映画『プリキュアスーパースターズ!』の概要:怪物・ウソバーッカが現れ、プリキュア達は襲われる。プリキュアの1人である野乃はなは、ウソバーッカと戦っているときにある少年のことを思い出す。その少年はクローバーという名で、はなとある約束を交わしていた。
映画『プリキュアスーパースターズ!』の作品情報
上映時間:70分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー、アニメ
監督:池田洋子
キャスト:引坂理絵、本泉莉奈、小倉唯、多田このみ etc
映画『プリキュアスーパースターズ!』の登場人物(キャスト)
- 野乃はな / キュアエール(引坂理絵)
- 明るく、友人思いの性格。幼い頃に出会ったクローバーとの約束を守れなかったことを後悔しており、「約束を守ること」を心に誓っている。
- クローバー(小野賢章)
- 不思議な世界で暮らす少年。その世界にはクローバーの他に、鬼火しかいない。外の世界に行くことを夢見ているが、鬼火から外に出ると消滅すると言われている。幼いはなと出会い、ある約束を交わす。
- ウソバーッカ(北村一輝)
- 怪物。世界を嘘で固め、支配しようとしている。邪魔なプリキュアを捕らえて回る。
映画『プリキュアスーパースターズ!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『プリキュアスーパースターズ!』のあらすじ【起】
薬師寺さあやと輝木ほまれは、友人の野乃はな、妖精のハリハム・ハリー、妖精のはぐたんとの待ち合わせに遅れてしまう。2時間も遅れてしまったため帰ってしまったのではないかと危惧していたが、はなはハリー達と一緒に駅で待っていてくれた。はなは「約束を守ること」を心に誓っており、さあや達と会う約束を守ったのだった。それは、幼い頃に友人との約束を破ってしまい、謝れなかったことを後悔していたからだった。
はな達は花畑を見に行った。すると、はぐたんが花畑に手を伸ばし、光を握り締めた。光はミラクルクローバーライトに姿を変えた。はな達は摩訶不思議な出来事に驚愕する。その時、上空に突然緑の扉が出現し、怪物のウソバーッカが現れる。はな、ほまれ、さあやはプリキュアに変身し、戦った。
ウソバーッカは謝罪し、もう何もしないと話した。はな達はその言葉を信じるが、それは嘘だった。ウソバーッカが再び攻撃を仕掛けてきた。ハリーが嘘を吐いたことに抗議すると、ウソバーッカは信じる方が悪いのだと反論した。はな達はウソバーッカの言動に腹を立てる。ウソバーッカはこの世界を嘘で固め、支配しようとしていた。はな達はウソバーッカの攻撃を受けてしまい、変身が解けてしまう。さらに、プリキュアに変身するための道具・プリハートが石にされてしまい、変身することができなくなる。ウソバーッカはさあやとほまれを捕まえた。そして、他のプリキュアを捕まえるために扉の中へと消えていった。
映画『プリキュアスーパースターズ!』のあらすじ【承】
はなは他のプリキュアを探すために奔走していた。その時、はぐたんが道路にあった台車に乗って坂道を下って行ってしまう。はなとはぐたんのピンチを救ったのは、スイーツの販売を行っていた宇佐美いちか、有栖川ひまり、立神あおい、琴爪ゆかり、剣城あきら、キラ星シエルだった。はなはいちか達にプリキュアを探していることを話した。
街にウソバーッカが出現した。いちか達はプリキュアに変身して戦った。ウソバーッカは嘘泣きをしてプリキュア達を油断させ、攻撃して捕まえた。はなが助けられたのは、いちかだけだった。ウソバーッカは仲間達を返して欲しければ魔法界に来るよう言葉を残し、扉の中に消えていった。
朝日奈みらい、十六夜リコ、花海ことはが魔法の箒で空を飛んでいると、はなやいちか達が上空から落ちてきた。みらい達は驚きながらも、はな達を救出した。みらい達がいる世界こそ、魔法界だった。いちかはみらい達と以前会ったことがあり、久しぶりの再会を喜んだ。
ウソバーッカが街に出現した。みらい、リコ、ことははプリキュアに変身して戦った。ウソバーッカの攻撃によって、街がどんどん石化されていった。はなはウソバーッカの言葉を聞き、クローバーという少年のことを思い出す。クローバーはウソバーッカと同じように、緑の扉の中で暮らしていた。はなはウソバーッカにクローバーのことを尋ねた。すると、自分がクローバーだと言われる。ウソバーッカははなに嘘を吐かれ、怪物へと姿を変えたのだった。はなはショックを受ける。
