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映画『アウト・フォー・ジャスティス』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『アウト・フォー・ジャスティス』の概要:刑事であるジーノは、同僚で親友のボビーを失った。彼は白昼堂々妻子の目の前で射殺され、犯人は彼らと幼少期を過ごしたリッチーであった。ジーノは、麻薬の売人としてマフィアに身を置くリッチーに復讐を誓う。

映画『アウト・フォー・ジャスティス』の作品情報

アウト・フォー・ジャスティス

製作年:1991年
上映時間:92分
ジャンル:アクション
監督:ジョン・フリン
キャスト:スティーヴン・セガール、ウィリアム・フォーサイス、ジェリー・オーバック、ジョー・チャンパ etc

映画『アウト・フォー・ジャスティス』の登場人物(キャスト)

ジーノ(スティーブン・セガール)
刑事。ボビーを殺され、犯人であるリッチーに復讐しようと単独で捜査に乗り出す。トニーという息子が一人いて、妻とは離婚調停中。
リッチー・マダーノ(ウィリアム・フォーサイス)
ジーノやボビーの友人。個人的な理由でボビーを殺害。イタリア系のマフィアに属しており、麻薬の常習犯。
ボビー・ルポ(ジョー・スパターロ)
ジーノやリッチーの友人。刑事。妻ローリーとの間に娘がいる。家族で買い物をしている最中にリッチーから銃撃され命を落とす。

映画『アウト・フォー・ジャスティス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『アウト・フォー・ジャスティス』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『アウト・フォー・ジャスティス』のあらすじ【起】

ジーノは、同僚のボビーと大きな麻薬取引の現場を押さえるため張り込みをしていた。しかし、売春宿の主人が売春婦に乱暴する場面を見掛けたジーノは、不当な暴力を見逃せずに飛び出した。彼の突撃を合図に他の警官達も売春宿に向けて突撃、宿の主人は逮捕された。

一方でリッチーは、街をうろつくチンピラ達に大金を渡し、自らの手先として雇っていた。

ボビーは、妻のローリーと娘と共に街へ買い物に出ていた。妻と娘がスーパーに入りボビーがそれを待っている間、リッチーは堂々と彼に近付いて銃を撃った。何発も撃たれたボビーは地面に倒れ込み、リッチーは瀕死の彼に悪態を吐くと、1枚の写真を投げつけて去った。ローリーは泣き喚いて倒れる夫に縋りついたが、ボビーは絶命した。

ボビーを殺した後、リッチーは現場から遠ざかる際、自分の乗る車にクラクションを鳴らした女の頭を間髪入れずに撃ち抜いて逃走した。

息子、トニーとキャッチボールをしようとしていたジーノの元へ、ボビー襲撃の一報が入った。ジーノは妻に連絡し、トニーを妻の実家に預けると二人で現場へ向かった。

ボビーの妻子は、ジーノの妻の元に身を寄せることになった。同僚のドズは、ボビーを殺害した犯人がリッチー・マダーノであるとジーノに知らせた。さらに、目撃者達が見ていたという、リッチーがボビーに投げつけていた写真がどこにも見当たらないらしい。怒りに震えたジーノはリッチーへ復讐を誓った。

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映画『アウト・フォー・ジャスティス』のあらすじ【承】

ヴィットリオ・ファミリーの本部へ、リッチーが殺人を繰り返しながら街を歩いているとのタレ込みがあった。ファミリーの上層部は、彼を殺して処分することを決めた。

ジーノは、リッチーが属しているヴィットリオ・ファミリーのドン・ヴィットリオを訪ねた。ヴィットリオは、自分のシマで刑事が白昼堂々殺されたことへ怒りを覚えており、リッチーを探すために協力すると申し出た。リッチーの居場所を聞きにきたジーノにとっては無駄足になってしまった。

ジーノがリッチーの足取りを求め車を走らせている途中、車の窓から投げ捨てられた子犬を拾った。彼は子犬にコラッジョ(勇気)と名付け、子犬を捨てた犯人と再会することを願った。その帰り、ジーノは道端で商売をする知り合いの少年にリッチーを見たら連絡するように言った。

