映画『ラン・スルー・ザ・ナイト』のネタバレあらすじ結末と感想 | MIHOシネマ

「ラン・スルー・ザ・ナイト」のネタバレあらすじ結末と感想

ラン・スルー・ザ・ナイトの概要:アレクサンドラが恋人の家を訪ねると、玄関の鍵が掛かっていなかった。不審に思いながら部屋に入ると、恋人の遺体があった。アレクサンドラは警察に事情を説明するが、恋人の自宅付近にいた不審な男が、警官と親しげに話していることに気づく。

ラン・スルー・ザ・ナイトの作品情報

ラン・スルー・ザ・ナイト

製作年:2016年
上映時間:93分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:レナト・ダヴレトヤロフ
キャスト:アンナ・チポフスカヤ、ピョートル・フョードロフ、コンスタンティン・ユシュケヴィッチ、イリヤ・ルビモフ etc

ラン・スルー・ザ・ナイトの登場人物(キャスト)

アレクサンドラ・ガイドゥコワ(アンナ・チポフスカヤ)
28歳。プロの写真家。通称、サーシャ。13歳で母と死別し、児童養護施設で育つ。大学ではジャーナリズムを専攻していた。かつては出版社に勤めていた。
アンドレイ(ピョートル・フョードロフ)
アレクサンドラの恋人。美大の院生。有名な画家。大金を稼ぎ、裕福な生活を送っていた。
ヴォルコフ(コンスタンティン・ユシュケヴィッチ)
ロシア連邦保安庁の捜査官。大佐。アンドレイが殺された事件を追っている。

ラン・スルー・ザ・ナイトのネタバレあらすじ

映画『ラン・スルー・ザ・ナイト』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

ラン・スルー・ザ・ナイトのあらすじ【起】

6カ月前。19世紀のデンマーク人画家、E・F・ペーターセンの風景画が5000ユーロで落札された。その絵を落札したロシア人男性は、他にも絵画を何点か落札した。オークション後、男性は電話で「5枚分の値で7枚買えた」と話していた。オークショニアの男性は、大金をはたいて駄作を購入したロシア人男性を、冷めた目で見ていた。

アレクサンドラがタクシーに乗っていると、ラジオニュースが流れた。モスクワを訪問中のアメリカ大統領に、100万ドルの絵画が贈られた話だった。その絵は19世紀のロシア人画家シーシキンの風景画で、メトロポリタン美術館に展示される予定だった。アレクサンドラは運転手にラジオのボリュームを下げてもらい、アンドレイに電話を掛けた。だが、相手は出てくれなかった。途中の細い道で反対側から車がきたため、身動きが取れなくなってしまう。アレクサンドラはそこで降りることにした。反対側からきた車が通り過ぎるのを何となく見ていると、金髪の男が乗っていた。アレクサンドラがアンドレイの家に向かうと、玄関の鍵が開いていた。しかも、アンドレイはソファに座っていたのだが、血まみれで既に亡くなっていた。アレクサンドラはそのまま気絶してしまう。

5カ月前、アレクサンドラが絵画の写真を撮っていると、アンドレイに声を掛けられ食事に誘われる。名前を聞かれたため、サーシャと名乗った。現在、アレクサンドラは警察から取り調べを受けていた。アンドレイは美大の大学院生で、有名な画家でもあった。アレクサンドラはアンドレイと付き合っており、来週同棲する予定だった。さらに、アンドレイの家の近くで見た不審な車のことも話した。アンドレイの自宅に大金が入った鞄があったことから、刑事は押し込み強盗ではないかと考えていた。

アレクサンドラは刑事と不審な車に乗っていた男(殺し屋)が親しげに話していることに気づき、慌てて部屋を逃げ出した。殺し屋が後を追ってきたたが、アレクサンドラは何とか地下鉄に逃げ込むことに成功する。

