映画『パシフィック・リム アップライジング』の概要:突如として太平洋から現れた『プリカーサー』と人類が作り出した巨大兵器『イェーガー』の激しい戦いから10年が経過。地球には再びピンチが訪れていた。英雄の息子は、本物の英雄になれるのか。
映画『パシフィック・リム アップライジング』の作品情報
上映時間:111分
ジャンル:アクション
監督:スティーヴン・S・デナイト
キャスト:ジョン・ボイエガ、スコット・イーストウッド、ケイリー・スピーニー、菊地凛子 etc
映画『パシフィック・リム アップライジング』の登場人物(キャスト)
- ジェイク・ペントコスト(ジョン・ボイエガ)
- 10年前の戦争で英雄となった男の息子。一流のパイロットだったが、脱落。とあることから再び戦場に戻ることになる。
- ネイサン・ランバート(スコット・イーストウッド)
- 共にイェーガーを動かすジェイクの相棒。ジェイクとは常に嫌味を言い合う仲だが、その実彼の実力を信頼している。
- アマーラ・ナマーニ(ケイリー・スピーニー)
- ジェイクが出会った少女。一人でイェーガーを開発するほどの技術力があり、PPDCに所属することになる。
- 森マコ(菊地凛子)
- ジェイクの義理の姉で、前回の戦争で大活躍した人物。血は繋がってはいないものの、ジェイクとの間には確かな絆がある。
- ニュートン・ガイスラー(チャーリー・デイ)
- 元はPPDCの研究員だったが、現在はシャオ産業に所属。怪獣に対して愛情のようなものを抱いているようで…?
- ハーマン・ゴッドリーブ(バーン・ゴーマン)
- PPDCの研究員で、ニュートンとは犬猿の仲。怪獣に対して研究を進めており、その研究結果が今回大活躍する。
映画『パシフィック・リム アップライジング』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『パシフィック・リム アップライジング』のあらすじ【起】
突如、太平洋にある海底の裂け目から現れ人類を次々と恐怖に陥れた異種族、『プリカーサー』。そんなプリカーサーとの戦いも、数多くの勇敢な戦士達の命を賭けた活躍によって終結を迎えた。世界には再び平和が訪れたかのように思われたが、これまでプリカーサーと戦ってきた環太平洋防衛軍、通称PPDCは、いつかプリカーサーが再び現れるのではないかという疑念を抱いていた。そして、そんないつかの日のために、彼らは若い戦士達の育成を開始したのだった。
そして、その伝説の日から10年が経過したある頃。町の片隅ではジェイク・ペントコストという男が盗みを働いていた。実は、彼は10年前のプリカーサーとの戦争を終わらせた英雄、スタッカー・ペントコスト司令官の息子だったのだ。ジェイク自身もかつてはPPDCに所属して優秀な成績を残していたが、ある日とある事件を起こして除名処分となったのである。それからというもの、違法行為を繰り返すようになったジェイク。そんな彼はある日、一人の少女と出会う。
映画『パシフィック・リム アップライジング』のあらすじ【承】
アマーラ・ナマーニという名のその少女は、盗んできた部品を使っては自分だけのプリカーサーと戦うための兵器、イェーガーを作り上げていた。しかし、そこに軍の追っ手がやってくる。イェーガーを独自で開発することは犯罪だったのである。アマーラとジェイクは必死に逃げるが、やむなく捕まってしまうのだった。
拘束されたジェイクの前に現れたのは、ジェイクの義理の姉であり先の戦争の英雄、森マコだった。マコは、ジェイクを無罪放免にする代わりに、彼にPPDCで教官になるように命じたのだった。渋々その要求を飲んだジェイク。同じく、アマーラも一人でイェーガーを作り上げるその技術力を買われPPDCに入隊していた。
一方、その頃中国の大会社、シャオ産業はイェーガーとは違い無人操作が可能な巨大兵器、ドローン・イェーガーを開発していた。その開発に一役買っていたのはかつてPPDCに所属していた研究員、ニュートン・ガイスラー博士である。そして、ある日ドローン・イェーガーを採用するか会議が開かれることとなり、ジェイク達も護衛として駆り出されることとなったのだ。
映画『パシフィック・リム アップライジング』のあらすじ【転】
しかし、その会場に謎の漆黒のイェーガー、オブシディアン・フューリーが現れる。ジェイクは相棒のネイトと共にフューリーを撃退することに成功するが、しかし、戦いの中マコを失ってしまうのだった。
悲しみにくれるジェイク。しかし、マコは死の間際ジェイクに何かしらのデータを残していた。そのデータをPPDCの研究員ハーマン・ゴッドリーブが解析したところ、とある燃料工場の場所が記されていたのだった。ジェイクとネイトがその燃料工場へと向かうと、そこに再びフューリーが現れた。傷を負いながらもフューリーを撃退した二人。
そして、衝撃の事実が明らかになる。なんと、フューリーは怪獣と機械が融合して成立している兵器だったのだ。そして、そんな脅威の出現に、PDDCはシャオ産業のドローンを採用する決定をする。しかし、フューリーを勝手に調べたアマーラがとんでもないことに気がつく。なんと、フューリーの機械部分はシャオ産業のものだったのだ。そして、PDDC基地に輸送されたドローンが暴走を始め、基地を襲い始めたのだ。
