この記事では、映画『ランボー 最後の戦場』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ランボー 最後の戦場』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ランボー 最後の戦場』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:アクション
監督:シルヴェスター・スタローン
キャスト:シルヴェスター・スタローン、ジュリー・ベンツ、ポール・シュルツ、マシュー・マースデン etc
映画『ランボー 最後の戦場』の登場人物(キャスト)
- ジョン・ランボー(シルベスター・スタローン)
- かつて、あらゆる戦場で大活躍した伝説の傭兵。現在は第一線を退き、タイで静かに暮らしていた。しかし、再び彼が戦場へと戻る日がやってくる。
- サラ・ミラー(ジュリー・ベンツ)
- NGOのボランティアグループに所属する女性。熱意溢れる女性であり、彼女によってランボーは徐々に感化されていく。
- ルイス(グレアム・マクタヴィッシュ)
- NGOグループを救出するために派遣された傭兵軍団のリーダー。一度はミャンマー軍に恐れをなしてしまうが、ランボーの言葉を受け再び立ち上がる。
映画『ランボー 最後の戦場』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ランボー 最後の戦場』のあらすじ【起】
ジョン・ランボーはかつてベトナム戦争で大活躍をした帰還兵である。その後もアフガニスタンなど数多くの戦場を渡り歩いてきたランボーだったが、彼は現在第一線を退き、タイの北部にあるジャングルで毒蛇を売るなどをして静かに生きていた。
一方、その頃タイの隣国であるミャンマーが不穏な動きを見せていた。少数民族であるカレン族が迫害され、軍隊がそこにある豊富な土地や天然資源を搾取していたのだ。そして、そんな頃、ランボーを頼ってとある団体が現れた。それはNGOのボランティアグループで、カレン族に医療品を届けたいという。そして、現在生計を立てる手段の一つとしてボートでの運搬も行なっていたランボーに、ミャンマーまで連れて行って欲しいと言ってきたのだ。
あとは穏やかに生きていきたいランボーは、その依頼を断った。しかし、NGOグループの一人、サラ・ミラーという女性がランボーは気にかかってしまう。そして、彼女の熱心さに根負けし、ランボーは彼らをミャンマーへと連れて行くことにするのだった。

映画『ランボー 最後の戦場』のあらすじ【承】
しかし、彼らを目的地まで送り届けてから数日が経った頃だった。ランボーの耳にとあるニュースが飛び込んでくる。なんと、サラ達がミャンマー組に捕まってしまったというのだ。ミャンマー軍にはティントという残酷非道な大佐が在籍しており、このままでは彼女らが無事では済まないことは目に見えていた。
そして、ランボーの前に再び集団が現れる。それは、ミャンマー軍に拉致されたサラ達を助けるために派遣された5人の傭兵部隊だった。そして、ランボーは彼らを乗せ、再びミャンマーへと向かうことになるのだった。そして、ミャンマーへ着いたランボーは、彼らに自分も作戦に参加する、と宣言する。
しかし、5人の中でもリーダー格であるルイスに船を見張るように言われたランボーは、しかたなくその場に留まるのだった。そして、ランボーを置いて現場に乗り込んだ傭兵達は、ミャンマー軍によって弄ばれるカレン族の姿を目にすることになる。ミャンマー軍は地雷が埋められた田んぼの上をカレン族に走らせて喜ぶなど、あまりに残虐非道な行為を行っていたのだ。
映画『ランボー 最後の戦場』のあらすじ【転】
傭兵達はそんな恐ろしいミャンマー軍に恐れをなして、なんと見て見ぬ振りをしてやり過ごそうとしたのだった。しかし、そんな時だった。一人待機しているはずのランボーが現れ、カレン族を弄んでいたミャンマー軍に弓を射ったのだ。
そんなランボーの勝手な行動に傭兵達は大パニック。囚われているNGOのメンバーを置き去りに、一刻も早くこの地を立ち去ろうとしたのだった。しかし、そんな時。ランボーが彼らにとある言葉をかける。「無駄に生きるか何かのために死ぬかはお前が決めろ」。そんなランボーの言葉に心を大きく揺さぶられた傭兵達は、恐怖を振り切り、本来の目的であったNGO団体の奪還に向かうことにするのだった。
傭兵達とランボーは、夜を待ち敵の本拠地へと忍び込んだ。そして、見事ルイス達が囚われの身であったNGOのメンバーを救出することに成功するのだった。しかし、サラだけは違う場所に隔離されていた。ランボーは自らサラを助けに行く役目に立候補し、残りのメンバーはルイスの指示のもと、先にこの場からの脱出を図ることとなった。
映画『ランボー 最後の戦場』の結末・ラスト(ネタバレ)
そして、ランボーは見事サラの救出に成功する。しかし、ルイスと約束していた集合時間に間に合わず、ルイス達が先に撤収してしまうという事態に陥ってしまった。さらに、そこに敵の追っ手が迫り、ランボー達は絶体絶命の危機に陥ってしまう。
しかし、なんとスクールボーイという狙撃手が、彼らを助けるためその場に留まってくれていた。そして、スクールボーイの手を借りながら、彼らは共に脱出を図るのだった。しかし、先に移動していたルイスが地雷を踏んでしまい、脱出班はバラバラになってしまう。さらに、サラも足を怪我してしまう。このままでは全滅してしまう、そう悟ったランボーは、サラをスクールボーイに託すと自らが囮となり敵の注意を引く。
