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映画『ロボゲイシャ』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『ロボゲイシャ』の概要:芸者として働くヨシエはドジで、姉で同じく芸者の菊奴にいびられる日々。ある日大富豪の息子のヒカルの目に留まり、姉妹は殺人兵器『裏芸者』としての訓練を受けることになる。果たして姉妹の未来はいかに?

映画『ロボゲイシャ』の作品情報

ロボゲイシャ

製作年:2009年
上映時間:101分
ジャンル:アクション
監督:井口昇
キャスト:木口亜矢、長谷部瞳、斎藤工、志垣太郎 etc

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映画『ロボゲイシャ』の登場人物(キャスト)

春日ヨシエ(木口亜矢)
おっちょこちょいな性格で、いつも姉・キクエの足を引っ張ってばかりな冴えない芸者。姉のことは純粋に慕っており、彼女と同じ世界に立ちたいと思っている。怒りが頂点に達すると超人的な能力を発揮するために富豪の息子に目を付けられ、芸者の格好をした殺人兵器になるために特訓を受けることになる。
春日キクエ(長谷部瞳)
ヨシエの姉。源氏名は『菊奴(きくやっこ)』(以下菊奴で統一)。ヨシエとは違い華のある美人。妹のことはこき使ったり見下したりもするが素直になれないだけで、本当は彼女のことを心配している。ヨシエと揃い、彼女もまた殺人兵器として育てられることとなる。
影野ヒカル(斎藤工)
大手企業・影野製鉄の御曹司。ヨシエに秘められた能力を見抜く。裏の顔は芸者たちを殺人兵器として育成する組織であり、実は日本を破壊し世界を手中に収めようとしている。
影野拳山(志垣太郎)
影野製鉄の社長。ヒカルの父。軍事兵器などをこさえていたり自分の手で日本を変えようと目論んでいる。
天軍(亜紗美 / 泉カイ)
影野に仕える天狗の面を被ったアサシン美女2人組。ヒカルのボディーガード。主に刀をメインウエポンとし、他にも体術や身体に仕込んだ様々な暗器を使い敵を倒す。
金井(竹中直人)
影野たちの組織に家族を拉致された『被害者の会』の1人。一見すると痴呆老人で何を話しているのか分からない。車椅子に座っている。普段はぼけ老人のような振る舞いをしているが影野らの話になるとちゃんとした話し方になる。
キヌ(生田悦子)
被害者の会のうちの1人。孫を影野らに拉致された。温和な性格の老女。

映画『ロボゲイシャ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ロボゲイシャ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ロボゲイシャ』のあらすじ【起】

どこかの宴会会場。芸子遊びをしているのは総裁選出馬を控えた大臣・豪徳寺。芸子を気に入り自分の愛人にしようとするが、返事を求めて胸を触った瞬間芸子から怪しげな機械音がし、突然二つにパカっと開いた!中から現れたのは天狗の面を被り、日本刀を持ったアサシン美女2人組。2人合わせて名を『天軍』という。豪徳寺の悲鳴に駆け付けたSP達だがあっという間にコテンパンにされてしまう。その間にも、実はロボットだったその芸子に連れていかれる豪徳寺。ロボ芸子は口から丸型カッターを取り出し、豪徳寺を暗殺しようとする。そこへ琵琶の音と共に現れたのはまた別の芸子だ。「……舞妓の世界は暴力とは無縁どすえ。物騒なことはやめなはれ」。優雅に語ると、新たに現れたその芸子もまたロボ芸子のようであった。この芸子の名は『ヨシエ』。ついこの前までは何の変哲もない普通の芸子だった彼女は今こうして戦っているのは理由があった。ヨシエはメカに改造された全身から秘密兵器を繰り出し、敵芸子を倒す。豪徳寺に「お前は何者だ!?」と聞かれ、ヨシエの回想が始まる。「機械か芸者か……何者なのか今の私には分からない。しかし、数か月前の私は『何物でもなかった』のだ」――。

