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映画『リアル鬼ごっこ(2015)』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『リアル鬼ごっこ(2015)』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『リアル鬼ごっこ(2015)』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『リアル鬼ごっこ(2015)』の結末までのストーリー
  • 『リアル鬼ごっこ(2015)』を見た感想・レビュー
  • 『リアル鬼ごっこ(2015)』を見た人におすすめの映画5選

映画『リアル鬼ごっこ(2015)』の作品情報


出典:https://www.video.unext.jp/title/SID0020434

製作年 2015年
上映時間 85分
ジャンル ホラー
アクション
スリラー
監督 園子温
キャスト トリンドル玲奈
篠田麻里子
真野恵里菜
桜井ユキ
製作国 日本

映画『リアル鬼ごっこ(2015)』の登場人物(キャスト)

ミツコ(トリンドル玲奈)
修学旅行中の女子高生。突如として不測の事態に巻き込まれる。
ケイコ(篠田麻里子)
ミツコが逃走中に変わってしまった女性。結婚を控えているらしい。
いずみ(真野恵里菜)
ミツコが変わってしまった女性。陸上選手のような姿をしている。

映画『リアル鬼ごっこ(2015)』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『リアル鬼ごっこ(2015)。』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『リアル鬼ごっこ(2015)』のあらすじ【起】

ミツコは修学旅行へ向かうバスの中で楽しげに過ごしている。普通の修学旅行のはずだったのにあり得ない展開でそれは終わりを告げる。
吹き荒れる突風、それは強力なかまいたちのようなものでバスの上半分を切り裂いてしまう。バスに乗っていた同級生も皆上半身を切り裂かれてしまう。ミツコはそのタイミングで落としたペンを拾うために偶然しゃがんでいたために助かる。
あり得ない光景に困惑していると突風が再び向かってくる。ミツコは突風から逃れるためにバスから降りる。全力で走り、バスで通って来た道を戻っていく。着ている制服は血まみれだった。
山の中を進んでいくと自分の通う学校に到着する。同級生らが登校していた。一人の女生徒がミツコに話しかけてくる。ミツコは何故か自分の名前も曖昧な状態だった。話しかけてきた女生徒は友人らしい。

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映画『リアル鬼ごっこ(2015)』のあらすじ【承】

自分の身に起きた話をその女生徒に話す。彼女の名前はアキと言うらしい。ミツコの話を彼女は夢だろうと笑って流してしまう。アキからそのように言われると次第にそう感じていくようになっていく。ミツコはいつも通りの感覚を取り戻したように学校生活に溶け込み始める。

しかし、決して夢で終わる話では無かったのだ。教室で授業を受けている途中、教壇に立つ教師が生徒に向けて銃を撃ったのだ。あっという間に教室には死体の山が築かれていく。再びの惨劇に呆然としていたミツコだったが、別のクラスの友人に助けられる。ミツコはなんとか教室から脱出することに成功する。そのまま学校を離れ校外へと逃走するが、銃を持った教師達は執拗に追跡してくる。

教師たちからの攻撃をなんとか逃れたミツコは交番に助けを求める。警官にこの事態を話すが、どうにも警官の様子がおかしいことに気づく。

警官は何故かミツコのことをケイコと呼んでいた。その事を不思議に思った彼女は鏡を見る。するとそこには明らかに自分ではない女性が写っていた。

映画『リアル鬼ごっこ(2015)』のあらすじ【転】

困惑していると警官が話しかけてくる。彼はケイコの友人らしい。ケイコが結婚式をあげる予定であることを知っていた彼はケイコを結婚式へ連れていく。

訳の分からないまま連れて行かれたケイコはそこでアキと再会する。話を聞くと、どうやらアキだけは自分らの身に起こっていることを全て認識出来ているらしい。アキはケイコを促し、ドレスに着替えさせる。着替えが終わったケイコは挙式の場に立つ。しかし、新郎として現れた男に彼女は驚愕する。それは豚の顔を持つ化け物のような男だった。動揺しているケイコの手を掴み、アキはその場から逃亡を図る。アキと共に結婚式の会場から逃げたケイコだったが、途中でアキとはぐれてしまう。

