この記事では、映画『ポリス・ストーリー3』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ポリス・ストーリー3』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ポリス・ストーリー3』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:アクション、コメディ
監督:スタンリー・トン
キャスト:ジャッキー・チェン、ミシェール・キング、マギー・チャン、トン・ピョウ etc
映画『ポリス・ストーリー3』の登場人物(キャスト)
- チェン・カクー(ジャッキー・チェン)
- 香港警察に勤める優秀な刑事。ラムという偽名を使い、潜入捜査を行う。武術に優れており、身体能力も高い。
- ヤン(ミシェール・キング)
- 国家保安局の部長。チェンと共に潜入捜査を行う。真面目な性格。チェンと同様に武術に優れており、身体能力が高い。
- メイ(マギー・チャン)
- チェンの恋人。陽気でおっちょこちょいな性格。バスの添乗員として働いている。
- チョー警部(トン・ピョウ)
- チェンの上司。部下思いの優しい性格。
- パンサー(ユン・ワー)
- チャイバの手下。チャイバと同じく暴力的で粗野な人物。殺人も厭わない。刑務所に収監されていたが、脱獄する。
- チャイバ(ケネス・ツァン)
- 東南アジアの麻薬取引を取り仕切っている人物。平気で殺人を犯す。銀行口座のパスワードを知っている妻が逮捕されてしまったため、パンサーやチェンを使って脱獄させようと計画する。
映画『ポリス・ストーリー3』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ポリス・ストーリー3』のあらすじ【起】
麻薬の密輸の仕方が巧妙化しており、摘発するのが困難になっていた。麻薬をコンドームの中に入れて飲み込み、体内で破裂して中毒死するケースもあった。だが、密輸の大部分は、税関を素通りしてしまっていた。香港警察にとって麻薬密輸の取り締まりは、大至急取り掛からなければいけない問題だった。国際警察は東南アジアの麻薬を取り仕切るチャイバを逮捕するべく、香港警察に優秀な警官の派遣を依頼した。香港警察のチョー警部は、チェン刑事を呼んだ。
署長はチェンが優秀な刑事であることを知っていたため、潜入捜査を行わせようとした。だが、チョー警部に止められ、口論になってしまう。チョー警部は大切な部下であるチェンが殺されることを恐れているのだ。チェンは部屋の外から署長達の会話を盗み聞きしており、署長が部屋を出て行った後、チョー警部に任務に行かせて欲しいと頼み込んだ。チョー警部はチェンの気持ちを受け入れ、任務に就かせることを決める。チェンが部屋を出て行った後、署長達は満足そうに微笑んだ。チェンに任務を引き受けさすために、一芝居打ったのだ。
チェンは恋人のメイに特別な訓練キャンプに行くと嘘を吐き、任務へと旅立って行った。まずは今回の任務について、国家保安局部長のヤンから説明を受けることになる。チェンはラムという偽名を使い、国営機械工場で働く工員の振りをすることになる。他にも家族構成や生まれ育った場所など、覚えることがたくさんあった。

映画『ポリス・ストーリー3』のあらすじ【承】
チャイバが手下(パンサー)の脱獄計画を企てているという情報を受け、ヤン達は囚人達が働く鉱山に向かった。チャイバの手下達が騒動を起こして看守の目を引き、パンサーをトラックの荷台に乗せて逃げようとした。だが、門を出るときに看守に荷台を検査され、パンサーが見つかってしまう。ヤンはチャイバの手下を狙撃して足止めをした。その隙に、チェンは仲間の振りをしてパンサーを連れて鉱山を脱出した。
チェンはパンサーに、助けたのは報酬のためだと話し、捜査官だとばれないように振る舞った。パンサーはチェンの腕を買い、香港に連れて行くことを決める。その後、チェンはパンサーと共にアジトへと向かった。パンサーは自分を裏切った部下を躊躇なく射殺した。
チェン達が設定した故郷の村が近くにあったため、パンサーから実家に帰ることを勧められる。チェンは断ることができず、パンサー達と共に実家がある村へと向かった。看板を頼りになんとか村に辿り着くが、どうすればいいのか分からず戸惑う。そこに、ラムの名を呼びながら駆け寄ってくる子供がいた。チェンは子供と会話を合わせながら、パンサー達を偽の実家に招待した。するとそこには、チョー警部やヤンの姿があった。
