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映画『隣人 The Neighbors』あらすじネタバレ結末と感想

この記事では、映画『隣人 The Neighbors』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『隣人 The Neighbors』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『隣人 The Neighbors』の結末までのストーリー
  • 『隣人 The Neighbors』を見た感想・レビュー
  • 『隣人 The Neighbors』を見た人におすすめの映画5選

映画『隣人 The Neighbors』 作品情報

隣人 The Neighbors

  • 製作年:2012年
  • 上映時間:115分
  • ジャンル:サスペンス、ホラー
  • 監督:キム・フィ
  • キャスト:キム・ユンジン、キム・セロン、キム・ソンギュン、マ・ドンソク etc

映画『隣人 The Neighbors』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

映画『隣人 The Neighbors』 あらすじネタバレ(起承転結)

映画『隣人 The Neighbors』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『隣人 The Neighbors』 あらすじ【起・承】

英語塾の帰り道、ヨソンは父親の後妻である義母の車の迎えを待っていた。
しかし事故に遭い迎えに来てもらえなかった。
その後行方不明となり、変死体となって発見されてしまう。
義母であるギョンヒはヨソンと暮らしていた団地で、そんな自分を責めながら暮らす毎日を送っていた。

ギョンヒはあることに怯えている。
それは死んだままの姿で毎日家に「ただいま」とヨソンの亡霊が帰ってくるのだ。
生前、もの静かなヨソンと何とか打ち解けようと頑張っていたギョンヒだったが結局叶わぬまま殺されてしまった。
ギョンヒは自分が迎えに行かなかったことを恨んで出てきているのだと思って発狂寸前であった。

ある日ギョンヒは自分の団地にヨソンにそっくりな少女、スヨンが暮らしていることを知る。
スヨンは死んだヨソンとは違い活発で明るく、誰にでも好かれるような少女であった。
ギョンヒは娘のように思い、親しみを感じていく。

ヨソンを殺したのは団地の1階下102号室に住む、船乗りの男だった。
彼は最近引っ越してきたばかりで素性も良く知られていない。
スヨンを孫のように可愛がる管理人の1人の老年の男は、彼のことをおかしいと思いながらも、
気のせいかと何気なく見過ごしていた。

映画『隣人 The Neighbors』 結末・ラスト(ネタバレ)

ヨソンの殺人事件の犯人が捕まらないまま、不安に怯えている団地の住人。
ある日、昼間の団地で管理人をしている男が、あまりに水道代が高いことから102号室の男を疑い部屋を訪ねる。
そこで風呂場を確認したとき、血痕を見つけてしまう。
102号室の男はこの男をすぐに殺害した。

その次は近所の鞄屋の店主だった。
彼もまたヨソン殺害事件の時に使用された赤い大きなトランクが、自分のところで売った商品では無いかと思い始める。
それを売った時の記憶を辿る店主。
確か無愛想な男、小切手で支払いをした気前の良い男だったことを思い出す。
しかし知らない振りをしようと思う。

102号室の船乗りの殺人犯は、管理人を部屋で殺害したとき死体を詰めたトランクにうっかり携帯を入れてしまったまま鍵をかけてしまう。
そのことで鞄屋を拉致し鍵を開けさせようと試みる。
拉致された店主だったが中々あかず、暴力を受けながら殺されそうになってしまう。

男は殺人を犯した日は必ずピザの出前をとっていた。
ピザの配達員もまた、自分が配達をする日に必ず殺人事件があることに気がついた。
その日もピザの出前の注文が。
彼は出前に行きながら、男の行動を怪しいと思う。

ある日のこと。
102号室の男は、殺したはずのヨソンにそっくりな少女スヨンを見つけびっくりする。
近隣住人の疑いの目にも気づき始めた男は、ヨソンを殺して船旅に戻ろうと決心。
しかしここでヨソンを孫のように可愛がる管理人の男が全てに気がついてしまう。
管理人の男には目立つことが出来ない理由があった。
彼もまた昔同僚を殺し、隠れながら暮らしていたからだ。
だが彼女のために男を捕まえることを決意する。

