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映画『パージ アナーキー』あらすじネタバレ結末と感想

映画『パージ アナーキー』の概要:2014年に公開されたサスペンスホラー映画で、前年に公開された「パージ」の続編。監督は前作に続きジェームズ・デモナコ、主演はフランク・グリロ。3作目の製作も決定している。

映画『パージ アナーキー』 作品情報

パージ アナーキー

  • 製作年:2014年
  • 上映時間:103分
  • ジャンル:サスペンス、ホラー
  • 監督:ジェームズ・デモナコ
  • キャスト:フランク・グリロ、カーメン・イジョゴ、ザック・ギルフォード、キーリー・サンチェズ etc

映画『パージ アナーキー』 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

映画『パージ アナーキー』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『パージ アナーキー』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『パージ アナーキー』 あらすじ【起・承】

2023年、犯罪率がほぼゼロパーセントになったアメリカ。
それは年に一度、どんな犯罪も合法になるパージ(浄化)によるものだった。

ウェイトレスとして働くエヴァは、遊び人の同僚カルロスや同じボロアパートの住人ディエゴの誘いを断り続け、病気の父の薬代を稼いでいた。
そんなエヴァと娘カリは、父であり祖父の様子がおかしいと感じていた。
一方、別居について話し合いをしながら帰路についていたリズとシェーンは、意図的に車を故障させられ動けなくなる。
そして一人の男性は、復讐のためにパージに参加しようと車を走らせていた。

パージが始まり、帰宅できなかったリズとシェーンは車を壊した仮面の集団に追われるハメに。

その頃、エヴァとカリは祖父の置手紙を見つけた。
祖父は娘と孫のため、大金と引き換えに病気の自分の命を金持ちのパージに売ったのだ。
しかしディエゴがエヴァの部屋に侵入し、エヴァとカリをパージしようとしてきた。

突然現れた武装集団にディエゴは殺され、エヴァとカリは攫われそうになる。
そこに通りかかった一人の男性は、エヴァとカリを助け出す。
しかし彼が車から離れていた間に、リズとシェーンが車内に隠れていた。
仮面の集団、軍隊のような武装集団に追われ、行動を共にするハメになったエヴァとカリ、リズとシェーン、男性。

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映画『パージ アナーキー』 結末・ラスト(ネタバレ)

車が故障し、エヴァの同僚ターニャの家に匿ってもらうことになったエヴァ、カリ、そしてリズとシェーン。
彼女の車と引き換えに、男性に護衛してもらうことに。

途中、エヴァとカリを襲った軍隊の仲間が倒れているところを発見。
黒人カルメロを中心とした反パージ集団が彼らを襲い、政府は弱者を意図的にパージしていると予想するカリ。
途中、シェーンが撃たれて大怪我を負う。

ようやくターニャの家に着いて、シェーンの傷の治療も終わる。
息子の復讐のためにパージに行くという男性を引き止め、車の話は嘘だと告白するエヴァ。
やがて、ターニャの妹ロレインが家族をパージし始める。

ターニャの家も軍隊たちにバレてしまい、5人は再び外を彷徨い歩くことに。
しかし、隙をつかれて覆面集団に攫われてしまう。
そして大金と引き換えに、金持ちのパージの獲物にされてしまう。

そこから抜け出すため、抵抗を試みる5人。
シェーンが命を落とすが、武装したパージ反対派カルメロたちが突入してくる。
リズはパージを理由にカルメロたちと行動を開始、エヴァとカリを連れて男性はパージに向かう。

飲酒運転で息子の命を奪い、刑を免れた相手へのパージだった。
しかし誰も助けてはいけないという裏ルールを破ったとして、パージされかける。
そこでパージの時間は終わりを迎えた。

映画『パージ アナーキー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『パージ アナーキー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

ストーリーの幅が広がった

前作では家の中という閉鎖空間で逃げまどい、外から攻撃しようとしてくる凶悪な集団と一家との攻防戦だったが、本作の舞台は夜のダウンタウン。

登場人物も、ダイナーでウエイトレスをしているエヴァと娘カリ、離婚寸前のリズとシェーン夫婦、そしてパージの日以外に息子を殺して無罪放免になった犯人にパージをしようとする元警察官の男性。
なぜか軍隊のような集団に狙われるエヴァとカリ、パージの日に狩りを楽しむ仮面の集団に目をつけられたリズとシェーンの2組の家族の人間模様、その2組を助けることになるパージ目的の元警察官の男性の関係が、スリラー映画だけではない作品へとレベルアップさせた。
またパージ反対派のカルメロを中心とした過激派集団も登場し、犯罪が合法化されるパージの日に逃げ惑う弱者のストーリーだけではない奥深さを描くことにも成功させた。

裏ルールとして、襲われている人間を救ってはいけないという決まりが登場し、新しい展開を見せている。
また、パージの裏の目的が、貧困層や反政府勢力の抹殺であることをほのめかす部分も出てきて、次回作への期待を高めている。

武器使用の際のレベルの上限によって、金持ちのパージパーティーは中止となったが、カルメロたちが使った武器なのか金持ちたちが持っていた武器なのか、ハッキリしないのは面白さを半減させてしまった。

続編だけでも楽しめる

前作よりも不気味さが増し、次のパージまであと何日、というテロップによって際立たされてた。
「パージ」の決まり事以外の接点はないので、本作だけでも楽しむことができる。

前作の主演イーサン・ホークのような有名俳優はキャスティングされていないが、緊迫感のある演技力は引けを取らない。


パージシリーズ2作目。パージが開始される数時間前から物語は始まる。1作目に比べ、パージに対する国民の恐怖心が明確に描かれているように思う。そして、貧困層を排除する国家の企みや、金で人を買い拷問を楽しむ富裕層など、様々なパージの在り方が描かれている。一軒家が中心であった1作目に比べ、武装集団から逃げる為街中を駆け回ったりと、範囲も広くなり迫力も増している。前作でパージシリーズにイマイチという印象を受けた方も、是非観て頂きたい一作。(女性 20代)


全ての犯罪が許される「パージ」制度が施行されたため、生き延びるために12時間逃げ回らないといけない。ただのゲームではなく、国の政策として成り立っているところが恐ろしい。誰も助けてくれない状況の中、自分だったら絶対に生き延びることができないだろうなと思った。
「本当に恐ろしいのは人間である」という言葉を表現しているかのような作品だった。色んな人間が現れるので、スリルがあって最後までハラハラさせられた。(女性 30代)

映画『パージ アナーキー』 まとめ

前作「パージ」よりもスケールアップした本作「パージ アナーキー」。
続編ではあるものの、ストーリーや登場人物につながりはないので、本作だけでも楽しむことが可能。

「パージ」の意味が“浄化”と“政治的な不穏分子の排除”というダブルミーニングという印象が強くなり、裏ルールも登場した。
前作でホームレスを救った一家も、この裏ルール違反になるのではないかと想像できるが、それについては触れずに進んでしまうのが残念。

また、カルメロを中心としたパージ反対派の武装勢力も登場し、製作が決定している次回作への期待が高まる。

関連作品

次作 パージ 大統領令
前作 パージ

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