映画『ウィジャ ビギニング 呪い襲い殺す』の概要:2014年に公開されたスタイルズ・ホワイト監督の映画『呪い襲い殺す』の前日譚に当たる作品。1967年ロサンゼルス。アリスは2人の娘と共に降霊術を行っていた。ウィジャボードを使ったことをきっかけに、奇妙な出来事が起きるようになる。
映画『ウィジャ ビギニング 呪い襲い殺す』の作品情報
上映時間:99分
ジャンル:ホラー
監督:マイク・フラナガン
キャスト:エリザベス・リーサー、アナリース・バッソ、ルールー・ウィルソン、ヘンリー・トーマス etc
映画『ウィジャ ビギニング 呪い襲い殺す』の登場人物(キャスト)
- アリス・ザンダー(エリザベス・リーサー)
- 「占いの館」を営み、2人の娘と共に降霊術を行っている。母も占い師だった。飲酒運転の車に轢かれ、夫のロジャーを亡くす。
- ポーリーナ・ザンダー(若年期:アナリース・バッソ / 老年期:リン・シェイ)
- アリスの娘、長女。通称リーナ。マイケル(通称マイキー)のことが好き。母に隠れて夜遊びすることもある。
- ドリス・ザンダー(ルールー・ウィルソン)
- アリスの娘、次女。父の死をまだ理解していない。大人しい性格で、友達を作るのが苦手。
映画『ウィジャ ビギニング 呪い襲い殺す』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ウィジャ ビギニング 呪い襲い殺す』のあらすじ【起】
1967年、ロサンゼルス。アリス・ザンダーは自宅で「占いの館」を営み、娘のポーリーナ(通称リーナ)とドリスと共に客に対して降霊術を行っていた。ザンダー一家は夫のロジャーを失った悲しみを感じながらも、必死に日々を生きていた。
夜、リーナはこっそり家を抜け出し、友達と遊んでいた。友達の家にウィジャボード(霊魂と会話できるゲーム)があったので、それで遊ぶことになった。リーナは霊魂の存在を信じていなかった。遊んでいる途中で友達の親が帰ってきてしまい、母に抜け出していたことがバレてしまう。
リーナはボーイフレンドのマイケル(通称マイキー)と一緒に学校に登校する約束をしていた。しかし、アリスは娘に男子が近づくのを快く思わなかった。アリスはリーナに指一本触れないようマイキーを脅し、ドリスも一緒に連れていくよう指示した。
アリスは降霊術にウィジャボードを取り入れるため、細工を施していた。その時、別の部屋にいたドリスが突然マーカスと名乗り、アリスと呼応するように話し始めた。ドリスの姿を見ていたリーナは、何が起きたのか分からず困惑する。アリスがウィジャボードを使うのをやめると、ドリスは元に戻った。ドリスは自分がマーカスと名乗ったことを覚えていない様子だった。
映画『ウィジャ ビギニング 呪い襲い殺す』のあらすじ【承】
アリスはウィジャボードを使い、ロジャーに話しかけた。しかし、何も応答がなかった。アリスが立ち去った後、ウィジャボードの板(プランシェット)が勝手に動いて「いいえ」の文字に止まった。その部屋に、ドリスがやってきた。ドリスはウィジャボードを使い、姿が見えない「友達」と会話した。
ザンダー一家の家が差し押さえられることになった。アリスが途方に暮れていると、ドリスが壁に隠されていたお金を見つけてくる。お金は前に暮らしていた人が残した物だった。ドリスはウィジャボードで父と話し、お金の在処を教えられたと母に話した。
アリス達はロジャーと会話するため、ウィジャボードを使った。すると、ロジャーしか知りえない情報を霊魂が知っていた。しかも、アリス達が触っていないにも関わらず、プランシェットが勝手に動いて会話を行った。リーナは霊魂の存在をすぐに信じることができなかった。だが、アリスは母も占い師だったことから、力がドリスに遺伝したのだと思った。
アリスはドリスに降霊術をさせ、客の相手を任せるようになった。夜、ドリスは蜂に刺されたような首の痛みを感じた。ウィジャボードを使って、なぜ痛みが出たのか父に尋ねた。だが、プランシェットは動かなかった。そこに何者かが現れ、ドリスは体を乗っ取られてしまう。
映画『ウィジャ ビギニング 呪い襲い殺す』のあらすじ【転】
ドリスの様子がおかしくなり、リーナは不安を抱く。そんなある日、ポーランド語で書かれたメモ用紙を発見する。書いたのはドリスだった。リーナはトム・ホーガン神父に助けを求めた。ホーガン神父はポーランド出身の修道女に翻訳を頼むことにした。
