インド発、ビッグバジェットSF映画。インドの国民的スーパースター、シャー・ルク・カーンが主演し、現実世界で大暴れするゲームの世界の住民たちの暴れっぷりを描く。監督・脚本はアヌバウ・シンハー。
映画『ラ・ワン』 作品情報
- 製作年:2011年
- 上映時間:156分
- ジャンル:SF
- 監督:アヌバウ・シンハー
- キャスト:シャー・ルク・カーン、カリーナー・カプール、アルジュン・ラームパール、アルマーン・バルマー、シャーハーナー・ゴースワーミー etc…
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映画『ラ・ワン』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『ラ・ワン』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ラ・ワン』のあらすじを紹介します。
イギリスのテクノロジー開発企業バロン社は、デジタルデータを物質化する技術を開発する。
これによって世の中に様々な変化が訪れたわけだが、ゲーム業界ではこのテクノロジーを応用した格闘ゲーム「ラ・ワン」が製作されていた。
しかし、バロン社に務めるシェカル(シャールク・カーン)の息子・プラティクがゲームを途中で放棄したことに怒ったゲームの登場人物がプラティクに復讐するため、現実世界で大暴れする。
テクノロジーが進歩し過ぎることは悪なのではないか?という皮肉めいた問題提起を、
バカバカしいストーリーでド派手に描いた、インド並びにボリウッドの勢いを肌で感じることができる娯楽作。
映画『ラ・ワン』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ラ・ワン』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
中学生の妄想を実写化した映画
中学生の頃、格闘ゲームにハマっていた人なら誰もが一度は考えたことがあるであろう妄想。
ゲームのキャラクターが現実社会に現れたら、一体どうなってしまうのか?
この妄想を膨大な資金で実写映画化した、楽しい楽しい娯楽作です。頭のなかはすっからかんにして楽しむことが出来ます。
日本人にとってインド映画といえば『ムトゥ 踊るマハラジャ』のイメージがいまだに強いと思いますが、邦画よりも遥かに金をかけた映画群は、はっきり言って邦画よりもはるかにバカバカしくて面白いです。
誰かが「インド映画は全て無責任シリーズに似ている」と発言していましたが、まさにそのとおりなのだろうと思います。
金が余るほどあるから、いくらでもバカができるボリウッド。使いたくない俳優を無理やりキャスティングされて、評価も興行収入もいまいちになりがちな邦画とは大違いです。
ストーリーは大味
邦画がかろうじてボリウッドに優っているのは、脚本くらいなものでしょう。邦画の脚本はかなりレベルが低いですが、ボリウッドよりはまだマシ。
文化の違いが影響しているのかも知れません。本作もとにかく大味。SFアクションはかなりのクオリティなのに大味。『ドラゴン危機一発』みたい。
ただ、もっとはっちゃけることは出来たのではないかと思います。もっと過激な暴力描写を見てみたかったですし、もっともっとゲームの人たちの活躍を見たかった。もっとできるはず。
次に日本に持ち込まれるボリウッドのアクション映画は、もっとはっちゃけていることを願います。これじゃ物足りない。
あと脚本。とキャラクターの色付け。マーベル映画から勉強しよう。
映画『ラ・ワン』 まとめ
2時間の間、映像を見ているだけで謎の脳内物質が分泌されそうな娯楽作です。人生どうでも良くなりそう。ボリウッドのからっぽ感はドラッグの多幸感に似ている?
ボリウッドの発展はまだまだこれから。『きっと、うまくいく』のような気の抜けた傑作もあれば、本作のような超娯楽アクションもあるけど、まだまだ発展していくことでしょう。
現在公開中の『聖者たちの食卓』というドキュメンタリーもオススメです。迫力があります。
ナレーションなし、セリフなしで、食事の準備と食事の風景、後片付けを映しているだけ。なのに何故か感動してしまいます。
ボリウッド映画ではありませんが、インドの凄みを感じることが出来る映画です。是非ご覧になってください。
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