これらの近隣住人により、犯人逮捕になる1つの殺人事件が終わった。
スソンは無事に被害を免れ元気に暮らす。
そしてギョンヒは死んだスヨンが自分のことを恨んで戻ってきたわけではなく、親しみを感じていたのに甘えられなかったことを謝りたかったことを知った。

そして殺人犯の男もまた、毎日現れるヨソンの亡霊に怯えていたことを知ったのだった。

映画『隣人 The Neighbors』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『隣人 The Neighbors』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

ホラーとサスペンスの融合

本作品はホラー映画のくくりには入らないだろう。
きちんとしたサスペンス映画であり、そこにホラー感が盛り込まれているといってよい。
劇中のほとんどを、殺人事件で展開するため、どちらかというとホラーファンには向いていない。

しかし面白いのがオチである。
最後はしっかりホラーオチで、死んだヨソンに苦しめられていた殺人犯がそのためにそっくりなスヨンを狙っていたというラスト。
何のために殺人を犯していたかというキーを、幽霊のせいにするというところで恐怖感を倍増させる中々面白い作品である。

登場人物が多すぎる

この映画の短所は登場人物の多さ。
それが面白くもあるのだが必要性を感じない人もいる。

鞄やピザ屋までは面白いと思うが、ヤクザや過去のある管理人は必要だろうか?
その管理人の男の、パーソナル情報の不必要さも突っ込みたかった。
あまり、ごちゃごちゃするのが苦手なためそう思うのかもしれないが全体をもう少しスッキリさせることも出来た筈である。

ヒロインの少女の演技力の凄さ

この映画のヒロインであるスヨンとヨソンは二人一役。
しかも物静かで内気な子と明るく活発な子を使い分けなければいけない。
まだ幼い少女であるが、彼女の演技がかなり良い。

使い分けが上手かったことで二人一役を観客として楽しむというよりは、本当に似ている俳優が演技をしているかのような感覚で楽しむ事ができ、そこが見所である。
このヒロインでなかったら味わえない感想かもしれない。


平凡な住宅街に潜む狂気を描いたサスペンスとして、思った以上に緊張感のある作品でした。最初は、ただの気難しい隣人トロイの物語かと思いきや、彼の裏の顔が明らかになるにつれて一気に空気が変わります。地下に監禁された女性の存在が明らかになる瞬間はゾッとしました。特に、主人公マイクが偶然その秘密を知ってしまい、逃げ場を失う後半の展開は心臓が止まりそう。映像は低予算ながら陰影がうまく使われ、心理的な圧迫感を演出しています。ラストの逆転劇には賛否あると思いますが、個人的には後味の悪さも含めて満足でした。(20代 男性)


最初から最後まで息を詰めて見てしまいました。隣人のトロイがただの変人ではなく、狂気に支配された人間だとわかる中盤以降の展開が圧巻。特に、地下室に隠された真実が明らかになる場面は鳥肌ものでした。主人公マイクがトロイの秘密を暴こうとする姿に共感しつつ、次第に自分も逃げられない恐怖に巻き込まれる感覚を味わえました。演出は地味ですが、静寂の中の“何かが起こりそう”な空気が素晴らしい。終盤の救出シーンの緊張感は秀逸で、見応えのあるスリラーです。(30代 女性)


『隣人 The Neighbors』は、派手なホラーではなく心理的に追い詰めるタイプのスリラー。トロイの行動の動機が序盤では見えず、観客も「何が真実なのか」を探りながら観る形になるのが面白い。主人公マイクが徐々に狂気の渦に引きずり込まれていく様子は、まるで現実が歪んでいくような錯覚を起こします。特に印象的だったのは、地下室の照明と静かな音設計。無音の恐怖をうまく使っていて、観る者の想像力を刺激します。後半の展開は王道ながらも満足度が高く、地味だけど味わい深い作品でした。(40代 男性)


