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映画『パッション(2012)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『パッション(2012)』の概要:大手広告代理店に勤めるイザベルは、尊敬する上司のクリスティーンとスマートフォンの広告についての仕事に当たっていた。しかし、クリスティーンに手柄を奪われ、いいように使われていることを知ってしまう。

映画『パッション』の作品情報

パッション

製作年:2012年
上映時間:101分
ジャンル:サスペンス
監督:ブライアン・デ・パルマ
キャスト:レイチェル・マクアダムス、ノオミ・ラパス、カロリーネ・ヘアフルト、ポール・アンダーソン etc

映画『パッション』の登場人物(キャスト)

クリスティーン・スタンフォード(レイチェル・マクアダムス)
大手広告代理店コッチ・イメージ社のベルリン支社で働くやり手の女性。ニューヨーク本社に戻ることを望んでおり、そのためには手段を選ばない。
イザベル・ジェームス(ノオミ・ラパス)
クリスティーンの部下。クリスティーンのことを尊敬している。真面目で優秀な社員。見た目は地味。
ダニ・ヴィルト(カロリーネ・ヘルフルト)
イザベルの部下。レズビアン。イザベルに思いを寄せており、クリスティーンにいいように使われていることを心配している。
ダーク・ハリマン(ポール・アンダーソン)
大手広告代理店コッチ・イメージ社のベルリン支社で経理を担当している。クリスティーンの愛人。

映画『パッション』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『パッション(2012)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『パッション』のあらすじ【起】

クリスティーン・スタンフォードは大手広告代理店コッチ・イメージ社のベルリン支社で働くやり手の女性だった。現在は、優秀な部下のイザベルと手を組み、スマートフォンの広告について考えていた。

イザベルはスマートフォンの広告について良い案を思いつく。部下のダニに手伝ってもらい、提案用の動画を撮影した。イザベルはその動画をクリスティーンに見せた。クリスティーンは動画を気に入り、イザベルにロンドンで行われる会議に出席するよう指示した。

ロンドンの出張には、イザベルの他にダニとクリスティーンの愛人でコッチ・イメージ社の経理を担当しているダークも行く予定だった。イザベルは会議に出た後、ダニの誘いを断りダークと食事に出かけた。そして、ダークと関係を持った。

クリスティーンは動画を作ったのは自分だと上に報告し、イザベルの手柄を奪った。ニューヨーク本社に戻るためだった。イザベルはショックを受けるが、クリスティーンに憧れていたため何も言わなかった。しかし、クリスティーンが自分のことを都合のいい操り人形だと思っていることを知ってしまい、深い悲しみに襲われる。

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映画『パッション』のあらすじ【承】

クリスティーンはわだかまりを解消しようとイザベルに話しかけた。イザベルは平静を装っているが、不満を抱いているのは明らかだった。クリスティーンは自分を助けるために双子の姉が自動車事故に遭い、母に責められた過去を涙ながらに語った。イザベルはクリスティーンに同情し、和解する。

イザベルはダークと関係を続けていたが、突然振られてしまう。ダークがクリスティーンと会った後に別れを告げてきたため、クリスティーンに何か言われたのだと考えた。イザベルはクリスティーンに腹を立て、彼女に内緒で仕事を進めた。イザベルの仕事は高く評価され、クリスティーンの本社行きの話が白紙に戻ってしまう。

イザベルはダークから連絡をもらい、クリスティーンから別れを強要されたことを教えられる。しかも、クリスティーンには双子の姉などいなかった。イザベルの同情を得るために作った話だった。イザベルはダークと仲直りし、オフィスで会うことを約束した。

イザベルがオフィスで待っていると、ダークから連絡が来た。ダークはクリスティーンと一緒だった。しかも、ダークとイザベルが情事に耽っているときの動画を見ていた。イザベルはショックを受けた。車に乗って帰ろうとして、駐車場で事故を起こしてしまう。

映画『パッション』のあらすじ【転】

ダニは過去のファイルを調べ、ダークが横領していたことを知る。クリスティーンはそのことを知っており、告発状を書いていた。ダニはダーク達のことをイザベルに報告した。イザベルはダーク達に裏切られたショックから立ち直っておらず、ダニの話を適当に聞き流した。

