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映画『パットン大戦車軍団』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『パットン大戦車軍団』の概要:第二次大戦中、アメリカ軍の猛将と言われたジョージ・パットンの活躍を描いている。本作のアドバイザーにはパットン将軍と共に戦ったオマール・ブラッドレーが務め、パットン将軍の本質と功績の裏が如実に描かれている。

映画『パットン大戦車軍団』の作品情報

パットン大戦車軍団

製作年:1970年
上映時間:172分
ジャンル:戦争
監督:フランクリン・J・シャフナー
キャスト:ジョージ・C・スコット、カール・マルデン、マイケル・ストロング、カール・ミヒャエル・フォーグラー etc

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映画『パットン大戦車軍団』の登場人物(キャスト)

ジョージ・パットン(ジョージ・C・スコット)
アメリカ陸軍大将。軍人一家に育ち戦争の歴史に造詣が深い。口が悪く戦わない者を酷く詰る一方で、勇敢に戦う兵士や負傷兵には敬意を表する。非常に攻撃的で、例え一時撤退でも時間の無駄だと断じる強さを持つ。敬虔なクリスチャンで、後にアメリカの猛将と呼ばれる。
オマール・ブラッドレー(カール・マルデン)
アメリカ陸軍将軍。パットンの副官を務めた後、大将となる。パットンとは古くからの戦友であり、互いを認め合っている。バランスを重視する戦力を得意とする指揮官。
エルヴィン・ロンメル(カール・ミヒャエル・フォーグラー)
ドイツの将軍で、アフリカ軍団司令官。天才軍師として名高く、モンゴメリとの戦いにて苦戦した経験を持つ。パットンの動向に注視し、警戒していた。
バーナード・モントゴメリ(マイケル・ベイツ)
イギリス国の大将で後に元帥となる。天才軍師ロンメルを苦戦させた有能な指揮官。非常に知的で低身長。軍人らしくない雰囲気を持っている。

映画『パットン大戦車軍団』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『パットン大戦車軍団』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『パットン大戦車軍団』のあらすじ【起】

第二次世界大戦中、北アフリカ。アメリカ陸軍第2軍団司令官に就任した将軍ジョージ・パットンは、カセリーヌの戦闘での報告に訪れていた将軍のオマール・ブラッドレーを副官に任命。第2軍団は戦いにおいて尻込みするほど規律が緩んでいたため、まずは兵達の心身を鍛えることから始める。食堂での食事時間を早朝の15分と決め、違反した者は罰金を取る。服装が乱れている者に対しても厳しく処罰を与えることとし、兵舎や負傷者を治療する軍病院を視察。戦争神経症などという臆病者や戦闘以外での負傷者は追い出せと命令するのだった。

敵軍、アフリカ軍団司令官のエルヴィン・ロンメルは天才軍師と呼ばれており、カセリーヌでの戦闘にも勝利。アフリカ軍団の兵は訓練されていない素人軍団と見抜いていたものの、たった1回の戦闘だけで判断しようとはせず、非常に慎重派であった。彼は英国軍のバーナード・モントゴメリとも戦ったことがあるが、その時は苦戦させられている。そのせいもあってか、楽観視はできないと考えていた。

次の戦闘にて、英国空軍から援護を望むべく空軍の少将と挨拶を交わしたパットンだったが、その直後にドイツ軍戦闘機から基地が銃撃される。パットンは司令官でありながらも戦闘機に単身、手持ちの小型銃にて反撃するという気概を見せた。

一方、ベルリンにあるドイツ軍基地にて、アフリカ軍団司令官として新たに就任したパットンについての報告を聞いたロンメル。軍人一家に育ったパットンは常に大胆不敵であることをモットーとし、信心深いながらも非常に口が悪い。一度も戦ったことのない相手であるため、ロンメルはひとまずやられる前に攻撃あるのみだと述べる。