華やかな姉・菊奴にこき使われている人間時代のヨシエ。姉の着物を準備しながら、いつか自分も彼女のようになりたいと願ってやまないでいる。鈍くさいヨシエを虐めては彼女を見下す菊奴。その日の菊奴の出番は、大企業・影野製鉄の御曹司ヒカルの前での舞いだった。ヒカルに一目惚れの菊奴は絶対に失敗はできないと踊りを続けるが、ヨシエのドジにより客の前で大恥をかく羽目に。激怒した菊奴はヨシエを蹴り飛ばし暴力を振るう。そこへ止めに入ったのは先程の御曹司・ヒカルだった。ヒカルに容姿を褒められたヨシエだったが、彼が去った後それを面白くないとする菊奴にまたもや暴力を振るわれてしまう。「あんたみたいな妹いらない!1番最悪のタイプ!」とその場を去っていく菊奴だったが、ヨシエは投げつけられた分厚い電話帳を怒りのあまり破り捨てる。その現場を偶然見てしまうヒカル。彼女に何らかの素質を見抜くヒカルは、彼女の後をついていくことに。すると、突如ヒカルのことを好きだったと思われる女性が刃物を持って襲い掛かってくる。素早く蹴り返し女性を倒すヨシエ。隣で興奮し、「やはり私の求める人材だ!」と完全にヨシエに目をつけたヒカル。

ヨシエが戻ると、化粧を落とし酔っ払っているのかぐうたらモードの菊奴がヨシエを呼んだ。菊奴は昔の写真を取り出しながら「この頃は2人仲良くて良かったよね。この後小学校に行って親が死んでからは地獄だったな。親なしのメガネブスって虐められてさー。絶対努力して周りを見返してやるって芸者になったけど夜一人になると自信がなくなるんだよね……」と、普段の気丈な姉とは違う姿を妹には見せ始める。すると菊奴は、「明日ね。ヒカルさんのお屋敷に食事に呼ばれてるの。一緒に来てくれない?私本気でヒカルさんに恋したみたい。だから化粧とったらよくいる普通の女だなって思われたらどうしよう……」と話すうちに涙を流しヨシエに抱き着いて泣きじゃくる。「大丈夫。姉さんは綺麗よ」と慰めるヨシエ。

映画『ロボゲイシャ』のあらすじ【承】

ヨシエはどこか不安になりながらも招待された屋敷に向かう。その先で会食しながら語られたのは、会長である影野の衝撃的な言葉であった。「うちは表向き製鉄会社だが……国に頼まれれば軍事兵器も作ってしまうのさ」――会長はそう言いながら壁を開くと、ミサイルのようなものが姿を現した。これを使い日本という国を変えてみたいと話す会長。そしてそのためには若い人材が必要なのだと言う――そして突如背後から現れた天軍の2人に拉致されてしまう姉妹。ヒカルが言う、「驚かせてごめんね。2人には我が一族に貢献してほしいんだ。彼女達と一緒に」。そう言ってヒカルが差した先には、影野家の裏稼業として密かに作られていた殺人芸者マシン、人呼んで『裏芸者』たちが修行を重ねている。彼女達は女の色香を利用し敵の権力者を暗殺するために作られた暗殺者たちだ。無理やりその中に参加させられ、戦わされる羽目になる姉妹。菊奴は「やらなきゃ死ぬっていうんなら私はやるわよ!」と本気でヨシエを攻撃する。菊奴の愛情を信じていたヨシエは裏切られたショックから覚醒し、菊奴を叩きのめす。「もうあなたのことは姉だと思いません」と決別の思いを口にし、ヨシエは冷徹なマシンになることを決めた。

それぞれ成長し、優秀な裏芸者となっていくヨシエと菊奴。中でも菊奴は持ち前のプライドの高さから進んで人を殺すようになり、この中でトップを目指すと決めた。日に日に己の身体を改造し、全身に武器を施し優秀な暗殺マシンになっていく姉妹。暗殺依頼をこなしながら姉妹はピンチに陥る場面もあるが、それぞれ成長を遂げていく。

