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映画『イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路』の概要:その草むらに入ったものは二度とそこから出ることはできない。妊婦のベッキーと彼女の兄カルは、とある草むらから助けを呼ぶ声が聞こえたことをきっかけに、草むらに足を踏み入れる。時間、場所、命、全ての法則を超越する空間の中で巻き起こるサスペンスホラー。

映画『イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路』の作品情報

イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路

製作年:2019年
上映時間:101分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:ヴィンチェンゾ・ナタリ
キャスト:ハリソン・ギルバートソン、ライズラ・デ・オリヴェイラ、エイヴリー・ホワイテッド、ウィル・ビュイ・Jr etc

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映画『イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路』の登場人物(キャスト)

ベッキー(ライズラ・デ・オリヴェイラ)
自分の子供を養子に出すため、兄と共にサンディエゴを目指していた女子大生。カルを追って草むらに入り込むが、そこでかつてない体験をすることになる。
カル(エイヴリー・ホワイテッド)
ベッキーの兄で彼女のことを溺愛している。ベッキーのお腹の子の父親であるトラビスを嫌っており、脱出を指揮する彼を快く思っていない。
トラビス(ハンソン・ギルバートソン)
ベッキーの元彼でお腹の子の父親。もともとロックミュージシャンを目指していたが、ベッキーが妊娠したため夢を諦め、彼女を追って草むらに入り込む。草むらから脱出する術を知る唯一の人物。
トービン(ウィル・ビュイエ・Jr)
父親であるロスと母親と共に草むらに入り込んだ少年。草むらに迷い込んだ人々の中で唯一生還した。フレディという犬を飼っている。
ロス(パトリック・ウィルソン)
トービンの父親で、土地売買に関するビジネスを取り扱うサラリーマン。岩に触れたことで凶暴になり、他の人々を殺し回るようになる。

映画『イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路』のあらすじ【起】

大学生で妊娠したベッキーは、自分の子を養子に出すために兄のカルと共にサンディエゴに向かっていた。

長距離運転中に、妊娠中のベッキーがつわりを起こし気分が悪くなると、彼女を心配したカルが草むらの側に車を止める。

彼女の様子を見ながらしばらく休んでいると、隣の草むらから助けを求める声が聞こえてくる。気分転換も兼ねて声の主人、トービンを探しにいくことにした二人だが、ベッキーは妙な胸騒ぎがしていた。

先々を急ぐカルに置いて行かれるベッキー。緊急通報センターに電話をかけてみても、電波が悪くつながらない。

幾ら進んでもトービンを見つけられない二人は次第に不安になり、車まで戻るため合流しようとする。

一度同じタイミングでジャンプすることで互いの位置を把握するが、二度目のジャンプではそこにいたはずの相手の姿を見失ってしまう。

パニックになったカルがベッキーを探すために走り回っていると、フレディと言う名前の犬の死体が見つかる。

映画『イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路』のあらすじ【承】

日も傾き夕暮れ、互いを探すために歩き回っていた二人だが、すれ違ってばかりで疲弊してしまう。

心が折れそうになったベッキーがその場で立ち止まっていると、草むらからトービンの父親で、ロスと名乗る男性が飛び出してくる。他に方法がないベッキーは彼に協力を頼み、兄を探す。

あたりがすっかり夜になり、疲弊してしまったカルがその場に座り込むと、探し続けていたトービンが姿を現す。

トービンに事情を尋ねるカル。トービンと両親も何者かに助けを求められて草むらに入ったのだと言う。彼は草むらの中では死体は動かないことや、カルが妹であるベッキーを探していることを言い当てると、カルは不思議に思う。

トービンは、触れるとなんでも教えてくれると言う岩の元にカルを連れていくことにする。

岩の元に到着したカルが、トービンに気持ちいいから触るよう勧められ、手を触れようとした次の瞬間、遠くでベッキーとみられる女性の叫び声が聞こえる。

トービンに止められるものの、声の元へ走り出したカル。こうして再び迷路へと足を踏み入れるのだった。

映画『イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路』のあらすじ【転】

一方、ベッキーの元交際相手で子供の父親であるトラビスは、二人の行方を探すうちに彼らが迷い込んだ草むらにたどり着く。

草むらの反対側にある教会の前にベッキーたちの車が駐車してあることに気がついたトラビスは、周囲を散策し草むらに入っていく。

目印をつけながら捜索していたトラビスだったが、ベッキーを見つけられないまま夜を迎える。

休んでいたトラビスが物音で飛び起きると、そこにいたのはトービンだった。トラビスのことやベッキーについて知っていたトービンは、彼を死体となったベッキーの元に連れていく。