クリスティーンは懇親会で、イザベルが駐車場で事故を起こして暴れている動画を披露した。イザベルは皆の笑い者にされ、ショックを受ける。心が疲弊したイザベルは、睡眠薬を飲んで眠りについた。

イザベルは薬を多用するようになり、精神が不安定になる。ダニはそんなイザベルのことを心配していた。クリスティーンはダニがイザベルに惹かれていることに気づいており、邪魔な存在だと思っていた。ダニに辞職するよう迫った。ダニが拒むと、クリスティーンは襲われたと言いふらすと脅した。

ダークはクリスティーンに尽くしていたにも関わらず、裏切られて捨てられようとしていた。酔っぱらったダークはクリスティーンに縋るが、話を聞いてもらえず追い返されてしまう。

映画『パッション』の結末・ラスト(ネタバレ)

イザベルは薬で意識が朦朧とする中、警察に連行され取り調べを受ける。クリスティーンが何者かに殺害されたのだ。現場からはイザベルの物と同じスカーフの繊維が見つかっていた。イザベルは警察から自白を強要され、自分がやったと思わず言ってしまう。

イザベルは刑務所の中で意識を取り戻し、自白してしまったことを思い出す。イザベルは弁護士を呼び、無実であることを訴えた。そして、刑事にアリバイを証言した。刑事は聞き込みを行い、イザベルのアリバイを証言できる人を見つける。しかし、イザベルの自宅からスカーフが見つからなかったことから、釈放されなかった。

イザベルはダニにスカーフを探して欲しいと頼んだ。ダニがイザベルの自宅で探していたとき、使用人が帰ってきた。使用人はクリーニングに出したスカーフを持っていた。ダニは急いで刑事に連絡を取った。その後、刑事はダークの車の調査を行った。そして、血で汚れたスカーフを見つける。ダークは逮捕された。

ダニはイザベルに思いを告げるが、拒まれてしまう。ショックを受けたダニは、真実を知っていることを明かした。イザベルが飲んでいたのは薬ではなくただの甘味料だった。アリバイを作ってクリスティーンを殺害したことも、ダークに罪を擦りつけたことも知っていた。ダニはイザベルの犯行を動画に収めていた。ダニの望みは、イザベルを手に入れることだった。

イザベルとダニはクリスティーンの葬儀に参列した。そこには、クリスティーンによく似た女性がいた。双子の話は本当だったのかもしれない。イザベルとダニは自宅に帰り、一緒に眠りについた。イザベルは携帯電話の着信音で目を覚ます。それは、ダニが部屋に隠していた携帯電話で、イザベルの犯行動画が保存されていた。イザベルは携帯を見つけるが、壊す前にダニが目を覚ましてしまう。ダニと揉み合いになり、絞殺した。その時、暴れたダニの足が携帯に当たり、刑事の携帯にイザベルの犯行動画が送信された。

イザベルの部屋に誰かが訪ねてくる。イザベルはドアを開け、クリスティーンによく似た女性に首を絞められる。意識を取り戻すと、ベッドの上にいた。ベッドの側には、ダニの遺体があった。

映画『パッション』の感想・評価・レビュー

物語の冒頭は上司と部下の対立が描かれており、正直に言うと退屈に感じた。しかし、ラストの10分ぐらいで物語の雰囲気が一気に変わり、ゾワッとした怖さを感じた。嫉妬と怒りからクリスティーンを殺害するイザベルも怖いし、愛のために犯行を隠ぺいするダニも恐ろしかった。さらに、物語の最後に登場したのはクリスティーンの双子の姉なのか亡霊なのか分からず、不気味な気持ち悪さを感じたまま物語が終わった。(MIHOシネマ編集部)


レイチェル・マクアダムスが見たくて視聴。だから、レイチェルのセクシーな場面が見れて大方満足してしまった。いつもの清純キャラとは全然違う、凄く性格が悪い女を上手に演じていた。部下役のノオミ・ラパスも濃い顔だが美しい。

ストーリーは言ってしまえば、ドロドロ昼ドラ物。物語は不穏さを醸し出すことに全振りしてしているので、その雰囲気を楽しむ作品だ。ブラインアン・デ・パルマの独特の絵作りが面白いと思えれば、最後まで引き込まれる。(男性 30代)

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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