映画『パーフェクト・ガイ』の概要:容姿も性格も完璧な男性と恋人になったヒロイン。やがて男は異常な本性を現し、ストーカーと化す。男のストーカー行為によって、恐怖の底へと突き落されたヒロインの運命を描くサスペンスホラー。2015年公開。
映画『パーフェクト・ガイ』の作品情報
上映時間:100分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:デヴィッド・M・ローゼンタール
キャスト:サナ・レイサン、マイケル・イーリー、モリス・チェスナット、チャールズ・S・ダットン etc
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映画『パーフェクト・ガイ』の登場人物(キャスト)
- リア(サナ・レイサン)
- やり手のロビイスト。36歳。年齢的にも結婚をして子供を作りたいと考えている、ビジネスウーマン。
- カーター・ダンカン(マイケル・イーリー)
- セキュリティシステムの会社に勤めており、IQが高く頭脳明晰。性格も良く紳士的だが、異常な愛情からリアをストーカーするようになる。
- デイヴ(モーリス・チェスナット)
- リアの元恋人。両親、兄弟共に離婚歴があり、それを目の当たりにして来たせいか結婚に尻込みしてリアと別れてしまう。誠実な男性でリアに未練がある。
- リアの自宅の向かいに住む女性。リアとは挨拶や世間話をする間柄。
- カレン(キャスリン・モリス)
- リアの親友。金髪碧眼の女性でリアの相談役。
映画『パーフェクト・ガイ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『パーフェクト・ガイ』のあらすじ【起】
リアはやり手のロビイストだ。2年付き合って来た恋人デイヴとの仲も順調で、充実した生活を送っていた。
ある日、リアとデイヴは親友であるカレン夫妻の結婚記念ホームパーティに参加。リアは彼との結婚を再び考え始める。しかしデイヴは家族の離婚を目の当たりにして来た為、結婚はまだしたくないと話す。2人は意見の相違から別れる事になった。
2か月後、リアは仕事に打ち込んでいた。カレンとバーで待ち合わせをしていたが、待っている間にしつこいナンパに遭う。カレンから子供の看病で来られないと連絡があり困っていると、一人の男が彼女を助けてくれた。
カーターと名乗った男とは2か月前にコーヒー店で一度会った事もあり、知的で紳士的な態度、優しさに思いやりを感じて彼に惹かれていく。何度かデートした後、リアはカーターへ両親に会って欲しいと話し、彼はそれを快く了承した。
両親との対面でもカーターの態度は変わらなかった。むしろ印象は好印象でリアは彼との結婚を意識し始める。
だがその帰り道。ガソリンスタンドで給油をしている際、カーターの車に興味を示して来た男がリアに話しかける。恋人は売店で買い物をしていて戻りそうになく返答に困っていたが、急変したカーターが理由も聞かずに突然、男を何度も殴打した。
怖くなったリアはカーターとの連絡を一切絶つが、彼からはしつこく連絡が続いたり職場を訪ねられたりする。
1週間後、親友からのアドバイスもあり、リアはカーターと直接会って別れを告げた。
映画『パーフェクト・ガイ』のあらすじ【承】
だが、その後もカーターから1日に100件以上の電話やメールが届く。自宅の前で待ち伏せしたり行く先々に姿を見せたりと、しつこくストーキングされるようになる。
リアは何度も彼にやめて欲しいと頼むが彼は納得せず。電話番号を変えたり日課を変えたりしたが、行為はエスカレートするばかりだった。
リアはとうとう警察へ行き被害を報告。一時的に接近禁止令を出してもらう事になった。
仕事中に刑事から接近禁止令を渡されたカーターは、その場で上司に出ていけと言われる。
彼はリアの自宅へ行き合鍵の合鍵を作った。彼女が出かけた後、合鍵で家へ侵入。飲みかけのワインを飲みクローゼットに潜み枕を匂って歯ブラシを口に含む。そしてリアの自宅の回線に、自らが組んだプログラムでPCの遠隔操作の設定をして、飼い猫のラスティを連れ出した。
リアは何も知らず帰宅。飼い猫のラスティの姿が見えない為、探し回るけれど結局見つからなかった。リアはスマホの番号を3回変えたが、今の番号はまだ見つかっていないと思っている。ちょうど電話中だった為、カーターがすでに見つけて電話している事を知らなかった。リアが友人との通話を切った途端だ。スマホが着信を告げる。彼女は咄嗟にスマホを取り悪態を吐いたが、電話の相手は元恋人のデイヴだった。
映画『パーフェクト・ガイ』のあらすじ【転】
デイヴはリアが新しい恋人と別れたと知ると、もう一度やり直そうと言ってきた。2年付き合った彼ならばおおよその事は知っている。それに嫌い合って別れたわけではないのだ。恋心に再び火が付くのは時間の問題だった。
デイヴと夕食を共にする事になった。だがリアの席からカウンターに座るカーターが見える。彼女はレストランを変えたいと話した。しかしデイヴは、話をつけて来ると言ってカーターの元へ。2人は互いに牽制し合うが、最終的にはカーターが先に店を出て行った。
