映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』の概要:火野映司が敵の怪人と戦っていると、時空を駆ける電車が現れ、仮面ライダー電王に変身できる幸太郎が現れる。幸太郎は過去の改変を行う、イマジンと呼ばれる怪人を追っていた。
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』の作品情報
上映時間:93分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
監督:金田治
キャスト:渡部秀、桜田通、三浦涼介、高田里穂 etc
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』の登場人物(キャスト)
- 火野映司 / 仮面ライダーオーズ(渡部秀)
- 特殊な“メダル”を使い、仮面ライダーオーズに変身する。心優しい青年。
- 野上幸太郎 / 仮面ライダーNEW電王ストライクフォーム(桜田通)
- 時空を駆ける電車、デンライナーに乗って敵のイマジン(怪人)を追っている。特異点のため、過去の介入により影響を受けない。
- アンク / 泉信吾(三浦涼介)
- 映司の友人のグリードと呼ばれる怪人。口が悪く乱暴な性格。“メダル”を集めている。右前腕部が本体で、普段は別の人間の体に憑依している。
- テディ / マチェーテディ(小野大輔)
- 幸太郎の相棒のイマジン。銃剣に変身して、電王の戦いをサポートする。
- モモタロス / M幸太郎 / Mアンク / モモタケン(関俊彦)
- 幸太郎の仲間のイマジン。刀に変身できる。アンクの態度が気に入らず、すぐに殴りかかろうとして周りに止められる。熱血漢。電王に憑依して戦うこともあれば、単身で変身して戦うこともある。
- ミツル(今井悠貴)
- 過去が変わった後の現代で映司と出会う少年。父親がショッカーに連れ去られたため、ショッカーのことを深く憎んでいた。生きるために盗みを犯し、スラム街で友人達と暮らしていた。
- ナオキ(子供:吉川史樹 / 大人:ささきいさお)
- ミツルの友人。40年前の過去に残り、大人になってからショッカーの元で科学者として働き、現代で仮面ライダー1号・2号の洗脳を解いた。ミツルの父親でもある。
- ノッコ(恒松祐里)
- 40年前に少年仮面ライダー隊の一員として活動していた少女。ナオキと結婚し、ミツルを産む。
- ブラック将軍 / ヒルカメレオン(福本清三)
- 悪の組織の将軍。ヒルカメレオンに変身したときは、透明な姿に変身して相手を攻撃する。
- オーナー(石丸謙二郎)
- デンライナーのオーナー。デンライナーの運行を行っている。
- 仮面ライダー1号・2号(1号:藤岡弘、 / 2号:佐々木剛)
- 過去の改変で誕生した怪人、ショッカーグリードに負けてしまい、ショッカーの手下になるよう洗脳される。
- ショッカー首領 / 岩石大首領(納谷悟朗)
- 悪の組織の首領。手に入れた特殊な“メダル”を使い、最強の怪人ショッカーグリードを誕生させる。
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』のあらすじ【起】
火野映司は仮面ライダーオーズとなって、いつものように敵と戦っていたが、なんだか様子がおかしかった。なかなか倒せずにいると、そこに偶然少年(ナオキ)が居合わせてしまう。3体の敵は少年のお腹から時空を飛び、どこかへと消えてしまった。ナオキは気を失って倒れてしまう。オーズが驚いていると、上空から突如として電車(デンライナー)が現れる。
デンライナーからは野上幸太郎と相棒のテディが現れる。幸太郎もまた電王という名前の仮面ライダーだった。幸太郎は、オーズが先程まで戦っていた敵、イマジンと呼ばれる怪人を追っていた。悪いイマジンが契約者の記憶を辿って過去へと飛び、自分達の都合のいいように歴史を変えようとしているのだ。幸太郎達はナオキを調べ、敵が40年前の1971年に向かったことを突き止めた。だが、なぜ少年のナオキに40年前の記憶があるのかは分からなかった。
映司は友人のアンクに押し切られ、デンライナーに乗り込んだ。幸太郎の仲間のモモタロスはそのことに不満を抱き、突っ掛ってくるが、デンライナーのオーナーに止められる。オーナーは乗ったものはしょうがないと映司達のことを受け入れるが、過去に介入しないためにも絶対にデンライナーから降りないようにと忠告した。