映画『パットン大戦車軍団』のあらすじ【承】

そんなある日の早朝、ロンメルの戦車軍団が動いたと報告を受けたパットン。ただちに戦闘準備をさせ敵軍を待ち構えた。戦車と歩兵による大隊規模の敵軍に対し、先手を打って砲撃を食らわせる。更にドイツ軍戦闘機も戦闘に加わり戦線は混乱を極めた。
パットンもまたロンメルを研究しており、今回の戦闘においては勝利を得る。だが、ブラッドレーの有能な若い部下が戦闘機の爆撃にて命を落としてしまい、2人の将軍は彼を手厚く葬るのであった。

後日、先の戦闘にロンメルは不在だったと報告を受けたパットンは、ロンメル本人ではなく代理と戦ったのだと不快を顕わにする。彼は次の攻撃地をシチリアと定め上層部へと根回しを行い、作戦を練る。アルジェリアにてモントゴメリ率いる英国第8軍団と合流した米国軍は、メッシーナを目指していた。軍司令部はパットンの作戦を却下し、モントゴメリに道を譲れと言う。パットンは上層部の命令なら仕方ないと頷いたものの、モントゴメリに道を譲れば、パットンの部隊がシチリアへ上陸した意味がない。ブラッドレーはそう主張したが、命令に従うのが軍人だと言われてしまえば、他に何も言えないのだった。

行き先をメッシーナからパレルモへ変更し、無事に到着したパットン率いる第7師団。上層部はパレルモへ向かうなと何度も電信を寄越していたが、パットンは聞く耳を持たない。彼の目的はモントゴメリよりも先にメッシーナへ入り、名誉を得ることだった。
一方、モントゴメリもその報告を聞いて、パットンよりも先にメッシーナへ入ると目標を掲げる。

映画『パットン大戦車軍団』のあらすじ【転】

しかし、パレルモより先には3個大隊が道を塞ぎ、足止めされてしまう。ブラッドレーは進軍予定を延期し、様子を見た方が良いと述べたが、パットンは頑として作戦の延期はしないと言う。兵の命より名誉が大事かと問われた彼は、黙して何も言わなかった。
パットンの命令通り各部隊はどうにか無理を通して、メッシーナへの道を進んだ。そのせいで兵達は命をすり減らし満身創痍であったが、他の師団よりも逸早くメッシーナへと到達した。

ところが、行軍中に負傷兵を見舞った際、戦争後遺症の1兵士を医療テントから追い出したことが決め手となり、パットンは指揮官から解任されてしまう。代わりにブラッドレーが指揮官に就任した。パットンを支持する兵士は師団の約8割を占めており、彼の退任を多くの兵士が惜しんだ。

兵士を殴ったと新聞に書かれ汚名を着せられたパットンは、コルシカ島アジャクシオへ左遷される。戦火の及ばない平和な場所で燻り続けた。
そんなある日、ノルマンディ作戦へ参戦するよう命令されたパットン。少将の話では、パットンの名声を囮として利用した作戦で、ナチス第15軍をノルマンディから遠ざけることが目的らしい。実質、パットンがやることなど一切なく、少将はむしろ何せず黙っていろと言うのだった。

パットンは作戦の一旦として、ナッツフォードへと異動。彼はそこで婦人会のイベントに招待され短い演説を行ったが、公式の場ではなかったため、オフレコだと聞いていた。だが、その演説がなぜか新聞で取り沙汰され、またも問題が発生する。演説内にて同盟国のソ連に一言も触れなかったことが、ソ連を侮辱していると曲解されてしまったのだ。パットンは少将に弁解したものの、問題は国家間を揺るがす大問題となってしまい彼を国へ強制送還するかどうかという瀬戸際に陥ってしまう。

映画『パットン大戦車軍団』の結末・ラスト(ネタバレ)

