2007年公開、出エジプト記に出てくる十の災いをモチーフに制作されたホラー映画。主演は「ボーイズ・ドント・クライ」「ミリオンダラー・ベビー」のヒラリー・スワンク。少女ローレンをアナソフィア・ロブが熱演。
映画『リーピング』 作品情報
- 製作年:2007年
- 上映時間:100分
- ジャンル:ホラー
- 監督:スティーブン・ホプキンス
- キャスト:ヒラリー・スワンク、デビッド・モリッシー、イドリス・エルバ、アナソフィア・ロブ、スティーブン・レイ etc…
映画『リーピング』 評価
- 点数:50点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
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映画『リーピング』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『リーピング』のあらすじを紹介します。
チリで起きた奇跡の原因を突き止め帰国したキャサリンの元に同じ宣教師だったコスティガン神父から一本の電話がかかってきた。それはアフリカ宣教時代に撮った写真の彼女の顔だけが燃え、それをつなぎ合わせると古代の印、上下逆さまになったカマの形になったというものだった。危険が迫っていると神様が警告してくれているという神父に「警告ならもっと早くして欲しかった」と冷たく突き放すキャサリン。昔キャサリンは布教先のスーダンで夫と子どもを雨乞いの生贄にされてしまったのだった。
そこへ依頼が舞い込んでくる。ヘイブンという街で異常現象が起こっているというものだった。川の水が血のように赤く染まって住民が恐れているので是非調査して欲しいという。その頼みにキャサリンは原因など100通りの説明がつくからと断る。だが12歳の女の子が原因だと疑われていると知らされ調査に赴くことにする。
赤い水を見たキャサリンと助手ベンはその異様な光景に絶句する。それは見たこともないような真っ赤な水と川に浮かぶ大量の魚だった。川を調査中空からカエルが大量に降ってきた。その後アブの大量発生・牛の異変・子どもの頭にブヨが大発生、これらが立て続けに起こり十の災いだとパニックになる住人達。さらに災いは順番通りに続いていく。
神の奇跡を信じていなかったキャサリンだったが助手のベンが殺されたことでついにサタンの化身だといわれる少女ローレンと対峙する。
映画『リーピング』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『リーピング』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
十の災いとは
キリスト教の聖書に疎い人でも一度は聞いたことがある出エジプト、これはエジプトで奴隷となっていたイスラエルの民をモーセが率いてエジプトから脱出する物語です。
イスラエルの民を解放するようにファラオと交渉をするのですがなかなか認めてくれません。そのため神がファラオに許可を出させるために様々な災いをエジプトにもたらします。どのような災いにも屈しなかったファラオですが、最後の災いをエジプト人に降りかからせることでようやくイスラエル人の開放を認めたのです。
その数々の災いを総称して十の災いといいます。「リーピング」の物語は十の災いの順番で進んでいきます。
最初は血の災いからはじまり6の災いまではゆるやかに進んでいきます。7はなかったと思います、8からは怒涛の展開です。あのキャッチフレーズ「イナゴ少女現る」の通りいなごの災いで、少女を殺そうと集まった住人にイナゴが大群で襲いかかります。そして10番目最後の災い初子(夫婦の間に初めて生まれた子)が死んですべてが終わります。
コスティガン神父はなぜ死んだのか?
キャサリンに2度忠告と助言を与えてくれたコスティガン神父は2度目の助言の直後突如燃え上がった炎に焼かれて死んでしまいます。
どうして死んでしまったのか分からなくて最後までじっくり見てから出した結論は「せっかく必要な情報のヒントを与えたのに間違えて伝えるな!」と神様に怒られたのではないかと。あの子を殺せ!と電話口で叫んだら突然写真がボワッと燃え上がったので、違うそうじゃない!と神罰が下ったのかもしれません。
映画『リーピング』 まとめ
少女ローレンが美少女で思わずジーッと見てしまいます。どこかで見たことがあるなあと思ったらあの「チャーリーとチョコレート工場」のヴァイオレット役で出ていた女の子だったんですね。ガムをくちゃくちゃ噛んで一番になることに異常に執着する子どもという強烈な印象を残した役でした。
この映画では何か不思議な雰囲気を漂わせていてこの映画にぴったり。ヴァイオレットの時とイメージが違いすぎて同じ女の子が演じているのが全く分からなかったです。
十の災いを知らないと「ただただ虫がわんさか出てくる映画」という感想しかなくなってしまうほど虫・虫・時々カエル&イナゴの大群・・という内容なので虫嫌いな人は覚悟して観た方がいいかも。
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