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映画『オレの獲物はビンラディン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『オレの獲物はビンラディン』の概要:神からの啓示を受けたという男が、オサマ・ビンラディンを捕まえようとパキスタンに向かった実話。ゲイリーは透析の最中に神からの言葉を受け取る。神はゲイリーにビンラディンを捕まえてこいという指令を下した。

映画『オレの獲物はビンラディン』の作品情報

オレの獲物はビンラディン

製作年:2016年
上映時間:92分
ジャンル:コメディ
監督:ラリー・チャールズ
キャスト:ニコラス・ケイジ、ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ、ラッセル・ブランド、アドリアン・マルティネス etc

映画『オレの獲物はビンラディン』の登場人物(キャスト)

ゲイリー・フォークナー(ニコラス・ケイジ)
一風変わった性格の男だが、愛国心は強く、アメリカを第一に考えている。腎臓が悪く透析を必要としている。今回の騒動後は有名になり、メディアに引っ張りだこ。そこで得た金で新しい腎臓を買った。
マーシ・キャンベル(ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ)
ゲイリーの恋人。学生時代はゲイリーの憧れの人だった。脳性麻痺を持つ妹の娘・リジーと暮らしている。妹の代わりに、自分がリジーを育てていくと決意している。変わり者のゲイリーを支えてくれる良き理解者。

映画『オレの獲物はビンラディン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『オレの獲物はビンラディン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『オレの獲物はビンラディン』のあらすじ【起】

ゲイリー・フォークナーは、子供の頃から少し変わった性格だった。その性格ゆえに友達は少なかったが、彼には神の声が聞こえており、その声に、彼は幾度となく励まされていた。“クレイジーな考えが、クレイジーな成果を出す”というのが彼の持論だ。

大人になっても破天荒な性格は変わっていなかったが、彼は腎臓を悪くし、透析が必要な体になっていた。そんな時、学生時代に憧れだったマーシ・キャンベルと再会し、親しくなっていく。マーシは妹の子供・リジーと住んでいた。リジーは10歳だったが、脳性麻痺のために喋ることも歩くことも困難だった。

時代はイラク戦争の真っ只中。だが、何年経ってもオサマ・ビンラディンを発見できないことに、ゲイリーは不満を露にしていた。愛国心は人一倍あったが、彼の生活はひどいものだった。ろくに仕事もせず、友人宅に居座る日々。とうとう愛想をつかした友人から、出て行ってくれと言われる始末。

ある時、透析中にゲイリーは神の声を聞いた。目の前に神が現れ、パキスタンに行き、オサマ・ビンラディンを捕まえろと言われる。ゲイリーは驚くが、その言葉を啓示と信じて神の命令を実行しようとする。

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映画『オレの獲物はビンラディン』のあらすじ【承】

パキスタンに行くには、当然、金が必要だ。友人たちとラスベガスに行き、大儲けしようとするが失敗。結局、透析の担当医に嘘をついて大金を借りると、そのカネでサンディエゴへ渡り、ボートを購入した。海を渡ってパキスタン入りを計画したのだが、海図も読めず、操縦も上手でないゲイリーは、彷徨った挙句にメキシコに上陸し、失敗に終わる。

深夜のテレビショッピングで日本刀を買ったゲイリー。武器を調達した彼は、パキスタン入国の次なる手を考える。考えついたのは、イスラエルの山脈からハンググライダーを使い、空から入国するというもの。

ハンググライダーを購入したが、そのままでは大きくて飛行機に積み込めない。ゲイリーはのこぎりでグライダーを切ってバラバラにし、それを持ってイスラエルへと向かった。現地に到着し、テスト飛行を行ったが、強引にバラバラにしたために強度が無くなり、すぐに墜落。ゲイリーは腕と足を折って帰国し、これまた失敗してしまった。

映画『オレの獲物はビンラディン』のあらすじ【転】

ゲイリーがどんな人間でも、マーシは優しく接してくれていた。だが、本心ではパキスタン行きを諦めてほしかった。ゲイリーもその気持ちに気がつき、マーシとリジーの三人で静かに生きていこうと考え始める。

