この記事では、映画『リベンジ・リスト』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『リベンジ・リスト』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『リベンジ・リスト』の作品情報

上映時間:91分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:チャック・ラッセル
キャスト:ジョン・トラヴォルタ、クリストファー・メローニ、アマンダ・シュル、サム・トラメル etc
映画『リベンジ・リスト』の登場人物(キャスト)
- スタンリー・ヒル(ジョン・トラヴォルタ)
- 特殊部隊の元工作員。妻のことを深く愛しており、彼女のために工作員を辞める。現在休職中。戦闘能力に長けている。
- デニス(クリストファー・メローニ)
- スタンリーのかつての仲間。情報屋。表向きは理髪店の店主。妻を殺した犯人に、復讐しようとしているスタンリーの手助けをする。
- アビー(アマンダ・シュル)
- スタンリーとビビアンの娘。結婚しており、夫と息子がいる。スタンリーが工作員だったことは知らない。
- ギブソン刑事(サム・トラメル)
- 相棒のウォーカーと共にビビアン殺害事件を担当する。悪徳刑事で、レミ・Kやメザーブ州知事と通じている。
- メザーブ州知事(パトリック・セント・エスプリト)
- 犯罪の減少に力を入れている。パイプラインを計画しているが、環境保護の観点から市民に反対されている。裏でレミ・Kと繋がっており、持ちつ持たれつの関係になっている。
- ビビアン(レベッカ・デモーネイ)
- スタンリーの妻。メザーブ州知事の部下。メザーブ州知事の指示で、パイプライン計画に関する調査を行っている。
- レミ・K(ポール・スローン)
- ギャングのボス。メザーブ州知事の息子に関する動画を持っており、それをネタにメザーブ州知事と関係を築く。冷酷無情な人物。
映画『リベンジ・リスト』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『リベンジ・リスト』のあらすじ【起】
メザーブ州知事は会見を行い、この4年でオハイオ州の殺人事件は半減し、強盗事件は3割減ったと述べた。それだけではなく、麻薬とギャングを街から一掃したと話した。アビーは家でその会見をテレビで見ていた。メザーブ州知事はパイプラインを計画していたが、環境保護の観点から多くの市民に反対されていた。メザーブ州知事は環境保護庁が出した数値と比べるため、独自に調査を行っていることを述べた。その調査はアビーの母のビビアンが行っていた。
失業中のスタンリー・ヒルは、カリフォルニアに行き就職活動を行った。採用してもらえそうな会社が見つかり、妻のビビアンに報告して2人で喜び合った。スタンリーは空港まで迎えに来てくれたビビアンと共に、家に帰ろうとした。その時、強盗集団が現れ、襲われてしまう。スタンリーは怪我を負い、ビビアンは殺されてしまった。その後、スタンリーはコロンバス市警のギルモア刑事と話し、彼の相棒であるウォーカー刑事から取り調べを受けた。
スタンリーが聞いた車のエンジン音を元に、犯人の男が逮捕された。しかし、目撃証言が弱いという理由で、すぐに釈放されてしまう。スタンリーは怒りを滾らせ、アビーはそんな父親を心配した。
スタンリーは街中で犯人の男を目撃し、怒りを抑えられなくなる。家に帰ると、壁に隠してあった武器を取り出した。そして、知り合いのデニスに連絡を取り、犯人についての情報を教えて欲しいと頼んだ。

映画『リベンジ・リスト』のあらすじ【承】
スタンリーは特殊部隊の工作員だったが、ビビアンのために辞めていた。デニスはその頃の仲間で、情報屋だった。デニスは復讐を行おうとしているスタンリーを止めるが、彼の決意は固かった。デニスは説得を諦め、現在分かっている情報(下っ端の売人達のリスト)をスタンリーに渡した。その情報の中には、強盗の主犯格のチャーリー・ローズの写真があった。
