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映画『パルムの樹』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『パルムの樹』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『パルムの樹』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『パルムの樹』の結末までのストーリー
  • 『パルムの樹』を見た感想・レビュー
  • 『パルムの樹』を見た人におすすめの映画5選

映画『パルムの樹』の作品情報

パルムの樹

製作年:2002年
上映時間:136分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー、アニメ
監督:なかむらたかし
キャスト:平松晶子、愛河里花子、豊口めぐみ、阪口大助 etc

映画『パルムの樹』の登場人物(キャスト)

パルム(平松晶子)
地底から記憶を吸い上げて育つ樹クルップから作られた、心を持つ木の人形。シアンが亡くなると同時に機能を停止していたが、コーラムから卵を託され覚醒。地底世界へ旅に出る。
ポポ(豊口めぐみ)
女商人ダルマ屋の娘。幼少期から母親に虐待されて育つ。フォーの妻シアンに似た美少女。心優しく穏やかな性格。パルムの清らかな心に惹かれていく。
シャタ(阪口大助)
地底人の少年で町の少年窃盗団を率いている。実はコーラムの息子。密かに母親を探している。賢くクールで真面目な性格。青い肌で背が高い。勇敢で正義感に溢れているが、実は母親を恋しく思っている。
コーラム(日野由利加)
地底人ソル族の女戦士。唯一、天界トートへ1人で行き卵を持ち帰った人物。肌は青く無表情でいることが多い。幼い頃、父親に顧みられなかった寂しさと孤独を内に秘めている。
フォー(清川元夢)
地上世界アルカナに在住する植物学者。亡き妻シアンのためにパルムを作る。コーラムから卵を託され、パルムの腹へ隠した後に命を落とす。

映画『パルムの樹』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『パルムの樹』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『パルムの樹』のあらすじ【起】

不思議な植物と生き物が住む世界。この世界は天界のトート、地上世界アルカナ、地底世界タマスの3層で構成されている。天界のトートは地上世界から行くことは、ほとんど不可能と言われていた。

地上世界アルカナに住む植物学者フォーは、病気の妻シアンのために地底から記憶を吸い上げて育つ樹クルップを使い、心を持った木の人形パルムを作り上げる。だがその後、妻は病のために息を引き取り、それと同時にパルムも機能を停止してしまうのだった。

それからしばらく。ある日の夜、フォーの家に地底人の女戦士コーラムの魂が現れる。彼女は天界から持ち帰った卵を、地底世界タマスへ持って行って欲しいとフォーに頼む。そして、卵を守るために使えとクルップの樹によって分泌される、極めて希少な樹液クロスカーラを渡すのだった。

樹液は青く眩い光を放つ。そのせいで追手に気付かれたフォーが斬られてしまう。彼は残された力を振り絞ってパルムにクロスカーラを注入し、腹に卵を取り付けて息を引き取るのだった。

夜が明け、太陽が中天にくる頃。覚醒したパルムはフォーの遺言に従い、活動を開始。途中、奴隷商人に捕まり近くの町へと連れて来られる。しかし、奴隷商人の馬車が襲われ町の少年窃盗団に救い出されたパルム。少年窃盗団を率いるのは、地底人の少年シャタ。彼は勇敢で賢い少年だった。

窃盗団の隠れ家へ来たパルムは仲間として迎えられるが、シアンの形見であるペンダントを落としてしまう。それがきっかとなり人形であることが明らかになる。すると、シャタはパルムを売って大金を手にしようと考えた。そのせいで仲間割れが発生し、隠れ家が爆発してしまう。

映画『パルムの樹』のあらすじ【承】

好意的な双子と共に逃れたパルムは商人のダルマ屋が持つ船へ身を寄せる。ダルマ屋の船には女主人の娘ポポも乗っていた。彼女は常日頃から母親から虐待されて育った薄幸の美少女である。

パルムはポポの歌声に誘われ、彼女をシアンと勘違いして詰め寄ってしまう。当然、理由も知らずに詰め寄られたポポはパルムを拒絶。彼女はパルムが落としたシアンの形見であるペンダントを拾っていたため、すぐさま返却するも彼の勢いは増すばかり。そのためにパルムは捕らえられ、船倉に閉じ込められる。だが、そこへ追手が現れ、攻撃を受けた船が停止。パルムが攫われてしまう。

