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映画『サイキッカー 超人大戦(エスパーズ 超人大戦)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『サイキッカー 超人大戦(エスパーズ 超人大戦)』の概要:近未来、ハイテク企業により超能力を持つ強化体という人間が作り上げられる。ところが、その強化体が徒党を組んで脱走。軍人の主人公は強化体捕獲チームのリーダーであったが、強化体の女性と出会い驚くべき真実を知り、強大な敵へと立ち向かう。

映画『サイキッカー 超人大戦(エスパーズ 超人大戦)』の作品情報

サイキッカー 超人大戦(エスパーズ 超人大戦)

製作年:2019年
上映時間:100分
ジャンル:SF、アクション
監督:ジェームズ・マーク
キャスト:アラナ・ベイル、ジョージ・チョートフ、クリス・マーク、エイドリアン・ホームズ etc

映画『サイキッカー 超人大戦(エスパーズ 超人大戦)』の登場人物(キャスト)

ジョージ(ジョージ・チョートフ)
軍曹。強化体捕獲チームのリーダーを任ぜられる。サイセイ社の本質を知らず、命令に従うだけの軍人であったが、情が深く強化体の扱いに疑問を抱いている。アンナと出会いサイセイ社の非人道的な行いに気付き、協力するようになる。
アンナ(アラナ・ベイル)
サイセイ社の強化体。4歳の時に誘拐され、強化体として育てられる。心ある博士から密かに情というものを教えられ、人殺しを厭うようになりサイセイ社から脱走。車の修理が得意で修理工の仕事に就いている。
ウィリアムズ(エイドリアン・ホームズ)
大尉でジョージの上司。強化体をただの高価な武器だという認識を持ち、頑なに主張。サイセイ社に協力する上層部から責任者として任務を得ている。
デイヴィッド(クリス・マーク)
異次元からエネルギーを運ぶための器となった青年。エネルギーに意識を奪われている。強化体からエネルギーを吸収し、異次元へ戻ることを目的としている。驚異的な能力を持ちほぼ無敵。
スコット(エリック・ヒックス)
ジョージの部下。独断専行のきらいがあるが、基本は柔軟な頭脳を持っている。デイヴィッドの強襲に遭うものの、命からがら助かる。ジョージを救出し、デイヴィッドへと攻撃するものの殺される。

映画『サイキッカー 超人大戦(エスパーズ 超人大戦)』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『サイキッカー 超人大戦(エスパーズ 超人大戦)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『サイキッカー 超人大戦(エスパーズ 超人大戦)』のあらすじ【起】

近未来。ハイテク企業サイセイ社により、超能力を持つ“強化体”と呼ばれる人間が生み出される。だが、強化体は徒党を組んでサイセイ社から脱走。企業に協力していた軍は追跡チームを組織し、チームのリーダーになったジョージが脱走後に散ってしまった強化体の捕獲を行っていた。

自動車修理工として働いているアンナは、雇ってくれた人の良い店主に恩を返すべく懸命に働いていたが、店には柄の悪い男達が毎度やって来る。ある日、男達は店主に乱暴を働き、銃を発砲。アンナは店主を救うため、これまでひた隠しにしていた能力を発動してしまう。実は彼女もサイセイ社から逃走した強化体だった。

その頃、ジョージは上司ウィリアムズから同じ強化体を殺している強化体を捕獲しろと命令を受ける。そんな時、アンナが起こした騒動を察知し、彼女が潜伏しているゴミ置き場へ。
丁度そこへ戻って来たアンナ。彼女は慌てて逃げる準備を行っていたが、追って来た乱暴者に能力を使って追い返す。その様子を目にしたジョージはアンナが強化体であることを確信し、車で逃走を始めた彼女を尾行することにした。

辺りが暗くなった頃、尾行されていることに気付いたアンナは咄嗟に山道へ入り追跡者を撒いたが、同じ強化体から逃走を阻止される。そこへ、ジョージ率いるチームが到着。アンナは迷った末、素直に投降して逃がして欲しいと頼んだが、ジョージの部下スコットは問答無用で攻撃。ジョージは危険を察知して部下を止めようとしたが、アンナが発動した能力によって彼女を逃がしてしまうのだった。

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映画『サイキッカー 超人大戦(エスパーズ 超人大戦)』のあらすじ【承】

