映画『おやじ男優Z』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「おやじ男優Z」のネタバレあらすじ結末と感想

おやじ男優Zの概要:豆田満男は脱サラをしてスナックを開くが、1年で店は潰れてしまう。妻は満男に愛想を尽かし、離婚届を置いて実家に帰った。後に残ったのは多額の借金だけだった。そんなある日、ビデオ男優を募集している広告が目に入り、満男は応募することを決める。

おやじ男優Zの作品情報

おやじ男優Z

製作年:2013年
上映時間:100分
ジャンル:コメディ、ヒューマンドラマ
監督:池島ゆたか
キャスト:なかみつせいじ、牧村耕次、竹本泰志、坂ノ上朝美 etc

おやじ男優Zの登場人物(キャスト)

豆田満男(なかみつせいじ)
50歳。中小企業で部長として働いていた。早期退職してスナックを開くが、1年で潰れてしまう。借金を抱え、妻と娘に出て行かれる。
夏目ゆりあ(坂ノ上朝美)
AV女優。調理師免許を持っている。男性に騙され、借金を抱える。素直で優しい女の子。AV業界で最下層と言われる「シル男優」達にも挨拶を欠かさない。ストーカー被害に遭ったり、共演者に言い寄られることに苦痛を感じている。
蜂谷岩男(牧村耕次)
65歳。妻の家に婿養子として入り、建設会社の重役として働く。だが、全ての決定権は舅にあり、次第に何もしないことに虚しさを感じるようになる。その後、家出をして、AV業界で「シル男優」として働くようになる。仲間のリーダー的存在。
大前静夫(竹本泰志)
40代。家業の電気屋を継ぎ銀行から金を借りて店舗を拡大したのだが、その半年後に東日本大震災に見舞われてしまう。しかも、両親は津波で死亡する。妻と子供は無事で、現在妻の実家に避難している状態。給料の良い夜間警備の仕事をしているのだが、昼の余った時間を利用して、「シル男優」として働くようになる。

おやじ男優Zのネタバレあらすじ

映画『おやじ男優Z』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

おやじ男優Zのあらすじ【起】

豆田満男は脱サラをしてスナックを始めたが、1年で失敗してしまい借金を作ってしまう。妻の和恵は離婚届を置き、娘を連れて実家に帰った。満男は年下のバイト仲間に怒鳴られながら、必死に皿洗いの仕事をして金を稼いだ。そこは、前科者が板前をしている、危険な店でもあった。

満男はネットカフェを自宅代わりに利用していた。そこで新聞を読んでいると、月収30万円以上でビデオ男優を募集している広告が目に入った。満男はそれに応募することを決め、面接を受けに行った。面接官は熊と言う名のオカマの男性だった。熊は満男に全裸になることと、勃起させることを指示した。満男は突然のことに驚きながらも必死に指示に従った。すると、熊に突然勃起した部分を触られてしまう。満男は戸惑うが、ギャラとして1万円払うと言われ、熊に触られることを承諾した。

熊がビデオ男優の広告を出したのは、個人的に男性を集めるための口実だった。満男が不満の声を上げると、きちんとAV業界に紹介することを約束される。だが、女性との絡みは一切なく、「シル男優」と呼ばれる仕事しかなかった。「シル男優」とは、AV女優に勃起した部分から出る白い体液をかけるのが仕事だった。1回出すごとに3000円貰うことができ、満男の他にもたくさんの「シル男優」が撮影現場に集まっていた。

現場ではお茶やお菓子などが用意されていた。満男は最近満足に食事もできない状態だったため、そのお菓子を必死に頬張った。同じシル男優の蜂谷岩男・大前静夫はその姿に驚き、満男に声を掛けて自宅に招待した。

おやじ男優Zのあらすじ【承】

岩男と大前が共同で暮らしているのは、昭和22年築の古びた一軒家だった。満男はそこで食事を御馳走になりながら、身の上話をした。すると、大前も自分の話をし出した。大前は家業の電気屋を継ぎ銀行から金を借りて店舗を拡大したのだが、その半年後に東日本大震災に見舞われてしまう。しかも、両親は津波で亡くなっていた。妻と子供は無事で、現在妻の実家に避難している状態だった。大前は給料の良い夜間警備の仕事をしているのだが、昼の余った時間を利用してシル男優の仕事を始めたのだ。満男は岩男にも話を聞こうとするが、はぐらかされてしまう。代わりにこの家で共同生活をしないかと誘われる。満男は喜んでその申し出を受け入れた。

満男達は業界内で一番人気の高い、夏目ゆりあの現場を訪れた。夏目は他のAV女優とは違い、シル男優にもきちんと挨拶をしてくれる性格の良い女の子だった。満男達はそのことに感動しながら仕事を行った。だが、満男は夏目の中に、白い体液を出すという失態を犯してしまう。監督から怒られるが、夏目は特に怒っていないようだった。撮影終了後、満男が公園で落ち込んでいると、岩男が現れ慰められる。2人が話していると、夏目が車から大きな声で、「お疲れ様でした」と呼び掛けてきた。満男達は戸惑いながら、挨拶を返した。

