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映画『ポワゾン』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ポワゾン』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ポワゾン』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ポワゾン』の結末までのストーリー
  • 『ポワゾン』を見た感想・レビュー
  • 『ポワゾン』を見た人におすすめの映画5選

映画『ポワゾン』の作品情報

ポワゾン

製作年:2001年
上映時間:116分
ジャンル:サスペンス
監督:マイケル・クリストファー
キャスト:アントニオ・バンデラス、アンジェリーナ・ジョリー、ジョーン・プリングル、アリソン・マッキー etc

映画『ポワゾン』の登場人物(キャスト)

ルイス・バーガス(アントニオ・バンデラス)
キューバでコーヒー豆の輸出会社を経営している裕福な男。アメリカから妻をめとり、幸福に暮らしていたが、妻は詐欺師であった。財産を盗まれ、裏切られてもなお彼女を愛し続ける。
ジュリア・ラッセル / ボニー・カッスル(アンジェリーナ・ジョリー)
ルイスの結婚相手のジュリアになりすまし、キューバにやってきたアメリカ人の女。本名ボニー。恋人のビリーと共謀し、ルイスの財産を奪うが、ルイスを本当に愛し始めてしまう。
ダウンズ・メフィスト / ビリー・ウォルター(トーマス・ジェーン)
ダウンズという名の探偵としてルイスの前に現れる。本名ビリー。ボニーの共犯者であったが、彼女が姿を消したため行方を追っている。
エミリー・ラッセル(コーデリア。リチャーズ)
ジュリアの姉。キューバに渡った妹から連絡がないことを不振に思い、手紙を送ってくるが、戻ってきた手紙の筆跡から、ジュリアが本当の妹ではなく別人であることに気がつく。
アラン・ジョーダン(ジャック・トンプソン)
ルイスの共同経営者であり友人。結婚のことでルイスに度々忠告し心配している。

映画『ポワゾン』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ポワゾン』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ポワゾン』のあらすじ【起】

監獄で死刑執行を控えたボニーという女が、身の上話を司祭に語るところから物語は始まる。

キューバでコーヒー豆の輸出の会社を経営する裕福なルイスは、アメリカからジュリアという女性を結婚相手として迎えた。写真と手紙でしかお互いを知らなかった二人。しかし、結婚式の当日船場にルイスがジュリアを迎えに行くと、そこには写真とは別人の女性が立っていた。

美貌の彼女は見た目で興味を持たれるのが嫌で別人の写真を送ったのだという。驚いたルイスだが、彼自身も自分が裕福であることを隠していたため、二人はお互いの嘘を許し、内心喜ぶのであった。

すぐさま結婚した二人だが、結婚生活は幸せであり、順調に愛を育んでいた。
手紙の内容とジュリアが話すことに違いがあることを、不思議に思うこともあったルイスだが、ジュリアは姉が手紙を読むため真実を書けなかったと言い、ルイスはその言葉を信じる。

ある日、アメリカ劇団の芝居を観に行った二人だが、席を立ったジュリアが舞台裏で、見知らぬ男と親しげに話すのを目撃する。嫉妬したルイスはジュリアを問い詰めるが、言葉巧みなジュリアにはぐらかされるのであった。

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映画『ポワゾン』のあらすじ【承】

結婚後、ジュリアは次々と衣装を仕立て着飾り、裕福な暮らしを満喫していた。ルイスはいつでも妻がお金を引き出せるように口座を共同名義に変更する。友人のアランからは「自分を見失っている」と忠告されるが、彼のジュリアに対する愛はすでに深く、「全てを与え、全てを奪いたい」とジュリアへの気持ちを語るのであった。

ところがある日、アメリカを出発した妹から連絡が全くこないことを不振に思った姉のエミリーから手紙が届く。ルイスはすぐにジュリアに返事を書かせ、姉宛に送るが、今度はエミリーに雇われたダウンズという探偵がルイスの前に現れる。探偵は念のために彼女の様子を直接確認したいと言い、ルイスは数日後に予定を組むが、それを知ったジュリアは意味深な表情を浮かべるのであった。

