映画『スパイダーマン ホームカミング』の概要：『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にも出演したスパイダーマンの新たなシリーズが始動。蜘蛛の力を手に入れた少年が、アイアンマンに認めてもらうために奮闘する。
映画『スパイダーマン ホームカミング』の作品情報
上映時間：133分
ジャンル：アクション
監督：ジョン・ワッツ
キャスト：トム・ホランド、マイケル・キートン、ジョン・ファヴロー、ゼンデイヤ etc
映画『スパイダーマン ホームカミング』の登場人物（キャスト）
- ピーター・パーカー（トム・ホランド）
- 特殊な蜘蛛に噛まれたことでスーパーパワーを手に入れた青年。アイアンマンことトニー・スタークに認めてもらいたいがために、無謀な行動に出る。
- エイドリアン・トゥームス（マイケル・キートン）
- リズの父親。チタウリの部品から最新鋭武器を手に入れ、それをもとに犯罪行為を繰り返している。
- ハッピー・ホーガン（ジョン・ファヴロー）
- トニー・スタークの運転手。トニーにピーターの世話を言いつけられており、毎日連絡を入れてくるピーターに頭を抱えている。
- ネッド（ジェイコブ・バタロン）
- ピーターの数少ない友人。とある偶然からピーターがスパイダーマンであることを知ってしまい、彼を助けることとなる。
- リズ（ローリー・ハリアー）
- ピーターが恋心を寄せる、学園内一の美女。しかし、実は彼女の父親は…。
- トニー・スターク（ロバート・ダウニー・Jr.）
- アイアンマンとして活動する、誰もが知る人物。以前ピーターを勧誘した張本人。勝手な行動をとるピーターに頭を抱えている。
映画『スパイダーマン ホームカミング』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）
映画『スパイダーマン ホームカミング』のあらすじ【起】
アベンジャーズとチタウリとの戦いで崩壊した街。そんな瓦礫の山を片付けていたエイドリアン・トゥームスだったが、突如全権限を明け渡すように上に命じられてしまう。エイドリアンは抵抗するものの、結局なすすべもなく仕事を奪われてしまうのだった。
納得のいかないエイドリアンは、仲間と共にこっそりとチタウリの残骸の一部を持ち帰る。そして、それを元に最新鋭のハイテク武器を作り上げたのだった。それから8年間、彼らはその武器を元にこっそりと盗みを繰り返していた。その頃、ピーター・パーカーという少年はとある人物からの連絡を待っていた。
ピーターは実は裏ではスパイダーマンとして活動しており、先日アベンジャーズの戦いに招聘されたのだ。再びヒーローとして活躍したいピーターは、トニー・スタークことアイアンマンからの連絡を今か今かと待ち望んでいたのだった。しかし、トニーからの連絡はない。自らが役に立つことを証明したいピーターは、日々パトロールを続けていた。そして、そんなパトロールの最中、ピーターはエイドリアン達が銀行強盗をしている場面に出くわしたのだ。
映画『スパイダーマン ホームカミング』のあらすじ【承】
しかし、乱闘の末、ピーターは近くにあった他の店を巻き込んでしまうという失態を犯したのだった。その頃、ピーターの学校ではホームカミング・パーティーが開かれようとしていた。ピーターはリズという少女に恋心を抱いており、彼女がスパイダーマンのファンということを知り、彼女にスパイダーマンを紹介するという流れになってしまう。
しかし、ピーターがスパイダーマンとしてリズの前に姿を見せようとしたとき、遠くの方で先日の武器に似た光を見てしまうのだった。悩んだピーターだったが、結局その光線の元へ向かうこととする。そして、そこには先日の銀行強盗犯達がいた。
何かしらの取引をしようとしていた彼らを止めようとするピーターだったが、そこに機械の翼を持つ『バルチャー』を操るエイドリアンが現れた。そして、ピーターはエイドリアンに追い詰められてしまう。そんな時ピーターを助けたのは、無人機であるアイアンマン・マーク47だった。そして、トニーは「子供は関わるな」とだけ言い残し、その場を立ち去ってしまうのだった。
映画『スパイダーマン ホームカミング』のあらすじ【転】
トニーが自分を認めてくれないことに不満を感じたピーターは、独自に行動を開始する。彼は強盗犯達が残した武器の部品を友人のネッドに解析してもらい、その間に自分は強盗犯達を追跡するのだった。しかし、途中、衝撃の事実が明らかになる。実はあの部品はX線を浴びると爆発することが分かったのだ。
ピーターは慌ててネッドに連絡するが、彼は仲間と共にワシントン記念塔に登っていた。そして、彼らがエレベーターに乗っている時、とうとうその部品が爆発してしまう。ピーターは慌ててその場に急行し、宙吊りになっていたエレベーターから皆を助け出すのだった。それから、ピーターはとあるフェリーに向かう。例の強盗犯達の取引が、そこで執り行われることを突き止めたためだった。
