映画『プレデター2』の概要:今でも根強い人気を誇る、爆発的ヒット作『プレデター』の続編。前作ではまだ謎に包まれていたプレデターの習性なども新たに明らかになる。前作を見ていない人も楽しめる仕上がりになっている。
映画『プレデター2』の作品情報
上映時間:108分
ジャンル:SF
監督:スティーヴン・ホプキンス
キャスト:ダニー・グローヴァー、ゲイリー・ビューシイ、ルーベン・ブラデス、マリア・コンチータ・アロンゾ etc
映画『プレデター2』の登場人物(キャスト)
- マイク・ハリガン(ダニー・グローヴァー)
- 腕は確かだが何かと問題が多い警察官。事件の担当を急に外され納得がいかず、独自で調査を進めた結果プレデターの存在に辿り着く。
- ピーター・キース(ゲイリー・ビジー)
- 突如ハリガンの前に現れた麻薬捜査官。しかし、本当の正体はプレデターを追う特殊部隊のリーダー。何かと邪魔をするハリガンを疎ましく思う。
- ダニー・アーチュリータ(ルーベン・ブラデス)
- ハリガンとは長い付き合いの腕利き刑事。ハリガンと共に事件の真相を追っていたが、途中プレデターによって殺害される。
- レオナ・キャントレル(マリア・コンチータ・アロンゾ)
- ハリガン、ダニーらと共に事件の真相を追っていた女刑事。ダニーと共にプレデターに襲われるものの、妊婦であったことから生き延びた。
映画『プレデター2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『プレデター2』のあらすじ【起】
1977年、大都市であるロサンゼルスは急激なヒートアイランド現象に苦しんでいた。異常気象と人口密度の問題から、なんと気温が40度を超える日々が続き、ロサンゼルスで暮らす人々はあまりの暑さに頭を抱えていた。
そんな中、ロサンゼルスで大きな事件が起きていた。コロンビアの麻薬密売組織が活動を始めていたのだ。彼らの犯罪行為を止めるべく、ロス市警に勤めるマイク・ハリガン警部、ダニー・アーチュリータ刑事、そして、レオナ・キャントレル刑事が捜査を進めていた。そして、彼らは麻薬密売組織のアジトを突き止める。彼らは待機を命じられるものの、そんな命令を無視して勝手にアジトに踏み込んでしまう。
しかし、そこにはとんでもない光景が待ち受けていた。なんと、アジト内にいた組織メンバーらはいずれも何者かにより惨殺されており、アジト内には死体の山が築かれていたのだった。その光景を見たハリガンは、この犯行が組織と敵対している別の麻薬密売組織によるものであると考える。
映画『プレデター2』のあらすじ【承】
しかし、ハリガンが調査を進めようとした時、そんな彼に待ったがかかる。ロス市警の副本部長であるハイネマンは、突如としてハリガンを捜査担当から外し、麻薬取締局、通称DEAに捜査を引き継ぐと宣言したのだ。そして、本当に事件は麻薬捜査官であるピーター・キースに引き渡されてしまったのだった。
しかし、その後も残酷な事件は続く。次に被害にあったのはジャマイカの麻薬密売組織だった。ハリガンは事件から外されたにもかかわらず、勝手に捜査を進める。事件現場は前回の犯行現場と酷似していた。しかし、前回とは違い今回は生き残りが一人いた。組織のボスであるラモンの愛人だったその女性は「悪魔がやって来た」と怯えながら口にするのだった。
そんな彼女の言葉や、とても人間業とは思えないその犯行現場に違和感を覚えるハリガン。そして、ハリガンにとって許しがたい出来事が起こる。なんと、ハリガンに協力していてくれたダニーが、何者かに殺害されてしまったのだ。
映画『プレデター2』のあらすじ【転】
ダニーの死に怒ったハリガンと仲間達は、真相を突き止め復讐を果たすことを誓うのだった。そして、調査を進めれば進めるほど、事件には違和感が生じてくる。犯行現場には地球には存在しない物質で作られた武器があり、また、身体から頭蓋骨が綺麗に抜き出されているなど、一個人では行えるはずのない物的証拠が多くあったのだ。
捜査に行き詰まったハリガンが向かったのは、ブードゥー教の魔術師であり、麻薬密売組織のボスでもあるキング・ウィリーの元だった。そして、キング・ウィリーはハリガンに信じ難い話を語り始める。なんと、一連の事件の犯人は人間ではなく、『プレデター』と呼ばれる地球外生命体だというのだ。