しかし、脱出を企むサラやルイス達に、新たな危機が迫っていた。絶体絶命、そんな時。なんと、一人囮に残ったランボーが敵部隊を倒し、再び彼らの前に現れたのだ。ランボーの猛攻に今までミャンマー軍に虐げられていたカレン族も加わり、彼らはとうとう勝利を手にした。サラは、無事に婚約者の元へ帰ることができた。そして、ランボーは最後の戦場に別れを告げ、オレゴンの自宅へと帰っていくのだった。
映画『ランボー 最後の戦場』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
タイでのんびり暮らしていたランボーの元に、カレン族へ医療品等を届けるため、ミャンマーへと連れていって欲しいと、NGOのボランティアグループが現れ、連れていくランボーであったが、そのまま捕虜されてしまったグループを救い出すために、自ら志願して戦う姿が勇敢であった。サラとの出会いで感化されていくシーンや、人のために戦って死ぬ方の選択をしたシーンなど、極限の中でも自分の考えを保ち、仲間たちへ激励を送る姿に感動した。(女性 20代)
ランボーも年を取ったせいなのか、あまりにも荒唐無稽な大立ち回りガンアクションは時代が許さないのか、今回はきちんと仲間を連れている。その分どうしてもランボーらしさは失われたのだが、この映画の見どころはむしろ仲間のスナイパー。どう見ても対人兵器ではないスナイパーライフルで容赦なく敵を吹き飛ばす。この戦車も貫けそうなライフルで撃たれる兵士が吹き飛ぶシーン。趣味は悪いが斬新な見どころでなかなか面白いと思った。(男性 30代)
『ランボー 最後の戦場』は、暴力描写の激しさが際立つが、戦争の現実を突きつける強烈なメッセージ性も持っている作品。ビルマ(現ミャンマー)の内戦を題材にし、人道支援に訪れた人々がゲリラに拉致され、それを救うためにランボーが再び戦場へ戻るという展開は、シリーズの中でも特に重いテーマ。ラストの地獄のような銃撃戦は賛否あるが、あの過激さがむしろ“伝えるべき惨状”を表現しているとも言える。戦いを終えたランボーがアメリカに帰るラストには、ある種の救いも感じた。(20代 男性)
正直、観る前は「もう歳だし、無理があるのでは」と思っていましたが、スタローンの演技はむしろ年齢を重ねたことで重厚さが増していて驚きました。非情な戦場での人命の軽さ、宗教団体の無力さ、正義とは何かを突きつけるストーリー展開には唸らされました。特に、ランボーが銃座をぶっ放すシーンは、暴力の正当化と自己救済の象徴のようでもあり、感情的に引き込まれました。シリーズファンとしても納得のいく一作でした。(50代 男性)
この作品を観て、ランボーシリーズがただのアクション映画ではないことを再確認しました。舞台が実際に紛争のあったビルマということもあり、ドキュメンタリー的なリアリティがありました。暴力描写が過激で目を背けたくなる場面もありましたが、それこそが戦争の恐ろしさを伝えているのだと感じます。戦う意味を失った男が、もう一度誰かのために立ち上がる姿に、涙が出ました。スタローンの熱演に拍手を送りたいです。(30代 女性)
初めてランボーシリーズを観ましたが、かなり衝撃的でした。軍事アクションを期待していたのですが、実際は人間の尊厳や命の価値について深く考えさせられる内容。救出されるべき宗教団体の人々が、現地での無力さや甘さを露呈するシーンもリアルでした。過激なシーンが多いので誰にでもすすめられるわけではないですが、「暴力とは何か」を知る上で意義のある一本だったと思います。(20代 女性)
正直、最初は過激なアクションに圧倒されて引き気味でしたが、観終わる頃には戦争のリアルを感じ取っていました。ビルマの状況をあえてあそこまでグロテスクに描くことで、「見て見ぬふりをするな」という監督の強い意志が感じられました。戦う男・ランボーの姿は、決して英雄ではなく、人としての矛盾と苦悩に満ちていて、それがとても魅力的でした。シリーズ屈指の完成度。(40代 女性)
『ランボー 最後の戦場』は、間違いなくシリーズで最も衝撃的だった。冒頭から映し出されるビルマの現状、その後に続く容赦のない暴力描写に言葉を失いました。ただ、どこか現代社会の問題とリンクする部分が多く、娯楽というよりも社会的な問題提起として観るべき作品だと感じました。ラストの帰郷シーンでは、彼がようやく自分自身を受け入れたような静けさがあり、深く心に残りました。(30代 男性)
アクション好きとしては満足度が非常に高い一作でした。R指定なだけあって血と暴力のオンパレードでしたが、それが逆にリアルさを増していたように思います。シンプルなストーリーながら、善悪の境界があいまいな世界で、何が正義なのかを問う構成は秀逸。スタローンの筋肉と表情だけで見せる演技も、言葉以上に感情を伝えていて良かったです。まさに男の映画。(40代 男性)
思っていたよりずっとシリアスで、観ていて辛くなる場面もありました。人道団体の人たちが、理想だけではどうにもならない現実に打ちのめされていくのを見て、自分だったらどうするだろうと考えさせられました。ランボーの暴力は単なる暴力ではなく、「守るための選択肢」として描かれていて、その点がとても印象的でした。暴力描写が苦手な人にはきついかもしれませんが、観る価値はあります。(30代 女性)
映画『ランボー 最後の戦場』を見た人におすすめの映画5選
プライベート・ライアン
この映画を一言で表すと?