結果的に取引を食い止めることには成功したピーターだったが、フェリーの乗客達を危険に巻き込んでしまうことになる。そこに現れたのがアイアンマン。しかし、今回は無人機ではなくトニー本人がやってきていた。トニーはピーターの勝手な行いに怒り、彼にスーツを返すようにと命じるのだった。
映画『スパイダーマン ホームカミング』の結末・ラスト（ネタバレ）
自らの行いを反省し、普通の高校生に戻る決意をしたピーター。ピーターはリズをパーティに誘うことに成功し、当日彼女を家まで迎えに行った。しかし、なんとそこにエイドリアンの姿があったのである。エイドリアンはリズの父親だったのだ。
そして、エイドリアンもまた、ピーターがスパイダーマンであることに気がついた。エイドリアンはピーターに、今後自分に関わらないように釘を刺すが、しかし、ピーターはやはり犯罪を見過ごすことはできなかった。彼はリズとのデートを諦め、エイドリアンを追う。
彼の狙いは、引越し途中のスターク社だった。スターク社が保有する数多くの未知の物質を奪おうとしたのである。ピーターはその野望を止めるため、エイドリアンの前に立ちはだかる。そして、激しい戦いの末、ピーターはエイドリアンを捕らえるのだった。その後、父親が逮捕されたリズの家族はオレゴン州へと引っ越すことになった。ピーターはそのことに心を痛めるが、そんなピーターをとうとうトニーが認めてくれた。トニーはピーターをアベンジャーズに誘うが、ピーターは身近な人々を助けたい、とその誘いを断るのだった。
映画『スパイダーマン ホームカミング』の感想・評価・レビュー
作品設定が今までと変わり、高校生になった主人公ピーター・パーカーの、若さゆえの危なっかしさやヒーローとして活躍することへの葛藤や難しさを、主演の若手俳優トム・ホランドが上手く演じ上げ、新しいスパイダーマン像を確立させたと思う。
若い出演者を取り入れた作品を作ることで、新しい客層の獲得を狙ったMARVELには感心する。
悪役ヴァルチャーとの決着も結局はついていないままなので、続編に登場するのかが気になる。しかし、ガールフレンドの父親が敵役とはなんとも悲しい運命で思わず同情してしまう。頑張れ、ピーター！今後も彼を見守っていきたい。（女性 30代）
過去のスパイダーマンシリーズの主演俳優の中で、今回が一番ピーター・パーカーのイメージに近かった。トム・ホランドいいぞ。彼の相棒となるネッドも良かった。新しいシリーズに期待が持てる新星シリーズ第一弾になっていたと思う。個人的にいいなと思ったのが学校のクラスメイトの面子。白人だけでなく、色んな人種の学生が集まっているのが時代を反映していて好印象であった。ちなみに、リズのお父さんの正体が判明するシーンは、映画館大爆笑でした。（男性 20代）
マーベルシリーズを観ていなくても、なんとか理解できる。スパイダーマンが好きな人はもちろんだが、そうでなくてもスクール・カーストの底辺にいるティーンズの成長物語として楽しめる。
アクション以外にも、ピーターと親友ネッドとのやりとりや、リズとの淡い恋愛など見所がある。後半の展開は予想外だった。またスパーダースーツがハイテクなのも驚いた。自分を認めて欲しくてまだまだ子供っぽいピーターが、最後には大人顔負けの決断をするところが痛快だった。（女性 40代）
スパイダーマンは初代のみ観ています。今作のピーター・パーカーはかなり幼くて純粋です。戦闘も精神も未熟で、ヒーローとして発展途上なのが寧ろ応援したくなります。ピーター自身は凄く頭の良いキャラクターなので、ヒーローとしての失敗の多さに違和感を覚えます。考えるよりも先に体が動いてしまう、そんな印象です。
15歳の少年なのでまだまだこれから！憧れのトニー・スタークとともに、これからの活躍が楽しみなヒーローです。余談ですが、デットプールとこの作品を見比べるのも面白いと思います。（男性 20代）
人気アメリカンコミック原作のヒーロー映画。これまでのシリーズを一新し新規シリーズとして再登場。
本作はマーベル・シネマティック・ユニバースと提携し、アベンジャーズへの登場も期待されている。一足先に本作ではアイアンマンが登場し、若いスパイダーマン＝ピーター・パーカーを導こうとする。これまでのシリーズよりコミカルな演出が多く気軽に楽しめるが、初めて立ち向かう危難に一人前のヒーローとして成長する姿が描かれている。（男性 20代）
新しいスパイダーマンの第1作目です。今回のトム・ホランド演じるスパーダーマンは、おそらくシリーズ史上一番若いと思われるティーンエイジャーの設定です。
これまでのスパイダーマンの映画とはいくつか設定の異なる部分があり、そこは原作ファンやこれまでの映画シリーズのファンの中では評価が分かれるところだと思います。
しかし、トム・ホランドのアクションはかなり素晴らしいですし、ストーリーも青春ものとしてかなり完成度が高く、ぜひご家族で見ていただきたい映画です。（女性 30代）
本作は新しいスパイダーマンシリーズ。マーベル色がさらに強くなっている。
