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映画『ホタルノヒカリ』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ホタルノヒカリ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ホタルノヒカリ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ホタルノヒカリ』の結末までのストーリー
  • 『ホタルノヒカリ』を見た感想・レビュー
  • 『ホタルノヒカリ』を見た人におすすめの映画5選

映画『ホタルノヒカリ』の作品情報

ホタルノヒカリ

製作年:2012年
上映時間:109分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:吉野洋
キャスト:綾瀬はるか、藤木直人、手越祐也、安田顕 etc

映画『ホタルノヒカリ』の登場人物(キャスト)

雨宮蛍(綾瀬はるか)
SWビルド・コーポレーション、インテリア事業部のプランナーとして勤務している。仕事上では残業も厭わないほどに頑張れるが、家ではずっとゴロゴロしている。ひょんなことから高野部長の実家に住み始め、そこの縁側を気に入っている。
高野誠一(藤木直人)
蛍の勤めるインテリア事業部部長。蛍からはぶちょーと呼ばれている。始めはぐーたらな蛍を観察目的に一緒に暮らし始めるが次第に惹かれていく。
二ツ木早智子(板屋由夏)
旧姓、山田早智子。インテリア事業部でチーフプランナーをしている。姉御肌タイプで蛍と普段から仲が良い。テレビシリーズで二ツ木と結婚した。蛍からは旧姓の呼び名で「山田姐さん」と呼ばれている。
二ツ木昭司(安田顕)
SWビルド・コーポレーション人事部部長。高野部長とは同期でちょくちょくインテリア事業部に顔を出している。以前から山田早智子と交際しており、今回ハネムーンでローマを訪れている。
冴木優(手越祐也)
イタリア行きの飛行機で蛍の隣の席になる。イタリアにいる姉と連絡が途絶えたため、心配してイタリアにやってきた。
冴木莉央(松雪泰子)
ちょんまげにジャージ姿で蛍からイタリア版干物女と称される。夫が娘と一緒に出て行かれてしまった過去を持つ。傷口を癒すため留学先で訪れていたイタリアで1人滞在している。

映画『ホタルノヒカリ』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ホタルノヒカリ』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ホタルノヒカリ』のあらすじ【起】

高野部長と雨宮蛍がこたつに入ってお正月を迎えていた。2人の新婚旅行の行き先にイタリアはどうかという部長の提案に対して蛍は軽くオーケーする。しかし、蛍の仕事が忙しく新婚旅行の話は遠く過ぎ去り、季節は夏となっていた。ある日の休日も蛍は前髪をまとめたちょんまげにジャージ姿で家の縁側でゴロゴロ。そして、ビール片手に家が1番という始末。そんな蛍を見て、高野部長はイタリア旅行を諦めていた。

蛍は仕事の休憩中、先輩であり仲の良い山田姐さんと二ツ木と新婚旅行の話をしていた。高野部長と蛍がなかなかイタリアへ行かないため、先にローマに行ってきたとニコニコ話をする彼らに対し、蛍は悶々として帰宅する。すると、高野部長が荷造りをしていた。行き先はイタリア、ローマの日本市という。蛍は高野部長の夢は映画『ローマの休日』のロケ地を巡ることだと二ツ木夫妻から教えられたことを思い出し、急いで自らもローマに向けて準備をする。

行きの機内で蛍は茶髪の青年と席が隣同士となる。青年は前髪をまとめたちょんまげにジャージ姿でくつろぐ。そんな姿に蛍は静かな闘争心を燃やす。イタリアの到着ロビーで蛍に別れの挨拶を済ませると、青年は先に市内へと出かけていくのだった。

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映画『ホタルノヒカリ』のあらすじ【承】

高野部長は、実は『ローマの休日』にさほど興味がないことがわかり、早く日本へ帰りたいと蛍は騒ぐ。そのことがきっかけで2人はホテルに向かうまでの道中に喧嘩をしてしまう。蛍はふてくされて1人ホテルの庭を散歩する。すると、自分と同じちょんまげにジャージ姿の日本人女性と出会う。その女性の名は冴木莉央と言い、ある時ふらりとイタリアへ来てずっと滞在しているとのことだった。