戦場の地獄を極限のリアリズムで描いた、衝撃と感動の戦争映画。
どんな話?
第二次世界大戦中、ノルマンディー上陸作戦に参加したミラー大尉率いる部隊が、戦死した兄たちを持つライアン二等兵を戦場から救出するために奔走する物語。戦争の非情さと人間ドラマが交錯する、圧倒的スケールの作品です。
ここがおすすめ!
冒頭の上陸作戦のシーンは映画史に残る名場面。リアルすぎる戦闘描写と兵士たちの葛藤を描く脚本の完成度が高く、アクションとしてもドラマとしても優れた一作。戦争映画の真髄を体感したいなら、必見の作品です。
ブラックホーク・ダウン
この映画を一言で表すと?
極限状況での兵士たちの苦悩と奮闘を描く、壮絶なリアル戦闘映画。
どんな話?
ソマリアの内戦下で実際に起こった米軍特殊部隊の市街戦をもとに描かれる、ミッションの失敗とその後の壮絶な戦闘の記録。緊張感あふれるアクションと、混沌とした戦場の恐ろしさが生々しく描かれます。
ここがおすすめ!
徹底したリアリズムと手に汗握る演出が見どころ。兵士同士の絆や、命を懸けた戦いの中で見せる人間性の描写が胸を打つ。テンポの良さと圧倒的な臨場感で、一気に引き込まれる戦争映画です。
13時間 ベンガジの秘密の兵士
この映画を一言で表すと?
実話に基づく、緊迫の24時間を描いた戦場アクション・ドラマ。
どんな話?
2012年、リビア・ベンガジの米国領事館が武装勢力に襲撃された事件を描いた実話ベースの作品。民間軍事請負会社の6人の男たちが、圧倒的不利な状況の中、仲間と大使を守るために死闘を繰り広げます。
ここがおすすめ!
監督マイケル・ベイの手腕が光る迫力満点の戦闘シーンに加え、兵士たちの忠誠心や葛藤がリアルに描かれています。命の尊さや仲間との絆が強く伝わる、単なるアクションでは終わらない作品です。
地獄の黙示録
この映画を一言で表すと?
狂気と戦争の闇に迫る、芸術性すら感じる戦争映画の金字塔。
どんな話?
ベトナム戦争中、カンボジアで独裁的な行動を取る上官カーツ大佐を暗殺するため、ウィラード大尉が川を遡上しながら徐々に戦争と狂気の深層へと迫っていく心理的スリラー。戦争の本質を問う傑作です。
ここがおすすめ!
映像美、音楽、構成すべてが異次元。観る者を深い思索に誘う作品であり、戦争映画でありながら哲学的な問いかけに満ちています。派手なアクションを超えた、心に残る戦争映画を求める方に最適です。
ジョン・ウィック
この映画を一言で表すと?
静かなる怒りが炸裂する、スタイリッシュ復讐アクションの新定番。
どんな話?
最愛の妻を亡くした伝説の殺し屋ジョン・ウィック。ある日、彼の唯一の希望であった子犬を殺されたことで、彼は封印していた過去を呼び覚まし、壮絶な復讐劇を開始する。アクションと美学が融合した物語。
ここがおすすめ!
キアヌ・リーブスの魅力全開、徹底したガン・フーアクションが見もの。感情を抑えた主人公が淡々と復讐する様子がクールで、暴力描写の中にも様式美を感じさせます。ランボーの孤独さに魅かれた人には特におすすめ。
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