探偵の訪問の前に事態は一変する。ルイスの元に姉のエミリーが突然現れたのである。エミリーは、送られて来た手紙はジュリアが書いた物ではないと言う。混乱するルイス。大急ぎで自宅に戻るのだが、すでに愛するジュリアは姿を消していた。さらにジュリアはルイスの預金のほとんどを引き出して逃げたのだった。

映画『ポワゾン』のあらすじ【転】

ジュリアを失い荒れた生活を送るルイス。そんなルイスの前に、かつてエミリーに雇われていた探偵のダウンズが現れる。ルイスはジュリアを探すよう依頼。ダウンズはエミリーの妹である本物のジュリアを探していた。

二人でジュリアが渡航の際に利用した船の関係者に話を聞き、旅の途中で本物のジュリアが、ルイスの知るジュリアに入れ替わったことが分かる。消えた本物のジュリアはどこに行ったのか。キューバの首都ハバナに手がかりがあると睨んだ二人は、そこで捜索を開始するのであった。

祭りで賑わうハバナで、ルイスは偶然にも彼の妻であったジュリアを見つける。怒りをぶつけるルイスにジュリアは泣きながら事情を話すのだった。

ジュリアには共犯者の男がいた。その男から事故にあった本物のジュリアの身代わりになるよう命令されたのだと説明する。そしてその共犯者は、以前芝居の舞台裏で密会していた男だった。ジュリアは途中で計画を中止したいと頼んだが聞き入れてもらえず、彼にルイスのお金を全て渡し、自分は逃げたのだと言う。

一度はジュリアを殺そうとするルイスだが、彼女をまだ愛していた彼は全てを許す。そして、彼女の本名がボニー・キャッスルであることを知る。

翌日、妻を見つけたことをダウンズに報告しようとするが、彼からボニーがジュリアを殺害した容疑にかけられていることを知らされ、ルイスはボニーを連れて逃げる。しかし、別の地に着いた二人をダウンズは追いかけて来たのだった。

「彼女を出せ」と迫って来るダウンズをルイスは銃で撃ち殺してしまう。人を殺し動揺するルイスに、ボニーは逃亡のための列車のチケットを購入して来るように言う。

一人になり、ダウンズの死体を前にしたボニーは「ビリー」と呟いた。そう、彼は探偵などではなく、ボニーのかつての共犯者ビリーであった。消えたボニーを探していたビリーは、あらかじめルイスの銃弾を空砲にすり替えていたため、死んでなどいなかった。

ボニーは彼から逃げようとするが、ビリーは彼女を力ずくで抑え再び計画を持ちかける。彼に逆らうことはできないボニーは、またしても彼の共犯者になるのだった。

さらに計画はエスカレートし、ボニーはルイスを殺害するようビリーから命じられる。しかし、ルイスはその現場を見てしまい、殺害計画についても知る。

密会場所から戻ったボニーはルイスの前にコーヒーを差し出す。それが毒入りであることを知っているルイスだが、彼はボニーに「今でも君を愛している」と最後の言葉を伝え、コーヒーを飲み干すのだった。

彼の深い愛に触れ、計画を後悔したボニーは、苦しむルイスを抱え、外で待つビリーから逃げる。だが、追いかけて来たビリーに見つかってしまう。ルイスは今度こそ本物の銃弾でビリーを打つ。そして、その手から銃を奪ったボニーはもう一度ビリーに向け引き金を引くのだった。

死にかけているルイスに何度も「愛している」と泣きながら伝えるボニー。彼女は殺人罪で捕まる。

映画『ポワゾン』の結末・ラスト(ネタバレ)

場面は再び監獄での告白シーンに戻る。

死刑執行前日、司祭に身の上話を語っていたボニーは、ルイスとの結婚式のショールを頭に被り、最後の祈りを共に祈ってくれるよう司祭に頼んだ。司祭は彼女を憐れみの目で見つめ、共に祈った。

