映画『俺たちダンクシューター』の概要:ジャッキーはバスケットボールチーム「トロピックス」を買収し、オーナー&監督&選手として活動していた。だがある日、「トロピックス」が所属するリーグが別のリーグに吸収合併されることになり、「トロピックス」に解散の危機が訪れてしまう。
映画『俺たちダンクシューター』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:コメディ
監督:ケント・オルターマン
キャスト:ウィル・フェレル、ウディ・ハレルソン、アンドレ・ベンジャミン、モーラ・ティアニー etc
映画『俺たちダンクシューター』の登場人物(キャスト)
- ジャッキー・ムーン(ウィル・フェレル)
- 歌手として活動していたが、ヒットしたのは『ラブ・ミー・セクシー』という曲だけだった。現在はそのお金でバスケットチーム「トロピックス」を買収し、オーナー&監督&選手として活動している。陽気で明るい性格で、口が上手い。
- エド・モニックス(ウディ・ハレルソン)
- NBAの優勝経験もある、元バスケットボール選手。だが、現役時代は主力選手として活躍しておらず、ベンチに座っていることが多かった。ジャッキーに誘われ、「トロピックス」に入団する。元恋人のリンのことを引き摺っており、よりを戻したいと思っている。
- クラレンス・ウィザーズ(アンドレ・3000)
- 「トロピックス」の主力選手。天才肌で、バスケットボールがとにかくうまい。エドに触発され、バスケットボールを真剣に取り組むようになる。
- リン(モーラ・ティアニー)
- エドの元恋人。エドの後ろ向きな考えにうんざりし、別れを選んだ。
映画『俺たちダンクシューター』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『俺たちダンクシューター』のあらすじ【起】
ジャッキー・ムーンは『ラブ・ミー・セクシー』という曲でオリコン1位を獲得した後、バスケットチーム「トロピックス」を買収し、オーナー&監督&選手となった。だが、ジャッキーに運営能力はなく、観客動員数は過去最低を更新しており、チームは存続の危機にあった。試合で酒を振舞い客を増やそうとするが、乱闘騒ぎに発展してしまうこともあった。
1976年ミシガン州フリント。ジャッキーは空席が目立つ試合会場で、『ラブ・ミー・セクシー』を歌って会場を盛り上げた。そして、いつものように元気に選手紹介を行った。ハーフタイムの余興も行っており、1万ドルの賞金を懸けて、客にコートの端からシュートをさせた。客は麻薬で意識が朦朧としていたため不可能な挑戦だと思われたが、あり得ない力を発揮し見事にシュートを決めてしまう。ジャッキーは払えるお金を持っていなかったため、悪態を吐いた。
バスケットボールリーグは、“ABA”と“NBA”の2つから成り立っていた。ジャッキーは会議のため“ABA本部”を訪れた。 “ABA”が “NBA”に吸収合併されることが告げられ、ジャッキーは格上げになると喜んだ。だが、NBA入りをするのは4チームだけで、ジャッキーのチームは解散することが決まっていた。ジャッキーは納得できず、再選考を望んだ。話し合いの結果、今季の試合の結果を見てから決めることになった。
映画『俺たちダンクシューター』のあらすじ【承】
ジャッキーは選手達に会議のことを伝えるが、選手達の間では既に諦めムードが漂っていた。新しい風を吹き込むためにエドを入団させるが、選手は全員エドに殴られたことがあったため、さらに重い空気になってしまう。ジャッキーはチームの標語である『愛し合おうぜ』を用いて、仲良くやるように伝えた。その後、テレビでエドがトロピックスに入団したことが放送された。エドはNBAの優勝経験もある実力者だった。
エドはトロピックスの仲間達にせがまれ、NBAの優勝指輪を見せていた。だが、トロピックスのクラレンスから、万年ベンチで座っていただけにも関わらず、指輪を自慢していて恥ずかしいと非難される。エド達の間で一触即発の空気が漂った。それをジャッキーが、『愛し合おうぜ』の言葉を叫びながら諌めた。
ジャッキーはNBAの理事からNBAに吸収する条件として、「毎回2000人以上の観客を動員せよ」という指示を受ける。テレビ映りをよくするため、エド以外の選手達に化粧を施した。だが、試合途中でアイライナーが流れ落ちてしまい、目が開けない状態になってしまう。エド達は敵チームから“オカマ”だと馬鹿にされ、CM中に乱闘騒ぎを起こした。
ジャッキー達がいつまでもふざけた態度でいるため、エドは怒りを露わにし、戦略を練ることを提案した。だが、ジャッキーは戦略を練ったことがなく、チームの雰囲気を壊さずに試合に挑みたいと、エドの意見を否定した。クラレンスもジャッキーの意見に乗っかり、ベンチでずっと座って見ていたから戦略が練れるのだと、再びエドに侮辱的な言葉を投げかけた。エドは優勝指輪をクラレンスに投げつけると、天性の才能があってもプロとしての自覚がないため、決してNBAには入れないと非難して立ち去った。
映画『俺たちダンクシューター』のあらすじ【転】
