12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『おしゃれキャット』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『おしゃれキャット』の概要:現在ディズニーキャラクターの中でも高い人気を誇る、白い子猫『マリー』が登場する今作。シャーマン兄弟が手がけているだけあり、劇中歌はどれも有名な名曲揃い。

映画『おしゃれキャット』の作品情報

おしゃれキャット

製作年:1970年
上映時間:78分
ジャンル:アニメ、コメディ、アドベンチャー
監督:ウォルフガング・ライザーマン
キャスト:ハーマイアニ・バドリー、エヴァ・ガボール、スキャットマン・クローザース etc

映画『おしゃれキャット』の登場人物(キャスト)

ダッチェス(エヴァ・カボール)
ボンファミーユ夫人が愛してやまない、美しい毛並みを持つ白猫。3匹の子供を授かるが、エドガーの策略にはまってしまい…?
トーマス・オマリー(フィル・ハリス)
ダッチェス達が、遭難先の田舎で出会った野良猫。歌が上手い陽気な猫で、自分とは違う気品を持つダッチェスに惹かれる。
マリー(リズ・イングリッシュ)
ダッチェスの子供の一人。母親譲りの白い毛並みを持つ、可愛らしい女の子。
トゥルーズ(ゲイリー・デュビン)
ダッチェスの子供の一人。綺麗なオレンジ色の毛並みをしており、絵の才能に恵まれている。
ベルリオーズ(ディーン・クラーク)
ダッチェスの子供の一人。灰色の子猫で、ピアノの演奏が得意。
エドガー(ロディ・モード=ロクスビー)
長年ボンファミーユ夫人に仕えていた執事。猫が死ねば自分に遺産が入ることを知り、猫達を消そうと企む。
アデレード・ボンファミーユ夫人(ハーマイオニー・バデリー)
かつてオペラ歌手として名を馳せた女性。ダッチェスという猫と、ダッチェスの子供達を溺愛している。

映画『おしゃれキャット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『おしゃれキャット』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『おしゃれキャット』のあらすじ【起】

1910年のフランス、パリ。そこにはボンファミーユという夫人が暮らしていた。彼女はかつて有名なオペラ歌手としてその名を轟かせた人物で、その頃に手に入れた大金で立派な屋敷を構えていた。

身寄りのいなかった夫人であるが、彼女は現在4匹の猫と生活を共にしていた。真っ白な毛並みが美しいダッチェスと、ダッチェスの子供である子猫たちである。絵の才能があるオレンジ色の毛並みをしたトゥルーズ、ピアノの演奏に長けたベルリオーズ、親譲りの白い毛並みを持つマリー。そんな3匹の子猫とダッチェスのことを、夫人は溺愛していたのだった。

そして、館に立ち入る人物がもう一人いた。長年夫人の執事として仕えてきたエドガーである。エドガーは夫人の前では大変物腰の柔らかい好人物であったが、その実腹に一物を抱えた腹黒い人物であった。そして、ある頃夫人がとんでもない行動に出る。彼女はオートクール弁護士を呼び出すと、自らの死後遺産を全て4匹の子猫達に譲ると言い出したのである。

映画『おしゃれキャット』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『おしゃれキャット』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『おしゃれキャット』のあらすじ【承】

そして、4匹の猫が寿命を全うした後は、エドガーに全ての遺産を残すとしたのである。その話を、エドガーはこっそりと聞いていた。夫人の持つ莫大な財産に目が眩んだエドガーは、猫達を亡き者にしようと画策したのである。

そして、ある日エドガーは猫達のミルクに睡眠薬を混ぜ込んだ。すっかり眠ってしまった猫達をバイクに乗せると、エドガーは彼らを郊外へと連れ出してしまったのである。しかし、その際犬に襲われたエドガーは、慌ててその場から逃げ去る際に猫達の入ったカゴを川に落としてしまうのだった。

そして、ダッチェス達は目を覚ます。見知らぬ田舎の情景に困惑するダッチェス達。そこに追い打ちをかけるように嵐がやってくる。一方、その嵐で目を覚ました夫人は、猫達の姿が見えないことに気がつくのだった。慌てる夫人の様子を見ていたのは、猫達と仲良しのロクフォールというネズミだった。ロクフォールも慌てて猫達の行方を探すが、一向にその手がかりは掴めない。