スタンリーは強盗集団の一員であり、リストの中にあったネイサン・ミリガンに会うため酒場を訪れた。だが、ネイサンに気づかれ、逃げられそうになる。スタンリーは追いかけると、銃で脅してチャーリーの居場所を吐かせようとした。そこに、デニスが現れる。2人は口を割らなかったネイサンを始末し、遺体を燃やした。デニスは感情的になっているスタンリーを心配しており、相棒として支えるつもりだった。
男はネイサンが殺される現場を目撃し、ギャングのボスであるレミ・Kに報告した。レミ・Kは男が撮った写真(暗闇にいるスタンリーとデニス)を元に、家族を始末するようチャーリーに指示を出した。
映画『リベンジ・リスト』のあらすじ【転】
デニスはネイサンが持っていた携帯のデータを調べた。登録されていた番号は1つだけで、強盗仲間のラース・レイノルズかチャーリーのものだろうと考えた。スタンリーが電話をかけると、「ゾンビ・タトゥー」という店に繋がった。店員にラースやチャーリーの居場所を尋ねるが、分からなかった。
ギブソンとウォーカーはレミ・Kから呼び出しを受ける。実は、レミ・Kはメザーブ州知事の息子に関するある映像を持っており、2人を脅していた。ギブソン達がチャーリーを釈放したのも、そのことがあったからだった。レミ・Kは仲間が殺されたことを話し、映像をネットに流されたくなければ犯人を捕まえるよう脅した。ギブソンはメザーブ州知事に会いに行き、そのことを報告した。メザーブ州知事は警部に昇進させる代わりに事態を収めるよう指示を出した。
デニスはチャーリーと彼の仲間に襲われる。しかし、反撃してチャーリーの仲間の男達を倒した。チャーリーはデニスを始末することを諦め、逃げていった。一方、スタンリーは「ゾンビ・タトゥー」の店を訪れた。そこでラースを始末し、ラースが持っていたチャーリーの鞄を盗んだ。鞄の中にはお金と麻薬が入っていた。
アビーは夫と共に父の家に荷物を取りに行き、机の上に置かれたチャーリー達の書類と銃を発見する。そのことに衝撃を受けながらも車に乗って帰ろうとしていると、スタンリーに間違えられチャーリーに撃たれてしまう。アビー達が乗った車は木に激突し、夫は肩を撃ち抜かれた。幸い、命に別状はなかった。そのことを知ったスタンリーは、救急車を呼びホテルに泊まるようアビーに指示した。一方、ギブソン刑事はスタンリーの過去を知り、メザーブ州知事にプロを使って始末するよう指示されていた。
映画『リベンジ・リスト』の結末・ラスト(ネタバレ)
スタンリー達は奪った麻薬を餌に、チャーリーをクラブに呼び出した。そして、銃で脅し、ビビアンを狙った理由を尋ねた。チャーリーはレミ・Kの指示で動いたこと、「ひっかき回すから殺された」ことを話した。それ以上その場にいては逃げられなくなるため、スタンリーはチャーリーを始末してデニスと共に脱出した。
スタンリーはチャーリーの言葉が気にかかり、ビビアンの仕事の書類や彼女の携帯などを調べた。そして、メザーブ州知事が事件に関わっていることに気づく。その時、アビーから連絡が入る。アビーは娘の連絡に違和感を覚え、デニスに連絡を取った。その頃、アビーの家にはレミ・Kと手下の男がおり、彼女達は人質に取られていた。スタンリーはデニスの力を借り、レミ・Kを倒してアビーと孫を救い出した。
スタンリーはレミ・Kを脅して事件の真相を知ろうとするが、ギブソンが現れレミ・Kを殺されてしまう。ギブソンはウォーカーと共にスタンリーに銃を向けるが、デニスの攻撃によって形勢逆転される。
ギブソンはメザーブ州知事の家までスタンリーを車で送ることになる。その道中、知っていることを話した。レミ・Kは、メザーブ州知事の息子の恋人がパーティーで中毒死したときの映像を持っていた。それ以降、メザーブ州知事とレミ・Kの持ちつ持たれつの関係が始まった。メザーブ州知事がレミ・Kを守る代わりに、レミ・Kはメザーブ州知事が依頼する汚れ仕事を行うようになったのだ。
スタンリーはギブソンとウォーカーが乗っている車に仕掛けを施し、爆発するようにした。そして、州知事の家に侵入し、メザーブ州知事を殺した。警察に包囲されたスタンリーは、警官に銃を向け撃たれるよう仕向けた。
スタンリーは病院に入院していた。彼がかつて工作員だったことから、裁判は極秘で行われることになった。アビーはまともに父と会うことすらできなかった。その後、生き延びていたウォーカーは、ベッドの上にいるスタンリーに銃を向けた。しかし、アビーから密かに銃を渡されていたスタンリーは、撃たれる前にウォーカーを始末した。