ヤンはラムの妹(ワー)と名乗り、チェンと共にパンサーについて行った。パンサーはレストランに入ると、ラム達を別の席に移動させ、他の男と仕事の話を始めた。ヤンとチェンはその店に、別の警察組織(公安)がいることに気づく。ヤンが外に出て公安に連絡を取っている内に、店内にいた公安の者達が動き出してしまう。チェンは公安相手に戦うが、スタンガンを当てられ捕まってしまう。ヤンはそれに気づき、公安を倒してチェン達を救い出した。
映画『ポリス・ストーリー3』のあらすじ【転】
チェン達が船に乗って香港を目指していると、臨検を行っている香港警察と出くわしてしまう。チェン達はパンサーと共に、床下からボートに乗って脱出した。
チェン達はパンサーと共にチャイバに会いに行った。そこでは、若い女性が男に勧められ、麻薬を使用していた。チェンは女性を止めたかったが、捜査官だとばれる訳にもいかず歯がゆい思いをする。チャイバはチェン達を見ると刑事だと指摘し、部下達に殺すよう命令した。チェンは部下との戦いの最中、銃に弾が入っていないことに気づき、ラムとしての演技を続けた。すると、チャイバは突然笑い出し、嘘を吐かれているか調べるために騙したことを白状した。チェンとヤンの喧嘩の腕を見込み、仲間に入れることを決める。
ヤンはパンサーとチャイバと共に、麻薬売買を取り仕切る男達の集まりに顔を出した。だが、チャイバは皆を纏める将軍と呼ばれる男にお金を渡していなかったため、不穏な空気になってしまう。チャイバは妻名義でスイス銀行にお金を預けていたのだが、妻がマレーシアで逮捕されてしまい、お金が下ろせなくなっていたのだ。
チャイバはヤンに防弾チョッキを着せていたのだが、その中に密かに爆弾を忍び込ませていた。チャイバは爆弾を1つ取り出すと、小屋の外で爆発させた。そして、自分の取り分を横取りされないように男達を脅した。将軍は部下に後のことを任せ、その場を立ち去った。チャイバと残された男達の間で激しい銃撃戦となる。話し合いが行われていた小屋の周りにはチャイバの手下が潜んでおり、銃撃戦の音を合図に周りの小屋を爆発させた。チェンは訳が分からないまま、戦いに参加させられる。
チェンはヤンを助けると、爆弾を忍び込ませていたことについてチャイバを非難した。だが、チャイバはヤンの胸を撃ち、爆弾が入っていたのは1つだけだったことを証明した。チェン達を体良く利用されていることに対して怒りを募らせ、チャイバを必ず逮捕することを密かに誓った。
映画『ポリス・ストーリー3』の結末・ラスト(ネタバレ)
チェンとヤンはパンサーにマレーシアに連れて行かれる。何をしようとしているのかは教えてもらえなかったが、話している内容から法廷の襲撃を考えているのは明らかだった。その頃、メイは添乗員としてマレーシアを訪れていた。写真を見ていると、チェンが知らない女性(ヤン)と一緒に写っていた。
チェンはメイが傍にいることに気づき、ヤンにマッサージをしてもらう振りをして顔を隠した。だが、ヤンがパンサーに呼ばれ、いなくなってしまう。その間に、チェンはメイに詰め寄られ、浮気と誤解されて激しい非難を受ける。任務中だと話しても信じてはくれなかった。パンサーはチェンがナンパをしていると思い、話しかけに行こうとした。ヤンはそのことに気づき、急いでメイに近づくと、喧嘩をしている振りをしてプールに突き落として誤魔化した。
チェンは再度メイに近づき、任務であることを伝えた。チョー警部に確認すればいいと言われ、メイはチェンの言っていることを受け入れる。その時、近づいてくる男(パンサー)に気づいたメイは、チェンの頬を殴り、誘いを断った振りをしてその場を離れた。
メイはエレベーターでチェン達のことを同僚に話した。その時、同じエレベーターにチャイバの手下が乗っており、メイ達の話を聞いていた。手下はメイを捕まえた後、パンサーに連絡をしてチェンが刑事であることを伝えた。パンサーはチェン達を殴り、銃を突きつけた。
チェンはメイを人質に取られ、パンサー達の言いなりになるしかなかった。車の事故を起こし、有毒ガスが漏れた振りをしてチャイバの妻が乗った護送車を襲撃した。チェンはチャイバの妻を人質に取ると、メイの解放を求めた。警察が集まり始めたため、チャイバは仕方なくメイを解放する。