そして、その話をした後、キング・ウィリーもまた、プレデターに殺されてしまう。プレデターの後を追う一行だが、その途中でジェリーも命を落とすのだった。一方、ハリガンはキースに勝手な行動を咎められ、身柄を拘束されてしまうのだった。そして、キースはプレデターに関する事実をハリガンに語り始める。
映画『プレデター2』の結末・ラスト(ネタバレ)
実は、キースは本当は麻薬捜査官ではなく、特殊部隊に所属する人間だというのだ。10年前に突如南米のジャングルを襲った地球外生命体の存在。今回の一連の事件の犯行がその時のエイリアン、通称プレデターと同一種族であることを突き止めた政府は、プレデターを生け捕りにしようと作戦を実行していた。
彼らは、プレデターの持つ地球を遥かに凌駕した技術が欲しかったのである。そして、プレデターを捕らえるための作戦が本格的に実行される。キースと彼の部下は、プレデターが赤外線しか見ることができない特性を使い、食肉処理場でプレデター達に襲撃をかける。しかし、実はプレデターは赤外線だけでなく紫外線も見ることができた。そして、為すすべもなく、キースや彼の仲間はプレデターに殺されてしまったのである。
その場に駆けつけたハリガン。ハリガンは覚悟を決め、一人プレデターの宇宙船に乗り込んだ。プレデター相手に必死の立ち回りを見せるハリガンだったが、しかし、とうとう多数のプレデターに囲まれてしまう。死を覚悟するハリガンだったが、プレデター達はそんなハリガンの勇気を認め、彼に銃を与えるとその場を後にするのだった。
映画『プレデター2』の感想・評価・レビュー
宇宙のハンターとして恐るべき力を持つプレデターの続編。地球の技術では作る事の出来ない兵器を多数装備し、人間に襲い掛かるプレデターの恐ろしさが本作もばっちり楽しめるだろう。とはいえ、プレデターにも戦士としての仁義が存在するようで、臆せず闘いを挑む人間を認める事もある。エイリアンVSプレデターのVSシリーズでも同様のシーンがあり、そういった部分は他の宇宙生物とは一線を画す部分であり、プレデターの魅力である。(男性 30代)
1作目はジャングルで特殊部隊を全滅まで追い込んだ宇宙のハンターが活躍する続編。
今回は都会ジャングルに出現して、人間狩りを行っていくプレデター。
高度な技術を持つプレデターにとって都会の人間は簡単に狩れるが、そこは敢えて難しい相手に挑んでいく生粋の戦士という立ち位置をしっかりと魅せています。
ロサンゼルスの刑事たちやギャングたちをターゲットにしていくが、ジャングルと同じような蒸し暑さが印象に残る。
何をしても捕らえられないプレデターに挑むベテラン刑事のハリガンが必死に粘り、負傷させる活躍は凄まじい。
最も印象的なのはケガを負ったプレデターが治療するシーンで、傷に塗った薬の痛みで咆哮を上げるインパクトは強烈である。(男性 20代)
今作は細かい部分を気にしていてはキリがない。プレデターの目的など、わからない部分はたくさんある。しかし、この作品の勢いは凄まじい。ストーリー自体は単純明快であり、小難し過ぎてわからないなどということは絶対にない。なぜこうなったの?と一度でも思ってしまうと止まらなくなるので、目の前の映像のみを楽しむ方が良い。
個人的には全く期待せずに観た結果、意外にも楽しめた。こういう映画なんだと自分の中で割り切ることができれば、誰でも楽しめると思う。(男性 20代)
1作目よりは面白い作品です。地球外生命体が出てくる作品の2作目は大抵面白くないのですが、1とは主役が代わっているせいかシンプルに楽しめます。
「プレデターって何しに地球に来てるの?」などの疑問を持つと面白くなくなる作品です。そのため、観ても最後以外はほとんど記憶に残らずまた観てしまうという不思議なループを起こす作品です。
プレデターがよく作り込まれていて本当に怖いです。また、死ななさそうなキャラクターがすぐに死ぬので先が読めないところも面白いです。(女性 30代)
関連作品
次作 プレデターズ(2010)
前作 プレデター
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