エドは元恋人のリンに、膝の水抜きを頼んだ。その時、リンから別れた理由を初めて聞かされる。それは、エドがいつまでも後ろ向きな考えにとらわれ、主力選手として活躍しなかったことを気にしているからだった。エドはリンとよりを戻したかったため口説こうとするが、クラレンス達が現れたため、最後まで言うことができなかった。クラレンス達はエドに監督を頼みに来たことを話した。
クラレンス達はジャッキーに、エドに監督を頼んだことを話した。ジャッキーは仲間達に裏切られたと思いショックを受ける。それを見ていたエドは、ジャッキーはそのまま監督してチームを守り、自分は攻撃や守備について教える監督になるだけだと話した。クラレンスも宣伝マンとしてのジャッキーの重要性を話したため、ジャッキーはエドに監督を任せることを決める。
エドはボールを持たない状態で、攻撃の練習を始めた。1日中同じプレーの繰り返しだったため、ジャッキーは不満を口にするが、エドは容赦なく練習を行わせた。次の日、試合が行われる。練習の成果が確実に出ており、残り30秒さえ守りきれば勝利が確定することになった。エドは攻めて点数を稼ごうとメンバー達に指示を出すが、ジャッキーに反対される。125点を超えたら食事を無料配布すると宣伝していたのだ。ジャッキーは仲間のシュートを阻止しようとするが、リングにボールが入ってしまい、126点になってしまう。ジャッキーは食料を買うお金がなかったため、コートから逃げ出した。
トロピックスが最下位を脱出し、7位まで浮上した。観客動員数も増え、グッズも売れるようになった。ジャッキーがチームを盛り上げると同時に、エドが戦力を鍛えた。2人のバランスはとてもよく、トロピックスは益々活躍していった。
理事が訪ねてきたため、ジャッキーは選手達を控室に集めた。そこで理事から、試合に勝利してもNBAに行けないことが告げられる。リーグ拡張委員会が会議を行い、トロピックスのメディア市場が小さいと判断したためだった。選手達はジャッキーが何とかしてくれると期待するが、ジャッキーは動こうとはしなかった。『ラブ・ミー・セクシー』はジャッキーの母が亡くなる前に作った曲で、ジャッキーは自分が何も持たない男で、全てがインチキだったことを打ち明けた。
映画『俺たちダンクシューター』の結末・ラスト(ネタバレ)
クラレンスはエドに会い、なぜチームに入ってくれたのか問い掛けた。だが、エドは話そうとはしなかった。クラレンスは指輪を返して立ち去った。次の日、エドはジャッキーに会いに行き、バスケを思い出させてくれてありがとうとお礼を言った。そして、チームを招集するよう頼んだ。
エドは当初の目標である「4位」を目指そうと、チームの仲間達に話しかけた。ジャッキー達はエドの熱い気持ちを聞き、全力で戦うことを決意する。そして、ジャッキーは記者会見を行い、観客を集めた。
試合会場には多くの観客が詰めかけていた。クラレンスは敵のチームにトレードが決定していたため、相手チームのベンチに座って試合を見ていた。監督から試合の出場を言い渡されるが、クラレンスは怪我を理由に拒んだ。試合の途中でジャッキーが相手チームの選手に吹っ飛ばされてしまい、意識を失ってしまう。クラレンスはジャッキーが控室に運び込まれるのを見て、トロピックスに戻ることを決意する。
ジャッキーは夢の中で亡くなった母親に会っていた。盗作したことを謝罪するが、母親は気にしてはいなかった。代わりに試合に勝つ方法を教えてもらう。ジャッキーは目を覚ますと、エド達に母親から言われたことを話した。試合に戻り、クラレンスがダンクシュートを決めた。その時、クラレンスは宙を飛んでいた。ジャッキーは天国の母親に向けて、感謝の言葉を叫んだ。
試合終了まで残り12秒。トロピックスは2点差まで追いついていた。エドはメンバーを招集すると、1日中練習していたことを思い出すよう指示を出した。相手チームがファウルを出したため、残り2秒でジャッキーがフリースローを2本打つことになった。1本目は見事に決まったが、2本目を外してしまう。エドはすかさずボールを奪い、シュートを決めた。トロピックスの勝利が決定した。
会場は大騒ぎとなった。相手チームの監督はクラレンスにユニフォームを渡し、戻って活躍してくれと頼んだ。エドはリンと抱きしめ合ってキスをした。ジャッキーは宣伝手腕を褒められ、NBAで働くことになった。
映画『俺たちダンクシューター』の感想・評価・レビュー
バスケットボールをテーマにした今作。コメディ要素だけでなく、しっかりとした人間ドラマやうるっと来てしまうようなシーンもあり、とても見応えがありました。
バスケットボールチーム「トロピックス」に携わる人達のストーリーを様々な面から描いています。元歌手だったり、元バスケットボール選手だけど「訳あり」だったり、それぞれが問題を抱えていますが、周りの人の支えもありそれを乗り越えていく様子はとても感動しました。
クスッと笑えるシーンもあるので、気軽に見られる作品です。(女性 30代)
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