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映画『プライム・ターゲット』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『プライム・ターゲット』の概要:ベルギー首相のデフリーゼは、ある日犯罪グループに拉致される。家族を人質に会談予定のアメリカ大統領の暗殺を要求されるデフリーゼ。逃げ場のない状況が彼を精神的に追い詰めていく。

映画『プライム・ターゲット』の作品情報

プライム・ターゲット

製作年:2016年
上映時間:115分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:エリク・ヴァン・ローイ
キャスト:ケーン・デ・ボーウ、ティン・レイマー、シャルロッテ・ファンデルメールシュ、ディルク・ローフトホーフト etc

映画『プライム・ターゲット』の登場人物(キャスト)

デフリーゼ(ケーン・デ・ボウ)
ベルギー首相。ある日、アメリカ大統領との会談を控えていたがその道中で犯罪グループに拉致され、大統領暗殺を強要される。
クリスティン(ティン・レイマー)
デフリーゼの妻。大統領暗殺のため人質に取られてしまう。
エヴァ(シャルロッテ・ファンデルメールシュ)
デフリーゼの秘書。デフリーゼとは不倫関係にあり、彼との間に子供を身籠っている。

映画『プライム・ターゲット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『プライム・ターゲット』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『プライム・ターゲット』のあらすじ【起】

ベルギー首相のデフリーゼは妻と2人の子供を抱え4人暮らしをしていた。ブリュッセルにてアメリカ大統領との会談を控えていたデフリーゼは、身支度を始めドライバーのルクに迎えに来させる。

車に乗ったデフリーゼと秘書のエヴァは、ルク運転のもと車で移動を開始する。だが、そこで武装集団に恐れルクは殺害される。デフリーゼとエヴァは誘拐されてしまう。

目隠しされたデフリーゼは人気のない場所で拘束された。そこで犯罪グループの一員からこの後会談を控えているアメリカ大統領の暗殺を要求される。無理な要求にデフリーゼは拒否するも妻と子供が人質に取られている映像を見せられる。さらに秘書のエヴァも人質となっていたため、要求を拒むことはできなかった。

要求を一旦受け入れたデフリーゼは敵組織の運転手に連行され、アメリカ大統領が到着する空港まで行く。

その間に運転手の目を盗み、国家安全保障局に救助要請のメールを送るも敵組織に気付かれメッセージを消去されてしまう。

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映画『プライム・ターゲット』のあらすじ【承】

空港でエヴァを見つけるが彼女も同様に敵組織から脅しを受け協力せざるを得ない状況になっていた。

取材陣が囲む中、アメリカ大統領を迎え挨拶を交わしたデフリーゼ。その後、会談前の休憩所としてホテルまでエヴァと一緒に連れて行かれる。ホテルでは首相の側近のポールがいつもと異なる運転手に違和感を覚えていた。

一方、デフリーゼの妻クリスティンは子供達と一緒に監禁されていた。子供の様子がおかしいと訴え医者を呼んでもらうよう犯罪グループに要求する。

医者を連れてきた犯罪グループは診断をさせる。医者はゴムアレルギーの症状だと診断する。クリスティンは意図的にゴム手袋を装着し、子供にアレルギー反応を出させていたのであった。子供を病院へ行かせ脱出させるための罠だと知った犯罪グループのチーフは、医者を銃殺し再度クリスティンと子供を拘束する。

その頃、デフリーゼは会談を行っていた。だが、その途中一時退席し、ポールの電話を借りて国家安全保障局に電話をする。だが、運転手にばれ脱出は失敗に終わる。

映画『プライム・ターゲット』のあらすじ【転】

かねてよりいつもと異なる自身の行動に対し疑問を感じていたポールに対し、これ以上は嘘を付けないと判断したデフリーゼは、ポールに真実を話す。デフリーゼの勝手な行動に腹を立てながらも犯罪グループもポールが計画に加わることを了承する。

その後、車でアメリカ大統領と夕食会の場所に移動する。だが、その最中に運転手の指輪に細工されていた毒針にてポールは殺害されてしまう。再度デフリーゼとエヴァだけになってしまい運転手に連行される。

会場に着くとエヴァはアメリカ大統領側の警備責任者ドイルに挨拶すると同時に緊急事態と記載したメモを渡す。だが、その側近こそ今回のアメリカ大統領殺害計画の首謀者であったため、またしても脱出計画は失敗に終わる。

夕食会が開かれ、そこには人質となっている妻クリスティンの姿もあった。ポールもすでに死んだことを伝えると悲しみのあまりクリスティンはトイレに駆け込む。そんな彼女を励ますため、エヴァはクリスティンを追いかけ一緒にトイレに行く。

映画『プライム・ターゲット』の結末・ラスト(ネタバレ)

トイレにて必死にクリスティンを励ますエヴァ。だが、そこに運転手が現れ、エヴァとデフリーゼが不倫関係にあることをクリスティンに伝える。

動揺するクリスティンだが、エヴァは運転手をナイフで刺し致命傷を負わす。だが、毒針が仕込まれた指輪にてエヴァは命を落としてしまう。

夕食の場に戻ったクリスティンは、トイレで起きたことをデフリーゼに伝える。

その後、ドイルから銃を渡される。首相が大統領を殺害するという前代未聞の事件を引き起こすことが狙いと説明されたデフリーゼは、大統領と2人きりになった際に銃で撃つよう要求される。

大統領と2人きりになったデフリーゼだったが、大統領は殺さず銃を窓に打ち込み会場から脱出する。その後妻と子供が監禁されていた場所に向かった。

予定外のアクシデントに暗殺計画は中断し、今後この件を一切口外しないことを条件にデフリーゼ一家は解放される。

だがこのまま見過ごすことはできないデフリーゼは、犯罪グループが使用していた車のナンバーを覚えており、そこから犯罪グループの摘発を指示する。

最終的に犯罪グループは全員捕まり、アメリカ大統領はベルギー首相のデフリーゼに感謝するのであった。

映画『プライム・ターゲット』の感想・評価・レビュー

久々にここまでひどい脚本の映画を観た。まず大統領に近づけないからセキュリティチェックされない首相に犯行を強要させること自体はまぁいい。だが、実際大統領側の側近が首謀者だし、セキュリティチェックにひっかからない謎の最強アイテム「毒針指輪」もある。その時点で暗殺する役割が首相である必要がない。劇中、首相が大統領を殺害するという歴史を作りたいと首謀者が言うが、その後「殺したとしても首相ではなくイスラムの犯行になるよう手はずを組んでいる」と話しており、ますます首相である必要性がない。最低限首相が大統領を暗殺するというサスペンス映画ならではの設定を入れるのであれば、そこまでのプロセスは矛盾が生じないようするべき。ここまで酷い脚本が映画化できたことこそがもはや最大のサスペンス。(MIHOシネマ編集部)


ベルギー大統領がアメリカ大統領暗殺の加担を迫られる設定が斬新で鑑賞しましたが、ストーリーが残念。もっと面白くできたと思います。まず気になったのがセキュリティの甘さ。大統領を守る気があるのか疑いたくなるほどのちゃちな護送車で、窓ガラス割られて誘拐される場面には驚きました。犯罪グループがその辺のゴロツキでも成功してしまいそうです。一周回ってハラハラさせられましたよ。ラストも駆け足で尻すぼみ。パッケージがピークです。(男性 20代)

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