蛍はホテルの部屋で縁側もなければ、自分の部屋もないことを心の中で嘆く。蛍の気持ちを察して、高野部長は明日の日本市に顔を出したら日本へ帰ろうと提案する。次の日、荷造りをしている蛍の携帯電話が鳴る。出ると山田姐さんがイタリアの日本市で日本人誘拐事件が起きており、マフィアが絡んでいるとのことだった。すると冴木莉央が部屋を覗きにやってくる。もともとは莉央が使っていた部屋であり、置き忘れたものを探しに来たのだった。2人は部長のスーツケースを開ける。そこには莉央と女の子が一緒に写っている写真が入っており、驚いた蛍はそれをとっさにベッドの下に隠す。実は空港で部長と青年のスーツケースが入れ違っていたのだった。すると途中退席していた莉央が取り乱した様子で部屋にやってくる。莉央の弟の優が失踪した自分を探しに来ているというのだ。そして、優が部長のスーツと共にやってくる。莉央はジャージからブラックドレスに着替えており、蛍は面食らってしまう。4人で食事をしている最中、優は莉央には1人娘がいて夫と共に出ていかれてしまったことを暴露してしまう。

映画『ホタルノヒカリ』のあらすじ【転】

蛍が部屋に戻ると、ハウスキーパーによって部屋がきれいにされていた。蛍は莉央と娘が写っている写真がなくなっていることに慌ててしまう。すると、先程まで高野部長と一緒にいた莉央が部屋に入ってくる。高野部長の携帯に電話をかけるとイタリア語を話す男が出る。莉央は、部長はマフィアに誘拐されたと言う。1日経ち、意気消沈した蛍のところに山田姐さんから電話が入る。部長は蛍に黙ってこっそりウェディングドレスを持ってきており、蛍とイタリアの教会で式を挙げる予定だったという。部長の新たな一面を知って涙する蛍。そこに莉央がやって来る。実は部長が誘拐されたというのは嘘と言いたかったのに、言い終わらない内に蛍はウェディング姿でホテルを飛び出していく。イタリア語もわからずドレス姿でチヴィタへ向かった蛍を追いかけて莉央も放っとけずにホテルを飛び出す。

莉央が運転する車でチヴィタへ出発するも、行きたい道に出られなかったり、車がパンクしたりと、なかなか前に進まない。さらには莉央が足をひねって捻挫してしまい、蛍がおぶって慣れないイタリアの地を走り回る。蛍は途中で藁を荷台に積んでいる1台のトラックに声を掛け、チヴィタの近くへと連れて行ってもらえることになった。荷台で他愛のない話をしながら、なぜ莉央が離婚することになったのかを尋ねる。ダメダメな人間だったから、と莉央は答える。それでも莉央の良い所も悪い所も全て受け入れてくれる人だったのでは、と食い下がる蛍。莉央は遠くを見ながら「そうじゃないんだ」としか答えなかった。

チヴィタ付近でトラックから降ろしてもらい、蛍は莉央に礼を告げ、ぶちょーに会いたいと言って走り出す。蛍がチヴィタの細い石畳の道を抜け、やっと部長を見つけ出す。ちょんまげ頭でボロボロのウェディング姿の蛍に一同は驚くも、高野部長だけは「愛する妻です」と柔らかな笑顔で出迎えた。2人は抱き合い、その場の皆は拍手する。その光景を見ていた莉央も眩しそうに2人を見守っていた。

映画『ホタルノヒカリ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ホテルに帰って来た蛍と高野部長は莉央の写真を探し始める。ちょうどごみ収集車が集めていた中に写真が入っていた箱を見つけるも、風に煽られ中の写真が池に落ちてしまう。その場に居合わせた莉央は拾わなくていい、と冷たく言い放つ。莉央に固執する蛍に部長は離婚した夫婦に口出しするな、と釘を刺す。しかし、莉央は家族に出て行かれたのではなく、夫と娘は事故で亡くなっていたのだ。そのことを蛍はチヴィタへ行く道中で聞かされ、莉央のことが放っておけないと写真を拾う決意を部長へ告げる。いつの間にか大雨が降っていたが、2人で必死に写真を探す。そんな2人を莉央はじっと見つめていた。タオルで1枚1枚ふきあげ、写真も元通りとなった。そこへ莉央が現れ、今まで我慢していたものを放出するように声を上げて泣き出す。