そんな中、英米国軍はフランス上陸作戦を成功させ、いよいよドイツへと迫る。パットンはブラッドレーがいる第1軍司令部へと向かい話を聞くことに。どうやら元上官が上手く口を利いてくれた様子。ブラッドレーは第12軍を引き継ぐため、第3軍の指揮官の席が空くと言う。作戦では第3軍が突撃部隊となり、前線を押し開く役割を担っていた。ブラッドレーはどちらかと言うとバランスの良い指揮官であったが、対してパットンは攻撃重視の指揮官である。今作戦には彼の押しの強さが必要であり、適任と言わざるを得なかった。

ドイツ軍はまだパットンがカレーから進撃して来ると考えている。まさか、本戦にて重要な役割を担っているとは予想もしていない。第3軍を率いたパットンは目覚ましい進撃と功績、それに相当する被害をも出した。舌禍事件にて自分の口の悪さを酷く反省した彼の変わりようはブラッドレー含め、他の少将も驚きを隠せない。

連合軍はフランのパリを解放、モントゴメリも目覚ましい功績を残し、パットンもザールを目指して進行中だった。それぞれの師団は徐々にドイツへ向け進軍している。
季節は真冬。雪が降り積もる中でも戦争は続く。そんな中、第101空挺師団が敵軍の真っただ中であるバストーニュで立ち往生しているとの情報が入る。バストーニュはドイツ軍の攻勢を退ける最重要地であるため、どうにか援軍を送りたい司令部。そこで、パットンは48時間以内に160キロも離れた場所から、バストーニュへと向かうと言い出す。誰もが口を揃えて無理だと言ったが、パットンの部隊は彼によって常に鍛えられているため、無理難題の攻略はお手の物だった。

そうして、パットンは3個師団を率いてバストーニュへ。数百キロもの距離を休まずに行軍した兵士達を、パットンは誇りに思い彼らを称えた。ところが、いよいよ攻撃開始という時になって天候悪化という災難が降りかかる。このままでは上空援護もなく、厳しい戦いとなってしまう。パットンは司祭にも祈りを捧げてもらうことにし、自らも神へと祈りと捧げた。すると、翌日の天候が回復。上空援護も無事に行われ、パットンはバストーニュの解放を成し遂げたのだった。

追い詰められたドイツ軍は総統が自害したことをきっかけに総崩れとなり、敗走を余儀なくされる。とうとうドイツが降伏し、第二次世界大戦は終結された。終戦処理が急がれる中、パットンは取材にてソ連を侮辱したことをきっかけに、彼は第3軍の指揮官を解任されてしまう。兵舎を去る際、知らせを聞いたブラッドレーが現れ彼の見送りをするのだった。

映画『パットン大戦車軍団』の感想・評価・レビュー

第43回アカデミー賞、作品賞を含め7部門に渡り授賞した作品。実在するパットン将軍の功績とその裏側を描いている。主演のジョージ・C・スコットは最優秀主演男優賞を授賞し、その演技を賞賛したが、本人が授賞を拒否するという逸話が残されている。

今作は1970年に制作された戦争映画であるが、作中での戦闘シーンはなかなかに迫力のある演出がされている。大砲の雨が降る中、怯みもせずに堂々と立っている将軍の姿が非常に印象深い。居丈高な人物ではあるが、戦って負傷した兵士を称賛するなど兵士を大切にする面もあり、正しく生まれながらの戦士なのだと感じさせられる作品となっている。(MIHOシネマ編集部)


正に戦争を愛した男、パットンの物語。反戦映画だと思って観ていたら真逆で驚いた。ベトナム戦争時代にアカデミー賞を取ったことも意外である。とは言っても、こういう類いの戦争映画は少し危険なテーマ性も持ち合わせているのではないかと思うし、だからこそあの時代ならではの作品である。

色々物議を醸しそうな内容だとは思ったが、スケールの大きさと大作感が並々ではない存在感を生み出している。観終わった頃には、そんなパットンが実は好きになっていた。(女性 20代)

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