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映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』の概要:ベトナム戦争の真実をひた隠しにする政府。その秘密を書き記した文書、ペンタゴン文書がニューヨーク・タイムズ紙に発表された。彼らを追い抜こうと、ワシントン・ポスト紙は文書を入手するため奮闘する。嘘をつき続ける政府と真実を伝えたい報道。待っていた対決の結末とは。

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映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』の作品情報

ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書

製作年:2017年
上映時間:116分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:スティーヴン・スピルバーグ
キャスト:メリル・ストリープ、トム・ハンクス、サラ・ポールソン、ボブ・オデンカーク etc

映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』の登場人物(キャスト)

キャサリン・グラハム(メリル・ストリープ)
ワシントン・ポスト紙の社主。夫が亡くなった後、会社を継ぐことになった。報道関係のため、大統領や政府高官の友人も多い。代表として毅然とした態度でいたいと思っているのだが、いざとなると少し尻込みしてしまう。会社を存続してきた父のためにも、なんとしてもポスト紙を残そうと、株の公開を考える。
ベン・ブラッドリー(トム・ハンクス)
ポスト紙の編集主幹。周りを顧みない仕事ぶりから煙たく思う者も少なくないが、腕は優秀。ペンタゴン文書の存在を知り、なんとしても手に入れ、報道しようと躍起になる。
バグディキアン(ボブ・オデンカーク)
ポスト紙の編集者。ペンタゴン文書を持ち出したダンと知り合いで、彼に接触し、文書を手に入れる。
フリッツ・ビーブ(トレイシー・レッツ)
ポスト紙の重役でキャサリンの右腕。キャサリンに助言を与え、支えている。キャサリンも彼に絶対の信頼を置いている。
マクナマラ(ブルース・グリーンウッド)
アメリカ国防長官。ベトナム戦争の状況を把握するため、報告書を作成させる。その報告書が所謂、ペンタゴン文書である。

映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』のあらすじ【起】

1966年、国防長官のマクナマラとベトナムの視察にやってきたダン。10万もの若者を投入したにも関わらず、泥沼状態が続いていることに愕然とする。だが、帰国した際、政府はメディアの質問に対し、成果をあげていると発表。事実を公にしないのは今に始まったことではなかった。政府のやり方に我慢できなくなったダンは、ベトナムに関する最高機密文書をランド研究所から持ち出し、密かにコピーを取る。

1971年、ワシントン・ポスト紙の社主キャサリン・グラハムは、ポスト社を存続させるために株を公開する準備をしていた。銀行側からの質問に答えられるよう、右腕のフリッツと共に何度も練習する。だが、いざその場になると思うようにしゃべれない。女だということでも軽く見られ、悔しい思いをしてしまう。

ポスト紙の編集主幹であるベンは、タイムズ紙の敏腕記者ニール・シーハンが特ダネを掴んだのではないかと思い、密かに調べさせた。その翌日、タイムズ紙の朝刊のトップは、政府が30年に渡り、ベトナム戦争について嘘の報告をしていたという記事だった。シーハンはダンから最高機密文書のコピーを受け取り、それを記事にしたのだ。

タイムズ紙に先を越されたベンは、彼らを追い抜こうと記者たちの尻を叩いた。まずは文書を手に入れること、それが無くてはお話にならない。

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映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』のあらすじ【承】

タイムズ紙の記事はキャサリンも読んでいた。ベンは彼女を訪ね、記事を書くため、マクナマラから機密文書のコピーを手に入れられないかとお願いする。だが、マクナマラとキャサリンは古い友人だったため、そんなことはできないと断られてしまう。

タイムズ紙に差を広げられる中、ヒッピー風の女がポスト紙に小包を置いていく。中身は機密文書だった。ベンはこれでタイムズ紙と戦えると喜ぶが、その情報もすでにタイムズの紙面を飾っていた。

怒ったニクソン大統領は、タイムズ紙に記事の差し止め命令を出した。その情報を掴んだキャサリンはベンに電話し、法に触れるようなことはするなと忠告するが、ベンは機密文書を手に入れたことを内緒にし、記者たちに情報を集めさせた。

キャサリンは証券取引所に赴き、135万株を公開。ポスト紙はこれで当分は安泰だと皆、喜ぶ。テレビではタイムズ紙がニクソン政権から差し止めをされたニュースが流れていた。ポスト紙の重役は、巻き込まれなくて良かったと胸を撫でおろすが、ベンは面白くなさそうだ。