夏目は男性に騙され、多額の借金を抱えていた。食べる物にも困っている状態だったとき、スカウトマンの男性に声を掛けられる。夏目はお金になるならと、AV女優になることを承諾した。

満男はシル男優だけでは生活が成り立っていなかった。バイトの面接を行うが、50歳という年齢を理由に断られてしまう。そんな時、満男は熊から体を求められる。満男は2万円という報酬に釣られ、承諾した。

おやじ男優Zのあらすじ【転】

夏目が満男達の家を訪ねて来て、家に置いて欲しいと頼んできた。ストーカー被害に遭い、家に帰れないと言うのだ。満男達は突然のことに戸惑いを隠せず、こんな場所に来ない方が良いと必死に説得した。夏目はそれでも諦めず、年配の満男達に安心感を覚えたことを伝え、必死に頭を下げた。

満男達は若い夏目との共同生活に戸惑いを隠せなかった。だが、夏目は部屋の掃除をしたり料理を作ったりと、家の手伝いをしてくれた。夏目は調理師免許を持っており、料理はとても美味しかった。満男達は良い奥さんになると褒めるが、夏目はAVに出演することを決めたときに、結婚することを諦めていた。満男達はその言葉に表情を硬くした。

岩男の妻の幸子が家を訪ねて来て、岩男の頬を殴った。最高齢のAV男優として働いていることが記事に出て、岩男の現状を知ったのだ。幸子は岩男を責めて家に戻って来いと怒鳴るが、岩男は頷かなかった。岩男は幸子の家に婿養子に入っており、建設会社の重役として働いていた。しかし、手抜き工事をして利益を出していることに嫌気がさし、家を出て正直に生きたいと思うようになったのだ。2人の話し合いは平行線を辿った。幸子はとりあえず帰ることにしたが岩男の説得を諦めた訳ではなく、再び来ることを伝えて帰って行った。

その日の夜、岩男は自分の身の上話を皆にした。岩男が建設現場で働いているときに社長に気に入られ、幸子と結婚することになった。初めは自分のことを「勝ち組」だと思い幸せに暮らしていたのだが、同族会社ゆえの苦労もあった。トップは舅のため、子供の名前さえ付けることができなかった。還暦を迎えて重役になった途端、岩男は「人生失敗した」と思うようになった。重役とは名ばかりで、やることが何もなかったのだ。それに、大恋愛をしたことがなかったことが心残りだった。

岩男はこれから、学生時代の旧友が沖縄で経営している民宿を手伝う予定だった。それを聞いた夏目は、皆の今後について質問した。夏目はピークが過ぎたため、AV女優を引退するつもりだった。大前は東北に戻り電気屋の再開を目指していたが、奥さん達は震災のトラウマで反対していた。そのため、メールで妻との話し合いを重ねていた。満男も聞かれるが、バイトを探すこととしか答えられなかった。

おやじ男優Zのあらすじ【結】

岩男達が新しい門出に向けてお酒を飲んではしゃぐ中、満男は何にもない自分が情けなくなり、こんなところにいられないと家を飛び出してしまう。岩男と大前が動けずにいると、夏目は満男の後を追いかけ家を出て行った。夏目は祖母から聞いた「言いたいことを言うだけで半分は解決する」と言う言葉を用い、満男を慰めた。満男は「そうか」と頷くことしかできなかった。

ある夜、大前が携帯を握り締め、突然泣き出した。2か月ほど前、大前は動けなくなった男性に、代わりに妻を抱いて欲しいと依頼されたことがあった。大前は戸惑いながらも、ビデオの前で撮影を行った。情事の後、妻は泣き崩れ、大前も複雑な思いを抱えた。しかし、夫は嬉しそうに顔を綻ばせていた。その妻から夫が永眠したと、大前の携帯にメールが入っていたのだ。さらに、メールには、夫がずっと感謝していたと書かれていた。大前は早すぎる死に涙を流した。夏目はそんな大前の肩を抱き、慰めた。

満男が熊の元に来てから、2年の月日が経っていた。満男は家族と連絡は取っていなかったが、未だに離婚届を出せずにいた。熊は落ち込む満男を励ますために、飲みに誘った。

満男が夏目と買い物から帰宅すると、岩男が玄関先で倒れていた。退社のことで事務所と揉めている夏目のために、話をつけに行って殴られてしまったのだ。夏目は泣きながら岩男を抱き締め、感謝した。

それから、2週間後。夏目は引退記念シリーズの契約を取っており、満男達にシル男優ではなく男優として出て欲しいと頼んだ。満男達は突然のことに驚きながらも、企画を話し合った。それにより、後がないと言う意味を込めた、「おやじ男優Z」という企画を行うことになった。

「おやじ男優Z」シリーズは3タイトル共、1000枚越えのヒットとなった。夏目はもうすぐ故郷に帰り、ケーキ屋を開く予定だった。岩男は正式に妻と離婚し、沖縄の友達から連絡を待っている状態だった。大前も妻の実家に行くことを決心しており、家電量販店で働く予定だった。満男は何も決まっていなかったが、夏目から頑張ろうと励まされる。

1人になった満男は娘に電話を掛け、無事に再会を果たす。満男は妻の実家で暮らし、家業のクリーニング店を手伝いながら暮らすことになった。

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