映画『リバース(2016)』の概要:平凡な会社員カイルは、妻と娘と平穏な暮らしをしていた。ある日、オフィスを訪ねてきた大学時代の友人ザックの勧めでセミナーに参加したことで、当たり前だった日常が少しずつ壊れ始める。
映画『リバース』の作品情報
上映時間:101分
ジャンル:サスペンス
監督:カール・ミューラー
キャスト:フラン・クランツ、アダム・ゴールドバーグ、ニッキー・ウィーラン、カット・フォスター etc
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映画『リバース』の登場人物(キャスト)
- カイル(フラン・クランツ)
- 一般企業でメディア戦略担当を担っていた男性。大学時代に友人だったザックに勧められてセミナーに参加したことで、生活が一変する。
- ザック(アダム・ゴールドバーグ)
- カイルの大学時代の友人でリバースの創始者。ザックをリバースのメディア戦略に抜擢するために、彼をセミナーに参加させた。
- ナオミ(ニッキー・ウィーラン)
- リバースのメンバーの一人で、ザックの片腕。カイルが参加したセミナーを運営しており、裏方に徹している。
- レイ(スティーヴ・アジー)
- 初めてセミナーに参加したカイルを質問攻めにしたリバースのメンバー。状況を飲み込めないカイルにセミナーのルールを説明する。
- トッド(エリック・ラディン)
- セミナーから脱出しそうになったカイルを引き止めた人物。彼がニックに関しての情報を漏らしたため、計画が破綻しそうになる。
- ジェシー(パット・ヒーリー)
- ニックを助けにきたカイルに人質にされた人物。ひょうきんな性格で、パニックになっているカイルを終始面白がっていた。
映画『リバース』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『リバース』のあらすじ【起】
一般企業でソーシャルメディアを運営している平凡な会社員、カイルは妻と娘と平穏な日々を過ごしていた。
ある日、友人のザックが会社を訪ねてくる。彼とカイルは、ザックが大学時代に突然姿を消したきり、会っていなかったのだ。
突然の再開を果たした二人だったが、ザックはカイルを救うため、土曜日に開催されるある団体の自己啓発セミナーに彼を誘う。
返事をする前に上司に呼ばれたカイルは席を外す。オフィスに戻るとそこにザックの姿はなく、リバースと書かれた紙が残されているのみだった。
カイルはネットで調べ、リバースという団体のPR映像を見つける。彼らは自分らしい生き方を謳う組織だった。
興味を持ったカイルは週末のセミナーに参加するが、会場に到着するとセミナーは既に終了しており、パンフレットをもらっただけで帰宅しようとする。
しかし、パンフレットを確認するとベイヤード・ホテルのカードキーが挟まっていることに気付く。
カイルがホテルの部屋に入ると、鏡にスチームと書かれており、シャワーを使って蒸気を上げるとある数字が浮かび上がる。
その数字を金庫に入力し、中にあったナイフを持ち、テレビリモコンでテレビをつけると、バスに乗るよう指示される。
指示通りバスに乗り込もうとすると、職員のナオミという人物に止められるが乗車。車内で腕輪をつけられたカイルは戸惑いつつも、他の大勢と一緒に席に座る。
映画『リバース』のあらすじ【承】
車内で乗客たちは、登録用紙の記入と携帯電話の回収、アイマスクの着用を求められる。
バスが停車し、目隠ししたまま歩き続ける道中、数々の悲鳴を耳にしたカイルは少し怯えたものの、奥まで進みレイと名乗る人物からセミナーのルールを聞く。
リーダーはいない、帰りたければいつでも帰れる、他言禁止、そして傍観者になってはいけないという4つのルールを説明したレイは、新人であるカイルを傍観者として批判する。
カイルは再びナオミからここを去るように言われ、質問責めにあう。状況を飲み込めないまま願いの部屋と呼ばれる場所に連れて行かれる。
部屋に入ると瞑想が始まり、隣に座っていた男女が体を弄りだす。その様子は後ろに座っていた男性が撮影しており、カイルはその場から逃げ出してしまう。
施設内を放浪した後、宣伝用の写真を撮影する部屋に入ると、集団瞑想が行われていた。カイルが参加するとリーダーの女性がパニックになり、その原因をカイルのせいにする。
さらに携帯電話から個人情報を晒されたカイルは恐ろしくなり、携帯を奪ってその部屋を後にするのだった。
映画『リバース』のあらすじ【転】
なんとか脱出を試みるカイルは他の部屋で集団瞑想をしていた男性、トッドに出口を尋ねる。彼は自分も三回脱落しており4年かけてまた戻ってきたため、カイルの気持ちがわかると言う。
カイルは彼の話にうんざりするが、トッドがザックのことを知っていたため、彼に導かれるまま、次の部屋に向かう。
部屋に入ると3人の女子から言い寄られ、抱いて欲しいとせがまれる。彼女たちが服を脱ぎだした瞬間、どこからか悲鳴が聞こえたカイルは、その部屋を出て助けに向かうのだった。
その悲鳴の正体はザックだった。彼は拘束されており、意識も曖昧。その後ジェシーという男性がケーキを持って現れるが、自分の口座から勝手に金が引き出されていると知らされたカイルは激怒し、ジェシーを人質に他の部屋へ移動。
真っ暗な部屋に入ると大勢の人々がそこで待機していた。彼らはカイルを称え、大きな拍手を送っていた。
するとそこにザックが再登場し、事情を説明する。リバースはザックが設立した団体で、カイルは史上最速で試験を突破したのだった。パニックになったカイルがバスに乗り込むと、ザックはやり過ぎたと謝罪するのだった。
映画『リバース』の結末・ラスト(ネタバレ)
カイルが自宅の戻ると、銀行からの通知で口座残高がゼロになっていることを知る。よく見ると部屋の至るところにリバースのロゴマークがあり、飾っていた写真もカイルがセミナーに参加していたものに差し変わっている。
突然物音がしたため、風呂場に向かうカイル。そこではなぜかザックが風呂に入っていたのだ。
ザックはカイルと二人で大学時代に製作したマニュフェストを忠実に再現し、カイルに新しい人生を与えたいのだと言う。そこに妻と娘が帰ってくると、ザックはカイルに会社の金を横流しするよう伝える。一度は断ったカイルだが、娘におかしな液体を飲ませようとしてザックを見て渋々引き受けるのだった。
ガレージに移動すると、ナオミがカメラを構えて待ち構えている。ザックはリバースのメディア戦略部門をカイルに任せたいと考えていたため、その宣伝用映像を製作していたのだ。
その後映像が流れる。映像の中でカイルはリバースの素晴らしさを語り、妻や娘、職場の上司までもがリバースに賛同している。
テロップには主な副作用としてPTSDや自殺願望が挙げられている。
最後にリバースの商品を宣伝し、ザックに表彰されるカイルの姿を映し、映像は終わる。
映画『リバース』の感想・評価・レビュー
リバースのセミナーに参加したシーンで、状況がわからないままストーリーが進行していくことで、主人公と同じ心理状況を作り出し、視聴者に没入感を与えている点が印象的だった。
最初はリバースの価値観を否定したカイルが、最後には幹部としてリバースに賛同している姿から、自分だけが異なった価値観を持つ世界で、人は新しい価値観に適応し、そこで新たな人生を作り上げていくことを学ぶことができた。(MIHOシネマ編集部)
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