再び逃走したアンナを追ったジョージ。近くにあった小屋で彼女と交戦したが、強化体のことを誤解していると言われ、咄嗟に動きを止めてしまう。しかし、その隙に現れた別の強化体によって意識を奪われてしまうのだった。

意識を失ったジョージを連れアンナを伴って逃走したもう1人の強化体の青年は、隠れ家へ着くと問答無用でジョージを殺そうとする。青年は捕獲された強化体の行方を追っているようだ。どうにか彼に思い留まらせジョージと会話することにしたアンナ。

アンナは4歳の時、サイセイ社に誘拐され強化体にされたと言う。サイセイ社は彼らに殺害命令を出し、従わない者を罰していた。逃げることも自殺することも許されず、命令に従わされる日々を何年も送った。
青年は強化体であることを誇り強化体の解放を目的としている。彼はアンナにも解放すると言ったが、ジョージは追って来た部下を殺した後、青年は自分達も殺すつもりだと言い募る。

非人道的な行いにより、人生を狂わされた強化体たち。ジョージは部下を救うため、アンナに協力して欲しいと言う。だが、アンナは自分達の境遇を鑑みろと言い、互いの意見は平行線である。しかし、隠れ家にまで意識操作された強化体が襲撃。一方で捕縛チームは青年と激しい戦闘を繰り広げていた。

強化体の首筋には能力の制御装置が埋め込まれている。小屋へ襲撃した強化体は3日前にジョージが捕縛した強化体で、制御装置を操作されていた。当然、アンナにも埋め込まれている。どうにか襲撃者を倒したアンナとジョージ。
その頃、青年も抑制剤を打たれつつ捕縛チームの撃退を成功させていた。

山小屋から脱出し、雪山をスノーモービルで移動。車に乗って逃走しようとしたが、そこへ乱暴者がアンナを追って現れる。彼の助けにより、ジョージとアンナは逃走に成功。
ところが、乱暴者曰く山小屋に潜伏していた青年はデイヴィッドという名前でとても危険な男らしく、唯一無二の特別な強化体だと言う。

車はある貸倉庫へ。どうやら乱暴者の住処らしい。家の中には最重要手配されていた強化体がいた。乱暴者はかつてサイセイ社にて分析官として働いていたが、デイヴィッドによって施設を破壊され、その時に最重要手配された強化体に助けられたと言うのだった。

映画『サイキッカー 超人大戦(エスパーズ 超人大戦)』のあらすじ【転】

元分析官の話によると、サイセイ社は異次元から無限のエネルギーを運搬する方法を編み出したらしい。だが、無限のエネルギーを運ぶには生物と同化させなければならなかった。その対象となったのが、デイヴィッドだと言う。エネルギーは不満を持つ純粋で強力なものであるため、乗っ取られたデイヴィッドは本来の彼とは全くの別人になってしまった。アンナや他の強化体はデイヴィッドの組織を埋め込まれ同様の能力を得た者たちらしい。エネルギーの目的は対象全員から奪われたエネルギーを取り戻し完全体になることだった。

デイヴィッドの体はエネルギーが充満しているため、傷つけても即座に再生するし、抑制剤もほとんど効かない。意識を奪うには膨大なショックでなければ意味がないため、倒すのは難しい。そこで、ジョージはデイヴィッドから強化体たちを逃がすことにし、アンナにも単独で逃げるよう促した。ところが突如、隠れ家にデイヴィッドが現れ、元分析官が殺されてしまう。最重要手配されていた強化体が相手をしている隙にジョージとアンナは裏道から逃走することにした。

しかし、最重要手配されていた強化体も殺されてしまい、アンナとジョージはデイヴィッドに追い詰められる。ジョージは咄嗟に捕縛した強化体の居場所を教えることを条件にアンナを助けるよう交渉するのだった。

その頃、強化体捕獲チームの本部では、ウィリアムズが命からがら逃げ帰ったスコットへとジョージがデイヴィッドに協力していることを明かし、迎え討とうと対策を練っていた。
一方、ジョージはアンナを置いてデイヴィッドと共に捕獲した強化体の施設へ向かっていたが、隙を突いてデイヴィッドへ攻撃し奴を車から追い出すことに成功。ジョージはそのまま一足先に施設へと向かい、ウィリアムズへと危険が迫っていることを知らせようとした。しかし、ウィリアムズによって敵側に寝返ったと判断されたジョージは兵士によって捕縛されてしまう。