医師に扮したデニスは、スタンリーを逃がした。その後、アビーはサンパウロにいる父から手紙を受け取る。
映画『リベンジ・リスト』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
何だかイマイチ盛り上がりに欠けるような話だった。物語の一番始めから怪しいメザーブ州知事が悪役のままで物語が終わるし、あっと驚くようなアクションシーンもなかったように感じる。元工作員のスタンリーと情報屋のデニスの相棒関係はカッコいいと思うし、家族のことを深く愛しているスタンリーの設定も良かったと思う。だからこそ、何だかもったいないなと感じる作品だった。アクション好きな人にとってもサスペンス好きな人にとっても、物足りなさを感じる作品だと思う。(MIHOシネマ編集部)
妻を殺され復讐に駆り立てられた男の物語。男は隠していたが元工作員であった…よくある展開の話だと思います。とてもシンプルなストーリーで勧善懲悪、黒幕も割と早めに分かってしまいます。全体的に普通です。相棒のデニスは主人公の不足を補う立場のはずなんですが、正直主人公を喰ってしまいましたね。あと、殺そうとしない敵の心理が分かりませんでした。防弾着きて撃たれまくる場面はある意味面白かったです。(男性 20代)
妻を理不尽に殺された男が、正義を失った世界で自ら裁きを下す姿に圧倒されました。ジョン・トラボルタ演じる主人公スタンリーは、最初はただの被害者でしたが、怒りを原動力にして復讐鬼へと変貌していきます。最後に権力の腐敗を暴き出す展開は痛快で、妻を失った悲しみと怒りが正義の刃に変わる姿は観ていてスカッとしました。(20代 男性)
最愛の妻が目の前で殺される冒頭から、観ているこちらまで胸が張り裂けそうになりました。警察が機能せず、権力者が裏で糸を引いている展開に絶望しますが、スタンリーが元特殊部隊員のスキルを発揮して反撃に出るところは爽快でした。正義がねじ曲げられた世界で、彼の選択が唯一の答えに見えてしまうほど強烈でした。(30代 女性)
復讐劇としては王道ですが、ジョン・トラボルタの存在感が物語を引き締めていました。スタンリーが友人と組んで悪党たちを一人ずつ葬っていく姿は、『96時間』を彷彿とさせつつも、より泥臭い人間臭さが漂います。最後に巨大な陰謀の黒幕にたどり着く展開も緊張感があり、復讐譚好きにはたまらない一本でした。(40代 男性)
アクションだけでなく、主人公の内面の葛藤も描かれていた点が印象に残りました。妻を救えなかった自責、警察に裏切られた失望、そして正義を貫く覚悟。そのすべてがトラボルタの演技から滲み出ていました。結末は決して完全なハッピーエンドではありませんが、彼の行動に観客は拍手を送りたくなるでしょう。(50代 女性)
市民を守るはずのシステムが腐敗していたという事実がリアルに感じられました。スタンリーが「自分で裁きを下すしかない」と決意するのは過激ですが、それを否定できないほど現実味があります。銃撃戦や格闘シーンの迫力はもちろん、背後にある社会批判的なメッセージ性が強い映画でした。(20代 女性)
ストーリーはシンプルですが、アクションとサスペンスのテンポが良く最後まで飽きませんでした。特にスタンリーが悪党の拠点に単身乗り込み、冷静に片づけていくシーンは迫力満点。妻を奪われた悲しみが怒りに変わる瞬間が痛々しくも力強かったです。やられたらやり返す、シンプルだけど強烈に響きました。(30代 男性)
警察や権力者の腐敗が描かれていた点が現代社会に通じるものを感じました。復讐の連鎖は虚しさもありますが、スタンリーが最後まで妻への愛を原動力に戦い抜いた姿は美しくもありました。正義が崩壊した世界で、彼の怒りだけが唯一の真実だったのかもしれません。(40代 女性)
ジョン・トラボルタが年齢を重ねながらも、ここまでハードなアクションをこなすのは驚きでした。肉弾戦も銃撃も迫力があり、全盛期を彷彿とさせます。ストーリー的には王道ですが、彼の渋さと存在感が復讐劇を一層重厚にしており、トラボルタファンには嬉しい作品でした。(50代 男性)
映画『リベンジ・リスト』を見た人におすすめの映画5選
96時間(Taken)
この映画を一言で表すと?
