映画『パーフェクション』の概要:シャーロットはかつて、母親の介護のためにチェロ奏者の夢を諦めた。かつての恩師とその教え子に再会した彼女は、当時の自分を思い出しながら、自分の邪魔をした人への復讐を開始する。
映画『パーフェクション』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:リチャード・シェパード
キャスト:アリソン・ウィリアムズ、ローガン・ブラウニング、スティーヴン・ウェバー、アライナ・ハフマン etc
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映画『パーフェクション』の登場人物(キャスト)
- シャーロット・ウィルモア(アリソン・ウィリアムズ)
- チェロ奏者を目指していたが、母親の介護のため夢を諦めた。才能があり、今でもかつての能力を買われている。
- リジー(ローガン・ブラウニング)
- シャーロットが学校を去ると同時に入学し、天才チェロ奏者となった女性。天真爛漫で無邪気。シャーロットに憧れを抱いていた。
- アントン先生(スティーブン・ウェバー)
- シャーロットやリジーを教えていた先生。厳しく始動する傍らで、少女たちを洗脳していた暗い影をも持つ人物。
映画『パーフェクション』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『パーフェクション』のあらすじ【起】
母親の介護につきっきりになるために自ら夢を諦めたシャーロット。母親の死をきっかけに、恩師のアントン先生を訪ねることになった。後輩・リジーが有名なチェロ奏者になっており、10年ぶりに初めての会話を交わす。リジーはシャーロットのファンで、かつての彼女の演奏に憧れていたのだと言う。
チェロの審査員として呼ばれた二人は、隣に座って演奏を聞いていた。途中で話しかけてくるリジー。左の少女が勝つこと、見えている男女が不倫中であることなど、観察して楽しんでいた。
シャーロットが退学した日が、リジーが入学した日だった。リジーはシャーロットにもう演奏しないのかと聞くが、完璧への重圧があるから…と答えるシャーロット。リジーは、学校をやめようと思ったことは一度もないと言った。
ホールで男が嘔吐していた。出血熱が南部で流行っており、空気感染するらしい。二人で演奏をしてほしいと頼まれたシャーロットは、最初は断っていたものの引き受け、リジーと演奏をする。
映画『パーフェクション』のあらすじ【承】
シャーロットとリジーは情熱的にキスをして愛し合った。シャーロットは誰とも寝たことがないと言い、リジーは初めての相手だと喜ぶ。
すっかり仲良くなった二人。辺境に行きたいと言うリジーにシャーロットが付き合い、旅に出ることになった。リジーは体調がよくなさそうだ。バスに乗ったものの、頭が痛い、喉が渇く、お腹が痛いなどと不調を訴え、運転手に止めてもらうよう懇願し始める。リジーがバスの中で嘔吐すると、吐瀉物には大量の虫が混じっていた。出血熱に感染したとパニックになって体を掻き毟るリジー。
二人はバスを下ろされた。腕の中を虫が這い回る感覚に泣き喚いているリジーに対し、シャーロットはノコギリを渡した。自分の腕を切り落とすリジー。
実は、シャーロットは今朝、幻覚作用のある薬をリジーに飲ませていた。虫が居るように錯覚させて、利き腕を落とさせたのだ。
3ヶ月後、片腕になったリジーが学校を尋ねた。自分が薬を飲んで腕を切り落としたことは理解しており、すべては嫉妬したシャーロットのせいだと言う。シャーロットは逃げ、姿を消していた。
映画『パーフェクション』のあらすじ【転】
アントン先生は事情を聞いたものの、腕のなくなったリジーを置くことはできないと言い、彼女を学校から追い出した。リジーは罠にはまり全てを失ったのだった。
シャーロットの家に侵入したリジーは、そこでシャーロットを殴りつけた。誘拐してトランクに詰め込み、アントン先生の家に連れてくる。自分はリジーを助けようとしたのだと主張するシャーロット。母が入院した時の自分と同じ、精神を病んだ彼女を救うために戻ったのだと。
アントン先生は子供に完璧を期待し、強い教育をする男だ。一番の生徒だと言い聞かせ、一番から陥落すると言って脅す。礼拝堂で演奏させるため、タトゥーを入れて従わせる。生徒を恐怖で支配して、裸で迫る男だ。
シャーロットは暴れたが、アントン先生に殴りつけられて気絶。目が覚めると椅子に鎖をつけられて拘束されていた。洗脳された人々に囲まれる。アントン先生は、自分のしたことは虐待だったのかとリジーに問うが、リジーはあれは贈り物だったと答えた。
映画『パーフェクション』の結末・ラスト(ネタバレ)
完璧な演奏をできたら逃がす、できなければ少女を犠牲にすると言われたシャーロットは、緊張の中ミスなく演奏を終える。ところがアントン先生に洗脳された者達はそのまま彼女に迫った。脚を広げさせて切り落とした手首を突っ込もうとしたリジーだが、そのとき男たちが倒れて痙攣を始めた。ニヤリと笑い、キスをするリジーとシャーロット。
リジーがシャーロットの家に押し入ったとき、リジーはシャーロットが正しかったと言ったのだ。シャーロットは自分も深入りしており、特別な一人と言われていたために正気を失っていた過去があった。アントン先生がリジーを必要としなくなるよう、強硬手段で助けに来たのだ。手を失った時の先生の反応を見たことで、リジーは我に返ることができた。
リジーとシャーロットはアントン先生を追い詰めた。ノコギリとナイフで襲いかかったが、反撃される。攻防の末にとうとうリジーがとどめを刺し、二人は先生から真に解放されるのだった。
映画『パーフェクション』の感想・評価・レビュー
洗脳から目覚めるための方法がかなり強引で過激な方法なので、ほかのやり方はなかったのだろうか?と思ってしまう。一度洗脳されていたがために、二人とも感覚がおかしくなっているのかもしれない。
リアリティを感じる、スカッとする、納得するなどの感覚よりも、信じがたいという印象によるフラストレーションが若干強い。しかし、序盤から二転三転するストーリーは見る者を飽きさせず、面白いアイデアだと感じられた。(MIHOシネマ編集部)
本作は、チェロ奏者の夢を諦めたシャーロットのかつて自分の邪魔をした人間たちへの復讐劇を描いたサスペンスホラー作品。
前半部分、大量の虫がウジャウジャ登場するのでグロテスクな描写が苦手な方は気を付けていただきたい。
登場人物たちが全員狂っていて、中でもとにかく主人公の女のやり方が執拗で、最後は彼女は納得しただろうがそこまでしなくてもいいのにと唖然とするほどだった。
思いもよらぬ展開に転がり、最後にはしっかり騙される斬新な物語構成が良かった。(女性 20代)
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