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映画『ランブリング・ローズ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ランブリング・ローズ』の概要:若くてセクシーなローズは、周囲の男性から性欲が強いと見られがち。住み込みで家事手伝いにやって来たヒリアー家で、その家の父親に恋をし、息子のバディと秘密の関係を持ってしまう。

映画『ランブリング・ローズ』の作品情報

ランブリング・ローズ

製作年:1991年
上映時間:113分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:マーサ・クーリッジ
キャスト:ローラ・ダーン、ロバート・デュヴァル、ダイアン・ラッド、ルーカス・ハース etc

映画『ランブリング・ローズ』の登場人物(キャスト)

ローズ(ローラ・ダーン)
アラバマ州で売春婦を強いられるところをヒリアー氏に助けられ、ヒリアー家の家事手伝いとして雇われる。性欲が強くてフェロモンを出しまくり、出会う男たちを翻弄する。
ヒリアー氏(ロバート・デュヴァル)
ローズを家事手伝いとして雇う、父親のような男性。優しい言葉で接したことからローズに愛され、妻の留守中に激しい告白を受ける。
ヒリアー夫人(ダイアン・ラッド)
自由奔放なローズを優しく見守る夫人。コロンビア大学でアメリカ史を学んでいる。耳が悪いため補聴器を付けている。
ウィルコックス・“バディ”・ヒリアー(少年時代:ルーカス・ハース / 大人:ジョン・ハード)
ヒリアー家の長男。性への好奇心が旺盛な年頃で、ローズの乳房と下半身に興味津々。

映画『ランブリング・ローズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ランブリング・ローズ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ランブリング・ローズ』のあらすじ【起】

1971年、南部ジョージア州。中年のバディは久しぶりに実家を訪ねた。13歳の頃に出会った、家族以外で初めて愛した女性、ローズとの思い出を振り返る。

場面はバディの少年時代。ヒリアー家に若くて美しいローズが、家事手伝い兼、子守として雇われた。彼女はアラバマ州で売春婦にされそうになったところを、ヒリアー氏に助けられたのだ。ローズは優しく迎えてくれたヒリアー氏に、ほのかな恋心を抱く。

ヒリアー家の小さな子供たちは、すぐにローズに懐いた。13歳のバディはスカートを捲って子守をするローズの姿を、遠くからじっと見つめる。コロンビア大学で歴史を学ぶヒリアー夫人は、ローズに対して優しく接する。ローズはヒリアー氏への思いを募らせるが、子供たちに恋心を悟られてしまう。

夫人が外出中に、ローズはヒリアー氏に愛の告白をした。強引に膝の上に乗ってキスをする様子を、子供たちはドアの隙間から興味津々で覗き見する。ヒリアー氏は彼女の乳房を掴むとハッと我に返り、彼女を部屋から追い出してしまう。

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映画『ランブリング・ローズ』のあらすじ【承】

バディがベッドの上でわいせつな本を読んでいた時、ネグリジェ姿のローズが部屋に現れた。彼女は失恋で眠れないと言いながらバディの隣で横になり、ヒリアー氏への思いを涙ながらに打ち明ける。バディはそんな話よりも、目の前に横たわる彼女の柔らかい乳房に夢中。触らせてくれと何度も頼み、ついに乳房を触らせてもらった。

胸を触り終えたバディは、次は下半身も触らせてくれとしつこく頼んだ。ローズは仕方なく触らせるが、次第に興奮して喘ぎ声を出してしまう。バディはローズが何故そのような声を出すのか不思議な顔をしながら触り続けた。ローズは我に返ると、13歳の少年と関係を持った自分に嫌気が差す。自分にぴったりの相手を探そうと決意した。

翌朝、ローズは手作りのセクシーなワンピースでおめかしをして、街へ繰り出すことにした。ヒリアー氏は彼女を車で街まで送るが、フェロモンをまき散らしながら男を物色する彼女の姿を見て、すっかり呆れてしまうのだった。

映画『ランブリング・ローズ』のあらすじ【転】

ヒリアー氏はローズの尻軽さにうんざりするが、夫人はそんな彼女を擁護する。夫は妻との議論を避け、四次元のような話だとはぐらかした。妻は自分の意見を否定されたことを苦痛に感じて喧嘩となるが、最後は仲直りをする。夫人はローズが求めているのは、セックスではなく愛なのだと夫に諭すのだった。

ある真夜中、ヒリアー家の庭に2人の男が侵入して喧嘩を始めた。ヒリアー氏はローズを巡る争いだろうと思い、彼女を追及する。ローズはすっ呆けるが、すぐに彼らと知り合いであることを認め、後で話をつけると約束をした。

さらに別の日の夜、ヒリアー氏は警察署に呼び出される。酒場でローズを巡る喧嘩が起き、彼女は警察官の指を噛んだことで拘留されたのだ。ローズはヒリアー氏に引き取られて帰宅。夫妻はローズを解雇するかどうかで再び喧嘩となった。

ローズは肺炎で入院し、マーティンソン医師とも親密な関係になる。退院後、医師は訪問診療でヒリアー家を訪れ、ローズの部屋で長い時間を過ごすのだった。

映画『ランブリング・ローズ』の結末・ラスト(ネタバレ)

ローズは若い男を部屋に連れ込んだことが見つかり、解雇を言い渡される。ヒリアー氏は彼女に酪農場の仕事を用意するが、彼女は生まれてくる赤ちゃんが可愛そうだと、妊娠の可能性を明かした。

検査の結果、ローズは妊娠ではなく卵巣のう胞であった。さらに、15歳でかかった淋病のせいで不妊症であることも分かる。マーティンソン医師は、彼女が性欲過多による神経症だと判断し、子宮を摘出することを勧めた。その診断に納得するヒリアー氏を見て、夫人は「あなたたちは人間なの?」と激怒する。夫は妻の説得で、自分の過ちに気付くのだった。

手術が成功したローズは、家を出ることを決意する。彼女はバディに少女時代の虐待経験を明かした。ローズは指を噛んだ警察官と結婚。バディは式に参列後、涙が止まらなくなる。

場面は1971年。ローズは4回結婚をし、最後の結婚は25年続いた。バディはローズが一週間前に死んだことを知り、悲しみに暮れる。父は息子に、ローズは別の世界で生きていると慰めるのだった。

映画『ランブリング・ローズ』の感想・評価・レビュー

第7回インディペンデント・スピリット賞受賞作。主演のローラ・ダーンとヒリアー夫人を演じたダイアン・ラッドは、実の親子だ。主な舞台となるのは、おそらく1940年代頃の南部の田舎町。恋に奔放でフェロモンを出しまくるローズのような女性は、まだ珍しかったのだろうか。彼女を性欲過多による神経症だと診断する医者がいるなんて、なんて保守的な時代だろうと驚いてしまう。そんな時代でも自分に正直に生きるローズを、若きローラ・ダーンが瑞々しく演じていた。見終わった後、爽やかな余韻が残る作品だった。(MIHOシネマ編集部)

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