アキとはぐれてしまったケイコはまたもや全く違う世界へとやってきてしまったらしい。ふとその場にあった鏡を見るとまた別の女性の姿になっており、着ているものから陸上選手のような感じだった。彼女と共に走っている友人は、彼女のことをいずみという名前で呼んでいた。しばらくの間、その友人という女性に言われるがまま走り続けていた。

映画『リアル鬼ごっこ(2015)』の結末・ラスト(ネタバレ)

走っていると悪夢が迫ってくる。後ろにまた新郎として出てきた豚の化け物のような男がやってきたのだ。そして、再びアキも登場してくる。またもやアキに促されるまま、別の道を走り続ける。やっとの思いで辿り着いたのは暗闇に包まれている洞窟の入口だった。

洞窟の先を進んでいくと扉があった。その扉をくぐると何故か出た場所は厨房だった。訳の分からないままそこから外に出るとそこは男の世界になっていた。今まで自分がいた世界には女性しかいなかった。全くの別世界に来てしまったらしい。そこで一人の男がミツコに話しかけてきた。その瞬間、何故かミツコは気を失ってしまった。

目を覚ましたミツコの前に怪しげな男がいた。彼からこの世界の真相を突き付けられる。ミツコはゲームの主人公だったのだ。そのゲームの中で彼女は何度も追いかけられて殺されてしまう。それがゲーム内におけるミツコらの運命だったのだ。

その真実を知った彼女は運命から逃れるため自害することを選ぶ。

映画『リアル鬼ごっこ(2015)』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

園子温監督らしい狂気と不条理が炸裂した、ある意味“問題作”。原作の設定を大胆に変え、「女子高生だけが殺される世界」に改変されたことで、社会的なメッセージも強くなった印象。冒頭の疾走感は抜群で、トリップ感覚で観られる。ただ、終盤はやや説明不足に感じた部分もあり、ラストの“夢か現か”という余韻が好き嫌いを分けそう。僕はこのカオスを楽しめた。(20代男性)


現実と幻想が交錯する演出がかなり独特で、頭が混乱しながらも最後まで引き込まれました。高橋メアリージュンの身体能力を活かしたアクションも見応えあり。女子高生が“消費される”存在として描かれていて、現代社会の歪みを感じさせられました。単なるホラーやサバイバル映画ではなく、寓話的な要素もあって、考えさせられる部分も多かったです。(30代女性)


冒頭から最後までずっとテンション高めで、観ていて疲れるほど。でも、それがこの映画の魅力でもある。女子高生が「なぜ」狙われているのかは明確には語られないけど、そこに逆に不気味さがある。現代社会の中での「若さ」「女性性」への攻撃を映像的に表現しているようにも思えた。理解するというより、感じるタイプの映画。(20代女性)


タイトルと原作からは想像できないほど、全く違う路線に驚いた。これはホラーともアクションとも言い切れない“園子温ワールド”そのもの。血しぶきと叫びが飛び交う中で、ふと挟まれる静かな描写が逆に印象的だった。佐藤すみれ演じる主人公が世界の真実に近づくにつれて、観ているこちらの感情も揺さぶられる。賛否あるけど嫌いじゃない。(30代男性)


この作品は“青春の叫び”とも言える。女子高生という存在が何度も何度も殺されることで、「存在価値とは何か?」という問いを突きつけられる。エンタメとして観るにはかなり刺激が強く、好き嫌いは別れると思うけれど、メッセージ性がしっかりしていると感じた。シュールでアーティスティックな演出も多く、深読みしがいがある映画だった。(40代女性)


原作ファンとしては正直、かなり驚いた作品。設定もキャラクターもほぼ一新されていて、もはや別物。でも園子温監督らしいアナーキーな世界観と暴力性は健在で、これはこれで成立していた。ラストの“走り続ける”という選択肢がすごく印象に残った。現実を生き抜くには“考えるな、走れ”というメッセージなのかも。(40代男性)


中高生のときにこの映画を観たら、たぶんトラウマになっていたと思う。女子高生が次々と殺されるショック映像は、かなり過激。でも一方で、それが“なぜこんなに過激に描かれているのか”という監督の意図を考えると、意外と奥深い。社会的視線で女子を見ている映画でもあって、考察の余地がある。怖いけど印象に残る作品でした。(20代女性)