『シヴィルウォー』でアイアンマンにスカウトされたパーカーだったが、その後なかなか呼ばれず悶々と過ごしているところから本作は始まる。そうした承認欲求を満たされたいという背景があるため、空回りするパーカーのキャラクターがとても引き立っている。
そして、パーカーの愛するリズの父親が武器商人のトゥームスだったという事実。そうした苦難を乗り越えるパーカーを視聴者は応援したくなるのだ。
最後、正式にアベンジャーズ入りを要請されたパーカーがそれを断るシーンも、まるで親のように頼もしく思えた。（男性 40代）
『キャプテン・アメリカ シビルウォー』に参戦した後の、スパイダーマンの話。
アベンジャーズたちが世界規模の悪と戦っている中、身近な隣人として街の為に地に足を付けて活動しているスパイダーマンに親近感を覚える。スパイダーマンが映画化されるために描かれるベンおじさんの死は大胆にカットし、アイアンマンであるトニー・スタークにその役割をおわせるなどストーリーアレンジが秀逸。
最後は「お前がヒロインだったんかい」という嬉しい驚きもあり、満足度は高い。（男性 30代）
サムライミ版、アメイジングシリーズとはまた一味違ったMCU版のスパイダーマン。前2作のスパイダーマンとは展開が若干異なるが、MCUらしさ全開の中でもしっかりとスパイダーマンの根底にあるテーマ「大いなる力には大いなる責任が伴う」ということを表現していてさすがだった。スパイダーマンを演じるトム・ホランドがとても可愛らしく、アイアンマンとの師弟関係を楽しく見ていられた。2人の関係やスパイダーマン自身がどう成長していくのか楽しみだ。（女性 20代）
MCU版スパイダーマン。これまでの『スパイダーマン』シリーズの中で、1番幼稚で世間知らずなピーターを演じているのはトム・ホランドです。アベンジャーズが大好きな私は、MCUのスパイダーマンはトニー・スタークの弟子的な立ち位置だと思っていたので、今作のように1つの作品になるとやはり子供っぽさが目立つなと感じました。
守ってくれる大人がいないと制御が効かないと言うのは言い過ぎかもしれませんが、自分の考えで無茶な行動をして結局迷惑をかけるピーターはあまり好きにはなれませんでした。
シリーズ化されるようなので今後に期待したいです。（女性 30代）
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みんなの感想・レビュー
初代から全て見ていてかつマーベル作品で一番のお気に入りであるスパイダーマン。正直なところ、アイアンマンのゴリ押しが強すぎてスパイダーマン色が薄く、スパイダーマンになってもあまりにも弱々しくて爽快感が皆無だった。
正直なところ、元は弱かった少年が、ひょんなことからスパイダーマンの能力を手に入れて、壁にはっついたり、悪気なくチンピラや嫌なやつを打ちのめすのところから大好きなのにそれすらも無くて残念でならない。
それだけではない、スパイダーマンのスーツがピーターが試行錯誤を重ねて作った何気にすごい手作りでも無く、スタークによるアイアンマンみたいなハイテクすぎるスーツなのも、残念すぎる点だ。このような、人にもらったハイテクスーツで良いのなら、そもそもスパイダーマンでなくても良いのでは？と思ってしまうのである。
主人公は高校生の少年、ピーター。スパイダーマンとして活動することを認めてもらい、人助けに勤しみ、気分をよくして活動にどんどんハマっていった。それとは裏腹に、一番認めてほしいトニーには認めてもらえずヤキモキしていた。若者らしい感情のアップダウン、アクティブさ、それだけでも元気をもらえる。若者ならではの承認欲求への葛藤も窺える。巧みに真理を操ろうとする敵に立ち向かう勇敢さも兼ね揃えた若いヒーローを、誰もが応援したくなるだろう。
シビルウォーでアベンジャーズの世界の世界に入ったスパイダーマンがどのようにして、トニーにリクルートされたのか、どのようにスパイダーマンとしてヒーローになっていくかを描いた作品です。
今までのスパイダーマンの作品とは違い、コメディ要素や学園ドラマとしての雰囲気が強いものとなっています。トニーとピーターの絡みや、ハイテクにパワーアップしたスパイダーマンスーツがとてもかっこよく進化している所も見どころの一つです。
アベンジャーズが絡んでくるスパイダーマン作品であり、トム・ホランドが演じている。トニースタークとのやりとりが多いのと、スパイダーマンがあまりにも頼りなく描かれている為、スパイダーマン好きとしては、少し残念な印象を持ってしまった。半人前として扱われ、あまりちゃんとした活躍が描かれず、大きな失敗をしてしまうもトニーには認めてもらえるといった流れなのだが、スパイダーマンの本質とはちょっとかけ離れているところと、スパイダーマンスーツを少し機械化しすぎな所が、原作のイメージを壊してしまっている感があり、もったいない作品である。とはいえ、アベンジャーズに繋がるところもあるので、作品としては押さえておきたい。