この記事では、映画『ホドロフスキーのサイコマジック』のストーリー(あらすじ)をネタバレありで結末まで起承転結で分かりやすく簡単に解説していきます。
また、映画ライターや読者による映画感想も数多く掲載中または掲載予定です。
映画『ホドロフスキーのサイコマジック』の作品情報
出典:https://video.unext.jp/title/SID0070783
製作年 | 2019年 |
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上映時間 | 104分 |
ジャンル | ドキュメンタリー |
監督 | アレハンドロ・ホドロフスキー |
キャスト | アレハンドロ・ホドロフスキー |
製作国 | フランス |
映画『ホドロフスキーのサイコマジック』の登場人物(キャスト)
- アレハンドロ・ホドロフスキー(本人)
- 映画監督でありサイコマジックの発明者。また舞台演出家でもある。1970年代に監督した映画『エル・トポ』や『ホーリー・マウンテン』などは、現在でもカルト的な人気を得ている。またこれらの映画の映像表現も、実はサイコマジックの技法が使われていた。2010年以降は『リアリティのダンス』や『エンドレス・ポエトリー』などの、自伝的な映画作品を制作している。
- アルチュール・アッシュ(本人)
- 亡くなったジャック・イジュランの息子で、シンガーソングライター。父親の光り輝く部分が、自分にも必要だと感じている。
映画『ホドロフスキーのサイコマジック』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ホドロフスキーのサイコマジック』のあらすじ【起】
2018年のパリ。映画監督のアレハンドロ・ホドロフスキーは、自身が生み出した芸術的なセラピー「サイコマジック」について話す。ホドロフスキーは、サイコマジックは行動を介したセラピーであり、言葉を使った精神分析のセラピーとは異なるものだと話す。精神分析医は患者に触れない。一方サイコマジックは、トラウマを抱えた人の体に触れることが推奨されている。
ホドロフスキーがサイコマジックに目覚めたのは50年前で、それはマッサージという形からスタートした。「母親の愛をめぐる2人の兄弟の葛藤」の章では若い2人の兄弟とその母親に対し、マッサージを使ったセラピーが行われる。これがサイコマジックの原型だ。
2006年のスペインのあるテレビ番組で、ホドロフスキーは「癒しの芸術の決断をした時、私は自分の殻から抜け出し世界の痛みに入りました」と話す。精神分析では相談者のトラウマを探すのに時間がかかる上、次に何をすれば良いか分からない場合もある。そこでアートセラピーとして、五感に働きかけるサイコマジックが発明されたのだ。
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映画『ホドロフスキーのサイコマジック』のあらすじ【承】
「闇への恐れ」の章では映画『リアリティーのダンス』に登場する、全身真っ黒で闇と一体化した少年が紹介された。
「自殺寸前まで父に虐待された男」の章では、映画『ファンド・アンド・リス』のワンシーンが映し出された後、監督と並んで座った中年男性が話し始める。この男性は「父親は他者を傷つけることで、自分のエネルギーを蓄えるような人だ」と話す。長男である彼は自身の根幹にも同じ部分があると感じ、それが辛くてドラッグにも手を出してしまった。彼は、毎日死を考えると話す。
この男性のセラピーは、スペインのエスコリアルで行われた。セラピーは、ホドロフスキーが仰向けに寝た男性の胸の上で、皿を割るところから始まる。この苦悩する身体を土に返すセラピーは、穴を掘った土の中に横たわったり、全裸で牛乳を浴びたりと様々な段階を経て終了した。2カ月後インタビューに答える男性の表情は明るく、今は誰かを愛したいと話す。
その後も、母親からの愛情を感じなかった女性や、関係が上手くいかない夫婦などが、次々と悩みを打ち明ける。
映画『ホドロフスキーのサイコマジック』のあらすじ【転】
「家族に怒るパリのオーストラリア人」の章では、家族に対して強い怒りを持っている男性が受けた、過激なセラピーが紹介されている。彼は、家族が誰も自分の話を聞かないと話した。家族から見捨てられたと感じているのだ。そこでかぼちゃを使ったセラピーを受ける。まず裏路地に入り、巨大なかぼちゃを3個並べた。そしてそれぞれのかぼちゃの上に父、母、姉の写真を置く。その後ハンマーでそのかぼちゃを砕き、箱に詰めて宅配便で家族に送った。男性はこの行為の後、とてもスッキリした表情になり「気分がいい、少し解放されました」と話した。
映画『エンドレス・ポエトリー』のワンシーンが流されたのち、ホドロフスキーは月経について語る。「月経は問題?」の章では、月経の創造性を認めようとするホドロフスキーの提案により、女性が自身の経血で自画像を描くセラピーが行われた。
その後も、結婚前日にフィアンセが飛び降り自殺したメキシコ人の女性や、47歳で吃音に悩む男性のセラピーが続く。セラピーを受けた男性の吃音が治ったのは、驚くべきことだ。
映画『ホドロフスキーのサイコマジック』の結末・ラスト(ネタバレ)
そして、家族や財産に恵まれていながら、うつ病に苦しむ相談者が現れる。人生を失敗したと語る88歳の彼女は、他人を思いやれない自分に絶望していた。ホドロフスキーはこの老人と出かけ、数世紀の樹齢を持つ木に水をやるよう勧めた。その後「水を捧げたから、もう君はこの木の一部なのだ」と彼女に話す。
「詩人で歌手の父、ジャック・イジュランの死後」の章では、シンガーソングライターのアルチュール・アッシュが登場した。ミュージシャン、ジャック・イジュランの息子である彼は、ピアノを弾きながら父親への思いを語りセラピーを受ける。
「癌は治せるのか?」の章に登場した女性は、癒しに向かって大きな扉が開いたと喜んだ。「クロゼットから出る」の章に入ると、映画『エル・トポ』のワンシーンが紹介される。野外で行われたこの治癒は、スーツを着た男性2人の衣類がはさみで切られ、最後にクロゼットが燃やされるという内容だ。
2011年メキシコ市で行われた死者の行進では、髑髏のメイクをした人々が「サイコマジックで暴力と闘え」と唱えた。
映画『ホドロフスキーのサイコマジック』の感想・評価・レビュー
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映画『ホドロフスキーのサイコマジック』のネタバレあらすじ結末と感想まとめ
以上、映画『ホドロフスキーのサイコマジック』のネタバレあらすじ結末と感想について紹介しました。
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