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映画『零戦燃ゆ』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『零戦燃ゆ』の概要:零戦に憧れた新兵二人が、それぞれの道を行きながらも戦争の運命に飲み込まれていく。太平洋戦争がはじまり、終焉するまでの過酷な状況下で、零戦とともに戦った日本軍の結末を描く。

映画『零戦燃ゆ』の作品情報

零戦燃ゆ

製作年:1984年
上映時間:128分
ジャンル:ヒューマンドラマ、戦争
監督:舛田利雄
キャスト:丹波哲郎、加山雄三、あおい輝彦、目黒祐樹 etc

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映画『零戦燃ゆ』の登場人物(キャスト)

濱田正一(堤大二郎)
海軍の新兵だったが、零戦に憧れて訓練・戦闘を続け、やがて少尉になる。奇跡的な生還を繰り返すものの、怪我をしても戦線から離れようとしなくなっていく。
水島国夫(橋爪淳)
濱田とともに脱走を試みたことのある兵士。適性検査に落ちて整備兵となる。零戦を愛し、濱田の身を案じ続ける。
下川万兵衛(加山雄三)
海軍大尉だったが、テスト飛行中に命を落とす。新兵だった濱田と水島に、実戦投入間近の零戦を見せてくれた人。
吉川静子(早見優)
水島と惹かれ合うようになる少女。将来、自転車屋を開きたいと夢を語り合うが、空襲が激しくなりその夢を絶たれることになる。
森崎武(おりも政夫)
長官護衛任務の際に指揮官を務めた男。長官機を守りきれずに責任を問われ、隊とともにその後の過酷な出撃を重ねていく。

映画『零戦燃ゆ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『零戦燃ゆ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『零戦燃ゆ』のあらすじ【起】

真夜中に起こされる兵士たち。二人の兵士が励ましあいながら戦闘機に搭乗し、飛び立つ。昭和16年12月8日。太平洋戦争が開幕し、零戦がその名を轟かせた小距離奇襲攻撃だ。

近くに基地がないために来ないと信じられていたフィリピンへ現れた、大量の日本の戦闘機は、どれもスピードが早く大砲を持っていた。台湾から500マイルもあるのに往復できるのか?とマッカーサーは困惑する。東南アジアを制圧していたアメリカは撤退し、日本が制空権を得た。これを成功させたのが零戦だった。

昭和14年。厳しい訓練に耐えられなくなり、逃げ出そうとした濱田と水島の新兵だったが、下川大尉に見せたいものがあると声をかけられる。そこにあったのは来年から使われる零戦だった。下川は逃げ出そうとしていたことを見抜いた上で、あと数年我慢すれば一騎ずつ零戦をもらえるのだと二人に教える。二人は海兵団に戻ることを決めた。濱田はやがて兵士になり、水島は適正不合格で整備員となった。

映画『零戦燃ゆ』のあらすじ【承】

昭和16年4月。零戦のテスト飛行をしていた下川は、右の翼に振動があることに気付く。報告しながらも飛行を続けていたが、翼から出火。機は墜落し、下川は死亡する。事故の原因は、零戦が軽さを追求しすぎていることだった。

日本は無謀な戦争に突入していった。アメリカのB17は、まさしく零戦の宿敵だった。残骸を拾ってきて研究されたB17は、零戦の武器が貫通しない素材でできており、ペラペラの装甲の零戦とは大きな差があった。ミッドウェー海戦でその決定的な差が出ていたが、上層部は攻撃力を重視しろと話を聞かない。

自転車の修理をしてあげた少女から、卵をもらう水島。その後上司と食事にいくと、先ほどの少女にまた遭遇する。少女・静子と仲良くなり、戦闘機が飛ぶところを見たいと言われた水島は、濱田に頼んで飛行を見せてやった。静子は泣いて喜ぶ。

この頃、零戦が一機丸々アメリカ基地に渡ってしまった。アメリカ軍は、人命を軽視したこんな武器は我々には作れないと言い、従来通り人命を第一に壊れにくい飛行機を作ることを誓う。隊列を組み、複数で一機を狙う戦術を取り入れる。

映画『零戦燃ゆ』のあらすじ【転】

長官の護衛任務についていた濱田は、暗号を解読されていたために敵襲を受け、長官機を撃墜される。これに報いるため戦わなければならないが、生きている限り内地の土は踏めないという覚悟を決めておけと言われる。

何度も何度も出撃を繰り返していく濱田。銃撃を受け、次々に火を噴く零戦。頭から血を流し、気が遠くなりながらも決死の覚悟で敵陣に向かうが、長官護衛任務の指揮官だった森崎の安否がわからなくなる。先に帰還しようとするものの、森崎が目の前で撃墜される。連日の出撃で疲弊している濱田は、オイル漏れで飛行中止を言い渡された日も出撃して帰ってこなかった。

水島は療養のため内地に返されることになり、静子と再会した。濱田は炎上する零戦からパラシュートで飛び降りたが、両手を負傷し動かせなくなっていた。リハビリをしてまた零戦に乗ろうとしている濱田を、次は死ぬだけだと引き止める水島。決意の変わらない濱田を説得するために、彼を静子に会わせることにした。

映画『零戦燃ゆ』の結末・ラスト(ネタバレ)

水島は、静子が濱田に惚れていると伝えた。戦闘機ばかりが人生じゃないと説得し、静子には濱田と結婚するようにと頼む。水嶋がセッティングした場で濱田に料理をふるまうことになった静子だが、濱田からは「水島にも食わせたかった」と言われる。水嶋には言っていないが、自分はまた出撃することが決まっているのだと、彼は静子に話す。

昭和19年。日本軍は戦艦ヤマトを出撃させる。これが海軍による最後の出撃だった。濱田は水嶋に、水嶋と静子が両想いであることを指摘して出撃する。

静子は濱田の嫁になるために、九州に発とうとしていたところを空襲にあい、亡くなった。濱田もまた、戦闘のなかで命を落として昇進することとなった。

濱田と一緒に戦ってきた兵士たちは、彼がただ死んで忘れられていくことに納得がいかなかった。彼が生きた証として、皆総出で外に出て零戦を燃やした。燃え上がる機体をじっと見ながら、濱田の兵士としての人生を見送ったのだった。

映画『零戦燃ゆ』の感想・評価・レビュー

零戦の美しさへの憧れと、戦争のつらさ、苦しさを丁寧に描いた作品。日本とアメリカの価値観の違いをハッキリ描き、人の命を軽視する日本軍のスタイルを浮き彫りにさせる。

そんな中でお互いを思いやりながら生き抜こうとする、若者たちの健気な姿に心が動く。恋愛よりも先に命のことを考えないといけない状況に悲しみを感じる。いつの時代も、日本を支えているのは上層部のお偉方ではなく、それに振り回されて前線で戦う若者なのだと感じさせられる。(MIHOシネマ編集部)


先日ある博物館で零戦のエンジンを見たばかりだったので戦争の時代を知らない私にとって、映像であっても動いている零戦を見るのは非常に胸に来るものがありました。
当時の出来事や、それにおける失敗はもう変えられないものだし、失った命も戻っては来ないので、私たちは当時のことを正しく知り、しっかりと語り継いでいかなければならないのは分かっています。しかし、恐怖や絶望、愛国心など様々な感情が入り混じる中でも、仲間や愛する人のことを忘れなかった彼らの姿になんともやるせない気持ちになりました。(女性 30代)

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