翌朝、ついに死刑執行の時間。牢屋にはショールを被りひざまずき祈るボニーがいた。だが、ショールを取ると、そこにはボニーではなく、ボニーになりすました司祭がいた。彼女は司祭をも惑わし、脱獄したのだった。

消えたボニーが次に現れたのはモロッコであった。
ポーカーゲームをする男たちの周りで、一人の男に秘密の合図を送るボニー。そして、その相手は奇跡的に生き延びたルイスだった。

誰も二人を知らない土地でようやく一緒になれたルイスとボニー。テーブルを囲む男たちを前にルイスはボニーを熱く見つめながら「どんな代償を払おうと人には愛が必要」だと言う。微笑むボニー。二人はいかさまゲームで稼ぎながら夫婦として生きるのだった。

映画『ポワゾン』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

「暗闇へのワルツ」のハリウッド版リメイク作品なのでどのようなリメイクになっているのか楽しみにしていたが、個人的には「暗闇へのワルツ」の方が好きな展開だった。さすがハリウッド版と思うくらい派手な展開になっていたので、好き嫌いは別れてしまう作品だと思った。

アンジェリーナ・ジョリーがヒロインとなると何故か怪しく観えてしまうので、先入観は捨てて観ることをおすすめしたい。(女性 20代)


主演のアントニオ・バンデラスとアンジェリーナ・ジョリーがめちゃくちゃセクシーで官能的で大人な作品でした。キューバが舞台ということで異国感漂うのも良かったです。ボニーの正体やルイスに近づいた意図が分からずサスペンス的要素、そして最後は意外な返しもあり楽しめました。官能的で昼メロ的なドロドロ展開もあり、情熱的な愛の物語に色っぽい2人の主演キャストがバシッとハマり、雰囲気のある作品で印象に残る作品でした。アンジーのセクシーさは鼻血もの!アンジーファンには是非見て頂きたい作品です。(女性 30代)


アンジョリーナ・ジョリーとアントニオ・バンデラスの色気漂うラブサスペンス。男を狂わす妖しい魅力溢れるボニー役、まさに美しいバラには棘があるという言葉がピッタリでアンジーに、はまり役でした。展開が二転三転と変わっていきますが、ストーリーはいたって簡単です。愛を選んだラストも良く、最後の演出も粋でカッコ良かったです。アンジーファンにはとてもおすすめ、ストーリーよりも雰囲気を楽しむ作品で、とてもオトナな映画でした。(女性 30代)


アンジェリーナ・ジョリーの妖艶な魅力が全開で、ルイスを翻弄するリサのキャラクターに圧倒されました。正体を隠して結婚し、裏切りと愛の狭間で揺れる展開に目が離せませんでした。ラストでルイスが彼女を許し、再び共に逃げる選択をするシーンには賛否あると思いますが、狂おしい愛の形として納得させられました。(20代 男性)


ルイスの純粋さとリサの謎めいた美しさに引き込まれました。リサが詐欺師だったとわかった瞬間の衝撃は大きかったですが、それでも彼女を愛し続けたルイスの選択が切なかったです。アンジェリーナ・ジョリーの演技がすべてを支配していて、彼女のための映画といっても過言ではないでしょう。(30代 女性)


最初から最後まで張り詰めた緊張感がたまらなかったです。リサが計画的にルイスを騙しているにもかかわらず、最後には彼女を選ぶルイスの愚かさが逆に愛おしく感じました。欲望、裏切り、そして許しという、人間の弱さがリアルに描かれた映画だと思います。(10代 男性)


美しい映像と情熱的な演出が印象的な作品でした。リサの正体が明かされたときの裏切りの衝撃と、それでも惹かれ合う二人の矛盾した感情が見事に描かれていました。ルイスの愛はもはや依存にも見えましたが、それもまた人間らしさのひとつかもしれません。(40代 女性)


原作小説の雰囲気を色濃く反映した、濃密なラブサスペンスでした。リサの策略に気づきながらも離れられないルイスの心理描写が丁寧で、観ていて胸が苦しくなりました。アンジェリーナ・ジョリーの危うい美しさがこの映画を唯一無二のものにしています。(30代 男性)