ホーガン神父は亡き妻であるグロリアと交信するため、ザンダー一家の元を訪ねてドリスに降霊術を頼んだ。プランシェットが動き、交信は成功したように見えた。だが、それは違っていた。ホーガン神父はドリスを部屋に残し、アリスとリーナと話した。ドリスはグロリアと交信していなかった。プランシェットが動いて示した回答は、ホーガン神父が心の中で思い浮かべた言葉だった。
ホーガン神父はアリス達にポーランド語で書かれたメモ用紙について話した。中身はポーランド出身のマーカスという男の日記で、第二次大戦のドイツの侵攻時から始まっていた。強制収容所にある医師がおり、患者にオカルト的な実験をしていた。そのことから、医師は「悪魔の医師」と呼ばれていた。マーカスは連合軍に救出されてアメリカに移り精神科病院に入院したのだが、そこに「悪魔の医師」がいた。「悪魔の医師」はマーカスを病院から連れ出し、自宅に連れ帰って地下で人体実験を行った。その家がザンダー一家の家だった。日記はマーカスの死後も続いていた。マーカスがロジャーしか知らない情報を知っていたのは、ずっと家にいてザンダー一家の様子を見ていたからだった。
映画『ウィジャ ビギニング 呪い襲い殺す』の結末・ラスト(ネタバレ)
ホーガン神父がアリス達と話していた頃、ドリスは家にきたマイキーを殺害していた。リーナはマイキーの遺体を見てしまい、激しく取り乱す。アリスはリーナを宥め、ドリスに会うため地下室に下りた。そして、ウィジャボードをボイラーで燃やそうとした。その時、壁に隠されていた遺骨を見つける。そこは実験で亡くなった人々の墓場になっていた。リーナは墓場でウィジャボードを行うのは禁忌とされていることを思い出す。
ドリスの助けを求める声が聞こえてきた。ホーガン神父はアリス達をその場に残し、1人で助けに行った。しかし、霊魂に体を乗っ取られてしまう。ホーガン神父がアリスを殺そうとしたとき、正気を取り戻した。ホーガン神父はアリスを逃がした後、ドリスによって殺されてしまう。
リーナはドリスに襲われるが、ベッドの上で目を覚ました。その時、父の気配を感じた。ロジャーはマーカスからリーナのことを守っていた。そして、霊魂を静めるために口を縫うよう、人形を使って指示していた。
アリスはドリスに捕まってしまう。リーナは霊魂を沈めるため、ドリスの口を縫いつけた。しかし、ドリスは亡くなってしまう。アリスはドリスがロジャーと一緒にいた気配を感じた。全てが終わったかに見えた。だが、リーナは霊魂に憑依されており、母を刺してしまう。アリスはロジャー達の気配を感じながら息を引き取った。
リーナは母を刺殺したことで、精神病院に入院していた。ドリスの行方が分からなかったため医師は尋ねるが、リーナは見当違いな返答をしてばかりいた。リーナは自分の血を使い、床にウィジャボードを書いた。そして、ドリスに向かって、傍にいるのか尋ねた。その後、医師がリーナの部屋を訪ねようとしたとき、天井を走るドリスの姿があった。
年老いたリーナの元に、姪だと名乗る人物が訪ねてきた。
映画『ウィジャ ビギニング 呪い襲い殺す』の感想・評価・レビュー
ホラー作品が苦手な自分からすると、十分不気味で怖い作品だった。物語のラストでドリスが天井を走っている場面は、とにかく不気味で気持ち悪かった。ストーリーが一貫しており、どうしてマーカスが出てきたのかアリスがなぜロジャーを呼び出そうとしたのか、見ている人が理解しやすいように描かれていておもしろかった。ただ、ロジャーが他の家族を放っておいてなぜリーナだけ守ったのか、そこだけ違和感を覚えたのが残念だった。(MIHOシネマ編集部)
小学生の頃、放課後友達と誰もいない教室に集まって「こっくりさん」やりませんでしたか?「こっくりさん、こっくりさん。いらっしゃいますか?」と聞くと皆の指を乗せたコインが「はい」のほうに動くんです。途中で指を離してしまうと「呪われる」なんて言ったりして盛り上がりました。
この作品に出てくるのはそんなこっくりさんに似た「ウィジャボード」。子供の頃やったこっくりさんとは比べ物にならないほど怖くて、恐ろしい物語でした。
シリーズ2作目ですが、前作のその前物語になるので、1作目で謎だった部分が少し明らかになります。(女性 30代)
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