蛍と部長の帰国の日、莉央は普段と変わらない様子で2人を送り出す。その後に立ち寄った公園で莉央は沢山の蛍の光を目にする。ちょんまげを解いたその横顔は晴れ晴れとしていた。蛍と部長は挙式を挙げるのを失念しており、帰り道で近くの教会へ立ち寄る。牧師が取り仕切る中、誓いのキスを交わし、永遠の愛を確かめ合ったのだった。イタリアからの帰国後、蛍は家に仕事を持ち帰って仕事するほど忙しくしていた。高野部長も帰宅し、2人縁側でまったりする。いつもはビールを飲んでいる蛍が今日はミネラルウォーターを飲んでいることを不思議がった部長。高野部長がまるで妊娠初期の悪阻のようだと指摘すると、2人は驚いて顔を見合わせる。

映画『ホタルノヒカリ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

顔も良し、仕事もできて、おまけに面倒見も良い。TVシリーズで高野部長に恋をした女性も多いのではないだろうか。それなのになぜ、ぐーたらな蛍とくっついたのか。その理由が今回改めてわかった。蛍はダラダラしているように見えるけれど、とっても一生懸命なのだ。仕事も手を抜かない、愛する高野部長のためなら泥んこになろうと必死になって走る。そういう姿を間近で見ているからこそ、高野部長は蛍のことが好きなのだ。そんな蛍を嫌いになる人なんていないと思う。蛍みたいな人に私はなりたい。(MIHOシネマ編集部)


ぐーたら女子・蛍と部長の“ゆる婚”ラブコメがついに映画化!ドラマの延長かと思っていたけど、イタリアでのロケや結婚への葛藤がしっかり描かれていて、意外と感動的。蛍の自由すぎる行動に笑いながらも、最後に「結婚ってこういうことかも」と感じさせてくれた。ベタだけど温かい結末にほっこり。(20代 男性)


ドラマ版からずっと観てきたファンとして、映画版は少し心配だったけど、期待以上!海外ロケでスケール感はあるけど、ちゃんと“干物女”の本質は変わらないのが嬉しかった。部長とのケンカと仲直り、そしてプロポーズまでの過程に泣き笑い。相変わらず蛍が愛おしすぎる。(30代 女性)


イタリアで新婚旅行…でも、まったくロマンチックにならない蛍が最高(笑)部長とのギャップが面白くて、コメディとしてテンポも良かった。とはいえ、結婚に向き合う2人のすれ違いには共感できる部分も多くて、軽いだけじゃないのがいい。ラストの式のシーンはジーンときた。(40代 男性)


最初は軽いラブコメかと思っていたけど、「自分は結婚に向いてないのでは」と悩む蛍の姿に妙に感情移入してしまった。自分らしくいながら誰かと一緒に生きていくって簡単じゃない。でも、部長の優しさと覚悟が蛍を変えていく過程がとても自然で感動的。女性にとって大切なメッセージが詰まってる映画。(20代 女性)


蛍の“干物女”っぷりは映画になっても健在で、冒頭から笑わせてくれる。だけど、ラストにかけてちゃんと成長していくところが素敵だった。イタリアという異文化の中で、自分の生き方を見つめ直す展開も良かった。部長との愛のかたちはちょっと不器用だけど、そこがまたいい。(50代 男性)


劇場で観ましたが、笑いあり涙ありで大満足。蛍が結婚を前にして不安になる姿に、すごく共感。特に「愛される資格がないんじゃないか」と悩む場面がリアルで泣けた。ラブコメってだけじゃなく、女性としての悩みや成長も描かれていて、共感度が高い一本。(30代 女性)


テレビドラマの続編としての完成度が高く、ファンとしても大満足。キャラクターの魅力はそのままに、イタリアという舞台で非日常感をプラスしてくれた。蛍と部長の関係が、夫婦になることで変わっていく過程がとても丁寧に描かれていて、ラストの抱擁に涙。いい夫婦ってこういう感じだなと思った。(40代 男性)


