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映画『レインマン』あらすじネタバレ結末と感想

映画『レインマン』の概要:1988年制作のアメリカ映画。自分のことばかり考える青年と重度の自閉症である兄が長年の時を経て出会い。人間的にも精神的にも大きく成長していくヒューマンドラマである。

映画『レインマン』 作品情報

レインマン

  • 製作年:1988年
  • 上映時間:134分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:バリー・レヴィンソン
  • キャスト:ダスティン・ホフマン、トム・クルーズ、ヴァレリア・ゴリノ、ジェリー・モーレン etc

映画『レインマン』 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

映画『レインマン』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『レインマン』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『レインマン』 あらすじ【起・承】

チャーリー(トム・クルーズ)は恋人のスザンナとカリフォルニアへの旅行中、憎んでいた父親の訃報を聞いた。
葬儀の案内を聞き、出席したチャーリーは驚きの事実を知る。
それは亡き父の自分への遺産は車とバラの木だけだということである。
それ以外の父の財産は他の人物の物だと聞かされる。
それが誰なのか気になるチャーリーは父の遺産を管理している医師の元へ。
しかしもちろん教えてはくれなかった。

その病院の帰り、恋人のスザンナの車に知らない男が乗り込むのを見る。
それはなんとチャーリーの実の兄、レイモンドだった。
彼は重度の自閉症患者であり、ずっと病院にいたためチャーリーはその存在を知らなかった。
そして父の残りの財産を継いだのも、この兄だった。

チャーリーは兄が病気であることを良いことに、財産を乗っ取ろうと計画。
ロサンゼルスまで旅行に行かないかと誘う。
彼は病気特有のコミュニケーション障害があり、中々健常者には理解しがたい行動に出ることもあった。
しかし記憶力は抜群。
そんな兄をスザンナは面倒見てくれるようになった。
しかしチャーリーの目的が遺産だと知ったスザンナは、怒って姿を消してしまう。

これ以降兄の面倒はチャーリーが見るしかなかった。
兄と接しているうちに幼い時の記憶が蘇るチャーリー。
つらいとき誰かが歌を歌ってくれていた記憶。
その人をレインマンと名付けていたチャーリーは、レインマンが兄だということに気がつく。
しかしレイモンドのせいでチャーリーが怪我をしてしまい、それ以降病院にいれられていたのだ。

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映画『レインマン』 結末・ラスト(ネタバレ)

チャーリーは遺産関係なく、レイモンドに親しみを覚え兄として優しく接することもできるようになった。
そして本当の意味で後見人になろうと決めた。
それを知った恋人のスザンナはチャーリーの元に姿を現す。
ラスベガスに途中立ち寄ったレイモンド達。
天才的な記憶力でベガスのカジノで大当てする。

レイモンドは恋もした。
その女性はアイリスといい、チャーリーは取り持とうとデートを計画しようとしたがダメだった。
今までの時間を埋めるかのようにいろいろなことに挑戦する兄弟たち。
しかしレイモンドは一般社会での暮らしは不適合と判断される。
もしチャーリーがレイモンドと暮らしたいなら、それには条件があった。
それはつきっきりで一緒にいること。
しかしチャーリーには現実的にそれは無理だった。
レイモンドはやはり病院へ。
しかし今までのように一人では無い。
絆で結ばれた弟がいるのだから。

映画『レインマン』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『レインマン』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

ダスティン・ホフマンの名演技

今作の最大の見所はダスティン・ホフマンの名演技につきる。
重度の自閉症患者という難しい役どころを、リアルに人間的に演じきった。
そのおかげで前半部分のチャーリーの自分本位な態度や思考が目立ったし、作品としても分かりやくい構成になっている。

人とうまく関わることが出来ない病気であり、一般社会で暮らすことが困難である悲しい現実。
兄弟は父親の死で再会するわけだが、そこからは感動しっぱなしである。
兄弟というものは凄いと思わされる。
最初は兄の遺産を横取りしようと思っていた弟が、次第に兄の本当の姿に心をほだされていく。

このダスティン・ホフマンの演技力は誰から見ても文句なしの物で、映画界でも有名だ。
作品のテーマが非常に重いのに対し、出演している俳優がカジュアルであること、そして内容を深刻すぎるものにしていないのがこの映画の良いところである。

レインマンのタイトルバック

名前だけが先行して観ていない人が多いのが今作である。
タイトルは知っているが内容は知らない、そんなとこだろう。
作品の途中で兄の記憶が蘇る場面がある。
そこで自分が悲しいときいつも歌を歌ってくれていた男、それこそがレインマンなのだ。
この事実がわかる中盤から内容がぐっと濃くなる。

全てのバランスの良さが見所の作品。
盛り上がりから最後までの観客の心を掴んで離さないストーリー構成が非常に良い。
名作と呼ぶにふさわしいハリウッド界の純名作である。

映画『レインマン』 まとめ

トム・クルーズの転機になった作品である。
もちろん主役のレインマンは演じていないが、非常に人間的なヒューマンストーリーに出演し今までのイメージを払拭させている。

恋愛映画ではなく、兄弟ものというのがまた良かったのだ。
トム・クルーズというと恋愛かアクションかという印象がある。
しかし今までの彼のカジュアルすぎるイメージを覆した最初の作品ではないだろうか。
共演者の名演技にひるむことなく、きちんと肩を並べた良質な出演である。

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