映画としての完成度というより、インパクト勝負な印象。とにかく最初の30分が強烈すぎて、その後の展開がやや弱く感じた。設定がかなりぶっ飛んでいるが、それを映像と音楽でうまく引っ張っている。テーマは重いけれど、エンタメ性は確かにある。ラストの「これは現実? 夢?」という余韻も、考えれば考えるほど怖くなってくる。(30代男性)


最初はグロいだけの映画かと思ったけど、観終わった後に「あれは何だったのか」とずっと考えてしまった。女子高生という記号的存在が次々と命を落とすなかで、誰が彼女たちを“鬼”にしているのかという社会批判も見え隠れする。派手な映像に隠れて、実はとても静かな怒りを孕んだ作品だと感じた。(50代女性)


園子温監督の映画は以前から観てきたが、本作はとにかく“勢いと混沌”が魅力。メッセージ性もあるが、まずは感覚的に楽しむべき映画だと思う。CGも最小限で、演者の肉体と動きに頼っているところも好印象。観ている側を突き放すようなラストも、ある意味では優しいと思った。“終わらない鬼ごっこ”は、現代そのものかもしれない。(50代男性)

映画『リアル鬼ごっこ(2015)』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『リアル鬼ごっこ(2015)』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

アザーズ

この映画を一言で表すと?

「恐怖は外からではなく、内側から忍び寄ってくる」

どんな話?

母親と2人の子どもが暮らす洋館で、不思議な現象が次々と起きる。厳格な母と光に弱い子どもたち、そして屋敷に現れた使用人たち…。すべてが“ある真実”に収束していくサイコロジカルホラー。

ここがおすすめ!

『リアル鬼ごっこ』同様、現実と幻想の境界が曖昧になる演出が魅力。ジャンルは異なるが、最後に「そういうことだったのか!」と驚かされる構造は非常に似ており、伏線回収が好きな方におすすめです。

告白

この映画を一言で表すと?

「静かな復讐ほど、これほどまでに残酷なものはない」

どんな話?

娘を生徒に殺された中学教師が、卒業間近の教室で衝撃的な告白をする。そこから始まる連鎖は、クラス全体の空気を変え、やがて生徒たち自身の運命をも飲み込んでいく衝撃のサスペンス。

ここがおすすめ!

園子温と並ぶ映像派・中島哲也監督による異色作。『リアル鬼ごっこ』のように若者が“消費される存在”として描かれ、不条理で逃げ場のない展開に圧倒されます。映像美と狂気の融合を堪能できます。

アシュラ

この映画を一言で表すと?

「暴力と血に染まった世界で、人は何を信じられるのか?」

どんな話?

韓国の汚職刑事が、上司と市長との間で揺れ動きながら、暴力と裏切りの渦に巻き込まれていく。正義も倫理も通用しない世界の中で、彼は生き延びる術を探す。

ここがおすすめ!

『リアル鬼ごっこ』のような暴力描写と緊張感に満ちた展開を、よりリアルかつ重厚に味わいたい人におすすめ。暴力の意味を問うような深さがあり、サバイバル的スリルも見応え十分です。

渇き。

この映画を一言で表すと?

「少女が“消えた”理由を追ううちに、狂気が暴かれていく」

どんな話?

失踪した美少女を追う元刑事の父。娘を探すうちに、彼は彼女の裏の顔と、学校、友人関係、家族に潜む異常さに触れていく。愛と狂気が交差する、暴力的なまでに美しいサスペンス。

ここがおすすめ!

女子高生を軸に、不条理で過激な世界が描かれる点で『リアル鬼ごっこ』と通じます。中島哲也の演出による過剰なまでの映像美と音楽も圧巻で、“壊れていく世界”を体感できます。

スケアリーストーリーズ 怖い本

この映画を一言で表すと?

「物語に書かれた恐怖が、現実にやってくる」

どんな話?

町の外れにある屋敷で見つけた“怖い本”。しかし、その本に書かれた恐怖の物語は現実になり、若者たちはひとりまたひとりと姿を消していく。物語の結末を変えるため、彼らは奔走する。

ここがおすすめ!

若者が理由もわからずに殺されていくという点で、『リアル鬼ごっこ』と構造は非常に似ています。不条理な死の恐怖、正体不明の力との戦いが好きな方にはぜひおすすめしたい作品です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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