チェンとヤンは車で逃げたパンサー達を追いかけた。街中を走り回り、激しい戦いの末、屋根から突き落として倒した。その隙に、チャイバとチャイバの妻は、ヘリコプターで逃げようとした。チェンはヘリコプターからぶら下がっていた梯子に飛び移り、ヤンはバイクに乗って後を追いかけた。チャイバはチェンを、列車を使って叩き落とそうとするが、逆に梯子が列車に絡まってしまう。チェンとヤンはチャイバの手下達と激しい戦闘を繰り広げ、勝利を収める。その後、飛行機が看板にぶつかった衝撃で爆発し、チャイバはその爆発に巻き込まれてしまう。チェンとヤン、チャイバの妻は運よく列車の隙間に落ちていたため助かった。
映画『ポリス・ストーリー3』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
ジャッキー・チェンの全盛期の勢いがそのまま詰まった傑作。特に列車の上でのアクションやヘリとの絡みは、CGではなく本当にやっていると思うと、ただただ驚愕。ミシェール・ヨーとのコンビも抜群で、彼女のバイクジャンプは今でも語り草。ストーリー自体はシンプルだけど、アクションの迫力と笑いのバランスが完璧でした。(30代 男性)
久しぶりにジャッキー映画を観たけど、やっぱりすごい!アクションはもちろんなんだけど、ミシェール・ヨーが本当にかっこよくて、女性が活躍する映画としてもかなり魅力的だった。終盤の列車バトルは何回観ても手に汗握るし、あれを全部本人たちがやってると思うと、プロ根性に感動する。ジャッキーの笑顔にも癒されました。(20代 女性)
ポリス・ストーリーシリーズの中でも、3作目はとにかくスケールが大きい。中国と香港の合作という背景もあり、舞台が広がった分、国際的なスパイ映画っぽい雰囲気もあって新鮮だった。ミシェール・ヨーがジャッキーと対等に渡り合うのが新しいし、彼女のアクションもキレキレ。今見ても色褪せない完成度だと思います。(40代 男性)
ジャッキー作品は父の影響で小さい頃から観ていたけど、改めて観直してみてその完成度に感動。とにかくアクションが痛快!最後の列車シーンはCGなしの時代だからこそのリアルさと緊張感があって、観てるこっちまでヒヤヒヤした。笑いもありつつ、ちゃんとドラマもある。エンタメの見本のような作品でした。(30代 女性)
女性として、ミシェール・ヨーの存在が本当に嬉しかった。アクション映画って男性中心のことが多いけど、この作品では彼女が完全に主役級。バイクで電車に飛び乗るシーンは、思わず声を上げたほど。ジャッキーももちろん最高だけど、男女が並んで活躍するってこんなにかっこいいんだと再認識した映画でした。(40代 女性)
ジャッキー映画の中で一番好きかもしれない。単なる警察モノを超えて、スパイ要素や麻薬組織への潜入、国境を超えた捜査など、緊張感のある展開が最高。何よりもアクションの密度がすごい。一つのアクションシーンに全力を注いでいるのが伝わってくる。今のCGバリバリの映画より、断然こっちのほうが燃える。(20代 男性)
私はアクション映画にはあまり詳しくないけど、『ポリス・ストーリー3』はすごく楽しめた。ストーリーはわかりやすいし、スリルとユーモアのバランスも良い。アクションがただの暴力じゃなく、魅せるものとして作られていて好感が持てた。女性でも楽しめる作品だと思う。デートムービーにも良さそう!(30代 女性)
昔観た時よりも、大人になってからの方がこの作品の凄さがわかる。ジャッキーの肉体を張ったスタントの連続に、感動すら覚えるレベル。特に、ヘリから吊られて列車にぶら下がる場面なんて、本当に命懸け。それに加えてミシェール・ヨーの存在感。ハリウッド女優として成功するのも納得のアクション女優っぷりです。(50代 男性)
列車の上でのアクション、ヘリとの連携、バイクスタント…すべてが“本物”なのがすごい。今の映画じゃ味わえない、人間の限界に挑むような臨場感がある。ジャッキーとミシェールのコンビが息ぴったりで、男女どちらもかっこいいと思えるアクション映画。内容はシンプルだけど、アクションの凄みで引き込まれます。(20代 男性)
ポリス・ストーリーシリーズの中でも、本作は“アジアアクションの完成形”だと思う。ジャッキーのコミカルさと超人的アクションはもちろん、ミシェール・ヨーという存在が作品に新たな風を吹き込んでいる。ストーリーはやや荒削りだけど、それを補って余りあるテンポと魅力。観終わった後の満足感がすごい。(50代 女性)
映画『ポリス・ストーリー3』を見た人におすすめの映画5選
酔拳2(1994)
この映画を一言で表すと?