映画『パシフィック・リム アップライジング』の結末・ラスト(ネタバレ)
その黒幕は、なんとニュートン博士だった。彼は10年前の戦いで怪獣の脳とリンクしたことをきっかけに、怪獣に脳を支配されていたのだ。ニュートンはドローンの中に怪獣の細胞を埋め込み、プリカーサーの侵略に加担していたのである。
ニュートンとはライバルでもあったハーマン博士の活躍によってプリカーサーの出口となる裂け目は塞がれたものの、しかし、3体の強力な怪獣がこちら側の世界へと出てきてしまう。彼らの狙いは日本の富士山だった。実は、富士山にはレアメタルが含まれており、怪獣の血液とレアメタルが融合することで、巨大な爆発が生じることが明らかになったのだ。
そして、怪獣達を止めるべく、ジェイクや彼の訓練生達が立ち上がる。しかし、怪獣の力は強大で、仲間が一人、また一人と倒れていく。そして、怪獣を止めるべく、ジェイクはイェーガーごと空中から怪獣に体当たりするという特攻をしかけたのだ。富士山の一歩手前で力尽きた怪獣達。しかし、捕らえられたニュートン博士は人類の滅亡を予言する。そして、生き残ったジェイク達は、新たな戦いに備えるのだった。
映画『パシフィック・リム アップライジング』の感想・評価・レビュー
巨大ロボットと怪物の対決を描いたSF作品の第二弾。主演に『スター・ウォーズ フォースの覚醒』で知られる、ジョン・ボイエガを起用。
前作から10年が経過し、新しい世代のパイロット達の活躍が描かれる本作。とりわけ、主人公・ジェイクは英雄と呼ばれた父にコンプレックスを抱えながらも義姉の死をきっかけに世界を救う決意をするなど、各キャラクターの心境を濃く描いている。
怪物とロボットの戦闘シーンもパワーアップし、作中の10年経過した間の技術発展をうかがわせている。(男性 20代)
前作からの流れにはなるが、前作を見ていなくても楽しめるので、安心して頂きたい。今回は、より多種に渡るイェーガーが登場し、各イェーガーが一斉に飛び立つシーンはなかなか圧巻である。各イェーガーに乗る青年達もまだ闘い方に若さが垣間見えるが、それぞれ個性的なキャラクターなので面白い。とりわけ、ジェイクとアマーラの上司と部下のようで友達でもある妙な関係性がとても胸を熱くさせる。また、アマーラが自分でガラクタから作り上げたイェーガーの「スクラッパー」が、最後の最後で登場し、大活躍するというついつい口元が緩んでしまった。(男性 30代)
前作が非常に良かった事と、ネットの評判が軒並み悪かった事で、観るのをしばらく躊躇した。が、意を決して観てみたら思ったより悪くなかった。というか普通に面白かった。
しかしやはり前作の感動には遠く及ばず、あのまま終わっても良かったのでは…という気持ちは拭えない。単品としては良いが、続編としてはやはり微妙なのだ。
理由は色々あるが、やはり前作で活躍したキャラクターたちの扱いだろう。マコの死はあっけなく、ローリーに至っては名前が一瞬出るだけ。前作ファンとしてはあまりにも寂しい。
とはいえ世界観や音楽は変わらず好きなので、続編があるなら期待したい。(女性 30代)
怪獣3体の前にイェーガー4体が立ちはだかる演出は胸が熱くなりました。戦闘は前作以上の迫力で口を開けたまま見入ってしまいます。前回あっけなくやられてしまった個性派ロボ系は、今作では活躍の場が濃く良かったと思います。ただ、ローリーが名前だけだったり、マコが亡くなってしまったりと、英雄達の存在感が薄いのが寂しい。無人機ロボの襲来で現パイロットがほぼ戦闘不能には驚きました。ベテラン勢の頼りになる感じはもっと必要だったと思います。(男性 20代)
別につまらないわけではない。前作を見て期待値が上がり過ぎたせいで、なんか違うなと思ってしまっただけだ。
個人的な好みとして、前作のキャラクターを安易に死亡させたり闇落ちさせたりする展開は少し受け入れがたい。前作の物語に酔っている時に、冷や水を浴びせられた気持ちになるからだ。
それに前作好きだったイエーガーの重量感もどこへやら、動きが軽くなってしまっている。作品自体は好きなので、続編が出たら必ず見るが今作品については「普通だな」という感想を持った。(男性 30代)
前作と比べると、ストーリー展開やキャラクターそれぞれの深堀、イェーガーの重厚感など今ひとつな部分もあったが、本作単体としてはあの世界観がまた楽しめたのはよかった。前作よりも怪獣やイェーガーのビジュアルを意識したのか、怪獣がカッコよかったし、戦闘描写はスタイリッシュで前作とは別の良さもあった。まるでアニメのようなちょっと無理のある展開にも拍子抜けしてしまったので、前作のストーリーや細かなディテールが好きなファンの方はあまり期待しすぎない方が良いかもしれない。(女性 20代)
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前作 パシフィック・リム
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