リサがルイスに愛を見せるシーンのたびに「これは演技なのか、それとも本心なのか」と疑いながら観ていました。結果的に彼女がルイスを選んだラストには驚きと共に深い余韻が残りました。二人の関係性が単なる愛憎では語れない複雑さを持っていて、見ごたえがありました。(20代 女性)


純粋な恋愛映画を期待して観たら、裏切りと欲望にまみれた重たい愛の物語でした。リサが何度も裏切るのに、それでも彼女を信じ続けるルイスの姿が痛々しく、それがリアルで心に刺さりました。ラストの選択は賛否分かれるでしょうが、私は共感できました。(50代 男性)

映画『ポワゾン』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ポワゾン』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

氷の微笑

この映画を一言で表すと?

美しき謎の女と刑事の危険な駆け引きが絡み合う、禁断のサスペンス!

どんな話?

殺人事件の容疑者として浮かび上がる美しい作家キャサリンと、彼女に惹かれながらも捜査を進める刑事ニック。真実と嘘が入り乱れる中、二人の関係は危険な領域へと踏み込んでいきます。愛と裏切りのサスペンスが炸裂する作品です。

ここがおすすめ!

緊張感あふれるストーリー展開に加え、シャロン・ストーンの妖艶な演技が圧巻。誘惑と疑惑の狭間で揺れる登場人物たちに目が離せません。『ポワゾン』のスリリングな愛憎劇が好きな人にぴったりの一作です!

クルーエル・インテンションズ

この映画を一言で表すと?

欲望と裏切りに満ちたティーンたちの、危険な恋愛ゲーム!

どんな話?

上流階級の若者たちが賭けをきっかけに、恋愛と復讐のゲームを繰り広げる物語。純粋な心を弄ぶ冷酷な計画と、その中で芽生える本物の愛が交錯する、甘美で背徳的なラブストーリーです。

ここがおすすめ!

美しい青春の裏に潜むドロドロとした心理戦が魅力。スタイリッシュな映像と甘美な音楽も相まって、観る者を甘く危険な世界へと誘います。裏切りと情熱の物語を楽しみたい人にはたまらない作品です!

アイズ ワイド シャット

この映画を一言で表すと?

夫婦の愛と欲望を赤裸々に描き出す、官能と不安の迷宮!

どんな話?

医師のビルは、妻の心の奥底に潜む欲望を知ったことをきっかけに、謎めいた秘密の世界へと足を踏み入れていきます。愛、裏切り、幻想が交錯する中で、彼は自らの内面と向き合うことになります。

ここがおすすめ!

スタンリー・キューブリック監督による、緻密で美しい映像世界が圧倒的。愛の真実を問う重厚なテーマが観る者に挑みかかります。『ポワゾン』のような愛と裏切りの濃密なドラマを求める方におすすめです!

裏切りのサーカス

この映画を一言で表すと?

誰も信じられない世界で、真実を追う極上の心理スリラー!

どんな話?

冷戦時代のイギリス情報部を舞台に、二重スパイの存在を探るために動き出すベテランスパイ、スマイリーの物語。静かな駆け引きと張り詰めた緊張感が続く、知的なサスペンスが展開します。

ここがおすすめ!

派手なアクションはなくとも、一挙手一投足に張り詰めた緊張感が漂います。見えない裏切りと心理戦の応酬が堪らない一本。『ポワゾン』で感じた裏切りのスリルが好きな人なら間違いなくハマります!

愛の嵐

この映画を一言で表すと?

禁断の愛がもたらす破滅を描いた、衝撃のラブストーリー!

どんな話?

戦後ウィーンを舞台に、元ナチス将校とユダヤ人女性が再会し、かつての関係を再燃させる物語。罪と欲望、憎しみと愛が入り混じる、濃密で破滅的な関係が描かれます。

ここがおすすめ!

善悪を超越した、抗えない情熱の描写が圧巻。背徳感とエロティシズムに満ちたラブストーリーは、観る者に強烈な印象を残します。『ポワゾン』の激しくも切ない愛に心惹かれた方には必見です!

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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