同じ頃、シャタはパルムが持っていた剣について聞き出すため、彼が乗る船を追っていた。じきに船へ到達するという時、襲われているのを発見。急いで後を追いかける。

追手はコーラムの卵を狙っていた。奴らはパルムの腹に卵が隠されているのを発見し、それを取り出そうとする。だが、人形の身体にはクロスカーラが流れているため、取り出せば卵の保存に関わることが判明。人形ごと連れ去るのが得策と思われた。そこへ、シャタが追いつきパルムを取り戻そうとする。だが、追手の乗り物が虫に襲われパルムも捕縛されてしまう。彼はそこでシアンが亡くなったことを思い出し、再び機能を停止。襲われた際に投げ出され壊れてしまうのだった。

無事に船へと戻されたパルムだったが、彼が精巧な人形であることを知った女主人は売れば大金が手に入ると思い、学者が集まる町トロイへと船を向ける。
しかし、朝になり機能を停止したパルムはクルップの樹になってしまい、学者達には見向きもされないのだった。パルムの身体はクルップの樹からできており、動かなくなればたちまち根を生やし樹に戻ってしまうのである。

映画『パルムの樹』のあらすじ【転】

シアンの死を思い出したパルム。自分はもう必要のない存在だと機能を停止していたのだが、そこへコーラムが現れ彼を励ます。パルムはここにきてようやくシアンの死を乗り越え、自らの意思で立ち上がることを決意するのだった。

再び覚醒したパルム。彼に母親コーラムの影を見たシャタが旅に同行すると言い出す。そして、パルムはポポとも和解し、一緒に行こうと誘う。ポポの母親はこれに反対するも、娘の強い意思を目にして彼女が旅立つことを許すのだった。

パルムとシャタ、ポポと双子の一行はまず、地底世界のことを良く知る人物から話を聞くことにした。地底世界には古代からクルップの巨木が根を張っていた。それはソーマと呼ばれ、新たな生命をも生み出す能力を持っている。だが、新たに作られた生命ラーラには魂が宿らず、生命体としては不完全であった。故に、ソーマは元からいたタマス人を滅ぼしてラーラに魂を与えようとしている。しかも、ソーマは枯れかけており、残された時間も僅かであった。

そのことを知ったコーラルの父親たちは娘と一党を連れて地上へ上がり、天界へと向かうことにしたのである。トートに成る卵には生命を宿す源が宿っていると言われていた。卵をソーマに渡せば、或いはパルムも人間になれるかもしれない。その可能性が見えてきた。パルムはポポと生きることを願いタマスへと向かうことにするのだった。

男の案内でタマスへの近道へ向かったが、追手のせいで道が閉ざされてしまう。仕方ないので別ルートで地底世界へ向かうパルム達。だが、旅の道程でパルムに異変が起こり始める。
ポポを思い、人間になることに執着するあまり不審な行動が増える。
そうして、彼は何かに操られるかのように助けてくれるシャタと反目し、ポポを連れて行動を別にしてしまうのだ。

地底世界の入り口へ到達したパルムとポポ。これまでの行程はパルムの独断でかなりの強行を通して来たため、ポポも疲れ果てていた。それも、ソーマに近付く度にパルムの身体からは、クルップの枝が伸びる。それは今にも暴走しそうになっていた。

映画『パルムの樹』の結末・ラスト(ネタバレ)

地底へ降りソーマへ向かおうとしていたパルムとポポだったが、地底世界はタマス人の領域。彼らは待ち構えていたタマス人に捕まってしまう。
その様子を後から追って来て目にしたシャタ達。パルムをどうするのか聞くと、卵がソーマに渡る前にパルムから無理矢理に取り出すのだと言う。シャタがそれに意を唱えたその時、施設から爆発音が聞こえる。

急いで向かったシャタは、そこで血塗れのパルムの幻影を目にし、卵のカプセルの中身がコーラムの魂であることを知ってしまう。彼はポポの元へ戻り、逃げ出して来たパルムにそのことを告げた。トートの卵に入っているコーラムの魂は、幼少期に父親から愛されなかった孤独で狂い始めていた。シャタは必死にパルムを止めようとするも、パルムの強い願いにポポが賛同。2人に気圧され、ソーマの元へ行くことを許してしまう。