ジーノがサンセット公園に差し掛かった時、車の窓越しにリッチー一行と目が合った。2台の車はカーチェイスを繰り広げ、弾切れになったリッチーはファミリーの息の掛かった店へ逃げ込みジーノと応戦するよう手下達に命令した。リッチーを追って店に入ったジーノが肉弾戦を繰り広げている間に、リッチーは店の裏から逃走した。

映画『アウト・フォー・ジャスティス』のあらすじ【転】

ヴィットリオからリッチー抹殺を命じられたフランキーは、リッチーの弟、ヴィニーの店を訪れると、兄貴を探し出せと彼を脅した。

ジーノから逃げ切ったリッチーは、一時的に元売春婦であるリカの自宅へ身を隠した後、チャスの自動車解体工場に隠れた。しかし、警察はヴィットリオ・ファミリーと関わりのある店を手当たり次第に捜索しており、警察の姿を見つけたリッチーは逃げ出した。

ジーノは、リッチーの妹、パティが経営するラモレス・ディスコを訪れた。パティを待つ間、ジーノはウェイトレスのテリーから「ロクサーヌ」と書かれたメモを秘かに受け取った。社長室でパティにリッチーの居場所を尋ねたジーノは、何も知らないと言う彼女を不当逮捕し警察署に閉じ込めた。

ジーノがボビーの机を整理していると、ボビーが見知らぬ女とベッドを共にしている写真を数枚見つけ頭を抱えた。ジーノは、リッチーの父親も警察署へ拘留した後、パティに件の写真を見せた。しかし、パティは何も語らなかった。

ジーノは妻の元を訪れ、幼い頃から世話になったリッチーの父親までも逮捕してしまったと打ち明けた。妻はジーノとの離婚を保留にし、塞ぎ込む彼を励ました。そこへ、リッチーの仕向けた手下共が襲撃してきた。ジーノは妻とトニーを浴室へ避難させ、たった一人で敵を全滅させた。

映画『アウト・フォー・ジャスティス』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジーノは再びラモレス・ディスコを訪れると、テリーに協力を求めた。リッチーの昔の女であるテリーは、ボビーの机から発見された写真を見て、映っている女こそロクサーヌ・フォードだと言った。ロクサーヌはリッチーのお気に入りの女で、ボビーは彼女を寝取った挙句テリーとも関係を持っていたという。

テリーを連れてロクサーヌの自宅を訪れたジーノだったが、彼女は既に殺されていた。

リッチーは再びリカの自宅へ身を隠し、手下達はそこでドラッグパーティに興じていた。リッチーの姿を見たジーノの知り合いの少年はすぐさま彼に連絡した。

ジーノはローリーの元を訪れると、彼女の鞄から、ボビーの殺害現場で見つけられなかった例の写真を発見した。ローリーは前にこの写真を見てしまい、夫の浮気に激怒した彼女はリッチーに証拠写真を送り付けたのだと白状した。ボビーは、マフィアに身を落としながらも全てを持っているリッチーが羨ましく、腹いせに彼の女を寝取っていたようだった。

少年から連絡を受けリッチーに迫ったジーノは、遂に彼を殺害し復讐を果たした。

ジーノは妻とヨリを戻し、二人はコラッジョを連れデートをしていた。そこへコラッジョを捨てた男が現れたためジーノは彼を打ちのめし、コラッジョは倒れた男におしっこをかけた。

映画『アウト・フォー・ジャスティス』の感想・評価・レビュー

初期のセガール王道アクション映画だった。雑なストーリーにテンポの速すぎる展開ではあったが、彼のまともな合気道を見るならばおすすめしたい作品である。

リッチーが呼吸するように人を殺して歩くことで彼が悪役であると示したかったのかもしれないが、殺されたボビーにも殺されるなりのクズな理由があった。リッチーを追うジーノも、あまりにも傍若無人過ぎて刑事というよりマフィアである。(MIHOシネマ編集部)


スティーブン・セガールと言えば『沈黙』シリーズがあまりにも有名でとにかく強い男のイメージでしたが今作でもそのイメージは崩されることなく、男の生き様を見せられた気がします。
今作の悪役であるリッチーの冷酷で情のない殺し方は見ていてゾッとするものがありました。何を考えているか分からない雰囲気がより怖さを引き立てています。
シナリオは少し雑ですが、ダラダラした展開では無いので爽快感を得られる面白い作品でしょう。(女性 30代)

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