愛する娘を救うため、父親が無敵の戦闘スキルで闇組織に挑む復讐アクション。
どんな話?
元CIA工作員の父親が、パリで人身売買組織に誘拐された娘を救うため、単身で敵地に乗り込み、圧倒的な戦闘力と頭脳で敵を倒していく物語。タイムリミットの中、彼の愛と執念が試されます。
ここがおすすめ!
リアム・ニーソンの冷徹かつ熱い父親像が圧巻で、アクションの切れ味も抜群。『リベンジ・リスト』同様、大切な存在を奪われた男が正義を取り戻す物語に胸が熱くなります。スリルとカタルシスを存分に味わえる一本です。
ジョン・ウィック
この映画を一言で表すと?
最愛の妻を亡くした元殺し屋が、最後の絆を奪った者たちに怒りの銃弾を浴びせる復讐劇。
どんな話?
引退した伝説の殺し屋ジョン・ウィックは、亡き妻が遺した愛犬をギャングに殺され復讐を決意。かつての闇の世界に舞い戻り、圧倒的なガンアクションで敵を殲滅していく姿を描きます。
ここがおすすめ!
スタイリッシュな銃撃戦とアクション美学が魅力。『リベンジ・リスト』のダークな世界観が好きなら必ずハマります。愛する者を奪われた怒りが、観客を爽快感で包み込む究極のリベンジ映画です。
イコライザー
この映画を一言で表すと?
静かに暮らす元特殊工作員が、少女を救うため再び最強の力を解き放つ物語。
どんな話?
ホームセンターで働きながら平穏に暮らすロバートは、暴力に支配された少女と出会い、彼女を救うためロシアン・マフィアに立ち向かう。封印していた過去のスキルを駆使し、悪を一掃していきます。
ここがおすすめ!
デンゼル・ワシントンの静と動を極めた演技が光り、正義の怒りが圧倒的カタルシスを生みます。『リベンジ・リスト』同様、「怒り」が正義へと変わる姿に痺れること間違いなしです。
マン・オン・ファイア
この映画を一言で表すと?
愛する少女を奪われた男の、命を懸けた壮絶な復讐劇。
どんな話?
過去に傷を負った元CIA工作員クリーシーは、メキシコで少女のボディーガードになる。しかし彼女が誘拐され、救うために命を懸けた戦いへと突き進む。愛情と怒りが渦巻く壮絶な復讐の物語です。
ここがおすすめ!
トニー・スコット監督らしい緊迫感ある演出と、デンゼル・ワシントンの鬼気迫る演技が観る者を圧倒します。『リベンジ・リスト』と同じく、大切な者を失った怒りが正義へと昇華する作品です。
死霊のえじき(Death Wish/2018)
この映画を一言で表すと?
家族を襲った暴力に立ち向かう普通の男が、復讐者へと変貌するサスペンスアクション。
どんな話?
外科医ポールは、強盗により妻を殺され娘を重傷を負わされる。無力な警察に失望した彼は自ら銃を手に取り、街を徘徊する犯罪者を裁いていく。やがて世間では「死神」と恐れられる存在となる。
ここがおすすめ!
ブルース・ウィリス主演で描かれる現代版『狼よさらば』。平凡な男が怒りに駆られ復讐者へ変わる過程がリアルで、『リベンジ・リスト』を観て胸を熱くした人に強くおすすめできる作品です。






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