コーラルの狂った魂に突き動かされるパルム。ソーマに近付けば近付くほど、コーラルの魂は騒ぎ、パルムの身体からは無数の枝が生えて根が張る。そんな彼を助けようと傷だらけになりながらも、必死に助けようとするポポ。このままではポポの身も危ないと感じたパルムは、彼女を救うためにポポから離れることを決意。コーラルに身体を明け渡してしまう。

すると、パルムの身体は一気に枝葉を伸ばし、巨木へと成長。やがて形を成したその姿は、コーラルのものだった。タマス人は巨大な侵略者を止めようと攻撃を開始。コーラルは巨大な体でソーマの元へと向かった。パルムを助けたいポポは、危険を顧みずに巨木へと登り彼へと一心に願いを捧げ、声を掛け続ける。

やがて、ポポの強い祈りがパルムへと届く。人間にならなくても、心が共にあればそれでいい。そのことに気付いたパルムは、ポポにシアンの形見であるペンダントを与え、愛に飢え孤独に悲しむコーラルの魂を優しく慰めた。
その頃、建物の崩壊で騒然とする中、シャタはポポの救出へ向かい、無事に彼女を確保。

ソーマの中心部には魂の無い新しい生命ラーラがいた。パルムの子守歌で魂を慰められたコーラルの暴走が止まり、彼女の魂がラーラの元へ。すると、コーラルはラーラの身体を乗っ取りシャタに母親として最後の言葉を残し、ソーマの息の根を止める。ソーマは一瞬にして枯れ果て、ラーラも斃れた。

ソーマの最期を見守ったパルム達。彼はポポや仲間達と共にシアンの故郷へと旅立ち、そこで最期を迎えることにするのだった。

映画『パルムの樹』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

なかむらたかし原作・監督の長編アニメーション。監督曰く誰もが楽しめる作品を制作したらしい。独特な世界観でありながら難しい表現はなく、とても分かりやすい演出になっている。設定が作り込まれており、しっかり土台ができている印象がある。しかも、ただ人形が人間になるための旅をするだけではなく、世界を覆すような大事件へ発展し巻き込まれつつも自らの進むべき道を見出すという素晴らしい流れ。主人公と共に旅をする仲間の境遇も交え、それぞれが悩みを抱えつつ旅を続け最終的には解決するというストーリーも良く出来ていると感じた。正に監督が目指した、誰もが楽しめる作品となっている。(女性 40代)


人形として作られたパルムが、少女ポポの「西の果てへ」という願いを胸に旅に出る展開が切なくも美しい。最初は感情のない存在だった彼が、裏切りや別れを経験しながら少しずつ“心”を獲得していく過程が丁寧に描かれる。終盤、ポポの死を知り、それでも使命を果たそうとする姿には胸を打たれた。孤独な存在の成長譚として深い余韻を残す作品だ。(30代 男性)


ダークファンタジーの世界観が印象的。パルムは人形でありながら、誰よりも純粋で誠実だ。ポポとの約束を守ろうとする一途さが物語を牽引する。途中で利用され、傷つきながらも進み続ける姿は痛々しいが美しい。ラストで彼が人間らしい涙を流す瞬間、旅の意味が結実したように感じた。(40代 女性)


全体的に重く陰鬱な雰囲気だが、その分テーマが際立つ。パルムは「心とは何か」という問いそのものの存在だと思う。ポポの死という残酷な真実を知った後も、彼が旅を続ける姿は希望とも執念とも取れる。明確なハッピーエンドではないが、静かな救いを感じた。(20代 男性)


物語は寓話的で、子ども向けというより大人向けのアニメーションだと感じた。パルムが他者と関わることで怒りや悲しみを知り、人間らしくなっていく過程が印象的。ポポとの約束が彼の存在理由となり、最後まで彼を支える軸になる構成が美しい。余韻の残るラストだった。(50代 女性)


世界観の作り込みが素晴らしい。異国情緒あふれる舞台と独特のキャラクターデザインが物語を支える。パルムが何度も裏切られながらも信じることをやめない姿は胸を打つ。ポポの存在は短いながらも強烈で、彼女の死が物語全体に影を落としている。重厚なファンタジー作品だ。(30代 女性)