幸太郎が電王となって3体のイマジンと戦っている間に、アンクが手だけになって外に出てしまう。映司がアンクを捕まえて連れ戻そうとしていると、仮面ライダーとイマジンの戦いに巻き込まれてしまう。映司は戦いの衝撃に吹っ飛ばされ、アンクの手の上に落ちた。その時、アンクの元から “メダル”が転がり落ちてしまう。
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』のあらすじ【承】
2011年4月1日。映司とアンクは再び同じ場所に戻ってきた。すると、2人の少年(ミツルとナオキ)にスリをされ、アンクが集めていた“メダル”が盗まれてしまう。急いで後を追いかけると、見覚えのないスラム街に出てしまう。そこに警官が現れたので映司達は助けを求めるが、なぜか殴られ逮捕されそうになる。警官達はショッカーと化物に変身した。映司とアンクは二手に分かれて逃げた。
映司がアンクとの待ち合わせ場所に向かうと、そこは廃墟となっており、ミツル達がアジトとして使っていた。映司が戸惑っていると、街の情報を集めたアンクがやって来る。ショッカーは1971年に日本を支配した悪の秘密結社で、現在では世界のほとんどを手中に収めていた。
ショッカー警察がアジトを摘発しにやって来た。映司は消火器を使って目くらましをすると、ミツル達と逃げ出した。しかし、仲間のシゲルが捕まってしまう。シゲルはミツルに助けを求めるが、ミツルはシゲルを見捨てて逃げようとした。映司はミツルを叱り、自分がオーズに変身してシゲルを助け出した。だが、そこにショッカーの手下となった仮面ライダー1号・2号が現れ、やられてしまう。ナオキはオーズを助けるため、ミツルを説得して盗んだメダルを返した。オーズはメダルを使って変身を強化させると、敵を攻撃した。そして、敵が怯んだ隙に、ナオキ達を連れて逃げ出した。
映司達は突如現れたデンライナーに助けられる。幸太郎達も歴史が変わったことを知り、独自に情報を集めていた。40年前、ショッカーは独自に手に入れた“メダル”を、“ショッカーメダル”に改造していた。それだけでは何も起こらないはずだった。だが、アンクが落とした“メダル”がショッカーの首領の手に渡ってしまい、“ショッカーメダル”と吸収され、最強怪人ショッカーグリードが誕生してしまっていた。そして、仮面ライダー1号・2号はそのショッカーグリードに倒され、ショッカーに洗脳されてしまったのだ。そのため、それ以降の仮面ライダーは誕生しなくなっていた。
過去の介入により影響を受けないのは幸太郎だけだった。映司は幸太郎と一緒だったため、影響を受けずにいたのだ。そのため、映司達は現在に残り、電王達が過去の修復を行うことになった。しかし、ミツルとナオキがデンライナーに隠れており、そのまま40年前に一緒に行ってしまう。しかも、そこにはいつの間にかアンクの手まで隠れていた。
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』のあらすじ【転】
40年前で、幸太郎とテディはアンクが落とした“メダル”を拾い、デンライナーに戻った。しかし、アンクがその“メダル”を取り上げようと暴れたため、数枚の“メダル”が街の中に落ちてしまう。幸太郎達は手分けをして“メダル”を破壊することにした。
数枚のメダルは幸太郎の仲間達が破壊した。幸太郎は最後の1つを見つけ破壊しようとするが、ショッカーの手先と間違われ、少年仮面ライダー隊の少女(ノッコ)に持ち去られてしまう。アンクの手がノッコからメダルを取り戻そうと暴れたため、ノッコの手からメダルが転がり落ちた。そのメダルは、ショッカーの仲間のブラック将軍の手に渡ってしまう。
幸太郎は電王に変身し、ブラック将軍と戦った。ミツル達は転がり落ちた“メダル”を掴み、逃げ出した。しかし、ショッカーに取り囲まれてしまう。それを、少年仮面ライダー隊達に助けられる。ノッコとミツルとナオキは工場に隠れていたが、ショッカー達に見つかってしまう。そこに、仮面ライダー1号・2号が現れ、助けられる。
ミツル達は電王の元に向かうが、透明になったブラック将軍と戦っている最中だった。ブラック将軍はナオキが持っていた“メダル”を盗み消えていった。しかし、それは仮面ライダー1号・2号がすり替えた、発信機付きの偽物だった。電王は本物の“メダル”を破壊した。
仮面ライダー1号・2号、電王達はショッカーのアジトに乗り込んだ。だが、それはブラック将軍の罠だった。ブラック将軍は始めから偽物の“メダル”を落としていたのだ。ショッカーの首領は本物の“メダル”を使い、ショッカーグリードを生み出した。