アレクサンドラが自宅に帰ると、アンドレイからメールがきていた。そのメールには、絵画の写真が添付されていた。アレクサンドラはその写真を印刷した。飲み物を飲んで人心地ついていると、誰かがドアの鍵を開けようとしているのに気づいた。アレクサンドラは用意していた荷物を手に取ると、隙を突いて逃げ出した。すると、電話がかかってきた。通話相手は誰か名乗らず「サーシャのことを助けたい」と言った。だが、アレクサンドラは信じることができず、携帯を捨てて走り出した。

ラン・スルー・ザ・ナイトのあらすじ【承】

アレクサンドラはアンドレイの友人のミーシャに助けを求め、殺し屋に命を狙われていることを話した。しかし、アレクサンドラは指名手配されており、ミーシャから出頭を勧められる。その後、アレクサンドラを見たと警察からの通報を受けて捜査官達が駅に現れるが、アレクサンドラはミーシャと共に列車に乗っていた。

ミーシャはアンドレイのことを、アレクサンドラに話して聞かせた。アンドレイは抽象画に興味を持ち、時代遅れだと反対されても聞く耳を持たなかった。そして、ある画廊のオーナーが、高値でアンドレイの絵を売り始めた。それからアンドレイは何かが変わってしまったのだが、ミーシャはそれをはっきり言葉に表すことはできなかった。アンドレイがアレクサンドラと付き合うようになってから、疎遠になってしまったのだ。アレクサンドラは窓の外の景色を見ながら、静かに涙を流した。

アレクサンドラは尾行に怯えながらもアンドレイの家に戻り、アンドレイが描いた絵画を写真に収めた。その絵を並び替えると、一枚の大きな絵になった。その時、QRコードが目に入った。大きな絵にQRコードリーダーを翳すと、読み取ることができた。ファイルにあったのは、絵画の写真だった。一方、捜査官達はIPアドレスからアレクサンドラの居場所を割り出すが、立ち去った後だった。

アレクサンドラは先程読み取った絵画の写真を、恩師に見せに行った。恩師は絵画について詳しかった。恩師は絵画を見て、どれも有名な作品ではないと話した。19世紀の作品で、ドイツやオランダ人画家のものだった。その中の1つに、ペーターセンのものがあった。それも、高い物ではなかった。同じ頃、捜査官がアレクサンドラの個人アカウントを発見し、恩師が見ているものと同じ絵画の写真を見ていた。

ラン・スルー・ザ・ナイトのあらすじ【転】

アレクサンドラは関係を断絶していた、元友人のタマラの家を訪ねた。追手に見つからないようにするためだった。タマラは不愉快そうにしていたが、アレクサンドラを自宅に招いた。アレクサンドラはシャワーを借りた後、涙ながらに愛する人が突然殺されてしまったことを語った。

アレクサンドラはアンドレイが友人のズーエフと何か仕事をしていたことを思い出した。バーにいるズーエフに会いに行き、アンドレイが死んだことを話した。すると、ズーエフは怯えた様子で、フィリポヴィッチという人物に電話を掛けた。しかし、電波が届かず、電話が繋がらなかった。アレクサンドラが何の仕事をしていたのか尋ねると、ズーエフは修復の仕事だと話した。だが、アレクサンドラは修復の仕事で大金が稼げるとは思えなかった。次に殺されるのはあなただと話して脅し、真相を聞き出そうとした。しかし、怒ったズーエフに追い出されてしまう。その時、アレクサンドラはカウンターに殺し屋が立っているのが見えた。急いで隠れると、殺し屋の男は奥に進み、そのまま立ち去った。後から女性の悲鳴が聞こえた。ズーエフが殺されたのだ。

アレクサンドラはアンドレイに、フィリポヴィッチ教授を紹介された日のことを思い出した。大学に行ってレポートの提出を忘れた生徒の振りをし、別荘の住所を教えてもらった。アレクサンドラは別荘に向かう道中、ミーシャに今まで調べたことを報告した。ミーシャは自分が出張から戻るまで待つよう伝えるが、アレクサンドラは別荘の中に入ってしまう。部屋の中には、フィリポヴィッチ教授の首つり死体があった。アレクサンドラは警察に通報した。