カーターは警察署へ呼び出されていた。接近禁止令を無視し、レストランでリアに接近した為だ。担当刑事から厳しく追及されたが、彼は自分を正当化する言葉を並べ立てる。刑事から忠告されたカーター。刑事は彼の犯罪歴を洗う事にした。
その夜、カーターは再びリアの自宅へ行き、盗撮カメラを仕掛けようとする。そこに異変を察知したマッカーシーが来て声を掛ける。カーターは言い逃れをするが、自宅へ戻ろうとしたマッカーシーに襲いかかって彼女の家で殺害した。
リアは元恋人のデイヴとよりを戻す事にした。その情事を全て盗撮カメラで監視するカーター。ある朝、リアがジョギングから戻ると、自宅周辺に猫を探しているというチラシが至る所に張られていた。彼女はすぐさま警察へ報告する。その後自宅へ戻ると、マッカーシーの家の前にパトカーが数台停まっていた。聞けば彼女は殺されて1週間は経過していると言う。
会社ではリアとデイヴの情事を映した動画が全顧客へと送信されており、身に覚えのない彼女は懸命に言い訳するも停職処分にされてしまう。
仕事から帰ろうとリアへ留守電を残してから車に乗り込んだデイヴだったが、道中車が故障し崖から転落する。そこへ、尾行していたカーターが姿を現し、大怪我を負ったデイヴを窒息死させた。
映画『パーフェクト・ガイ』の結末・ラスト(ネタバレ)
留守電を聞いたリアはデイヴの帰りをずっと待っていた。だが彼は時間を過ぎても一向に戻らない。深夜、警察が自宅を訪ねて来た。そしてデイヴが事故を起こし、死亡した事を知らせるのだった。深い悲しみに陥るリア。
警察の言う話では、カーターは改名後の名前なのだと言う。本名はロバート・アダムス。話は嘘だらけで犯罪歴も真っ黒。過去の嫌がらせは不起訴で終わっているというのだ。精神障害の行動が見られるとの診断はあるが、証拠がない限り逮捕は出来ないのだと言う。
そこでリアはようやく、合鍵の合鍵を作られた事に気付いた。
カーターは再び警察署へ呼び出されていた。デイヴ殺害の容疑がかけられていたが、確たる証拠はない。担当刑事はデイヴの時計を見せて揺さぶりをかけるが、彼は冷静で尻尾を出さずなかなか手強い相手だった。
そこで担当刑事は友人としてリアにアドバイスをした。7発の弾を込められる散弾銃に、2発は警告弾にして5発は実弾に。不法侵入の際、警告の発砲は裁判で正当防衛になる。侵入者が警告を無視した場合、それ以降の発砲は正当とみなされるのだ。
リアは早速、散弾銃の準備をした。カーターをつけ回し乗って来るまで何度も挑発する。
そして奴の家を見つけ出し、留守を確認して中へ侵入した。PCを全て破壊した後、家の壁にスプレー缶で挑発の言葉を書き殴る。走り寄って来た飼い猫のラスティを連れて、奴の家を後にした。
カーターはリアの家へ侵入した。水音がするシャワールームへ向かう。だが中に彼女はおらず、背後から撃鉄の音がして振り返る。リアが散弾銃を構えていた。近寄る彼に警告をするも、奴が飛び掛かって来た為1発目を発砲する。だが外れてしまう。その後、投げ飛ばされては何度も殴られた。首を絞められ逃げた後は包丁で抵抗し、躱されたら鍋で殴る。ひるんだ隙を突いて散弾銃を再び手にして2発目を発砲。警告弾の為、殺傷能力はない。3発目を装填して打つがこれも外れる。必死の形相で対峙する2人。じりじりと近寄って来たカーターに、リアは4発目を打ち込んだ。弾は胸に命中しカーターはとうとう息を止めた。
銃を胸に抱え傷だらけのリアは警察署へ向かう。担当刑事を呼んでもらい、不法侵入の被害届を出した。大丈夫かと問われたリアは、神妙な顔でやっとねと答えた。
映画『パーフェクト・ガイ』の感想・評価・レビュー
一見理想的に見える人物が実は異常なストーカー気質を持ち、主人公リアや、その周りの人物に遅いかかるという、サスペンスホラー。とにかく、カーターの粘着性が非常に鳥肌もので、リアどころか、リアの友人や、恋仲にあったデイヴまでも手に掛けてしまうのである。カーターという名前ですら偽名であり、また頭脳も明晰であるため、ストーキングの方法もリアのPCを遠隔操作できるようにしてしまうなど、単調ではないところが現代的な犯罪を彷彿とさせる。ラストは、カーターとのもみ合いの末、なんとかリアが放った弾丸がカーターの胸を貫くのだ。人物の死によって収まった事件だが、リアが失ったものはとても大きく、なんともスッキリ出来ない内容であった。(男性 30代)
恐ろしいの一言に尽きる作品。はっきり別れを告げてもダメ、警察に被害届を出してもダメ、恋人から警告してもダメ、何をしても執着してくる相手からどうやって身を守れば良いのか。相手を苦しませるストーカーという行為が、本当に許せないなと思った。
カーターの息の根を止めても、ハッピーエンドとは思えなかった。友人も恋人も失い、男に殺されそうになったことは、これからもリアの心に深い傷として残ると思う。(女性 30代)
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