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』の結末・ラスト(ネタバレ)
仮面ライダー達は協力して戦うが、ショッカーグリードと首領にやられてしまう。デンライナーがショッカーグリードの手下に攻撃を受けたため、オーナーは出発を指示した。それを見た仮面ライダー1号・2号は、幸太郎達をデンライナーに乗るのを助けるため、ショッカーグリードとの戦いを引き受けた。だが、ナオキはデンライナーから飛び降り、仮面ライダー1号・2号の元に戻ってしまう。攻撃を受けたデンライナーは崩壊寸前で、引き返すことはできなかった。ナオキを守るため、テディはデンライナーから飛び降りた。
2011年4月2日。幸太郎達は戻ってくるが、デンライナーが爆発してしまう。幸太郎とその場に居合わせた映司はショッカーに捕まってしまう。アンクと手だけになったモモタロス、ミツルはその場を逃げ出し、ミツルの仲間達と合流した。アンクはボロボロになったテディを、廃墟の裏で見つける。その下にはタイムカプセルが埋まっており、ナオキからの手紙と少年仮面ライダー隊の服が入っていた。その手紙には仮面ライダー1号・2号がグリードにやられたこと、ナオキと少年仮面ライダー隊がショッカーに追われるようになったことが書かれていた。ミツルが最後に書かれていた「未来へ伝えたい気持ち」を読もうとしたとき、敵に襲撃されてしまう。モモタロスはアンクの体に憑依してショッカーと戦い、子供達を逃がした。
アンクの体に憑依しているモモタロスと幸太郎、映司は広場に磔にされ、公開処刑されそうになる。だがそこに、少年仮面ライダー隊の服に着替えたミツル達が現れる。ミツル達は変身ベルトを映司に渡そうとするが、途中で捕まってしまう。そこに、仮面ライダー1号・2号が現れる。ミツルはナオキが書いた「未来へ伝えたい気持ち」を叫んだ。それは、「仮面ライダーは正義の味方」というものだった。
仮面ライダー1号・2号は、とあるショッカーの科学者の手によって洗脳が解かれていた。ずっと、洗脳された振りをしていただけだった。仮面ライダー1号・2号がショッカー達と戦い、ミツル達が映司達の拘束を解いた。映司達は仮面ライダーに変身して戦った。しかも、そこに40年の間で誕生した様々な仮面ライダー達と、デンライナー、復活したテディが現れる。
仮面ライダー1号・2号がショッカーグリードを倒した。アンクはショッカーグリードから手に入れた“ショッカーメダル”と、モモタロスの体から手に入れた“メダル”をオーズに渡した。オーズはその“メダル”を使って変身すると、ショッカーの首領を攻撃した。だが、ショッカーの首領はそれでも倒れず、巨大な岩石大首領へと変身した。仮面ライダー達は力を終結させ、岩石大首領を倒した。
幸太郎達は40年前に戻り、ナオキを連れ戻しに行こうとした。だが、それを大人になったナオキに止められる。ナオキの姿を見たミツルは「父さん」と呟いた。ミツルはナオキとノッコの息子だったのである。しかも、ナオキはショッカーの元で働き、仮面ライダー1号・2号の洗脳を解いた科学者でもあった。ナオキはこのままでいいのだと、映司達に向かって幸せそうに微笑んだ。
映画『オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー』の感想・評価・レビュー
電王ならではといえる、現在と過去の時間軸で描かれた作品。ミツルとナオキという少年が出てくるのだが、実はナオキがミツルの父親だったという、設定的にちょっと無茶な感じは否めない。とはいえ、昭和ライダーも豊富に登場し、映画版ならではのお祭り感はしっかり味わえるので良い。個人的に好きなシーンは、過去に戻って敵を食い止めていたテディが、現代の時間で刀の形で地面に刺さり錆びれて動かなくなっている所である。テディの闘いの後を哀愁深く物語っている時間的表現はなかなか胸に来るものがある。(男性 30代)
『仮面ライダーオーズ』と『仮面ライダー電王』のコラボ作品である今作。「電王」のファンは絶対に見るべき作品です。
変わってしまった歴史を元に戻そうとオーズと電王が奮闘するストーリー。電王の世界観ならではの「時間軸」の交錯がとても面白く、子供にも分かりやすい丁度いい「複雑さ」が物凄く良かったと思います。
別の時間軸を作る定義が「人の想い」と言うかなりファンタジーな展開ですが、大人も子供も大満足な作品でしょう。(女性 30代)
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