笑えるところはたくさんあったけど、それ以上に心がじんわり温かくなる映画でした。蛍が「結婚したら自分じゃなくなっちゃうかも」と悩む気持ち、よくわかる。でも、それを丸ごと受け入れてくれる部長の存在が素敵すぎて…。結婚に不安がある人ほど観てほしい映画。(50代 女性)


“干物女”というキャッチーなキャラを超えて、蛍という一人の女性の内面がしっかり描かれていたのが良かったです。笑えるシーンの裏に、結婚や人生に対するリアルな悩みがあって、ただのコメディではない深さがありました。蛍と部長の関係性に癒されます。(60代 男性)

映画『ホタルノヒカリ』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ホタルノヒカリ』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

のだめカンタービレ 最終楽章 前編・後編

この映画を一言で表すと?

凸凹カップルが音楽を通じて成長する、笑って泣ける音楽ラブコメディ。

どんな話?

天才だけど変人なピアニスト・のだめと、完璧主義の指揮者・千秋がヨーロッパで音楽と恋に葛藤しながらも、次第に互いを認め合っていく姿を描いた人気シリーズの完結編。ラブコメでありながら、音楽への情熱と夢を描く感動作。

ここがおすすめ!

『ホタルノヒカリ』のようなユーモアと個性的なヒロイン、そしてパートナーとの絶妙な距離感が魅力。ドタバタの中にも深い成長があり、音楽の美しさに涙するシーンも。明るくも胸が温かくなるストーリーが好きな人にぴったりです。

ハッピーフライト

この映画を一言で表すと?

空のプロたちが繰り広げる、ちょっとドタバタ、でも爽快な群像コメディ。

どんな話?

成田発ホノルル行きのフライトを舞台に、機長、副操縦士、キャビンアテンダント、整備士、管制官など様々な立場の人々が、それぞれのトラブルを抱えながらも力を合わせてフライトを成功させようと奮闘する姿を描く。

ここがおすすめ!

『ホタルノヒカリ』と同じく、職場の仲間や恋愛模様、そして仕事への向き合い方をユーモアたっぷりに描いていて共感度高め。テンポよく笑えて、最後はジーンとくる展開で、元気になれる一本です。

恋は雨上がりのように

この映画を一言で表すと?

世代を越えて心を通わせる、静かで優しい恋愛物語。

どんな話?

高校生の元陸上部エース・あきらが、怪我をきっかけに心を閉ざしていたが、アルバイト先の冴えない店長にほのかな想いを寄せていく。不器用ながらもお互いに影響を与えていく2人の関係性を描く。

ここがおすすめ!

『ホタルノヒカリ』同様に、年齢差のある関係や、不器用だけど誠実な恋愛が丁寧に描かれていて、ゆっくりと染み入るような作品です。爽やかな余韻が残るので、笑った後にじんわり感動したい人におすすめ。

映画 ビリギャル

この映画を一言で表すと?

ギャルが慶應!?“ダメ女”が夢をつかむリアルサクセスストーリー。

どんな話?

偏差値30の女子高生が、塾講師との出会いをきっかけに慶應義塾大学合格を目指して猛勉強に挑む。家族や教師たちとの関わり、失敗と挫折を乗り越えていく姿を実話に基づいて描く感動作。

ここがおすすめ!

『ホタルノヒカリ』のように「一見ダメだけど実は真っ直ぐ」なヒロインに共感できる人には刺さるはず。笑って泣けて、前向きになれる要素たっぷり。恋愛だけでなく“自分を信じる力”を描いた明るいエール映画です。

恋はデジャ・ブ(邦題:恋はデジャ・ブ/原題:Groundhog Day)

この映画を一言で表すと?

同じ1日を繰り返すうちに、本当に大切なものが見えてくる。

どんな話?

皮肉屋の天気予報士が、田舎町で同じ日を何度もループし続ける中で、人を思いやること、愛することを学んでいくファンタジックなロマンティック・コメディ。

ここがおすすめ!

『ホタルノヒカリ』が描く成長と恋の“ゆるさ”を、ループ設定でユニークに描いた傑作。繰り返しの中に見える人間味と変化は、恋愛だけでなく人生の見方も変えてくれる温かい作品です。軽快なテンポと深いメッセージが魅力。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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