悲しむトラビス。次の瞬間にトービンは姿を消してしまう。

翌朝、トラビスが助け求めて声を上げていると、トービンが反応する。しかし彼と家族はまだ草むらの外にいたのだ。草むらに入らないよう諫めるトラビスを無視し、トービンとその家族は草むらに入る。

こうして、トービンを探しに草むらに入ったベッキーとカル、二人を探しに草むらに入ったトラビス、トラビスを探しに草むらに入ったトービンとその家族たちは、時間を超えて草むらに閉じ込められていたのだった。

映画『イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路』の結末・ラスト(ネタバレ)

疲れ果てたトラビスが彷徨っていると、遠くからベッキーとカルの声が。二人を追ってきたはずのトラビスが、なぜ二人より早く草むらに入っているのか疑問に思う一同だったが、トービンの声が聞こえると、彼の元に集合しようとする。

トラビスは、トービンの犬であるフレディの死体を使って、草むらの中で死体の位置は変わらないと言う性質を利用したのだ。

無事集合することができた4人はトラビスがトービンを肩車することで草むらを出ようとする。

道中、ロスと合流した4人は彼の提案で岩に案内される。彼が岩について説明していると、草むらからトービンの母が現れ、ロスから離れるよう叫ぶ。ロスが岩に触れた途端、彼は凶暴になり、トービンの母を殺害。

その場から逃げた一同は死んだはずのフレディに遭遇すると、犬の後を追って寂れたボーリング場に入る。

屋上で全体を見渡したトラビスは、草むらの周辺にワープするポイントがあることに気がつく。しかし、ロスが迫ってくると再び草むらに飛び込んでしまう。岩場に戻った一同が今後どうするかを考えているとロスが現れ、カルを殺害するも、トラビスとベッキーの機転によりロスを殺害する。

その後、岩に答えをもらうしか方法がないと考えたトラビスが岩に触れる。

トラビスに導かれ、出口へと向かうトービン。気がつくと彼は教会の中にいるのだった。外に出るとまだ草むらに入る前のベッキーとカルがおり、トービンが彼らを説得し引き止めたことでこの連鎖は断ち切られたのだった。

映画『イン・ザ・トール・グラス 狂気の迷路』の感想・評価・レビュー

作品全体を通じて終始不穏な空気が漂っており、キャラクターたちが息つく暇なくパニックに陥る姿を見て、常に緊張感を持って視聴することができた。

また、全体的に情報が少なく、岩が一体なんなのか、他の惑星からきた落下物か、太古の遺産なのか、など様々な観点から推測することで、視聴者の想像を膨らませる設定にしている点が印象的だった。

作品のメッセージとして、人の輪廻や連続性といった宗教的な概念を取り扱っているため、抽象的な会話が多く見受けられた。(MIHOシネマ編集部)


本作は、草むらに入って抜け出せなくなった人間たちの恐怖を描いたサスペンスホラー作品。
生い茂った草という閉鎖的空間から抜け出せない恐怖が観る側にも迫ってくるようで非常に恐怖を感じた。
そして、自分自身も草むらの迷路を彷徨っているかのような不思議な感覚を味わった。
草むらというモチーフに時空が歪んでループするという設定がかけ合わさっている点や、ループが人類の歴史を表している点が秀逸で面白かった。
背の高い草むらには絶対入りたくない。(女性 20代)


スティーブン・キング原作。監督は『CUBE』のヴィンチェンゾ・ナタリ。初めて『CUBE』を見た時の印象は忘れられません。無名の俳優にほぼ無名の監督が、画面に釘付けになってしまうほど魅力的な作品を作るなんて本当に驚きました。そんな高揚感を持ち、この作品も期待して鑑賞しました。
冒頭から強く感じるのは「スティーブン・キング感」。彼が作る作品は、よく言えばクセになる演出なのですが、悪く言うとくさいオチ。そこまでやるとやりすぎて…という展開が毎度おなじみなのですが、今作も例に漏れずという感じでした。あまり期待せずに見た方が良さそうです。(女性 30代)


背の高い草むらに入り込み、出られなくなるというホラー作品。原作がスティーブン・キングなので、作品の雰囲気も正にスティーブン・キングっぽかった。
序盤からすぐ草むらに入ってしまうので、ラストシーンまでずっと草の中にいる。しかも、次元も歪んでいて死体だった人物と生きて遭遇してみたり、後から入ったのに先に入っていた人がこれから入って来るというシーンがあるなど、大混乱の極みである。そして、最も謎なのが全てを知らせるという岩の存在。これが何なのか誰も知らないので当然、視聴者も分からない。説明があるはずもなく、とりあえず岩は危険という認識になる。出口のない迷路をループ状態で彷徨うという恐怖はなかなかに見物だった。(女性 40代)

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