パルムの無垢さが次第に失われ、代わりに自我が芽生えていく描写が見事。ポポの願いは叶わないかもしれないが、彼女の想いは確実にパルムの中に残る。旅の途中で出会う人々との関係も象徴的で、善悪が単純でない世界観が魅力。観終わった後に考えさせられる作品だった。(40代 男性)


ビジュアルは柔らかいが、内容は非常にシリアス。パルムが人間社会の欲望や暴力に晒される展開は辛い。それでも彼が「守る」という意志を貫く姿に救われる。ポポの死を受け止めた後の静かな決意が印象的で、感情の成熟を感じさせた。(20代 女性)


人形が心を持つというテーマは古典的だが、本作は哲学的な深みがある。パルムはポポを守るために作られた存在だが、旅の中で自分自身の意志を見つける。最後に見せる表情には、彼が“人間”になった証が宿っているようだった。芸術性の高い一作。(60代 男性)


序盤は静かだが、物語が進むにつれ緊張感が増していく。パルムが傷つきながらも進む姿は、成長物語として力強い。ポポとの別れは悲しいが、それがあるからこそ彼の旅が意味を持つ。決して明るい作品ではないが、深い感動が残った。(30代 男性)

映画『パルムの樹』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『パルムの樹』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ピノッキオ

この映画を一言で表すと?

人形が“本当の人間”を目指す、永遠の成長ファンタジー。

どんな話?

木から作られた人形ピノッキオは、命を吹き込まれたことで人間の世界へ踏み出す。嘘や誘惑に翻弄されながらも、さまざまな出会いと失敗を重ね、本当の人間になるための試練に立ち向かっていく。

ここがおすすめ!

“人形が心を得る”というテーマが『パルムの樹』と強く重なる。無垢な存在が世界の残酷さを知りながら成長する過程が胸を打つ。寓話的な物語を味わいたい人にぴったりの一本。

AI

この映画を一言で表すと?

愛を求め続ける人工生命の、果てしない旅路。

どんな話?

愛情をプログラムされた少年型ロボットが、人間の母親に愛されることを願い続ける。捨てられた後も希望を失わず、“本物の子ども”になる方法を探して長い旅を続ける物語。

ここがおすすめ!

人工的に作られた存在が「愛」を求める姿は、『パルムの樹』のテーマと深く共鳴する。幻想的な世界観と切ない展開が心に残り、存在意義を問う重厚なドラマを堪能できる。

もののけ姫

この映画を一言で表すと?

人と自然の狭間で揺れる魂を描く壮大な叙事詩。

どんな話?

呪いを受けた青年アシタカが、森を守る少女サンと出会い、人間と自然の対立の中に身を投じる。善悪では割り切れない世界で、それぞれが信念を貫こうとする姿を描く。

ここがおすすめ!

善悪が単純でない世界観や、異質な存在の葛藤が『パルムの樹』と共通。幻想的なビジュアルと哲学的テーマが融合し、観る者に深い問いを投げかける。重厚なファンタジーが好きな人におすすめ。

銀河鉄道の夜

この映画を一言で表すと?

孤独な魂が夜の列車で辿る、幻想と祈りの旅。

どんな話?

少年ジョバンニが不思議な銀河鉄道に乗り込み、親友カムパネルラと共に星々を巡る。旅の中で命や別れの意味を知り、やがて現実へと帰る幻想的な物語。

ここがおすすめ!

静謐で詩的な世界観が『パルムの樹』と通じる。旅を通して成長し、喪失と向き合う構図が心を打つ。寓話的な物語と哲学的テーマをじっくり味わいたい人に最適。

風の谷のナウシカ

この映画を一言で表すと?

荒廃した世界で希望を信じ続ける少女の叙情的冒険譚。

どんな話?

有毒な森に覆われた世界で、少女ナウシカは人間と自然の共存を模索する。戦争や恐怖に包まれた世界の中で、命を守るために行動し続ける姿を描く。

ここがおすすめ!

過酷な世界で純粋さを失わずに進む主人公像が『パルムの樹』と重なる。壮大な世界観と深いテーマ性が融合し、観終わった後も考え続けたくなる余韻が残る名作。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。

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