だが、そこにまた神が現れた。ゲイリーの弱い心を見透かすように、使命を果たすように言ってくる。神に言いくるめられたゲイリーは、今度こそパキスタン入りするため、マーシの元を去っていった。

今度はビザを発行してもらい、至ってまともな形で入国する方法を選んだ。すんなりと入国できたゲイリーは、オサマの情報を集めるために町を散策する。だが、町の人たちはとても親切で優しく、ゲイリーはあっという間にパキスタンを大好きになってしまった。

現地入りしてひと月以上経ったが、オサマの情報は何一つ得られず、次第にゲイリーは無気力になってきた。そんな時、パキスタンのCIA事務所にゲイリーの情報が届く。彼がオサマを捜していると知ったCIAは、自分たちよりも先に見つけられては大変と、ゲイリーを拘束することにした。

長いこと透析をしていなかったゲイリーは、それが原因で幻覚や被害妄想が強くなってきていた。やがて騒動を起こし、CIAに捕まって説明を求められる。全て神の指示でやっていることだと言われたCIAは思わず呆れてしまった。

映画『オレの獲物はビンラディン』の結末・ラスト(ネタバレ)

翌朝、定宿にしていたホテルからの去り際、何者かが発砲した。それはゲイリーを狙ったものではなかったのだが、彼はアルカイダが自分を狙ったものだと思い込み、発砲した犯人を追跡していく。だが、丘の上まで追いかけていった時、犯人がアルカイダでも何でもないことに気がついた。

丘の上で夜を明かそうと眠りについたゲイリーは、夢の中でオサマと対面する。彼は日本刀を振り回し、見事オサマを捕まえることに成功した。目覚めると、彼はCIAと共にイスラマバードの病院にいた。オサマの居所を尋ねると、君はオサマを捕まえていないと説明される。しかし、ゲイリーはそれが信じられず、オサマを逃がしたなと喚きたて、とうとう強制送還されてしまう。

アメリカに戻ってきたゲイリーはマーシの家を訪ねた。彼女は暖かく迎え入れてくれた。パキスタンに行っている間、ゲイリーはすっかり有名人になっていた。ラジオやテレビ、映画化の話も飛び出し、一躍、時の人となる。

ところが、ゲイリーはまたパキスタンに行かなくてはと言いだした。マーシは困るが、その時、オサマ暗殺成功のニュースが飛び込んできた。ゲイリーは驚くが、これは嘘の報道で、本当はまだ生きているのだと言い張り、パキスタン行きをやめようとしない。今度という今度はマーシも怒り、とうとう見放されてしまう。

準備を終え、再びパキスタンへ向かいだしたゲイリー。その道中、ゲイリーは今までのことを振り返っていた。そして、彼は遂に考えを改め、マーシのところに戻っていった。マーシから許しを得たゲイリーは、リジーと三人で家庭的な生活を送ることとなった。

映画『オレの獲物はビンラディン』の感想・評価・レビュー

こういう役はニコラス・ケイジにぴったり。実話がベースとなっているが、こういったコメディ映画が作られる背景には、現状の世界情勢が垣間見られて面白い。いかに米国が中東の過激派を掌握しているのかが分かるし、抑止力にもなるかもしれない。本作を見て、怒りを燃やす過激派もいるかもしれないが、こういった作品を作れるくらい米国には余裕があるのだぞと言わんばかりだ。また、ゲイリーが突飛な行動に出た理由が、神の声を聞いたからだというのも、とても皮肉で、まさにアメリカ的ブラックコメディだと感心する。(MIHOシネマ編集部)


まず信じられないのがこれが「実話」だということ、そしてこのヤバいおじさんを演じるのが「ニコラス・ケイジ」だということ。かなり過激な内容ですが、どんな役をもこなすニコラス・ケイジだからこそ上手くまとまっていたと思います。
神からの啓示を受けて「オサマ・ビンラディン」を捕まえることを決意し、たった1人でパキスタンへ入国するストーリー。武器は日本刀だったりかなりハチャメチャですが、とても面白く見られました。(女性 30代)

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