映画『おしゃれキャット』のあらすじ【転】

その頃、ダッチェス達の前に1匹の猫が姿を現した。それは、トーマス・オマリーという一匹の野良の雄猫だった。そして、なんとトーマスは野良にはない気品を持つダッチェスに惚れたのである。ダッチェス達をパリへと帰す手伝いをすることにしたオマリーは、走っていた車を止めその荷台へと乗り込んだ。

しかし、その道のりは容易ではなかった。車を追い出された一行は線路を伝い、川に流されながらも屋敷を目指したのである。そんな中、トーマスはとうとうダッチェスに想いを告げた。内心ではトーマスのことを気にかけていたダッチェスだったが、今は子供達を夫人の元に返すことが先決、とトーマスの告白を拒むのだった。

そして、彼らはとうとう屋敷へとたどり着く。すると、自分の仕事は果たした、とトーマスはそのまま姿を消してしまうのだった。扉が開かず、必死に鳴き声で帰還を知らせようとしたダッチェス達。しかし、なんと彼らの鳴き声を最初に耳にしたのは、他でもないエドガーだったのである。

映画『おしゃれキャット』の結末・ラスト(ネタバレ)

ここで猫達に戻られては自分が遺産を手に入れられなくなるエドガーは、ダッチェス達を袋に閉じ込めてしまう。ダッチェスは咄嗟にロクフォールに、トーマスに助けを求めるように伝える。そして、トーマスとダッチェス達が旅の最中に出会ったノラ猫たちが、ダッチェス達を助けるために屋敷に急行する。

一方、エドガーはダッチェス達をトランクに押し込み、アフリカへと送ろうとしていた。そこにトーマス達が現れ、エドガーに襲いかかる。突如現れた大量の猫達に負けたエドガーは、反対に自分がトランクの中に閉じ込められてしまうのだった。そして、エドガーはそのまま運送業者の手によってアフリカへと運ばれてしまうのだった。

愛しの猫達が戻ってきたことに、夫人は大喜び。そして、エドガーが屋敷から去ったのだと考えた夫人は、遺言状から彼の名前を消すのだった。ダッチェス達を救った英雄であるトーマスは屋敷に迎えられ、ダッチェスと幸せに暮らすことになる。

映画『おしゃれキャット』の感想・評価・レビュー

登場する猫全て可愛いのだが、やっぱりマリーに一番目が行く。作品を知らない人でもマリーのことを知っている人は多いのではないだろうか。『おしゃれキャット』の中でも、特に有名なキャラクター。音楽の「ジャズ」が作品に使われているところが、他のディズニー映画作品と一線を画していておしゃれだなと思う。ストーリーももちろんおもしろいのだが、猫達の動きが軽やかで無邪気な行動が見ていて楽しい。小さなお子様もきっと楽しめると思う。(女性 30代)


ディズニー映画と言えば、良くも悪くも人間らしさが色濃く出るのが特徴だろう。遺産目的で飼い猫を始末しようとする、執事が特にそう感じる。思考自体は悪役そのもの。しかしどこか猫に対しどこか愛情を持っているが故に、情けをかけるシーンや失敗を招いてしまう所が面白い。

全体的にコミカルに描写されているが、身分の違いや生い立ちによる問題や葛藤が多く見られる。裕福だから幸せか身分が違うから共になれないのかなどの、答えが散りばめられている。大人になった今だからこそ見たい作品だ。(女性 20代)


ディズニーキャラクターの中でもかなり人気の高い「マリー」が出てくるこの作品。マリーは知っていましたが、作品に登場する脇役程度だと思っていたので、今作を見てやっと「人気」の理由が分かりました。
オペラ歌手をしていた、お金持ちの女性に溺愛されている猫ちゃんたちがこの作品の主人公。白く美しい毛並みの母猫と3匹の子猫。その子猫のうちの1匹がマリーです。どのキャラクターも本当に可愛いのですが、オシャレでおませな女の子のマリーはとってもキュートでした。
猫ちゃん好きにはぜひ見て貰いたい作品です。(女性 30代)


小さい頃、まだビデオが主流だった時に繰り返し見ていたディズニーアニメ。生まれてからジャズという音楽にちゃんと触れたのはこの映画が初めてだと思う。当時はまだよくわかっていなかったが、ジャズ猫たちが奏でる音楽がカッコいいなと感じたことはよく覚えている。
作品には色々な猫が登場するが、母猫であるダッチェスの落ち着いて気品のある姿、子猫たちのやんちゃで可愛らしい様子、オマリーの男らしさなど、それぞれの個性が表情や動きの細かいところに表れていてさすがディズニーだなと思う。(女性 20代)

みんなの感想・レビュー