映画『ロボゲイシャ』のあらすじ【転】

いつものように殺人依頼を受けたヨシエ。ほとんどロボに改造されたヨシエが向かった先は何と、影野製鉄に家族を奪われた人間達が集まる『拉致被害者の会』であった。ヨシエの正体など知らず、彼女を食事に誘う優し気な老女・キヌ。食卓を共にしている時、一見すると痴呆老人かと思われた車椅子の金田老人が饒舌に語り始めた。「みんな被害者の顔が入ったTシャツを着てるだろ?」と。キヌが言う。「私の孫もね、攫われたのよ。ヤスコっていって虫も殺せないような優しい子だった」。キヌのTシャツに入っていた顔は、天軍の片割れであった。結局彼らを殺すことなどできず引き返すヨシエ。家族愛に触れ、忘れかけていた筈の愛情が冷徹な暗殺マシンと化しつつあった彼女の中に戻って来る。暗殺失敗に終わったヨシエに、ヒカルはもう1度チャンスを与えると言う。そいつを達成できれば今回のミスは水に流すができなければ姉の菊奴を殺すと。

その依頼はテロリスト兄弟を葬ること。2人をとっちめ、姉の解放をヒカルに訴えるが、テロリストの兄が叫び出した。「確かに俺らはアンタらの会社を破壊しようとした!でもなあ、アンタらの会社は殺人兵器を使って影野グループ以外の日本人を全滅させる気なんだからな!」。組織の本当の目的を知り絶望するヨシエ。おまけにテロリストに仕掛けてあった爆弾が作動し、はめられたのだと知る。爆弾が破裂し、モニター越しで見守っていた菊奴は涙する。ヒカルは「憎たらしい妹の筈じゃないのか?」と尋ねるが「姉妹って煩わしいんです。好きなのか嫌いなのか分からないまま一緒にいて……でもいざ死なれると全身の細胞が悲鳴を上げているのが分かるんです!」。妹の死を悲しむ菊奴。

一方、胴体が半分千切れながらも何とか爆破から逃げ出したヨシエ。途中力尽きていると、救いの手を差し伸べてくれたのは『拉致被害者の会』のキヌだった。キヌはヨシエに治療を施し、ベッドで寝かせてくれていた。彼らはこれから影野製鉄に乗り込むのだと言う。ヨシエも加わろうとするが怪我のせいですぐには動けずじまい。その一方では、姉の菊奴がヒカルの手によって脳に手術を施されていた。その手術の内容とは、例え家族であっても容赦せず殺害するようマインドコントロールされているようであった。

映画『ロボゲイシャ』の結末・ラスト(ネタバレ)

被害者の会は影野製鉄会長とヒカルに直談判しにいく。車椅子の金井がまず、切り札である『ミサイルの設計図』を持ち出した。これが世間にばれたら大変なことになるだろうと脅しかけ、ヨシエが今このデータを政府に持って行っている。それが嫌なら奴隷の女達を解放しろと迫る金井。

その頃、ヨシエはまだ怪我も完治しないままで何とか動いていたが、やがてキヌからもらった三味線を手にすると何故かヨシエの身体が戦車に変形する!戦車を飛ばし爆走するヨシエ。

一方、被害者の会では惨事が起きていた。会長とヒカルの肩に仕込まれていたマシンガンによりほとんどの人間が餌食となり死んでしまった。ヨシエが辿り着いた頃には影野製鉄製の巨大城型ロボットが動き出していた!内部に取り残された被害者の会の人々は、会長とヒカルに迫られ大ピンチ!……と、寸前で金井さんが覚醒し膝に仕込んでいた銃で会長を射殺してしまう。父の仇と言わんばかりにヒカルは肩のマシンガンで彼らを撃つが何とか逃げる金井達。外では城型ロボットが大暴れしていた。街を壊し、人を潰し悪行の限りを尽くす。ヨシエは城ロボットを止めるために対抗するが裏芸者達の妨害を受ける。金井らも抜け出すためにあれこれ模索するが、やがて車椅子の金井が裏芸者たちの攻撃に遭い命を落とす。キヌは途中で孫を探しに別ルートを選んでいた。