最初の20分は少しスローでしたが、中盤以降から一気に加速。特に、主人公が隣人の家に忍び込むシーンからは目が離せません。トロイの「普通ではない日常」が崩れ、彼の裏の顔が露わになる瞬間の演出が秀逸でした。地下に閉じ込められていた女性とのやり取りも息が詰まるほど緊迫していて、まるで自分もその場にいるような感覚に。ホラー的なジャンプスケアよりも心理的な恐怖がメインなので、リアルな怖さが好きな人にぴったり。ラストの一撃には「やられた」と唸りました。(20代 女性)


地味ながら、よくできたスリラー。人間の中に潜む“狂気の芽”を静かに描き出していて、派手な演出はなくとも不気味さが際立つ。特に、トロイが何気ない日常の中で少しずつ異常性を見せる演出がうまい。主人公がそれに気づくタイミングも自然で、現実にありそうな怖さを感じました。終盤、トロイが自らの罪を隠そうとするも全てが崩壊するラストは皮肉的。暴力的ではないのに、観終わった後もしばらく心に残る。心理サスペンスとして非常に完成度の高い一本。(50代 男性)


『隣人 The Neighbors』は、「隣に誰が住んでいるか分からない」という日常の不安を極限まで拡大した映画。序盤の穏やかな描写が後半への不安の種になっていて、その構成がとても巧みです。主人公の視点で描かれるため、観ている自分もどこまで信じていいのか分からなくなっていく感覚がリアル。後半の展開では一気に緊張感が増し、トロイの“正体”がわかるシーンで一気にゾクッとします。静かな恐怖を求める人にはたまらない作品です。(30代 男性)


この映画、音の使い方が本当に秀逸。セリフが少なく、代わりに風や足音、ドアの軋みが恐怖を増幅させていく。女性としては、トロイの視線や態度がリアルすぎて序盤からかなり不気味に感じました。彼の狂気が爆発する後半は、ただのホラーを超えて“人間の異常心理”を見せる心理劇として成立している。特に、地下での攻防は圧巻。観終わったあとも不穏な余韻が残り、しばらく放心しました。派手ではないけど、本当に怖い映画です。(40代 女性)


一見平和な住宅街に潜む狂気。まさに現代の“サイコ隣人”映画の決定版です。主演の演技がリアルで、まるでニュースに出てきそうな事件を見ているような感覚に陥ります。低予算ながらカメラワークが非常に巧みで、家の中の狭い空間を最大限に活かしたサスペンス演出が際立つ。特に、廊下を歩くトロイの影が静かに伸びるシーンは鳥肌もの。人間の恐怖は幽霊よりも生々しいと実感させられました。(60代 男性)


最初は少し退屈に感じたけど、じわじわと積み重ねられる不安感がすごい。トロイという隣人の異常性が“わざとらしくない”のがこの映画の強み。日常の延長線上にある狂気として描かれていて、リアルすぎて怖い。主人公が真実を知った後の行動にも共感でき、単なるスリラーではなく人間ドラマとしても成立しています。ラストの終わり方も不穏で、スッキリしないのが逆に良い余韻を残す。静かな恐怖が染みる作品。(20代 男性)


終盤の展開が衝撃的で、まさに“後味の悪い傑作”という表現がぴったり。最初は気味の悪い隣人の話かと思っていたのに、次第に善悪の境界が曖昧になっていく構成が秀逸。特に、マイクとトロイが対峙する場面では、どちらが“狂っている”のか分からなくなるほど緊迫していました。暴力的な描写よりも心理戦に重きを置いた演出が光り、見応えがあります。人間の本性をじわじわと炙り出す秀逸なスリラーでした。(30代 女性)

映画『隣人 The Neighbors』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『隣人 The Neighbors』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ディスタービア(Disturbia)

この映画を一言で表すと?