映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』のあらすじ【転】

ポスト紙の記者バグディキアンは、機密文書の情報提供者に心当たりがあった。バグディキアンは以前、ランド研究所に勤めており、ダンの存在を知っていた。電話をかけまくって、遂にダンと接触することに成功。そこには、ベトナム戦争に関する全ての最高機密文書が揃っていた。

マクナマラはダンにベトナム戦争の内情について調査を依頼。だが、その内容を纏めたこの機密文書を読み、そのあまりの酷さに嘘をつかざるを得なくなってしまったのだという。バグディキアンはダンに文書の公開を約束すると、ベンに電話を掛けた。

バグディキアンは文書と共に飛行機に飛び乗り、ベンの家へ。彼らは記事を書くため、大急ぎで4000ページに上る機密文書に目を通し始めた。締め切りまで10時間しかなかった。彼らの行為に対し、ポスト紙の顧問弁護士はスパイ法違反になると警告するが、ベンはやめる気はなかった。

キャサリンはマクナマラに機密文書を手に入れたことを告げに行く。マクナマラは、ニクソン大統領は悪質で、もし記事にしたならば、卑劣な手でポスト紙を潰すだろうと脅してきた。

意見は掲載派のベンと中止派のフリッツに割れた。フリッツはキャサリンに電話をかけ、決断を迫った。キャサリンは最も信頼するフリッツに助言を求め、彼は掲載しないと答えた。だが、キャサリンは悩みに悩んだ末、掲載することを決定する。

映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』の結末・ラスト(ネタバレ)

記事が書きあがり、印刷所へと運ばれていった。その最中、バグディキアンは弁護士から、情報源について質問される。もし、タイムズ紙と同じ情報源からだった場合、共謀罪、法廷侮辱罪となり投獄される可能性があるということだった。

ベンは妻から、キャサリンがどれだけの勇気をもって掲載を許可したのかを教えられる。亡き夫に代わって社主として経営に携わり、重要な決断を下さなければならない時には、勇気と覚悟で決定しなくてはならないのだと。

法廷侮辱罪になることを恐れたポスト紙の役員たちは、キャサリンに掲載をやめるように言い寄るが、ベンを信じたキャサリンは彼らを制し、GOサインを出す。印刷機は回りだし、刷られた新聞は各地へと運ばれていった。

早々に司法副長官から連絡があり、文書の返還を求められるが、ベンはこれを拒否。法廷ではタイムズの裁判が行われた。タイムズは差し止め継続となったが、ポストは措置を免れた。

裁判が続く中、バグディキアンが紙袋を持ってやってきた。ベンはそれをキャサリンの元に持っていく。中身は、他社の新聞の束だった。皆、キャサリンの勇気ある決断に続いて記事を掲載したのだった。

報道の自由が勝つか、政府が勝つか、その判決が下されようとしていた。最高裁の判決は、6対3で報道側の勝利となった。“報道は民主主義に不可欠なもの。報道は統治者のものではなく、国民のもの”というのが判事の意見だった。

その結果は瞬く間に記事になり、印刷機が回り始める。動き出す印刷機を、キャサリンは嬉しそうに眺めていた。

深夜、ウォーターゲートビルにある民主党本部に、懐中電灯の光が蠢いていた。警備員は慌てて通報する。のちにウォーターゲート事件と呼ばれる政治スキャンダルの始まりだった。

映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』の感想・評価・レビュー

政府の圧力に屈せず仕事を全うする新聞社を描いた、熱い気持ちになれる映画である。今作はアメリカ政府VSワシントン・ポストという構図がはっきりしていて、とても分かりやすく描かれている。
ベトナム戦争がどういうものだったのか、当時のアメリカはどのような状況だったのか、などの予備知識があれば、この映画はより楽しめる。もしその知識がなかったとしても、メインの話は新聞社の中であるため、そこまで問題はないだろう。
今現在も頻繁に議論になるが、今作を観るとメディアの正しいあり方を考えさせられる。もしかすると、この映画は我々にメディアのあり方について問題提起をしているのかもしれない。(男性 20代)


地方紙であるワシントン・ポストがニューヨークタイムズと肩を並べて法廷で闘うシーンはカッコいいと思えてしまう。というか、政府の代弁者ではなく政府の監視役としての新聞社という立ち位置は、今だとネットがあるから新聞は殆ど見ない人も多いと思うけど、こうやって全てを賭けてまで国家の未来を守ろうとした新聞記者たちがいた事を思うとしみじみする。

ウォーターゲート事件を示唆するようなラストもまた興味深い。そもそもペンタゴンペーパーズ以前に、ベトナム戦争自体が最悪で、何十万もの若い命が無意味に奪われたことを考えると本当に尊い。(女性 20代)

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