映画『おっぱいバレー』の概要:実話を基にしたフィクション作品。2009年公開の日本映画で、赴任した矢先弱小バレー部の顧問を任された新任女教師が試合に勝ったらおっぱいを見せるという条件をさせられるコメディ青春物語。
映画『おっぱいバレー』 作品情報
- 製作年:2008年
- 上映時間:102分
- ジャンル:ヒューマンドラマ、コメディ、スポーツ
- 監督:羽住英一郎
- キャスト:綾瀬はるか、青木崇高、仲村トオル、石田卓也 etc
映画『おっぱいバレー』 評価
- 点数:85点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★★
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『おっぱいバレー』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『おっぱいバレー』のあらすじを紹介します。
昭和54年、北九州でのこと。
戸畑第三中学に若い新任教師の寺嶋(綾瀬はるか)が赴任して来た。
紹介の挨拶で「道程」が好きだと話したことで、若い青年たちは「童貞」と勘違いをさせ興奮させる。
寺嶋は来て早々「バカ部」と呼ばれる弱小バレー部の顧問を命じられた。
平田をはじめとするバレー部の男子は歓迎モード満々。
寺嶋はいきなり女子バレー部と練習試合をしようと言う。
しかしやる気も無し、しかも6人制なのに部員は5人。
未来も何も見えない部だったが、偶然そのことを耳にした城が入部することになった。
試合は悲惨そのものであった。
何しろ名前だけで練習をしたことが無い部員たち。
中井という先輩は練習をさせずに女装させたり、おっぱいを書けと言ったりで何も教えてもれなかったというのだ。
寺嶋は今後頑張るなら何でもすると言う。
そこで思春期真っ只中の学生たちは、「おっぱいを見せてくれ」と要求。
困った寺嶋だったが、生徒たちから嘘つき呼ばわりされて約束してしまう。
それは1勝したら見せるというものだ。
このことでやる気を出した部員たちは、対戦相手の中学に偵察にも行く。
しかし参加してくれていた城が突然の退部。
部に戻そうとした寺嶋は自宅に向かう。
そこで城の父親が実業団で社会人選手だったことを知った。
しかも退部したことはしらないようだ。
急いで城を探す寺嶋。
そのころ城は不良2人組とつるんでいた。
ふざけて蹴ったバイクが先輩のものであり、連れていかれてしまう。
たまたまその現場を目撃したバレー部員は一緒に向かい、かばって殴られることに。
こうして部員たちとの絆が出来、バレー部に復活した城。
しかし対戦相手は地域の最強中学。
お先真っ暗な部員たちだった。
寺嶋がこんなに約束に固執する理由。
それは以前勤めていた中学で軽率に生徒と約束したことが問題になり注意を受けたこと。
そして中学時代に万引きをしたことがきっかけだ。
その処罰が読書感想文だった。
様々な名作を読む中で感銘を受けたのが「道程」だった。
この感想文が読書コンクールで金賞をとるほどの出来で、教師に国語の教師に向いていると言われて目指した夢が教師だった。
一人前の国語教師になって恩師に会いに行きたい、そんな思いがあった。
映画『おっぱいバレー』 結末・ラスト(ネタバレ)
ある日、偶然話を女子部員に聞かれ「おっぱい」の約束の噂が校内に広まり、寺嶋は首になってしまう。
合宿までした部員たち、寺嶋無しで対戦相手を向き合うことに。
しかし試合会場に出向いた寺嶋は「おっぱい見たくないのか!?」と激励。
おっぱいコールで応援する。
残念ながら結果は負けてしまった。
しかし城の父親は、目的が難であっても目的のためにがんばることが大事なのだと言う。
負けて泣きつく部員たち。
悔しくて泣いているという生徒の成長を見て、頑張りが形になっていることを実感する寺嶋はもう1度教師をしようと思うのだった。
映画『おっぱいバレー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『おっぱいバレー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
実際そんなに食いつくか
中学生時代の思春期には、どのようなものもエロに例え下ネタが大好き、そしておっぱいが大好きというのは男子あるあるだろう。
誰でもその時代を通っているからそれはわかる。
だからこそ、本作品も懐かしいという目でも楽しめるのではないか。
しかし実際どうだろうか。
こんなにおっぱい目当てに頑張るだろうか?
わかるわかる!というよりも若干引いてしまう自分がいる。
入り込めないのだ。
「付き合ってくれる」とかならまだわかるのだが。
ノンフィクションまでいかずとも実際にあった話であるわけだし、昭和ならではの物語という気もする。
平成生まれの若者にこの作品がうけるかというと疑問が残る。
綾瀬はるかの可愛さ
この映画は綾瀬はるかの可愛さが引き立つ映画である。
彼女がイメージさせる純粋さのようなものがヒロインにぴったりはまっていて、綾瀬はるかそのものという気がする。
大してファンじゃなくても見終わったら可愛さが印象に残る人も多いのでは無いだろうか。
爽やかで熱血、純真。
まさにそんなプラスのワードが良く似合うヒロインを演じきっている。
部員や教師役が良い味を出している
この作品に欠かせないのが生徒たち。
彼らの演技は素晴らしい。
昔グーニーズというアメリカ映画があったがあれを彷彿させるような子供達である。
いかにも子供らしい嫌みの無い容姿で思わず応援したくなるキャスティングが秀逸である。
思春期の男の子にとって「おっぱい」ってそんなに魅力的なものなのでしょうか?おっぱいを見せてもらえるなら頑張るという不純すぎる動機で練習をする彼らは、男の子らしくてとても可愛いのですが、実話ベースという事もあり本当に「おっぱい」だけでそんなに頑張れるものなのかなと疑問に思ってしまいました。
ふざけたストーリーかと思いきや、意外と中身がしっかりしていたので飽きずに見られましたがおっぱいの疑問は最後まで残ります。
大人になったら青春時代の楽しい思い出と感じられるような素敵な物語を見せて貰えました。(女性 30代)
時代は1979年。先生や生徒達が今より鷹揚に構えていて、伸び伸びとした気持ちで楽しめました。電話ボックスや看板、商店等、当時の街並みを上手く再現しています。挿入歌も懐かしくて、古き良き時代を満喫できました。アイスキャンディーを道端で皆で頬張るシーンが、ノスタルジーです。先生のセリフ「私のおっぱいを見るために頑張りなさい」には、不覚にも感動しました。一見ふざけているようですが、実は先生も必死なわけで、手探り状態で頑張っているんだなと胸が熱くなりました。(女性 30代)
映画『おっぱいバレー』 まとめ
綾瀬はるかは年々大女優の貫禄を見せてきている。
インスタントな芸能界で珍しく君臨しているのが彼女ではないだろうか。
同じくらいだった女優達の頭一個どころか体ごと飛だしてしまっている。
その人気の秘密。
それは演技力はもちろん、明るさと美貌、バラエティーからも伺える女優オーラの無さにあるのでは。
カジュアルな雰囲気が人を呼ぶのだ。
本作品では可愛らしいなかでも熱血な教師役。
新米教師が奮闘する様子を雰囲気十分で見せてくれた。
彼女の新作をみればみるほど演技力の上達が伺え、観るのをやめられなくなる。
そしてドラマに出ると有難味が薄くなるような気がするのだが、彼女の場合は映画もドラマもCMも同じ品質を保つ最強さが売りである。
今後の活躍がさらに気になる女優さんだ。
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