監視中毒の青年が“隣人の秘密”を知ってしまう、現代版ヒッチコック・サスペンス。

どんな話?

自宅軟禁中の高校生ケイルは、暇つぶしに隣人たちを監視して過ごしていた。だが、ある日見てしまった“血塗られた光景”から、彼は恐るべき事件に巻き込まれていく。隣人が連続殺人犯かもしれない――そんな疑念と恐怖が加速していくスリラー。

ここがおすすめ!

隣人の“異常”を覗き見るスリルと、若者の葛藤が絶妙に絡み合う作品。『隣人 The Neighbors』と同じく、“日常の裏に潜む狂気”をリアルに描いており、手に汗握る展開が続く。音の使い方やカメラワークも秀逸で、最後まで緊張感が途切れない。

窓・窓・窓(Rear Window)

この映画を一言で表すと?

誰もが一度は想像する「覗き見のスリル」を極上の映画体験に変えた名作。

どんな話?

骨折で車椅子生活を送るカメラマンのジェフは、退屈しのぎにアパートの向かいの住人を観察していた。だが、ある夜、見てはいけない“光景”を目撃してしまう。彼は恋人と共に、真実を確かめるため危険な調査に乗り出す。

ここがおすすめ!

ヒッチコック監督の傑作スリラー。会話も少なく一つの部屋だけで展開するのに、息が詰まるほどの緊張感。『隣人 The Neighbors』が持つ「隣に潜む恐怖」の原点がここにある。心理戦と映像演出の完璧な融合に、今なお多くの監督が影響を受けている。

ゲット・アウト(Get Out)

この映画を一言で表すと?

隣人どころか“恋人の家族”が恐ろしい――社会派ホラー×心理サスペンスの傑作。

どんな話?

黒人青年クリスが恋人ローズの実家を訪れるが、歓迎ムードの裏には不気味な違和感が漂っていた。やがて“ある計画”が進行していることに気づき、逃げ場のない恐怖が迫る。差別と狂気が混ざり合う独創的なサスペンスホラー。

ここがおすすめ!

現代社会の闇をスリラーとして昇華させたジョーダン・ピール監督の傑作。日常に潜む悪意、善意の仮面をかぶった狂気など、『隣人 The Neighbors』の持つ不気味さと共鳴する要素が満載。驚きの展開とラストの爽快感も見どころ。

ザ・ギフト(The Gift)

この映画を一言で表すと?

「過去の罪」が静かに復讐へと変わる――沈黙の中に潜む狂気のスリラー。

どんな話?

引っ越したばかりの夫婦のもとに、夫の昔の同級生だという男・ゴードが現れる。最初はただの旧友かと思われたが、次第に彼の贈る“ギフト”が恐怖を呼び起こす。やがて夫婦の過去と嘘が明らかになり、すべてが崩れ始める。

ここがおすすめ!

静かな空気の中に漂う不穏さが圧倒的。ジョエル・エドガートン監督自身が演じるゴードの狂気がリアルで、『隣人 The Neighbors』のように“身近な他人”が最も怖い存在だと感じさせる。派手さはないが、後味の悪さがクセになる心理スリラー。

パーフェクト・ストレンジャー(Perfect Stranger)

この映画を一言で表すと?

“誰もが嘘をついている”――信頼と裏切りの罠に落ちるミステリー・サスペンス。

どんな話?

記者のロウィーナは、親友の死の真相を追ううちに、大企業の重役ハリソンの不倫と殺人疑惑に行き着く。インターネットを駆使し、偽名で接触するが、真実に迫るたびに自分自身の秘密も暴かれていく。

ここがおすすめ!

ブラッド・ピット級のスター俳優ブルース・ウィリスとハル・ベリーが共演する緊迫のサスペンス。嘘と真実が入り混じる展開がスリリングで、ラストの“どんでん返し”に思わず息を呑む。『隣人 The Neighbors』のように、人間の裏の顔を暴く快感がある。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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