酔えば酔うほど強くなる!ジャッキー・チェンの真骨頂が炸裂するカンフーアクション。
どんな話?
カンフーの達人・ウォン・フェイフォンは、父から禁じられた“酔拳”の使い手。密輸事件に巻き込まれた彼は、家族を守るため再び酔拳を使うことを決意する。笑いと熱いバトルが融合した最高のエンタメ作品。
ここがおすすめ!
『ポリス・ストーリー3』と同様、ジャッキー・チェンの身体能力を活かした本物のスタントが魅力。終盤のバトルは伝説級で、コミカルな演技とガチアクションの絶妙なバランスが堪能できるカンフー映画の決定版です。
スーパーコップ90(1992)
この映画を一言で表すと?
ミシェール・ヨー主演、ノンストップで突き進む香港アクションの快作!
どんな話?
女性警官インスペクター・ジェスが、国際麻薬組織の壊滅のために潜入捜査を行う。単独行動も厭わない彼女は、危険な任務のなかで次第に追い詰められていく。ミシェール・ヨーがスタントも自らこなす迫力満点の一本。
ここがおすすめ!
『ポリス・ストーリー3』でのミシェール・ヨーの活躍に惹かれた人にはたまらない作品。バイクスタント、ビルからのジャンプなど、女性アクションの限界突破を見せてくれるパフォーマンスは圧巻です。
ハード・ボイルド 新・男たちの挽歌(1992)
この映画を一言で表すと?
銃弾と汗が飛び散る、ジョン・ウーが魅せる男の美学とバイオレンス!
どんな話?
香港の刑事・テキーラは、違法武器の取引を追う中で、組織に潜入する別の警官と出会う。警察とマフィア、友情と正義が交錯するなかで、怒涛の銃撃戦が巻き起こる。スタイリッシュなスローモーション演出も魅力。
ここがおすすめ!
『ポリス・ストーリー3』のような香港アクションが好きなら必見。特に終盤の病院での銃撃戦は、映画史に残る名シーン。肉体派アクションとは違う、ガン=バレエの美学を味わえます。
ラッシュアワー(1998)
この映画を一言で表すと?
ジャッキー×ハリウッド!東西最強コンビが贈る爆笑バディアクション!
どんな話?
香港警察のリー警部(ジャッキー・チェン)とロサンゼルス市警のカーター刑事(クリス・タッカー)が、誘拐事件を追ってドタバタの捜査劇を繰り広げる。言語も文化も違う2人が織りなす爆笑とアクションが魅力。
ここがおすすめ!
『ポリス・ストーリー3』よりも軽快でコメディ色が強く、でもアクションは一級品。ジャッキーのスタントは健在で、ハリウッドとの融合でさらに広がった世界観が楽しめます。シリーズとしての完成度も高いです。
レッド・ブロンクス(1995)
この映画を一言で表すと?
ジャッキーがニューヨークで大暴れ!爽快で危険な超絶アクション!
どんな話?
香港の警察官が、ニューヨークで親戚の結婚式に参加するため訪米。しかし、現地で事件に巻き込まれ、マフィアとの壮絶な戦いに巻き込まれていく。ジャッキーが異国の地で奮闘する痛快アクション。
ここがおすすめ!
『ポリス・ストーリー3』が好きなら、こちらの体当たりスタントも絶対にハマるはず。ジャッキーの生傷だらけの撮影現場エピソードも話題に。異国舞台でのド派手アクションが魅力の快作です。
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