と思ってたけど、全員が海に飛び込んだ瞬間から、雰囲気が一変。スマホも救命具も使えない、船にも戻れないっていう絶望感がマジでやばい。パニックにならずに冷静でいることの難しさがよく描かれてて、緊迫感MAXでした。ラストもスッキリしない感じが逆にリアル。(20代 女性)
シンプルな舞台設定なのに、ここまで引き込まれるとは思いませんでした。ほぼ全編が海の中なのに飽きさせない。特に、体力と精神が徐々に削られていく描写が秀逸で、実際に同じ状況になったら自分なら…とずっと考えながら観てしまいました。派手さはないけど、地味に怖い名作です。(60代 男性)
“船にハシゴを下ろし忘れる”だけで人が死ぬなんて、本当に怖い。誰かが殺しに来るわけじゃなくて、自分たちのミスと判断ミスで命を落としていくってのがめちゃリアル。最後まで希望が見えないのも地味にキツい。でもそれが逆にこの作品の魅力。ハリウッド的な派手さより、心のざわつきが残る映画。(30代 男性)
映画『オープン・ウォーター2』を見た人におすすめの映画5選
THE SHALLOWS(邦題:ロスト・バケーション)
この映画を一言で表すと?
海の孤独と恐怖を極限まで描いた、サバイバル・スリラーの秀作。
どんな話?
サーフィン中にサメに襲われ、岩場に取り残された女性が、誰にも助けを求められない中で、生き残るために知恵と勇気を振り絞る一人芝居型スリラー。視覚的な迫力と心理的緊張が絶妙に交差します。
ここがおすすめ!
『オープン・ウォーター2』と同様に、広大な海に対する圧倒的な無力感と閉塞感を体感できます。ブレイク・ライブリーの熱演と、緊張感を切らさない構成が魅力で、息もつかせぬ90分が楽しめます。
47 METERS DOWN(邦題:海底47m)
この映画を一言で表すと?
パニックと絶望の中で“希望”を探す、深海サバイバルスリラー。
どんな話?
海中ケージダイビングを楽しんでいた姉妹が、事故でケージごと海底へ沈没。酸素も残りわずか、周囲にはサメが潜む。絶体絶命の中、姉妹は生還を目指すが…。
ここがおすすめ!
『オープン・ウォーター2』のように「逃げ場のない水中」という極限状況に追い込まれた人間ドラマが展開されます。酸素残量や視界ゼロの恐怖など、視覚と音で迫る臨場感がクセになります。
BURIED(邦題:リミット)
この映画を一言で表すと?
棺の中だけで90分、観る者の想像力を刺激する密室スリラー。
どんな話?
イラクで拉致されたトラック運転手が、目覚めると棺の中に閉じ込められていた。助けを呼べるのはライターと携帯電話だけ。徐々に迫るタイムリミットと酸素不足の中、彼は脱出を試みる。
ここがおすすめ!
閉鎖空間の恐怖と心理描写は『オープン・ウォーター2』と共通しており、想像力を刺激される一本です。場所は違えど、「誰にも気づかれずに死んでいくかもしれない」という恐怖は共通。ラストの衝撃も強烈。
ALL IS LOST(邦題:オール・イズ・ロスト ~最後の手紙~)
この映画を一言で表すと?
セリフなし、音楽なしで描く、圧倒的リアリズムの海上サバイバル。
どんな話?
ヨットで航海中の男性が、事故で航海不能に。通信も途絶え、漂流する中で彼はただひとり、サバイバルを続ける。言葉のない演技で描かれる孤独と闘いの記録。
ここがおすすめ!
『オープン・ウォーター2』の“海の静かな恐怖”をさらにリアルに描いた作品。セリフがほぼないのに、観る者の不安や焦りをこれほどまでに呼び起こす演出は圧巻。ロバート・レッドフォードの名演も必見。
THE DESCENT(邦題:ディセント)
この映画を一言で表すと?
暗闇に潜む恐怖と人間の本性を暴く、極限地下サバイバル。
どんな話?
洞窟探検に出かけた6人の女性グループが、未知の洞窟で道に迷い、さらには“何か”に狙われる。出口もなく、光もない閉ざされた空間での恐怖とサバイバルが展開する。
ここがおすすめ!
海から陸へ舞台は変わりますが、“閉じ込められた状況”という本質的な恐怖は同じ。人間関係の崩壊や心理の変化などもリアルに描かれており、観終わった後にズシンとくる名作スリラーです。
みんなの感想・レビュー