映画『サイキッカー 超人大戦(エスパーズ 超人大戦)』の結末・ラスト(ネタバレ)

ウィリアムズは捕獲した強化体の制御装置を操作し、対抗しようとしている。上司と会うことができたジョージは、強化体たちが不本意に人殺しを強要されていることを主張したが、ウィリアムズはただの武器として作られた強化体に情けは必要ないと頑なである。こんな言い合いをしている間にもデイヴィッドが迫っているのに危機感が薄い。当然、デイヴィッドが施設へと強襲。彼はこれまでの強化体とは違うと言い募ったジョージだったが、ウィリアムズはまともに取り合うことなくジョージを独房に閉じ込めてしまうのだった。

同じ頃、置いてきぼりにされたアンナが立ち上がり、同施設へと到達。入り口付近にはデイヴィッドに殺された無数の兵士たちの死体が転がっていた。施設へと侵入を果たしたデイヴィッドを阻止するため、強化体を投入したウィリアムズ。だが、その対抗策はデイヴィッドをいたずらに強化するばかりである。デイヴィッドは強化体からエネルギーを奪い返し、ますます完全体へと近づき、ウィリアムズを消し去ってしまった。ジョージは独房からその様子を見て激しく憤ったが、閉じ込められた状態では何もできない。

勝ち誇った様子のデイヴィッドの前へアンナが現れる。しかし、デイヴィッドはこれまでよりエネルギーを吸収しているため、打撃すらも通じず最早無敵状態である。アンナはたちまち窮地へと追いやられた。そこへ、様子を窺っていたスコットがジョージを独房から出してくれる。スコットはデイヴィッドへと銃撃したが、反撃を喰らって殺されてしまうのだった。

茫然とするジョージに迫るデイヴィッド。彼を助けるため、アンナが再び対峙。そこで、ジョージは強化体を弱らせるガスがあることを思い出し、独房のシステムを起動する。デイヴィッドはそのガスの存在を知らず、大量のガスを吸入して超能力が使えなくなったことで動揺。アンナはその隙を突いて奴を滅多打ちにした。そうして、憐れにも命乞いするデイヴィッドをジョージが始末する。施設から脱出したジョージとアンナは安堵から笑い合うのだった。

それから4か月後、車の修理工として働くアンナにジョージから脱走した強化体たちの情報が渡される。彼は脱走を果たした強化体達が窮地に陥った際、アンナが助けに行けるよう事前策を提案したのだ。
同時刻、家族を得て平穏な生活を送っていた強化体の元へ奇跡の生還を果たしたデイヴィッドが現れる。彼は未だ諦めずにエネルギーの回収を行おうとしているのであった。

映画『サイキッカー 超人大戦(エスパーズ 超人大戦)』の感想・評価・レビュー

スタントマン出身のジェームズ・マークが監督を務めたSFアクション。アメコミ原作の『X―MEN』シリーズと類似しているが、違った味わいがある。

近未来を舞台にしているが、ストーリーとしては0話と言ったところ。今作ではハイテク企業に改造された超能力を持つ強化体と捕獲チーム、更に強化体を狩る強化体の三つ巴を描いている。込み入った内容ではなく、簡潔な力関係と目的が描かれているため、深く考えなくても楽しむことのできる作品になっていると思うが、大作『X-MEN』シリーズと比べるべくもない。恐らく、描きたいことはもっとあっただろうが、限られた中で描くには致し方ないのかもしれない。さらっと終わった印象で深みはないものの、じっくりと描けたら面白くなる可能性を秘めた作品である。(MIHOシネマ編集部)


タイトルから勝手に超能力ものを考えていましたが、想像以上に体を張った戦いが多くイメージと違う展開に笑ってしまいました。
MARVEL作品に登場する、特殊な能力を使える「超人兵士」をイメージして見るとその違いに驚くでしょう。こちらの方が、人間味があって好きだという人もいると思います。
個人的には、他にも良い映画は沢山あるのでわざわざ今作を見なくても良いなと思ってしまいましたが、ちょっとマニアックな雰囲気が好きな人にはかなりハマるのではないでしょうか。(女性 30代)

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