ラン・スルー・ザ・ナイトのあらすじ【結】

美術商であり画廊のオーナーでもある、アレクサンドル・コワリョフが交通事故で死亡した。警察によると、コワリョフの車は発見時、路肩で横転しており、その後発火していた。コワリョフは即死だった。アレクサンドラはそのことをタマラから知らされる。コワリョフの死は事故ではない可能性があった。

捜査官はロシア連邦保安庁に所属していた。フィリポヴィッチ教授の事件現場を訪れるが、何も証拠が出てこないことを確信していた。通報の声が女性だったことから、アレクサンドラが来ていたことに気づく。

アレクサンドラはコワリョフのサイトにあった絵画と、アンドレイのファイルにあった写真を見比べあることに気づく。その後、コワリョフのサイトで紹介されていた、国立トレチャコフ美術館の主任学芸員クリストフォロフ博士に会いに行った。クリストフォロフは19世紀後半のロシア芸術のスペシャリストでもあった。アレクサンドラはモンステッドの絵を、キセリョフの絵と鑑定している事実を突きつけた。偽の鑑定書で稼いでいるのだと思っていたが、クリストフォロフは何も知らないようだった。

クリストフォロフはコワリョフの絵画コレクション写真にある、1枚の絵を見て呆然としていた。その絵は、連邦政府が購入し、アメリカ大統領に贈ったものだった。メトロポリタン美術館に到着すれば、ロシアが贋作を贈ったと世界中に知れ渡ることになるのだ。

アレクサンドラはミーシャに電話を掛け、今まで調べて分かったことを話した。アンドレイはフィリポヴィッチの後援で、コワリョフの下で働いていた。ヨーロッパの安い絵画に手を加え、ロシアの作品と偽って販売していたのだ。売上総額は1000万ドルもあった。法の網をくぐる必要があったため、フィリポヴィッチは旧知の所定鑑定人であるクリストフォロフを利用したのだ。

アレクサンドラはタマラから電話を受けるが、逃げてと叫ばれる。その直後、タマラが射殺される音を聞いた。アレクサンドラは恐怖に怯えながらも、車を運転して必死に逃げた。駅に向かいミーシャに会おうとするが、捜査官に捕まり連行される。アレクサンドラを追っていたのは、ロシア連邦保安庁のヴォルコフ中佐だった。アレクサンドラの携帯に電話を掛けたのも、このヴァルコフ中佐だった。アレクサンドラは自分が知っている情報を全て話した。アレクサンドラは護衛付きで自宅に帰ることになった。

アレクサンドラは殺し屋に殺されそうになるが、必死に抵抗して銃を撃った。殺し屋はヴァルコフの部下のマシュコフ少佐だった。アレクサンドラが座り込んで呆然としていると、ミーシャが現れる。ミーシャはアレクサンドラを宥めるが、敵だった。生きていたマシュコフを射殺して止めを刺した。全てミーシャが仕組んだことだった。贋作が連邦政府からアメリカに渡ったことで、全てが狂ってしまったのだ。アレクサンドラはミーシャに撃たれそうになるが、マシュコフの応答を不審に思ったヴァルコフが現れ助けられる。

アレクサンドラが車に乗り込むと、ラジオが流れていた。連邦政府がアメリカ大統領に贈った100万ドルの絵画が、美術館から盗まれたというニュースだった。アレクサンドラは音量を上げてもらい、泣きながらそのニュースを聞いていた。

ラン・スルー・ザ・ナイトの感想・評価・レビュー

アレクサンドラの行動力と推察力に惚れ惚れする作品。物語の要所要所で、アレクサンドラと恋人のアンドレイの過去の様子が映し出されるのだが、幸せだった2人の様子を見てアンドレイが殺されたことにさらに悲しみが増した。しかも、アンドレイも生前犯罪に加担していたため、アレクサンドラのことを考えると胸が苦しくなるような物語だった。

事件には「絵画」が絡んでくるため、美しい作品を見られるところは良かったポイントだと言える。(女性 20代)

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