この記事では、映画『カルメンという名の女』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『カルメンという名の女』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0057867
製作年 | 1983年 |
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上映時間 | 84分 |
ジャンル | ヒューマンドラマ |
監督 | ジャン=リュック・ゴダール |
キャスト | マルーシュカ・デートメルス ジャック・ボナフェ ミリアム・ルーセル クリストフ・オーデン |
製作国 | フランス スイス |
映画『カルメンという名の女』の登場人物(キャスト)
- カルメン(マルーシュカ・デートメルス)
- 姓はなく「カルメンX」と名乗る、若く美しい女性。強盗団の一味で仲間達と銀行襲撃計画を立てる。逃走した後の隠れ家にするため、伯父のジャン=リュック・ゴダール氏にアパートの間借りを頼みに行く。銀行の警備員ジョゼフと運命的な恋に落ちながら、その熱はすぐに冷めてしまう。
- ジョゼフ(ジャック・ボナフェ)
- パリの銀行で警備をしている憲兵隊員。職務熱心で、銀行の前の駐車違反も厳しく取り締まる。カルメンと運命的な出会いをして恋に落ちるが、強盗団の一味と間違えられて逮捕される。カルメンのことが忘れられず、保釈された後も彼女の前に現れるが冷たい態度を取られる。
- クレール(ミリアム・ルーセル)
- 弦楽四重奏の楽団員。ベートーヴェンの「弦楽四重奏曲」を、いつも仲間と練習している。兄の友人であるジョゼフに惹かれており、彼が逮捕されると父に保釈の根回しをしてもらう。
- ジャン=リュック・ゴダール(ジャン=リュック・ゴダール)
- カルメンの変わり者の伯父。入院する精神病院からは精神に問題はないと診断されているが、一向に出て行こうとせず職員から厄介がられている。元映画監督だが面倒を起こして業界から追放されたらしい。
映画『カルメンという名の女』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『カルメンという名の女』のあらすじ【起】
パリのとある精神病院。「フランス人の観客はいるか?」と叫びながら走り回る患者を、看護師が追い掛けている。この病院に入院している、元映画監督のジャン=リュック・ゴダール氏。彼は既に治療も終わり異常なしと診断されているが、何故か出て行こうとせず今も病院に居座っている。
ある時、ジャンの姪であるカルメンが病院にやって来た。仲間たちと映画を撮るので、トルヴィルにある伯父のアパートを撮影で使わせて欲しいと頼みに来たのだった。しかしそれは口実で、仲間と計画している銀行強盗の隠れ家にするのが本当の目的だった。
そのアパートは今誰も住んでおらず空き家状態だが、ジャンによるとまだローンの返済が残っているらしい。ジャンは、結局貸して良いとも悪いとも言わず、余計な話ばかりする。「鍵は誰にもらったらいい?」とカルメンが尋ねると、「庭師かその妻が鍵を持っている」とだけ教えてくれた。終始会話にならず苛立つカルメンは、使っていいものだと解釈して病院をあとにした。
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映画『カルメンという名の女』のあらすじ【承】
弦楽四重奏の楽団員であるクレールは、ベートーヴェンの「弦楽四重奏曲」を仲間と演奏している。彼女は、兄の友人で憲兵隊員のジョゼフという青年のことが気になっていた。ジョゼフは普段銀行の警備をしている仕事熱心な男で、クレールの兄にいつも家まで送ってもらっていた。
ある日、ジョゼフがいつものように銀行を警備していると、一人の女性に「サインしてください」と声を掛けられる。しかし彼女は強盗団の一味で、ジョゼフを油断させて銀行の中に押し入った。他の仲間も既に銀行内に侵入しており、カルメンもそこに合流した。一味が銃を乱射すると、ジョゼフも慌てて応戦。階段で相対するカルメンとジョゼフだったが、揉み合っている内に二人に愛が芽生える。
その後、カルメンは計画通りジャンのアパートに向かう手筈だったが、ジョゼフも同行することになりカルメンの仲間達は困惑する。結局、先にカルメンとジョゼフがアパートに向かい、後から仲間達が合流することになった。ジョゼフは「こうした方が本物らしい」と言って、自分の手とカルメンの手をネクタイで縛った。そして二人は、海辺にあるジャンのアパートに向かった。
映画『カルメンという名の女』のあらすじ【転】
アパートへ向かう道中。二人はパーキングに立ち寄った。ジョゼフとネクタイで繋がれたまま男性トイレに入って用を足すカルメン。二人が去ったあと、パーキングに警察がやって来る。捜査の手は迫っていた。
アパートに到着した二人。家具もなく、がらんとした部屋。冷蔵庫にテープレコーダーが入っているなど、変わり者の伯父らしい、といった様子で笑うカルメン。二人は言葉を交わしながら、愛し合った。
翌朝、二人を追って警察がやって来る。ジョゼフだけが捕まり連行される。その後、パリで裁判にかけられるが、クレールの父の計らいで保釈される。ジョゼフはカルメンに会うため、ホテル「インター・コンチネンタル」にやって来る。カルメン達が次に計画しているのは、実業家一家の誘拐だった。映画の撮影クルーに扮してカジノに潜入し、そこで計画を実行する予定だ。
ジョゼフは「自分は何をしたらいい?」とカルメンに尋ねるが、一向に教えてくれない。既に彼女のジョゼフに対する愛情は冷めてしまっており、冷たい態度で彼を足蹴にする。一味のボスであるジャックも、ジョセフが学校を出ていないと分かると見下した態度を取る。
映画『カルメンという名の女』の結末・ラスト(ネタバレ)
カルメン達は、偽の映画撮影の監督をジャンに依頼する。彼は以前カジノで映画を撮ったことがあるらしい。しかし、スタッフに払える金がなくて賭けをして大損、給料未払いを起こし映画界から干されてしまったと言う。「その時の雪辱を果たすのだ」と息巻いている。
まんまと担ぎ出されて撮影現場にやって来たジャン。計画が変わり現場はカジノではなく、ホテル内のサロンになった。カルメンのことが諦め切れないジョゼフもサロンにやって来た。撮影場所が変わったことが気に入らなかったのか、ジャンは突然撮影を放棄して帰ってしまう。
カルメンは計画を強行、実業家の娘を連れ去り逃走を図る。そこへ警察がやって来て銃撃戦になった。逃げようとするカルメンをジョゼフが追い掛けて来る。警官が発砲しようとした瞬間、ジョゼフはカルメンを撃った。逮捕され連行されるジョゼフ。
倒れるカルメンは、「何だっけ?一方に無実の人たち、もう一方に罪人」と近くにいたボーイに尋ねた。ボーイは「わかりません」と答える。「すべてが台無しで全滅しても、日が昇って息ができるの」とカルメンが言うと、ボーイは気付いたように「それは夜明けですよ」と答えるのだった。
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映画『カルメンという名の女』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『カルメンという名の女』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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