ヨシエは戦車を使いながら城ロボットへと接近していく。ロボット内に飛び下りると、待っていたのは天軍だった。「家族がいるからケリにしておいやる!」とヨシエが言い放つと、三人は尻から刀を出し(その名も「尻刀」)それで戦い合う。決着がつかず逃げ回っていると、やがてキヌと再会するヨシエ。その後ろから追いかけてくる天軍。天軍は刀をヨシエに振るうがキヌがそれを庇った後、二丁拳銃で彼女を殺害する。死にかけたキヌを起こすヨシエだが、キヌは「家族を大事にしてね」と言葉を残し、ヨシエの腕の中で息を引き取った。その言葉に「私負けない。みんなを守ります」と決意を新たに立ち上がるヨシエ。

ヒカルは城ロボットを操作し富士山へと突き進んでいく。ヨシエがロボット内に到着した矢先、そこで待ち構えていたのは、洗脳され完全に人の心を失い、殺人兵器となった姉の菊奴だった。彼女は脳をいじられ、ヨシエとの記憶を一切消されていた。慈悲はなく襲い掛かってくる姉の圧倒的パワーに手も足も出せないヨシエ。一方でヒカルは富士山へと昇り、爆弾を落とそうとする。菊奴の冷酷無比な攻撃に追い詰められるヨシエだったが、キヌの言葉を思い出し、覚醒するヨシエ。ヨシエは人間時代の記憶を亡くした菊奴のマシンに向かい、隠してきた真実を話す。「姉さんと父さんは本当は血が繋がっていなかった。でも私には関係なかった。私は姉さんを愛していた……」。ヨシエの言葉に、それまで無表情だった菊奴が反応を示し始めた。拒否の意を示し、刀を向ける菊奴。ヨシエは傷つきながらも「傷ついても憎まれても運命を共にできる姉妹はあなたしかいないわ!」と菊奴に言葉を向ける。その言葉が菊奴に人間としての記憶を取り戻させたのか、ヨシエの存在を思い出す菊奴。ヨシエは武器を降ろした菊奴を抱きしめながら「どうせ死ぬなら一緒に死なない?そうすればあの世で喧嘩し合うこともできるわ……」と思いを吐露する。菊奴も人としての心を取り戻し、「癪に障るけど、私もあんたと共にいたいわ」――やがて2人のロボ芸者は合体する!姉妹2人の力が合わさり、ヒカルとの最終決着をつける。姉妹の食らわせた必殺鉄拳で城ロボットは宙高く舞い上がり花火となって爆発した……。

ラストは、ロボから人間に戻った姉妹2人が肩を並べ花火を背に舞いを踊っている。生まれて初めて姉妹が並んで芸をしている、一生に一度の晴れ舞台だろう。爆発した城ロボットから短時間でどう脱出したのかは描かれていないので、この映像が果たして本当の2人であるのか妄想であるのかは不明ではあるが、幸せそうに肩を並べ舞いを踊る姉妹の姿を映して物語は終わる。

映画『ロボゲイシャ』の感想・評価・レビュー

B級界隈では知る人ぞ知る井口昇監督×西村善廣氏による造形タッグということで個人的には胸の熱い作品。おバカと言えばそれまでだが無駄にかっこいいアクションはさながら漫画のよう。ロボ、パンチラ、キャットファイト、セーラー服、尻から手裏剣、日本刀に美女!ボンクラ魂揺るがす1本!ストーリーも皆無ではなく姉妹愛には胸キュン必至だ。とは言え万人受けする映画ではないとは思う……。今ではイケメン俳優の斎藤工さんの汚れ役も素晴らしい。(MIHOシネマ編集部)

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