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映画『プリンス アンダー・ザ・チェリー・ムーン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『プリンス アンダー・ザ・チェリー・ムーン』の概要:クリストファーと相棒のトリッキーは金持ちの女性を狙うジゴロである。2人はフランスのリヴィエラを訪れていた。獲物を物色する2人は、大富豪の娘マリーに目をつける。金目当てに近づくが、次第にクリストファーは本気でマリーを愛するようになり…。

映画『プリンス アンダー・ザ・チェリー・ムーン』の作品情報

プリンス アンダー・ザ・チェリー・ムーン

製作年:1986年
上映時間:98分
ジャンル:ラブストーリー、音楽
監督:プリンス
キャスト:プリンス、ボブ・キャヴァロ、クリスティン・スコット・トーマス、エマニュエル・サレ etc

映画『プリンス アンダー・ザ・チェリー・ムーン』の登場人物(キャスト)

クリストファー・トレイシー(プリンス)
狙った女性は必ず落とすジゴロ。バーでピアノ弾きをしている。資産目当てに大富豪の娘マリーに近づくが、やがて真剣に愛するようになる。
マリー・シャロン(クリスティン・スコット・トーマス)
大富豪の娘。強気な面もあるが、両親が理想とする娘になるため苦労している。パーティーで出会ったクリストファーと恋に落ちる。
トリッキー(ジェローム・ベントン)
クリストファーの相棒。明るく愉快な性格。バーでは接客を担当している。
アイザック・シャロン(スティーブン・バーコフ)
マリーの父親。大富豪。署長すら買収しているほどで、大きな力を持つ。マリーとクリストファーの交際に反対している。

映画『プリンス アンダー・ザ・チェリー・ムーン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『プリンス アンダー・ザ・チェリー・ムーン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『プリンス アンダー・ザ・チェリー・ムーン』のあらすじ【起】

クリストファー・トレイシーは金持ちの女性を籠絡することに長けたジゴロである。相棒のトリッキーとともにフランスのリヴィエラを訪れていたクリストファーは、バーでピアノ弾きをしていた。その夜の相手は、資産家を夫に持つウェリントン夫人だった。

トリッキーとともに次の標的を物色するクリストファー。大富豪の娘で、誕生日である本日5000万ドルもの資産を受け継ぐ予定のマリー・シャロンに狙いを定める。2人は彼女の誕生パーティーに繰り出した。

招待客でない上に目立つ格好をしたクリストファーにマリーはすぐに気がついた。クリストファーとトリッキーを見張っていたマリーの友人たちは、彼らがジゴロであるとマリーに伝えた。クリストファーはマリーに近づくが、恋人との電話を邪魔したため喧嘩になってしまう。すぐにトリッキーとともに会場から追い出された。しかし、バーの名刺は抜かりなく渡していた。クリストファーはパーティーに来ていたウェリントン夫人の車に乗り込み、その晩も彼女の家に向かった。

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映画『プリンス アンダー・ザ・チェリー・ムーン』のあらすじ【承】

翌日、マリーはバーを訪れ、ピアノを弾いているクリストファーに声を掛けた。それから2人はよく会うようになり、仲を深めていく。クリストファーやトリッキーとの交流を快く思っていないマリーの父アイザックは、2人を監視するよう部下に命じた。

マリーを本気で愛し始めていたクリストファーは、彼女の金を狙うのはやめようと思っているとトリッキーに打ち明けた。ある日のマリーとのデート中、クリストファーはアイザックに電話をした。マリーと結婚するつもりであることを告げ、邪魔をするようならウェリントン夫人との浮気をシャロン夫人にバラすと脅す。マリーは、署長すら買収している父が大人しく従うか心配していた。

翌朝、マリーはアイザックに呼び出された。アイザックはクリストファーとの交際を反対し、ジゴロは男の売春であると罵った。マリーの現在の恋人ジョナサンは大財閥の息子で、アイザックは彼こそがマリーの相手にふさわしいと思っているのだった。一方、マリーと会っていてトリッキーとの待ち合わせに現れなかったクリストファーは、仲間のルールを破ったとトリッキーから責められ、言い争いをしていた。

映画『プリンス アンダー・ザ・チェリー・ムーン』のあらすじ【転】

家を飛び出してきたマリーと落ち合ったクリストファーは、船に乗って島へ向かった。しばらく2人きりの時間を過ごしてからバーへ行くと、やけ酒をあおっていたトリッキーが2人のもとへやってきた。そして、クリストファーが金目当てにマリーに近づいたことを明かしてしまう。嘘つき、とだけ言ってマリーはその場を去った。家に帰り、ジョナサンのいるニューヨークへ行くと母に告げた。

失意のクリストファーはウェリントン夫人のもとへ向かった。ウェリントン夫人は、アイザックから預かっていた小切手をクリストファーに渡す。二度とマリーに近づくなという意味であったが、従う気はまるでないクリストファーは悪口を書いた紙をウェリントン夫人に預けた。去ろうとするクリストファーを呼び止め、ウェリントン夫人は今夜マリーがニューヨークへ発つことを伝えた。

クリストファーは飛行場に駆けつけ、飛行機に乗ろうとしていたマリーを引き止めた。5分だけ話がしたいと言って車に乗せ、そのまま発進する。クリストファーは改めてマリーへの想いを伝えた。マリーは頑なだったが、最後にはクリストファーの真剣な気持ちを信じてくれた。その頃、シャロン夫人から報告を受けたアイザックは、娘が誘拐されたとしてクリストファーの捜索を開始していた。

映画『プリンス アンダー・ザ・チェリー・ムーン』の結末・ラスト(ネタバレ)

クリストファーと仲直りする練習をしながらトリッキーが家に帰ると、中にはアイザックの部下たちがいた。クリストファーの居場所を言えと脅され殴られるが、反撃して逃げ出す。クリストファーの車が港で見つかったとの報告が入り、モーターボートに乗ったと踏んだアイザックは沿岸警備隊を出動させた。

アイザックの部下から逃走中のトリッキーはクリストファーに遭遇し、逃げるように伝えた。トリッキーとの仲直りを済ませると、クリストファーは岩屋にいるマリーを迎えに行くためボートに乗り込む。船での捜索にはアイザックも同行しており、殺しても構わないからクリストファーを捕まえろと命じていた。

クリストファーは岩屋へ急ぐが、追っ手も迫ってきていた。近づいてくるクリストファーに向かって、マリーは逃げてと叫ぶ。だがクリストファーは、君を置いて行かないと返すのだった。止まる様子のないクリストファーに警備隊が銃を構え、発砲した。倒れたクリストファーをマリーが抱きかかえる。側ではトリッキーが神に祈りを捧げていた。クリストファーはマリーを見つめ、楽しかったと言い残すと息を引き取った。マリーは家には帰らないとアイザックに宣言した。

その後、トリッキーはフロリダに渡り、アパートのオーナーを務めていた。トリッキーのもとに届いたマリーからの手紙には、現在1人で暮らしていることや、クリストファーを思い続けていることが綴られていた。

映画『プリンス アンダー・ザ・チェリー・ムーン』の感想・評価・レビュー

監督・主演をプリンスが務めており、劇中で使われている曲もプリンスのものであるため、プリンスの魅力を堪能できる作品だと思う。ストーリーなどには気になる部分もあるが、プリンスを見るということに重きを置いていればさほど問題はない。モノクロの映像とプリンスの楽曲が意外なほど良く合っていて、新鮮な印象を受けた。本作でスクリーンデビューしたというマリー役のクリスティン・スコット・トーマスがとても美しかった。(MIHOシネマ編集部)

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