ウソバーッカの攻撃を受け、みらい達の変身が解けてしまう。リコとことはは後のことをみらいに託し、ウソバーッカと戦った。そして、ウソバーッカに捕まってしまう。みらい達は列車に乗って逃げるが、ウソバーッカに線路を壊されてしまう。はぐたんがミラクルクローバーライトを振り、新しい線路を作った。みらい達はウソバーッカを振り切り、逃げ切った。
映画『プリキュアスーパースターズ!』のあらすじ【転】
はなはクローバーのことをみらい達に話した。幼い頃、なはは両親とダブリンに旅行に行ったとき、はぐれて1人になってしまった。両親を探している途中で、緑の扉を見つける。扉の中には草花や木々は枯れ果て、雪に覆われた世界が広がっていた。はなはそこで、クローバーという少年に出会う。
クローバーの傍には炎が漂っていた。クローバーはその炎(鬼火)と離れることができなかった。それは、鬼火と離れると消えてしまうからだった。昔、雪に覆われた世界は一面クローバーが生え、美しい世界だった。しかし、いつの頃からか草木が枯れ、色のない世界になってしまったのだった。はなは寂しそうなクローバーを見て、いつか色んな世界に連れて行くことを約束した。そして、明日会うことを約束し、元の世界へと帰っていった。次の日、はなは緑の扉が付いた六角形の館を探すが見つけることができず、日本へ帰国する日が来てしまったのだった。
いちかにどうしたいか聞かれ、はなはクローバーに全力で謝りたいと思った。その時、みらいが六角形の館のことをどこかで聞いたことを思い出す。一方、結界の中に閉じ込められているさあや達の身体が、徐々に石化していた。
映画『プリキュアスーパースターズ!』の結末・ラスト(ネタバレ)
みらいは魔法学校の授業で六角形の館について聞いたことを思い出す。その館は世界中の古い路地ならどこにでも現れると言われていた。六角形の館には6つの不思議な扉があり、その中には時間を超える時の扉もあった。はな達は時の扉を潜り、昔のクローバーに会いに行くことにした。
かつて、クローバーは心で強く思えば扉が現れると話していた。はな達は皆で館を見つけたいと強く願った。はぐたんも必死にミラクルクローバーライトを振った。はな達は六角形の館に辿り着く。その時、ウソバーッカが現れた。みらい達ははなを時の扉に送り出し、ウソバーッカの行く手を阻むことにした。
クローバーは約束を破られたことにショックを受けていた。鬼火はこの世界から出られないのなら全てをクローバーの世界に変えればいいのだと諭した。そこに、時の扉を超えたはながやって来る。はなはクローバーに謝罪した。はなの思いはクローバーに届き、ウソバーッカになるのを防いだ。
はなはクローバーを連れ、時の扉を超えた。すると、ウソバーッカがクローバーに吸収され、鬼火が現れた。クローバーが消滅することはなかった。鬼火は怒り、悲しみ、妬みを糧に燃える闇の鬼火だった。クローバーは鬼火に利用されていたことに気づき、ショックを受ける。
さあや達は全身が石化する前に内側から結界を破り、皆で協力して外へ出ようと奮闘した。一方、はな達は変身するための道具が石になったままだったため、巨大化した鬼火と戦えずにいた。クローバーは自分の全ての力を使い、道具だけでなくさあや達の石化も解いた。さあや達は外へと飛び出した。クローバーの肉体は消滅してしまうが、精神ははなの傍にいた。
はな達はプリキュアに変身し、一丸となって鬼火と戦った。はぐたんや他の妖精はミラクルクローバーライトを振って応援した。はな達は手を握り合い、「全ての世界の笑顔を守る」という約束を交わした。そして、皆の応援を力に変えて鬼火を倒した。
クローバーはずっと一緒にいてくれた鬼火を許し、共に逝くことにした。世界の石化が解け、花畑が広がった。クローバーはいつかどこかの野の花になって、会いに行くことをはなと約束した。クローバーが消え去った後、悲しむはなにさあや達は寄り添った。はなは皆ではぐたんの花畑デビューを楽しむことにした。その後、雪に覆われた大地に、クローバーが生えていた。
映画『プリキュアスーパースターズ!』の感想・評価・レビュー
「嘘」と「約束」にスポットを当てた物語で、なかなかおもしろかった。改めて、約束の大切さを感じた。ウソバーッカの声を俳優の北村一輝さんが務めていたのが驚きだった。とても自然で違和感がなく、さすがだなと思った。たくさんのプリキュアが登場するため、画面が華やかで可愛かった。プリキュアの性格や見た目がそれぞれ違うため、よく作られているなと感心した。妖精のはぐたんは赤ちゃんだったので、無邪気さが見ていてとてもほっこりした。(MIHOシネマ編集部)
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